愛知医療学院大学の総合型選抜。テーマ作文600〜800字は3つの設問が要項に全文掲載、Ⅱ期は1教科の基礎学力確認型も選べる
愛知医療学院大学(理学療法学専攻・作業療法学専攻)の2027年度総合型選抜を、入学者選抜案内から整理しました。Ⅰ期・Ⅱ期のテーマ作文は600字以上800字以内・60分・100点で、3つの設問が要項に載っています。Ⅱ期の基礎学力確認型、入学金と1年次授業料が免除になる特別奨学生入試まで解説します。
愛知医療学院大学は、愛知県清須市にある私立大学です。リハビリテーション学部リハビリテーション学科の1学科で、理学療法学専攻(45名)と作業療法学専攻(35名)に分かれています。
2027年度の総合型選抜は、Ⅰ期(専願)・Ⅱ期(併願)・特別奨学生入試(併願)の3つ。この大学でいちばん大事な情報は、テーマ作文の設問が入学者選抜案内に全文載っていることです。600字以上800字以内・60分・100点で、設問は3つ。どれも「あなたの経験」を書かせたうえで、それをリハビリテーション専門職にどう生かすかを問う形です。
出典:愛知医療学院大学「入試情報」(https://amcr.ac.jp/admission/ )、「2027年度 入学者選抜案内」PDF 全33ページ(https://amcr.ac.jp/content/wp-content/uploads/2026/04/senbatsuannai_2027.pdf )、「WEB出願について」(https://amcr.ac.jp/admission/app/ )、「入試結果・過去問」(https://amcr.ac.jp/admission/entrance_exam_results/ )、「建学の精神・教育理念・各種ポリシー」(https://amcr.ac.jp/guide/overview/spirit/ )、「オープンキャンパス」(https://amcr.ac.jp/admission/opencampus/ )。いずれも2026年9月26日に確認しました。
総合型選抜は3つ
| 区分 | 専願/併願 | 選考 | 満点 |
|---|---|---|---|
| Ⅰ期〔テーマ作文型〕 | 専願 | テーマ作文100点+個人面接100点 | 200点 |
| Ⅱ期〔テーマ作文型〕 | 併願 | テーマ作文100点+個人面接100点 | 200点 |
| Ⅱ期〔基礎学力確認型〕 | 併願 | 基礎学力確認テスト(国語・数学・英語から1教科)100点+個人面接100点 | 200点 |
| 特別奨学生入試 | 併願 | 一次:基礎学力確認テスト(国語・数学・英語)300点+書類審査10点/二次:個人面接100点 | 一次310点/二次100点 |
定員は、Ⅰ期・Ⅱ期をあわせて理学療法学専攻14名・作業療法学専攻12名、特別奨学生入試は各専攻2名です。検定料はいずれも30,000円。不合格だった人が総合型選抜Ⅰ期・Ⅱ期などで再受験する場合は、検定料が半額(15,000円)になります。
出願資格に「本学の専攻における併願可」とあり、入学志願票で第二志望にも印をつければ、理学療法学専攻と作業療法学専攻の併願ができます。
Ⅰ期・Ⅱ期には出願条件があります。
2026年度開催のオープンキャンパスまたは個別学校相談会に参加した者。
この条件は後の「出願条件の確認」で詳しく扱います。
日程
| 区分 | 出願期間(必着) | 試験日 | 合格発表 | 入学手続き |
|---|---|---|---|---|
| Ⅰ期 | 9月10日〜10月9日 | 10月25日 | 11月1日 | 11月18日まで |
| Ⅱ期 | 11月2日〜11月13日 | 11月22日 | 12月1日 | 12月16日まで |
| 特別奨学生入試 | 11月2日〜11月13日 | 一次11月22日/二次12月13日 | 一次12月1日/二次12月18日 | 2027年2月26日まで |
