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佐久大学の総合型選抜。看護学部はプレゼンか小論文かを選べる

約14分で読めます

佐久大学の看護学部はプレゼンテーション型と記述型(小論文)から選べます。小論文の過去問題が公開されていて、設問は2回とも「要約300字程度」と「自分の考えを300字程度」の組み合わせでした。

佐久大学(長野県佐久市)の看護学部の総合型選抜は、受け方を2つから選べます。

  • プレゼンテーション型:書類審査+プレゼンテーション+面接
  • 記述型:書類審査+小論文(60分)+面接

配点はどちらも210点(志願理由書10点/プレゼンまたは小論文100点/面接100点)。話すのが得意か、書くのが得意かで選べる設計です。

そして小論文の過去問題が公開されています。設問はこうでした。

設問1 この文章に記述されている内容を要約しなさい。(300字程度) 設問2 この文章を読んで、「心の文脈」についての自分の考えを、具体例を挙げながら書きなさい。(300字程度)

要約300字+意見300字を60分。しかも2回分とも同じ型でした。

この記事は、佐久大学が公開している2027年度学生募集要項と、2026年度入試問題のページをもとにまとめました。

出典:佐久大学「2027年度 学生募集要項(看護学部看護学科・人間福祉学部人間福祉学科)」「2026年度入試問題の公表について」「看護学部看護学科 入試情報」「人間福祉学部人間福祉学科 入試情報」(いずれも2026年9月23日に確認)

学部は看護学部 看護学科(募集定員80名/2027年度より90名→80名に変更)と人間福祉学部 人間福祉学科(50名)です。

全ての入試がWeb出願、入学検定料は30,000円、試験会場は佐久会場です。

日程(両学部共通)

入試区分 出願期間(必着/持込可) 試験日 合格発表日
自己推薦制Ⅰ期 2026年9/4〜9/14(月) 9/19(土) 11/2(月)
自己推薦制Ⅱ期/特待制 2026年9/25〜10/9(金) 10/17(土) 11/2(月)
自己推薦制Ⅲ期/市町村制/探究成果型 2026年12/1〜12/14(月) 12/19(土) 12/25(金)
自己推薦制Ⅳ期 2027年3/8〜3/18(木) 3/24(水) 3/26(金)

総合型選抜はすべて専願(本学への入学を第1志望とする者)です。

なお、2026年9月23日時点でⅠ期は締切済み(9月14日必着、試験は9月19日)。Ⅱ期と特待制(10月9日必着)が出願受付中です。

看護学部:プレゼンテーション型

募集定員25名(総合型選抜特待制を含む)。評定の条件はありません。

選抜方法 内容 配点
書類審査 志願理由書 10点
プレゼンテーション 提出された事前課題をもとに口頭での発表(5分程度)と発表に関する質疑応答(10分程度) 100点
面接 面接官2名による個人面接(10分程度) 100点
合計210点

課題は要項に全文書かれています。

【プレゼンテーション課題】「これまであなたが頑張ってきたことをどのように大学生活において生かしていくのか」について述べてください。

「頑張ってきたこと」だけでは足りません。「どのように大学生活において生かしていくのか」が問われています。過去の話と、これからの話をつなぐのがこの課題の中心です。

道具についても書かれています。

*プレゼンテーションは、紙媒体を持ち込むことができます。またパソコン、プロジェクター、ホワイトボードを準備しますので使用することができます。

大学側がパソコン・プロジェクター・ホワイトボードを用意してくれます。紙で作っても、スライドで作っても、板書しながら話してもよい、ということです。

発表5分、質疑応答10分。質疑のほうが長いので、話した内容について突っ込まれる前提で組み立てる必要があります。

当日の流れは、受付8:30〜9:00/諸注意9:00〜9:15/プレゼンテーション/面接 9:15〜です。

看護学部:記述型(小論文)

選抜方法 内容 配点
書類審査 志願理由書 10点
小論文 60分 100点
面接 面接官2名による個人面接(10分程度) 100点
合計210点

当日は、受付8:30〜9:00/諸注意9:00〜9:15/小論文 9:15〜10:15/面接諸注意10:30〜10:40/面接 10:40〜です。

何を評価するかが文章で書かれている

要項の「評価方法」に、3つとも明記されています。

プレゼンテーションでは、「自分の経験・関心を論理的に説明する力」「自分の考えを他者に分かりやすく表現する力」「プレゼンテーションの内容に関する質問に対応する力」を評価します。 小論文では、「文章の読解力」「文章にまとめる表現力」を評価します。 面接では、「表現力」「理解力」「思考力」「対人関係」「社会への関心」「看護への意欲」を評価します。

小論文の観点は「読解力」と「まとめる表現力」の2つだけです。独創的な意見を求めているわけではありません。この点は、あとで見る過去問の設問とぴったり一致します。

小論文の過去問題は設問が読める

大学は2026年度の入試問題を公開しています。

看護学部及び人間福祉学部の2026年度入試問題を公表いたします。なお、解答及びその他入試の問題は、非公表となります。 ※著作権の制限により、文章の一部を保護しております。

