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東京工芸大学の総合型選抜。工学部はレポートか講座の修了証と約20分の面接で、3月のⅣ期まである。芸術学部は学科ごとの作品・企画・論述の課題とエントリーシート、15分程度の面接で選ぶ

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東京工芸大学の総合型選抜を、工学部と芸術学部の2027年度学生募集要項と入試ページから整理しました。工学部(情報・機械・電気電子・建築コース)のイベント連動型・課題型とⅠ〜Ⅳ期の日程、課題レポート(情報・機械・電気電子コースは800字以上)、面接。芸術学部7学科の課題、エントリーシート、面接、2026年度の結果、検定料の割引、学費まで解説します。

東京工芸大学は、工学部と芸術学部の2学部の大学です。工学部は神奈川県厚木市の厚木キャンパス、芸術学部は東京都中野区の中野キャンパスにあります。総合型選抜の中身は、学部によって大きく違います。

工学部(工学科の情報・機械・電気電子・建築の4コース)は、総合型選抜をⅠ期からⅣ期まで行います。オープンキャンパスの演習体験のレポートや講座の修了証を出すイベント連動型と、コースごとの課題レポート(情報・機械・電気電子コースは自分で選んだ分野について800字以上、建築コースは5つの課題から1つ)を出す課題型があり、どちらも約20分の面接があります。Ⅰ期は事前審査のエントリーが9月8日で締め切られました(事前審査に通った人のⅠ期の出願は10月2日まで)。次はⅡ期で、出願期間は11月24日〜12月4日(消印有効)、試験日は12月13日です。Ⅲ期(2月)とⅣ期(3月)は課題型だけです。

芸術学部(写真・映像・デザイン・インタラクティブメディア・アニメーション・ゲーム・マンガの7学科)は、学科ごとに決められた課題(作品のポートフォリオ、企画、論述など)とエントリーシートを出し、15分程度の面接を受けます。出願した学科が第一志望で、合格したら必ず入学すること(辞退できない)が条件です。Ⅰ期の出願は9月18日で締め切られました。次はⅡ期で、出願期間は11月24日〜12月1日(消印有効)、試験日は12月12日です。

必ず最新の学生募集要項で確認してください。日程・募集人員・課題・選考方法は年度によって変わります。芸術学部の要項は2026年5月時点の情報で、変更の可能性があると書かれています。 出典:工学部 入試情報/工学部 2027年度 学生募集要項(PDF)/芸術学部 入試情報/芸術学部 2027年度 学生募集要項(PDF)/工学部 昨年度入試結果

工学部の日程

期 出願期間(消印有効) 試験日 合格発表 手続締切 型
Ⅰ期 9月18日〜10月2日(事前審査のエントリーは9月1日〜9月8日) 10月10日 11月1日 11月11日 イベント連動型・課題型
Ⅱ期 11月24日〜12月4日 12月13日 12月21日 1月13日 イベント連動型・課題型
Ⅲ期 2月8日〜2月19日 2月27日 3月4日 3月18日 課題型
Ⅳ期 3月8日〜3月15日 3月23日 3月24日 3月26日 課題型
  • 目標募集人員は、Ⅰ〜Ⅳ期を合わせて情報コース20名、機械コース10名、電気電子コース10名、建築コース10名です
  • Ⅰ期は専願(本学が第1希望で、合格したら入学を確約する)で、事前審査に通った人だけが出願できます。事前審査の結果は9月15日に郵便で発送されました
  • Ⅱ〜Ⅳ期の出願資格には、入学を確約する条件は書かれていません。Ⅱ期は、入学手続の延長を申請すると、手続締切が2027年2月16日になります
  • 試験場は、Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅳ期が厚木キャンパスです。Ⅲ期は、工学部の入試情報ページの日程表では厚木キャンパスですが、要項の日程表では一般選抜Ⅱ期と同じ欄に「厚木キャンパス、中野キャンパス」と書かれています。受験票で確認してください
  • このほか、Ⅰ〜Ⅲ期には、野球部のスポーツ推薦型と、運動部・文化部の部活動推薦型があります(別冊の募集要項)

工学部のイベント連動型と課題型

イベント連動型は、今年度(2027年度入試)から新しく始まった型です。次のどれかを出します。

  • オープンキャンパスの演習体験のレポート(400字。選考の流れの図では「400字程度」):7月19日か8月23日の工学部オープンキャンパスで演習体験に参加し、学んだことを、エントリーするコースで学びたいことを含めて書きます。Ⅱ期は、9月26日のオンラインオープンキャンパスの模擬授業に参加した場合も対象です。2025年度のオープンキャンパスの体験型模擬授業に参加した人も対象になります
  • 生成AI活用講座の修了証の写し(情報・機械・電気電子コース):3月か8月の講座のプログラムをすべて修了した人
  • デッサン/パース講座(入門編)の修了証の写し(建築コース):3月か8月の講座を修了した人。過去の講座の修了証でも出せます

