小論文キャンパス
大学別対策

聖心女子大学の総合型選抜。AO方式は80分の小論文(英語4技能のスコアで最大1.3倍)と面接・調査書、探究プレゼンテーション方式は10分の発表と15分の質疑応答、英語外部試験利用方式はCEFR A2以上で出願でき、小論文・換算点・調査書で審査する。AO方式の出願は10月13日まで

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聖心女子大学(現代教養学部)の総合型選抜を2027年度学生募集要項から整理しました。アドミッション・オフィス方式・探究プレゼンテーション方式(専願)と英語外部試験利用方式(併願可)の日程と募集人員、審査の比重、エントリーシートと探究報告書、英語4技能による小論文の加点、プレゼンテーション資料のルール、2026年度の小論文のテーマ、学費、過去の結果まで解説します。

聖心女子大学は、東京都渋谷区広尾にある女子大学です。現代教養学部の一括募集で、学科・専攻(英語文化コミュニケーション、日本語日本文学、哲学、史学、人間関係、国際交流、心理、教育の各学科。教育学科は教育学専攻と初等教育学専攻に分かれる)は2年次に進級するときに決めます。総合型選抜は女子だけが出願できます。

一般の受験生が出願できる総合型選抜は、次の3つです。

方式 専願・併願 募集人員 審査(〈 〉は比重) 出願期間 審査日
アドミッション・オフィス方式 専願 100名 小論文(80分)〈30%〉、面接(15分程度)〈40%〉、調査書〈30%〉 9月1日〜10月13日 10月25日
探究プレゼンテーション方式 専願 50名 プレゼンテーション(10分)と質疑応答(15分)〈80%〉、探究報告書〈10%〉、調査書〈10%〉 10月1日〜11月13日 11月28日
英語外部試験利用方式 併願可 20名 小論文(80分)〈40%〉、英語外部試験の換算点〈50%〉、調査書〈10%〉 11月1日〜12月3日 12月13日

アドミッション・オフィス方式(AO方式)は、いま出願期間中で、締切は10月13日です。AO方式と探究プレゼンテーション方式はどちらも専願ですが、出願期間が重なるため、2つを併願することが認められています。どちらも、本学の指定校推薦と併願することもできます。

必ず最新の学生募集要項で確認してください。日程・募集人員・審査内容は年度によって変わります。この記事は、大学の「募集要項」ページに掲載されている2027年度の学生募集要項(総合型選抜)をもとにしています。要項には、状況に応じて選抜方法を変えることがあり、その場合は大学の公式サイトで知らせると書かれています。 出典:聖心女子大学 学部入学者選抜/2027年度 学生募集要項 総合型選抜(PDF)/総合型選抜(探究プレゼンテーション方式)/入学者選抜結果情報/解答と講評

日程

方式 出願期間(Web登録・郵送) 窓口受付(書類のみ) 審査日 合格発表 入学手続締切
AO方式 9月1日〜10月13日 10月14日 10月25日 11月2日 11月13日
探究プレゼンテーション方式 10月1日〜11月13日 11月13日 11月28日 12月10日 12月18日
英語外部試験利用方式 11月1日〜12月3日 12月4日 12月13日 12月17日 2027年1月22日
  • Web登録と検定料(35,000円。別に払込手数料がかかります)の納入は締切日の20時まで、書類の郵送は締切日の消印有効です(速達簡易書留、角2封筒)。窓口受付は13時〜16時です
  • 合格発表は、Web出願システムのマイページで午前10時から見られ(発表日から3日間)、合格者には合格通知書が速達で送られます
  • 入学手続締切日は、いずれも消印有効です

アドミッション・オフィス方式:80分の小論文、面接、調査書

AO方式は、小論文(80分)〈30%〉、面接(15分程度)〈40%〉、調査書〈30%〉で審査されます。面接は提出書類についての質疑応答が中心です。調査書は、全科目の評定平均、外国語・国語・地歴・公民の評定平均、出欠や特別活動、資格取得などの状況で見られます。