出願書類は簡易書留郵便で締切日必着です。2026年9月26日時点で、Ⅰ期は出願期間中(10月9日必着)です。
テーマ作文:設問は3つ、全文が公開されている
Ⅰ期とⅡ期〔テーマ作文型〕のテーマ作文は、「指定のテーマについて600字以上800字以内で記述(60分)」、100点です。入学者選抜案内には、その下に次の3つの設問が載っています。Ⅰ期とⅡ期で同じです。
①リハビリテーションは多職種が連携する「チーム医療」で行われます。あなたが集団活動(部活動や学校行事等)の中で、周囲と協力して目標を達成した経験と、その際に果たした役割、学んだことがリハビリテーション専門職にどう生かせるか、あなたの考えを述べてください。
②困難や失敗に直面した際、あなたはどのようにそれを乗り越え、前向きな気持ちを取り戻しましたか。その経験を具体的に挙げた上で、その経験がリハビリテーション専門職にどう生かせるか、あなたの考えを述べてください。
③患者さん一人ひとりに最適な治療を提供するには、個々の違いを尊重する姿勢が求められます。あなたが価値観や考え方の異なる人と接した際に意識したことや、多様性を認めることの難しさと重要性について、あなたの考えを述べてください。
3つのうちどれかを自分で選ぶのか、当日どれかが出題されるのかは、入学者選抜案内に書かれていません。3つとも書けるように準備しておくのが確実です。
3つの設問は同じ骨組み
3つとも、自分の経験を具体的に書く → そこから何を学んだか → リハビリテーション専門職にどう生かすか(あなたの考え)という順番を求めています。違うのは、どんな経験を書くかです。
| 設問 | 書く経験 | 最後に述べること |
|---|---|---|
| ① | 集団活動で周囲と協力して目標を達成した経験と、そのときの役割 | チーム医療を担う専門職にどう生かすか |
| ② | 困難や失敗を乗り越え、前向きな気持ちを取り戻した経験 | リハビリテーション専門職にどう生かすか |
| ③ | 価値観や考え方の異なる人と接したときに意識したこと | 多様性を認めることの難しさと重要性 |
③だけは少し性格が違います。「経験」に加えて「多様性を認めることの難しさと重要性」という考察を求めています。「多様性は大切だ」とだけ書くと、設問の「難しさ」の部分に答えていないことになります。
準備の手順
- 設問ごとに、使う経験を1つずつ決める。部活動、学校行事、委員会、アルバイト、ボランティアなど。3つの設問で同じ経験を使い回さないほうが、どれが出ても対応しやすくなります
- 経験を「状況 → 自分の行動 → 結果 → 学んだこと」で書き出す。①なら「果たした役割」、②なら「どのように乗り越えたか」を必ず入れます
- 専門職への接続を具体的にする。理学療法士・作業療法士が患者さんや他の職種とどう関わる仕事なのかを調べておくと、「生かせる」の中身が書けます
- 60分で600〜800字を書く練習をする。600字に届かないと字数の条件を満たせません
経験を論拠に変える書き方は小論文の具体例の作り方、テーマごとの考え方はチーム医療と多様性と共生、専門職として何を書くかはリハビリ・医療技術系の小論文対策にまとめています。
アドミッション・ポリシーとのつながり
3つの設問は、アドミッション・ポリシーの項目と重ねて読むことができます。
| アドミッション・ポリシー(抜粋) | 対応する設問 |
|---|---|
| 他者と協調・協働し問題解決に取り組むことができる | ①チーム医療 |
| 慈しみの心を持っている | ③個々の違いの尊重 |
| 既存の情報や他者の意見を基に、自分の考えを論理的に構築することができる | ①〜③すべて(「あなたの考えを述べてください」) |
②の「困難や失敗を乗り越える」は、アドミッション・ポリシーに直接の言葉はありませんが、リハビリテーションが患者さんの回復を長い時間をかけて支える仕事であることと結びつけて書けます。
