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東京造形大学の総合型選抜。自己アピール入試は、出願用紙と30〜60ページのポートフォリオの書類審査のあと、5分程度の自己アピールと質疑応答のプレゼンテーション選考。2027年度は9月に出願が締め切られ、書類審査の結果は10月8日、プレゼンテーションは10月24日

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東京造形大学(造形学部)の総合型選抜(自己アピール)入試を2027年度学生募集要項から整理しました。デザイン学科・美術学科の募集人員と日程、出願用紙の3つの設問、ポートフォリオの作成要領、プレゼンテーション選考のルール、学費、2026年度の結果まで解説します。

東京造形大学は、東京都八王子市にある美術・デザインの大学です。造形学部に、デザイン学科(グラフィックデザイン、写真、映画・映像、アニメーション、メディアデザイン、室内建築、インダストリアルデザイン、テキスタイルデザインの8専攻領域)と、美術学科(絵画、彫刻の2専攻領域)があります。

総合型選抜は「総合型選抜(自己アピール)入試」の1つです。出願用紙とポートフォリオ(作品・活動の資料ファイル)などによる書類審査で、プレゼンテーション選考に進む人が決まり、5分程度の自己アピールと質疑応答のプレゼンテーション選考を経て、両方を総合して合否が決まります。筆記試験はありません。

2027年度の自己アピール入試は、9月7日に出願が締め切られました。書類審査の結果発表は10月8日、プレゼンテーション選考は10月24日、合格発表は11月2日です。この記事は、プレゼンテーション選考に備える人と、来年度以降に受ける人に向けて、2027年度の要項の内容を整理します。

必ず最新の学生募集要項で確認してください。日程・募集人員・選考方法は年度によって変わります。 出典:東京造形大学 総合型選抜(自己アピール)入試/2027年度 学生募集要項(PDF)/出願用紙(PDF)/ポートフォリオ作成要領(PDF)/入試実施結果

募集人員と日程

学科 募集人員 専攻領域
デザイン学科 90名 グラフィックデザイン、写真、映画・映像、アニメーション、メディアデザイン、室内建築、インダストリアルデザイン、テキスタイルデザイン
美術学科 20名 絵画、彫刻
出願期間 書類審査結果 プレゼンテーション選考 合格発表 入学時納付金の納入
9月1日〜9月7日 10月8日11時 10月24日 11月2日11時 11月3日〜11月16日
  • 出願の条件は、デザイン・美術を志す学修意欲があり、東京造形大学で学ぶことを強く希望し、合格したら必ず入学することを確約できることです。出願時に、合格したら必ず入学することを誓約します。2027年4月1日に18歳以上であることも出願資格の一つです
  • 出願は、Web出願サイトでの登録、入学検定料(30,000円、単願。ほかに振込手数料)の支払い、書類の郵送で完了します。Web登録は締切日の23時29分まで、書類は締切日の消印有効(外国からは必着)で、簡易書留やレターパックなど配達を証明できる方法で送ります
  • 受験票は、出願書類が受理されたあとに郵送されます。9月24日までに届かない場合は、大学の進路支援課に連絡します
  • 複数の専攻領域を併願することはできません。自己アピール入試に出願した人は、学校推薦型選抜(指定校制)には出願できません
  • 書類審査の結果は、プレゼンテーション選考の対象者に案内が送られ、大学のWebサイトにも受験番号が載ります
  • 合格発表は、11月2日11時から11月9日までWebサイトの合否照会ページで見られます。合格者には11月2日に合格通知、入学手続要項、入学準備指導課題が発送され、不合格者には通知は送られません

出願書類

  • 志願書:Web出願サイトで入力し、A4にカラー印刷したもの
  • 出願用紙(大学所定):A4に片面印刷し、黒インクか黒のボールペンで本人が自筆で書きます。消せる筆記具やパソコンは使えません
  • 調査書
  • ポートフォリオ(作品・活動の資料ファイル)1冊

出願用紙には、入賞・受賞歴や資格のほか、次の3つの設問があります。

  1. 出願する専攻領域を志望する理由と、その領域を東京造形大学で学びたいと思った理由
  2. 自分自身の技能・性格・その他の事柄について、特にアピールしたいこと
  3. 出願する専攻領域で入学後に何をどのように学びたいか。また、専攻領域の学修以外に大学在学中に取り組みたいこと

どの設問にも「この行までは必ず記述」という線が引かれています。3つの設問は、志望理由、自分の強み、入学後の計画の順になっているので、ポートフォリオに収めた作品や活動とつなげて書けるように準備しておくとよいでしょう。書き方の基本は志望理由書の書き方 完全ガイドと自己PRの書き方にまとめました。

ポートフォリオの作成要領

ポートフォリオは、A4判のファイル1冊に、全体で30〜60ページ程度でまとめます。資料は次の3つの区分に分けます。

区分 内容 提出
(A) 基礎的能力を示す資料 デッサン、クロッキー、平面構成、立体構成、ドローイング、油彩画、水彩画、版画、彫刻、塑造、工芸、写真、映像、CG、アニメーションなど 必須
(B) 専門的能力を示す資料 志望する専攻領域に関連した能力や実績。自主的にテーマや課題を掲げて制作した作品、継続して取り組んでいる創作活動、コンセプトやプロセスをまとめた資料(エスキース、絵コンテ、脚本、調査研究資料など) 必須
(C) その他の活動に関する実績を示す資料 学校や地域での共同制作、文化祭や学校行事での創作活動、部活動、資格・検定の認定証、展覧会・コンクールなどの賞状 任意