英語かフランス語の4技能の資格・検定試験のスコア(出願日までの4年以内)があれば、証明書の原本を出すと、小論文の得点が次のように加算されます(提出は任意)。

スコア 小論文の得点
英語 CEFR B1 1.1倍
英語 CEFR B2 1.2倍
英語 CEFR C1以上 1.3倍
仏検準2級 1.1倍
仏検2級以上 1.2倍

自分で書く出願書類は、大学所定のエントリーシートです。A「本学を志望する理由」(1枚・400字)、B「中学・高校時代で特に力を入れた学習内容・活動内容」(1〜2枚・800字)、C「自分のアピールポイント」(1枚・400字)の3つで、手書きでもパソコンでもかまいません。指定の範囲内であれば、枚数や字数そのものは審査されず、内容が審査されます。ほかに学歴記入用紙と調査書を出し、任意で活動実績一覧表も出せます。

2026年度の小論文は、日本におけるジェンダーと労働、経済格差を扱った資料を読み、用語の説明、選択式の読み取り(グラフを含む)、自分の意見の論述に答える形でした。大学の講評は、予備知識を持つ受験生が多かったぶん、資料を踏まえずに自分の意見ばかりを前面に出して高得点に結びつかない答案が多く見られたこと、資料の要点を踏まえ、論理的で了解可能な文章で具体的・建設的な意見を書けた答案が高得点の対象になったことを挙げています。資料の読み取り方は資料型小論文の書き方にまとめました。

探究プレゼンテーション方式:10分の発表と15分の質疑応答

探究プレゼンテーション方式は、高校の「総合的な探究の時間」や課外活動、個人で行った探究活動の成果を評価する専願の方式です。審査は、出願時に出したプレゼンテーション資料を使った発表(10分)と、発表と提出書類についての質疑応答(15分)〈80%〉、探究報告書〈10%〉、調査書〈10%〉です。

大学の「探究プレゼンテーション方式の手引き」は、「探究」にあたる例として、部活動が学業成績に与える影響について仮説を立て、データを集めて検証すること、あたらない例として、部活動や学業で頑張ったことを述べるだけのものを挙げています。テーマに制限はありませんが、探究になっている必要があります。手引きは探究の進め方の一例として、テーマ・課題の設定、情報の収集、整理・分析、まとめ・表現という流れを示しています。

  • 探究報告書:A「本学を志望する理由」(400字以内)、B「どのような場・方法で探究したか」(高校の授業、課外活動、個人かグループかなどをチェック)、C「今回の『探究』の経験を、大学入学後にどのようにいかしていきたいか」(400字以内)
  • プレゼンテーション資料:PowerPoint(pptx)で作り、Web出願システムで提出したうえで、同じデータを印刷したもの(A4・片面・カラー・1ページに1スライド・フルページサイズで、左上をクリップ留め)もほかの書類と一緒に提出します。書類を送ったあとは、データを変えないようにします。ファイル名は「カナ氏名.pptx」、表紙にテーマと氏名、各スライドにページ番号をつけます。20MBまでで、アニメーションは使えますが、動画・音声とノート機能は使えません。引用には出典を明記します
  • 審査当日は、提出したデータがスクリーンに投影されます。ノートなどを見ながら発表することはできず、発表が12分を過ぎるとその時点で終了です
  • 発表の時間も審査の対象です。手引きは、10分から大幅に短かったり超過したりすると減点の対象になるとしています

英語外部試験利用方式:CEFR A2以上で出願できる

英語外部試験利用方式は、他大学と併願できる方式です。出願するには、英語4技能の資格・検定試験で CEFR A2以上のスコア(出願日までの4年以内)が必要です。審査は、小論文(80分)〈40%〉、英語外部試験の換算点〈50%〉、調査書〈10%〉です。