課題型は、コースごとに決められたレポートを出します。

コース 課題
情報・機械・電気電子 志望コースに関連する研究分野や応用分野から、興味を持った分野(技術)を1つ選び、A4用紙(片面)に合計800字以上でまとめる。内容は、分野の概要と興味を持った理由(400字以上)、本学で勉強したいこと(400字以上)、参考資料
建築 次の5つから1つ。①興味を持った日本の建築家の作品の設計の考え方と優れている点 ②建物に作用する自然現象と、建物を安全にするための対策 ③ZEB(ゼロ・エネルギー・ビルディング)の事例の特徴や工夫。①〜③はA4で1500字程度。④評価の定まった建築作品を実際に見学し、手書きのスケッチと600字程度の考察をA3にまとめる ⑤好きな空間や家具などのデッサン(選んだ理由と工夫した点を書く)
  • 情報・機械・電気電子コースと建築の課題①〜③は、ワープロソフトでも手書きでもよく、手書きの場合は鉛筆やシャープペンは使えません。表紙を付け、表題・学校名・氏名(建築は課題番号も)を書きます
  • 建築の課題④⑤は、A3用紙1枚(片面)以上に手書きで作り、学校名・氏名・課題番号を右下に書きます
  • 文献を参考にするのはかまいませんが、文章をそのまま写すことは認められません。引用は最小限にして、引用だとわかるように書きます。Web サイトの文章や図はそのまま使えず、参考にしたらタイトルと URL を参考資料に書きます
  • 情報・機械・電気電子コースの課題は、志望コースのホームページを見たり、オープンキャンパスに参加したりして取り組むよう指示されています
  • 要項は、課題はあなた自身が取り組むことが前提だとして、生成AI を使う場合の注意点を挙げています
  • 大学のページには、課題型を手書きで作る人向けの原稿用紙(25字×16行、2枚)が置かれています。ただしファイル名に「2025」とある様式で、「800字以内」と印刷され、評価のポイントも今の課題型と違います。要項の「合計800字以上」と違うので、使う人は入試課に確認してください

事前に出すレポートの組み立ては事前提出レポートの書き方にまとめました。

工学部の選考と面接

  • Ⅰ期は2段階です。事前審査で課題(100点)を審査し、通った人が出願して、面接(100点)で選ばれます
  • Ⅱ期は、課題(100点)と面接(100点)の200点満点です
  • Ⅲ期・Ⅳ期も、課題(100点)と面接(100点)の200点満点です。生成AI活用講座やデッサン/パース講座の修了証の写しを出している場合は、面接で考慮されます。Ⅱ期も、入試ページには修了証を出した場合は面接で考慮すると書かれています(要項のⅡ期の欄には記載がありません)
  • 面接は、受験生1人に面接教員2人で、約20分です。本学で学ぶ意志や目的がはっきりしているか、コースで学ぶ内容をおおよそ理解しているか、自分の考えをわかりやすく伝えられるか、作成した課題への取り組みが確認されます

要項には、面接の質問例が載っています。

  • 全コース共通:志望動機、将来の希望や進路、コースで学びたいこと、高校時代に取り組んだこと、大学で取り組みたいこと、自己アピール
  • 情報コース:情報機器やパソコン操作の経験・興味
  • 機械コース:機械工作、ロボット制作、模型製作の経験・興味
  • 電気電子コース:電気電子工作の経験・興味
  • 建築コース:好きな建物

工学部の2026年度の総合型選抜の結果です。

コース Ⅰ期 事前審査エントリー Ⅰ期 志願者 Ⅰ期 合格者 Ⅱ〜Ⅳ期 志願者 Ⅱ〜Ⅳ期 合格者
情報 13 10 10 10 10
機械 3 2 2 3 3
電気電子 3 2 2 2 2
建築 17 10 10 12 12
合計 36 24 24 27 27

事前審査のエントリー数は、入試結果のページ(上の表)では計36人ですが、学生募集要項(9月11日改訂版)42ページの表では計24人(情報10・機械2・電気電子2・建築10)で、資料によって違います。どちらの資料でも、エントリーした人は全員が事前審査を通っていて、Ⅰ期・Ⅱ〜Ⅳ期とも志願者全員が合格しています(倍率1.0倍)。