Ⅱ期の基礎学力確認型:書かずに1教科で受ける
Ⅱ期には、テーマ作文の代わりに基礎学力確認テストで受ける型があります。国語(近代以降の文章)・英語(リスニングを除く)・数学(数学Ⅰ、数学Aの範囲)から1教科を選んで100点、それに個人面接100点です。
文章を書くのが苦手で、得意な教科がある人向けの選択肢です。ただしⅡ期は併願で、出願期間は11月2日からなので、Ⅰ期より1か月ほど遅くなります。
面接と出願書類
面接はどの型でも個人面接(自己PR、志望理由、職業理解等)(口頭試問、書類審査を含む)、約20分、100点です。「職業理解」とあるので、理学療法士と作業療法士の違いや、それぞれがどんな仕事かを自分の言葉で説明できるようにしておいてください。
出願書類は、入学志願票・活動報告書・志望理由書・写真票等・調査書です。志望理由書と活動報告書の様式は、WEB出願のページから事前に出力できます。
志望理由書の様式には、次の指示があります。
本学の教育理念・アドミッションポリシーを踏まえ、本学を志望する理由と、どのような療法士を目指しているのか記述してください。また、高校内外での活動(部活動や委員会やボランティアなど)を医療人として将来どのように活かしていきたいのかを、自己PRを交えて具体的に述べてください。
字数の指定はなく、罫線の入った枠に受験者本人が自筆で、黒色インクのボールペン(消せるボールペンは不可)で書きます。
面接は書類審査を含むので、志望理由書・活動報告書・テーマ作文で書く経験が食い違わないようにしてください。テーマ作文①の「集団活動の経験」と、志望理由書の「高校内外での活動」は重なりやすいところです。書き方は志望理由書の完全ガイド、面接との関係は面接と書類の一貫性を参考にしてください。
特別奨学生入試:合格すれば入学金と1年次授業料が免除
特別奨学生入試は、二次審査まで合格すると入学金25万円+1年次の授業料80万円が免除になる入試です。
| 審査 | 内容 | 配点 |
|---|---|---|
| 一次審査 | 基礎学力確認テスト:国語(近代以降の文章)・英語(リスニングを除く)・数学(数学Ⅰ、数学Aの範囲)。マークシート方式で国語のみ一部記述式、各50分 | 各100点 |
| 一次審査 | 書類審査:調査書などの提出書類を点数化 | 10点 |
| 二次審査 | 個人面接(自己PR、志望理由、職業理解等)(口頭試問、書類審査を含む)約20分 | 100点 |
この入試には、ほかの入試にない仕組みがあります。
- 一次審査の通過者は「特別奨学生候補者」と「一般選抜合格者」の2パターンに分かれます。二次審査を受けられるのは特別奨学生候補者だけです
- 「一般選抜合格者」になった人は、一般選抜前期に出願すると(追加の検定料不要)筆記試験が免除され、一般選抜前期の合格になります
- 総合型選抜Ⅰ期の合格者も出願できます(合格した専攻に限る、追加の検定料不要)。特別奨学生として合格した場合は、Ⅰ期合格時に納めた入学金分を入学後の学納金から差し引きます
つまり、Ⅰ期で合格を確保してから、特別奨学生入試で学費の免除を狙うという受け方ができます。
書類審査10点の内訳も公開されています。国語・英語・数学の成績(調査書、3年次の評定が5なら2点、3以上なら1点)が各2点、活動内容が最大4点です。活動内容は、部長・委員長・生徒会役員などのリーダーシップを求められる役割や、活動の立ち上げなど主体的な役割の経験なら2点、部活動や委員会、ボランティアなどの活動経験なら1点に、係数2をかけます。
2026年度の結果
| 専攻 | 区分 | 志願者 | 受験者 | 合格者 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 理学療法学専攻 | 総合型選抜Ⅰ期・Ⅱ期 | 26名 | 25名 | 20名 | 1.25倍 |