作るときの主な注意点は次のとおりです。

  • 表紙に氏名と出願する専攻領域名を書き、はじめに目次とプロフィールを入れ、各ページに番号をつけます。区分ごとに区切りをつけ、どの区分の資料かわかるようにします
  • 作品名・サイズ・素材・制作時期などを書き、自主的な制作か、学校などの課題によるものかを区別して示します。課題の場合は、どこでのどんな課題だったかも書きます
  • 共同制作や共同活動は、自分が担当した内容がわかるようにします。生成AIを使った場合は、使った箇所を明記します
  • デジタルデータは、DVDやUSBメモリ、SDカードなどに入れて出します(URLの掲載は不可)。映像作品は合計3分以内ですが、映画・映像専攻領域とアニメーション専攻領域を志望する場合は10分程度まで認められます。映画・映像専攻領域を志望する場合は、映像作品などのデータを必ず出します

ポートフォリオは、合格者には入学後に、不合格者には郵送で返却されます。

プレゼンテーション選考:5分程度の自己アピールと質疑応答

書類審査を通過した人は、10月24日に東京造形大学でプレゼンテーション選考を受けます。5分程度で自己アピールをし、そのあと質疑応答があります。

  • 資料や作品を持ち込めますが、台車などを使わず、自分で一度に運べるものに限られます。会場の机・イーゼル・電源コードは使えます
  • 受験生と面接官の距離は約2メートルです。映像作品などを見せる場合は、その距離を考えて再生機器(パソコン、タブレットなど)を準備します
  • 面接官に資料を配ることはできません
  • 集合時刻を過ぎて遅刻した人は、原則として受験できません。控え室に入ったあとは、プレゼンテーションで使う場合を除いて、携帯電話やスマートフォンは使えません

5分程度の自己アピールでは、ポートフォリオにある作品や活動のなかから、志望する専攻領域につながるものを選んで話すと、質疑応答にもつなげやすくなります。発表の組み立てはプレゼンテーション型入試の対策にまとめました。

学費(2027年度入学生)

項目 入学時納付金 後期納付金 計
入学金 300,000円 ― 300,000円
基礎授業料 400,000円 400,000円 800,000円
科目授業料 232,500円 232,500円 465,000円
施設設備費 175,000円 175,000円 350,000円
維持費 20,000円 20,000円 40,000円
合計 1,127,500円 827,500円 1,955,000円
  • ほかに、入学時に校友会費30,000円、自治会費8,000円、学生教育研究災害傷害保険の掛金3,300円が必要です
  • 科目授業料は、卒業に必要な124単位(1単位15,000円)を標準の在籍年数で分けた額です
  • 一度納めた入学時納付金は、どんな理由でも返還されません

2026年度の結果(2025年10月実施)

学科 専攻領域 志願者 合格者
デザイン学科(募集90名) グラフィックデザイン 62 25
デザイン学科(募集90名) 写真 10 9
デザイン学科(募集90名) 映画・映像 9 5
デザイン学科(募集90名) アニメーション 45 17
デザイン学科(募集90名) メディアデザイン 23 8
デザイン学科(募集90名) 室内建築 8 8
デザイン学科(募集90名) インダストリアルデザイン 17 14
デザイン学科(募集90名) テキスタイルデザイン 13 10
美術学科(募集20名) 絵画 38 16
美術学科(募集20名) 彫刻 14 8
合計(募集110名) 239 120

グラフィックデザイン(62人中25人)、アニメーション(45人中17人)、メディアデザイン(23人中8人)、絵画(38人中16人)は、合格者が志願者の半数に届いていません。

どこから手をつけるか

  1. プレゼンテーション選考に進んだ人は、5分の流れを作る。ポートフォリオのどの作品や活動を見せるかを決め、面接官との距離(約2メートル)で見やすい形にする
  2. 質疑応答に備える。出願用紙に書いた志望理由、アピールしたいこと、入学後の計画を、自分の言葉で説明できるようにする
  3. 来年度以降に受ける人は、ポートフォリオの材料をためる。区分(A)の基礎的な作品と、区分(B)の志望する専攻領域に関連した作品は必ず必要になる。制作時期やサイズ、自主制作か課題かも記録しておく
  4. 専攻領域説明会やオープンキャンパスに参加する。大学は専攻領域説明会(2026年は6月に開催)で、ポートフォリオの作り方なども専攻領域ごとに説明している

まとめ

  • 総合型選抜は「自己アピール入試」の1つで、デザイン学科90名、美術学科20名。合格したら必ず入学することが条件
  • 書類は志願書、出願用紙(3つの設問を自筆で)、調査書、ポートフォリオ(A4ファイル1冊、30〜60ページ程度)
  • ポートフォリオは(A)基礎的能力と(B)専門的能力の資料が必須で、(C)その他の活動は任意
  • 書類審査を通過すると、5分程度の自己アピールと質疑応答のプレゼンテーション選考
  • 2027年度は9月7日に出願が締め切られ、書類審査の結果は10月8日、プレゼンテーション選考は10月24日、合格発表は11月2日

芸術・デザイン系の総合型選抜は、武蔵野美術大学・多摩美術大学(日本体育大学と同じ記事)、東京工芸大学、文化学園大学、女子美術大学の記事でも扱っています。芸術系の小論文は芸術系の小論文対策、全体像は総合型選抜の完全ガイドにまとめました。

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