CEFR 換算点 英検の場合(CSE)
C1以上 100点 1級で2600以上
B2 90点 準1級で2300以上、1級で2304〜2599
B1 80点 2級で1950以上、準1級で1980〜2299
A2 40点 準2級・準2級プラスで1700以上、2級で1728〜1949

GTEC、TEAP、TOEIC(L&RとS&Wの両方。S&Wは2.5倍して合算)、ケンブリッジ英語検定なども使えます。IELTSとTOEFL iBTは対照表にA2の欄がなく、B1にあたるスコア(IELTS 4.0、TOEFL iBT 42)からです(要項の対照表で確認)。2026年度の小論文は、「ひのえうま」の迷信が1960年代の日本社会に与えた影響についての資料を読み、漢字の読み書き、空欄補充、内容の正誤、論述に答える形でした。

学費

項目 年額
入学金(入学年次のみ) 250,000円
授業料 760,000円
施設・教育等充実費 420,000円
1年次の合計 1,430,000円
  • 分納の場合は、前期840,000円、後期(10月)590,000円です
  • 指定の制服があり、仕立費用は約45,000円(2026年度の参考額)です。制服の扱いは変わる可能性があり、入学手続のときに案内されます。ノートパソコンの用意も必要です
  • 納付金は変わることがあり、2027年度入学者の金額は合格通知書に同封される入学手続要領で確かめます。ほかに、入学後に個別に納める費用もあります
  • 英語外部試験利用方式で入学手続をした人に限り、2027年3月末日(郵送必着)までに所定の手続で入学を辞退すれば、入学金を除く授業料等が返還されます

過去の結果

方式 年度 志願者 受験者 合格者
AO方式 2026 124 117 106
AO方式 2025 140 135 130
AO方式 2024 159 154 146
探究プレゼンテーション方式 2026 24 21 16
探究プレゼンテーション方式 2025 72 71 62
英語外部試験利用方式 2026 94 77 37

どこから手をつけるか

  1. 方式を決める。第一志望ならAO方式(10月13日まで)と探究プレゼンテーション方式(11月13日まで)。この2つは併願できる。他大学と併願するなら英語外部試験利用方式(12月3日まで、CEFR A2以上が必要)
  2. AO方式ならエントリーシートを書く。志望理由(400字)、力を入れた学習・活動(800字)、アピールポイント(400字)。面接(15分程度)は、エントリーシートを含む提出書類についての質疑応答が中心
  3. 英語の4技能スコアを確かめる。AO方式では CEFR B1以上で小論文の得点が1.1〜1.3倍になる
  4. 小論文は資料を読む練習をする。2026年度はAO方式も英語外部試験利用方式も、資料の読み取りと論述の組み合わせだった
  5. 探究プレゼンテーション方式なら手引きを読む。課題を設定し、情報を集めて整理・分析し、結論を自分の言葉で伝える「探究」になっているか(頑張ったことを述べるだけになっていないか)を確かめ、10分前後で終わる発表を練習する(大幅に短くても長くても減点で、12分で打ち切り)

まとめ

  • 現代教養学部の一括募集で、学科・専攻は2年次に決める。総合型選抜は女子だけが出願できる
  • AO方式(100名、専願)は、小論文30%、面接40%、調査書30%。4技能スコアで小論文が英語(CEFR C1以上)なら最大1.3倍、仏検なら最大1.2倍
  • 探究プレゼンテーション方式(50名、専願)は、10分の発表と15分の質疑応答が80%
  • 英語外部試験利用方式(20名、併願可)は、CEFR A2以上で出願でき、小論文40%、換算点50%、調査書10%
  • AO方式と探究プレゼンテーション方式は併願でき、AO方式の出願は10月13日まで

女子大学の総合型選抜は、津田塾大学・東京女子大学・日本女子大学、白百合女子大学、清泉女子大学、昭和女子大学・実践女子大学の記事でも扱っています。探究の発表はプレゼンテーション型入試の対策、全体像は総合型選抜の完全ガイドにまとめました。

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