| 理学療法学専攻 | 特別奨学生入試 | 10名 | 10名 | 2名 | 5.00倍 |
| 作業療法学専攻 | 総合型選抜Ⅰ期・Ⅱ期 | 16名 | 16名 | 16名 | 1.00倍 |
| 作業療法学専攻 | 特別奨学生入試 | 8名 | 7名 | 4名 | 1.75倍 |
総合型選抜Ⅰ期・Ⅱ期の倍率は低めですが、特別奨学生入試は理学療法学専攻で5倍でした。
出願条件の確認:オープンキャンパスか個別学校相談会
Ⅰ期・Ⅱ期に出願するには、2026年度開催のオープンキャンパスまたは個別学校相談会に参加している必要があります。特別奨学生入試には、この条件はありません。
2026年9月26日に確認した時点で、オープンキャンパスのページには「開催予定のオープンキャンパスはすべて終了しました」とあり、あわせて「学校見学・個別相談は随時受付しています」と書かれています。まだどれにも参加していない人は、学校見学・個別相談が出願条件の「個別学校相談会」にあたるかどうかを、申し込むときに入学企画運営・広報課に確認してください。Ⅰ期の出願は10月9日必着なので、早めの対応が必要です。
学費
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 入学金 | 250,000円 |
| 授業料 | 800,000円/年 |
| 施設設備費 | 320,000円/年 |
| 実習費 | 300,000円/年 |
1年次は入学金を含めて1,670,000円です。ほかに、総合型選抜Ⅰ期・Ⅱ期と学校推薦型選抜の合格者は入学前教育費用として約20,000円、教科書・実習着代が約250,000円、後援会費が毎年50,000円、指定のノートパソコン代が約200,000円かかります。
どこから手をつけるか
- 出願条件を満たしているか確かめる。オープンキャンパスか個別学校相談会に参加していなければ、すぐ個別相談を申し込む
- Ⅰ期(専願)かⅡ期(併願)かを決める。第1志望ならⅠ期。合格後に特別奨学生入試にも挑戦できる
- テーマ作文の3つの設問それぞれに使う経験を決め、60分で600〜800字を書いてみる
- 書くのが苦手なら、Ⅱ期の基礎学力確認型(1教科)を検討する
- 面接の「職業理解」に備える。理学療法士と作業療法士の違いを説明できるように
まとめ
- 愛知医療学院大学はリハビリテーション学部の1学科で、理学療法学専攻45名・作業療法学専攻35名
- 総合型選抜はⅠ期〔テーマ作文型〕(専願)、Ⅱ期〔テーマ作文型〕〔基礎学力確認型〕(併願)、特別奨学生入試(併願)
- テーマ作文は600字以上800字以内・60分・100点。3つの設問が入学者選抜案内に全文載っている(チーム医療と集団活動/困難や失敗の克服/価値観の異なる人との関わりと多様性)
- 3つのうちどれを書くのかは要項に書かれていないので、3つとも準備する
- どの設問も「自分の経験 → 学んだこと → リハビリテーション専門職にどう生かすか」の構成
- Ⅱ期の基礎学力確認型は国語・数学・英語から1教科+面接
- 面接は個人面接約20分・100点で、自己PR・志望理由・職業理解を問われる
- Ⅰ期・Ⅱ期はオープンキャンパスか個別学校相談会への参加が出願条件
- 特別奨学生入試は二次まで合格すると入学金25万円+1年次授業料80万円が免除。Ⅰ期合格者も追加の検定料なしで出願できる
- 2026年度の倍率は総合型Ⅰ期・Ⅱ期が1.00〜1.25倍、特別奨学生入試は理学療法学専攻で5.00倍
- Ⅰ期の出願は10月9日必着
総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。愛知県の私立大学は国際工科専門職大学 名古屋キャンパス、一宮研伸大学、三重県は四日市大学の記事にもあります。