芸術学部の日程と募集人員

期 出願期間(消印有効) 試験日 合格発表 手続締切
Ⅰ期 9月9日〜9月18日 10月3日 11月2日 11月13日
Ⅱ期 11月24日〜12月1日 12月12日 12月18日 1月8日
学科 Ⅰ期 Ⅱ期
写真 30名 5名
映像 20名 若干名
デザイン 45名 10名
インタラクティブメディア 25名 若干名
アニメーション 30名 5名
ゲーム 32名 若干名
マンガ 34名 5名
  • 出願した学科が第一志望で、合格したら必ず入学すること(辞退不可)が出願の条件です
  • 芸術学部の複数の学科に併願することはできません。総合型選抜Ⅰ期に出願した人は、芸術学部の学校推薦型選抜(指定校)には出願できません
  • 試験会場は中野キャンパスです

芸術学部の出願書類と課題

出すのは、エントリーシート、学科ごとの課題、課題自己作成誓約書、調査書などです。

エントリーシートは、A欄とB欄(どちらも片面1枚)に、平面(コピーできる形)で表現します。A欄は全学科共通で、学科を志望する理由と入学後の抱負です。B欄は学科ごとにテーマがあります。

学科 エントリーシートB欄のテーマ
写真 「写真と自分」について400字程度で書き、残りのスペースで自由に表現する
映像 「映像と自分」について自由に表現する
デザイン 「デザインと自分」について自由に表現する
インタラクティブメディア 自分が考える「インタラクティブ」について自由に表現する
アニメーション 「アニメーションと自分」について自由に表現する
ゲーム 「遊び」について自分の考えを述べる(図などを補足に使ってもよい)
マンガ 自己紹介を添えた自分の全身像を描く

課題は、ポートフォリオ型・企画提案型・論述型のうち、学科が指定するものを作ります。

学科 課題(主な内容)
写真 ポートフォリオ。これまでに撮った写真を中心に、A4判のポケット付きクリアファイル(10ポケット)1冊にまとめる
映像 身体表現領域は、試験当日に小川未明『青い時計台』を15分程度で朗読する。それ以外の領域は論述で、「人工知能(AI)」をテーマにしたストーリーのあらすじか、映像学科を目指すきっかけになった映像作品・演劇の解説を、400字詰め原稿用紙2〜3枚に縦書き・手書きで書く
デザイン 果物を1種類選び(加工品は不可)、消費者に魅力を伝える企画とデザイン案(パッケージ・店頭ディスプレイ・広告のどれか、組み合わせも可)を、リサーチしたうえでA4のイラストレーションボード1枚に手描きする
インタラクティブメディア 「未来」をテーマに、インタラクティブメディアによる新しいコミュニケーションの方法を構想し、A4用紙1枚に文章と図で企画を提案する
アニメーション ポートフォリオ。これまでの作品をA4判のポケット付きクリアファイルか、USB メモリー(映像やデジタル作品)にまとめる(組み合わせも可)
ゲーム 企画分野(自作品の動画3〜5分と解説)、デザイン分野(平面作品や立体作品の写真のポートフォリオ)、プログラム分野(これまでの創作や研究などの技術と工夫・苦労を1,200字程度、原稿用紙に縦書き・手書き)から1つ
マンガ ストーリーマンガ(4〜8ページ)か4コママンガ(8〜16作品)、キャラクターイラスト(4〜8作品)、カートゥーン(テーマ「思い出」、3〜5作品)から1つ。二次創作は不可
  • インタラクティブメディア学科と、ゲーム学科の企画分野・プログラム分野は、指定の資格(インタラクティブメディア学科は CG-ARTS 検定、全商の情報処理検定、IT パスポート試験などの情報処理技術者試験。ゲーム学科は CG-ARTS 検定、IT パスポート試験、基本情報技術者試験、数学検定など。みなし得点は学科によって違う)の合格証書のコピーを課題の代わりに出すことができます。資格に応じたみなし得点が課題の得点になり、課題も出した場合は高い方が使われます
  • 大学のホームページに、課題の参考作品として「芸術学部選抜合格作品集2027」が載っています

芸術学部の選考と面接

  • 課題(100点)と面接(100点)の200点満点です
  • 面接は1人15分程度で、エントリーシートなどの書類と課題について質疑があります。基礎学力(高校の教育課程で身に付ける基礎的な学習内容)に関する質問も含まれます
  • デザイン学科は、試験当日に自作品を5点以上持参することが必須です(二次創作は不可)。作品単体で採点するのではなく、作品についての質疑を通して、デザインへの向き合い方などを確認するとしています。映像・インタラクティブメディア・アニメーション・ゲーム・マンガ学科は、自作品の持ち込みは任意です。写真学科は、持ち込む必要はないとされています
  • 芸術学部の要項は、特別な指示がない限り、入学者選抜で受験生が生成AI を使うことを認めていません。課題やエントリーシート、持参する自作品などで、生成AI が生成したものは受験生自身の成果物とはみなさないとしています

