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志望理由書

総合型選抜で落ちる人に共通する5つのパターン

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実績がある受験生が落ち、目立った実績のない受験生が受かることがあります。合否を分けているのは実績の量ではありません。落ちる出願書類に共通する型を整理しました。

総合型選抜は、実績のある人が受かる入試だと思われがちです。実際には、生徒会長で留学経験もある受験生が落ち、部活しかしていなかった受験生が受かることが普通に起こります。

落ちる書類には、はっきりした共通点があります。5つに整理しました。

パターン1:志望理由が「学部の説明」になっている

貴学の看護学部は、1年次から臨地実習を行い、地域連携にも力を入れている点が魅力です。

大学のパンフレットに書いてあることを、そのまま書き写しているケースです。読み手はその学部の教員なので、自分の学部の説明を受験生から聞かされている状態になります。

書くべきなのは学部の特徴ではなく、その特徴が、あなたのどの経験とつながるのかです。

  • ✕ 1年次から実習があるので実践的に学べます
  • ○ 祖母の入院で、知識より先に「話しかけ方」が必要だと感じた。1年次から現場に出る意味が自分には分かる

パターン2:将来像が具体的すぎる/抽象的すぎる

どちらの極端も落ちます。

例 なぜ落ちるか
抽象的すぎる 人の役に立つ看護師になりたい 誰でも書ける。志望理由になっていない
具体的すぎる 〇〇病院の緩和ケア病棟で認定看護師として働きたい 大学で学ぶ4年間が計画に入っていない

大学が見たいのは職業計画ではなく、大学の4年間で何を解決したいのかです。将来像は、その先に置くものです。

パターン3:活動の「数」で埋めている

活動報告書に10個の活動を並べる受験生がいます。ほとんどの場合、逆効果です。

10個並べると、1つあたりに割ける行数が減ります。行数が減ると、やったことしか書けません。評価されるのは、やったことではなく、やってみて何が分かったかです。

活動は3つに絞り、そのうち1つは失敗したものを書く。

失敗を書ける受験生は毎年少数派です。だからこそ、書けば残ります。

パターン4:自分の言葉になっていない

添削をしていると、明らかに大人が書き直した書類が来ます。すぐに分かります。高校生が使わない語彙が混ざるからです。

問題は、面接で必ずばれることです。書類と面接の落差は、書類が弱いことよりも致命的です。書類が良かったぶん、期待値との差で減点されます。

保護者や塾に見てもらうこと自体は問題ありません。ただし、直してもらうのではなく、質問してもらうのが正しい使い方です。

パターン5:出願要件を読んでいない

拍子抜けするかもしれませんが、これが毎年一定数います。

  • 字数が指定の8割に届いていない
  • 「探究活動について記述すること」という条件を満たしていない
  • 評定平均の要件を満たしていないまま出願している

中身以前の問題で落ちるのは、いちばんもったいないパターンです。募集要項は、書き始める前と提出前の2回読んでください。

読み落としやすい箇所は募集要項の読み方にまとめています。

書類は通ったのに、面接で落ちる

ここまでは書類の話ですが、書類が良かったのに面接で落ちるのも典型的なパターンです。原因は3つです。

書いたことを説明できない

書類に書いた活動について、具体的に何をしたのかを聞かれて答えられない。大人に直してもらった書類ほど、この事故が起きます。

反対の立場を聞かれて止まる

「あなたはそう考えるようですが、反対の意見の人はどう言うと思いますか」

書類でも小論文でも、反論に触れていれば答えられます。触れていなければ、その場で考えることになります。

志望理由と質問の答えがずれる

書類では「地域医療に関心がある」と書いたのに、面接で語る関心が別のところにある。面接官は書類を手元に置いて質問しています。

小論文と面接の接続は小論文で書いたことは面接で聞かれる、書類との一貫性は総合型選抜の面接で聞かれることへ。

パターン別の直し方

指摘だけでは動けないので、それぞれの直し方を書いておきます。

パターン 直し方
学部の説明になっている パンフレットを閉じ、自分の経験を先に3つ書き出してから、対応する学部の特徴を探す
将来像が極端 「大学4年間で解決したい問い」を一文で書く。将来像はその後ろに置く
活動の数で埋めている 3つに絞り、1つは失敗を書く。残した活動には「分かったこと」を必ず添える
自分の言葉でない 音読する。自分が普段使わない語が出てきたら、その語を消して言い直す
要項を読んでいない 提出前に、要項の条件を1つずつ指で追って確認する

4つ目の音読は、その場でできて効果が大きい方法です。読み上げたときに引っかかる箇所は、たいてい借り物の言葉です。

「実績がない」という思い込み

落ちる原因として本人が挙げがちなのが実績の不足ですが、実際には順番が逆です。

実績がないのではなく、手持ちの経験を書ける形にしていないことがほとんどです。

  • 部活で後輩に教えた経験は、伝え方を考えた経験になる
  • アルバイトで人手が足りない場面を見たなら、それは現場の観察になる
  • 家族の通院に付き添ったなら、制度と生活の接点を見ている

賞状や肩書きは要りません。問われているのは、経験から何を考えたかです。書けるものがないと感じたら、活動報告書に書くことがない場合を先に読んでください。

落ちる人と受かる人の分かれ目

5つのパターンを並べると、共通しているものが見えてきます。

落ちる書類は、大学に向けて書かれている。 受かる書類は、自分の経験に向けて書かれている。

大学に気に入られようとして書くと、大学が喜びそうなことを想像で書くことになります。想像で書いたものは、面接で崩れます。

自分の経験から書けば、深掘りされても崩れません。総合型選抜は、その差を見るための入試です。

選抜方式ごとの対策は、プレゼン型・口頭試問・グループディスカッション・事前レポートにそれぞれまとめています。

それでも不合格だった場合の切り替え方は総合型選抜で不合格だったときに、一般入試との並行は総合型選抜と一般入試の両立にまとめました。

まとめ

  • 学部の説明ではなく、経験との接続を書く
  • 将来像より、4年間で解決したいことを書く
  • 活動は絞る。失敗を1つ入れる
  • 大人に直してもらわず、質問してもらう。音読すると借り物の言葉が分かる
  • 募集要項を2回読む
  • 書類が通っても、書いたことを説明できなければ面接で落ちる
  • 実績がないのではなく、手持ちの経験を書ける形にしていないだけ

対策全体の地図は、総合型選抜の対策 完全ガイドにまとめています。

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