芸術学部の2026年度の総合型選抜の結果です。倍率は大学の表の数字で、志願者数を合格者数で割った値になっています。

学科 Ⅰ期 志願者 Ⅰ期 受験者 Ⅰ期 合格者 Ⅰ期 倍率 Ⅱ期 志願者 Ⅱ期 合格者 Ⅱ期 倍率
写真 46 46 37 1.2 16 13 1.2
映像 40 39 21 1.9 14 6 2.3
デザイン 100 100 62 1.6 29 3 9.7
インタラクティブメディア 35 34 26 1.3 6 3 2.0
アニメーション 40 40 27 1.5 5 3 1.7
ゲーム 43 42 30 1.4 6 2 3.0
マンガ 87 87 40 2.2 17 4 4.3
合計 391 388 243 1.6 93 34 2.7

2026年度のデザイン学科Ⅱ期は、志願者29人(受験者27人)に対して合格者3人でした(2027年度のⅡ期の募集人員は10名)。

検定料と再出願

  • 総合型選抜の検定料は、工学部が1出願30,000円、芸術学部が1出願35,000円です
  • 工学部:総合型選抜Ⅰ期などで合格して入学手続を済ませた人は、入学の権利を持ったまま、特待生を選ぶ選抜(学校推薦型選抜公募制〔併願・特待生〕、全学統一選抜、一般選抜Ⅰ期、共通テスト利用選抜Ⅰ期など)に、検定料無料で出願できます。すでに合格したコース以外には出願できません
  • 芸術学部:総合型選抜Ⅰ期で合格して入学手続を済ませた人は、入学予定の学科に限り、その後の特待生を選ぶ試験に無料で何回でも出願できます。Ⅰ期で不合格だった人は、その後の試験に1出願5,000円で出願できます(社会人特別選抜・帰国生特別選抜は対象外)

学費

項目 工学部 芸術学部
入学金 200,000円 250,000円
授業料(年間) 1,060,000円 1,060,000円
実験実習費(年間) ― 200,000円
施設設備費(年間) 290,000円 350,000円
諸会費 35,000円 35,000円
1年間の合計 1,585,000円 1,895,000円
入学手続時に納める額 901,000円 1,081,000円

特待生(学費の減免)は総合型選抜では選ばれません。工学部は学校推薦型選抜公募制(併願・特待生)・全学統一選抜・一般選抜Ⅰ期・共通テスト利用選抜Ⅰ期など、芸術学部は全学統一選抜・一般選抜Ⅰ期・表現力選抜で選ばれます。

どこから手をつけるか

  1. 学部と期を決める。工学部は次がⅡ期(12月13日)で、3月のⅣ期まである。芸術学部は次がⅡ期(12月12日)で、Ⅱ期が最後。芸術学部は合格したら辞退できない
  2. 工学部は型を決める。Ⅱ期は、演習体験や講座に参加していれば(9月26日のオンラインオープンキャンパスの模擬授業も対象)イベント連動型も選べる。Ⅲ期・Ⅳ期は課題型だけ。課題型は参考資料を明記して、800字以上(建築は課題ごとの形式)でまとめる
  3. 芸術学部は学科の課題に早めに取りかかる。ポートフォリオや企画、論述は時間がかかる。合格作品集も参考になる
  4. 面接で説明できるようにする。工学部は課題への取り組みとコースで学ぶ内容、芸術学部はエントリーシートと課題、基礎学力の質問。デザイン学科は自作品5点以上を持っていく

まとめ

  • 工学部の総合型選抜はⅠ〜Ⅳ期。イベント連動型(演習体験レポート400字か講座の修了証)と課題型(800字以上のレポート。建築は5つの課題から1つ)があり、面接は約20分。次はⅡ期(出願11月24日〜12月4日、試験12月13日)
  • 工学部の2026年度の総合型選抜は、志願者全員が合格(1.0倍)
  • 芸術学部の総合型選抜はⅠ期・Ⅱ期。学科ごとの課題とエントリーシートを出し、15分程度の面接(基礎学力の質問を含む)。合格したら辞退できない。次はⅡ期(出願11月24日〜12月1日、試験12月12日)
  • 芸術学部の2026年度はⅠ期1.6倍、Ⅱ期2.7倍。Ⅱ期のデザイン学科は9.7倍だった
  • 芸術学部の総合型選抜Ⅰ期で不合格でも、その後の試験は1出願5,000円で受けられる(社会人特別選抜・帰国生特別選抜を除く)

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