課題文は「著作権により公表できません」となっていますが、出典と設問は読めます。

自己推薦制(記述型)Ⅰ期(2025年9月13日実施)

課題文:黒川伊保子『不機嫌のトリセツ』河出新書 P46〜P48

設問1 この文章に記述されている内容を要約しなさい。(300字程度) 設問2 この文章を読んで、「心の文脈」についての自分の考えを、具体例を挙げながら書きなさい。(300字程度)

自己推薦制(記述型)Ⅱ期・特待制(2025年10月11日実施)

課題文:千住真理子氏のエッセー(初出:西日本新聞 2023年2月16日 夕刊/引用:ベスト・エッセイ 日本文藝家協会編 P170〜P172)

設問1 この文章に記述されている内容を要約しなさい。(300字程度) 設問2 この文章を読んで思い出の品が感情や記憶を呼び起こし、人の行動に影響を与えることについての自分の考えを、具体例を挙げながら書きなさい。(300字程度)

ここから読み取れること

1つ目。設問1は毎回同じです。 「この文章に記述されている内容を要約しなさい。(300字程度)」。文言まで一致しています。

2つ目。設問2も型が同じです。 「この文章を読んで、〜についての自分の考えを、具体例を挙げながら書きなさい。(300字程度)」。具体例を挙げるという条件が毎回付きます。

3つ目。課題文は評論とエッセーです。 Ⅰ期は脳科学者の新書、Ⅱ期はバイオリニストのエッセー(新聞夕刊が初出)。看護や医療の専門的な文章ではありません。人の気持ちや記憶をめぐる、読みやすい文章です。

4つ目。60分で600字です。 要約300字と意見300字。要約の練習が直接そのまま得点になる形式です。

準備としては、新書やエッセーを1本読んで300字に要約し、そこから自分の経験を1つ挙げて300字書く。これを繰り返すのが、この大学に対しては最短です。

問題冊子の注意事項も公開されています。

1. この試験の解答時間は60分です。 3. メモ等には、問題用紙の余白や裏面を利用してください。 6. この問題用紙は試験終了後に回収します。持ち帰ってはいけません。

下書き用紙はなく、問題用紙の余白を使います。

看護学部の特待制は小論文とプレゼンの両方

佐久大学看護学部を第1志望とし、出身高等学校長の推薦を受け、佐久大学での書類審査、小論文、プレゼンテーション、面接により判定される入試です。 合格者は、1年次の授業料(90万円)が全額免除となります。

募集定員5名程度、評定平均値3.8以上(3年1学期、または前期まで)、出身高等学校長の推薦が必要です。

選抜方法 配点
書類審査(志願理由書) 10点
小論文(60分) 100点
プレゼンテーション 100点
面接(面接官2名・10分程度) 100点
合計310点

1日で小論文とプレゼンの両方をやります。課題は自己推薦制と同じものです。

人間福祉学部は面接だけ

人間福祉学部の総合型選抜には、小論文もプレゼンテーションもありません。

自己推薦制(Ⅰ〜Ⅳ期)

人間福祉学部のアドミッション・ポリシーや教育方針・教育課程に関心を持ち、全体の学習成績の状況(評定平均値)等では量れない本学への適性を有している皆さんの自己アピールを基に、書類審査、面接を通じて判定を行う入試です。志願者は、部活動や課外活動、ボランティア活動等の成果を自己アピールシートに記載し、志願理由書とともに出願します。

募集定員15名(特待制・市町村制・探究成果型を含む)。

選抜方法 配点
書類審査(志願理由書) —
面接:面接官2名による個人面接(20分程度)※書類審査(志願理由書)の評価を含む 100点

面接20分で100点。書類審査の評価も面接点に含まれます。

面接の評価項目も公開されています。

「面接」では、「ヒューマンケア」を志向する目的・理由/主体的な学習・行動経験/地域社会への関心/基本的な人間関係の形成力/その他受験生独自の評価要素/志願理由書の内容・書き方について評価します。

「志願理由書の内容・書き方」が評価項目に入っています。志願理由書は面接点の一部として直接見られるということです。

特待制には「振替合格」がある

募集定員3名程度、評定平均値3.8以上、出身高等学校長の推薦。1年次の授業料(70万円)が全額免除です。選抜は面接官3名による個人面接(30分程度)100点のみ。

そして、この制度があります。

選考の結果、不合格となった場合でも、総合型選抜自己推薦制の合格基準を満たしていると判定された場合は、総合型選抜自己推薦制での合格とする場合があります。なお、この場合に限り、当該合格を辞退することができます。

特待制で落ちても、自己推薦制での合格になることがあります。しかもその場合だけは辞退できる。専願の総合型選抜としては、かなり配慮のある扱いです。

市町村制(自治体推薦)

市町村が人材育成・確保の視点から独自に選抜および推薦を行い、その後、佐久大学での面接を経て判定される入試です。 入学検定料が免除となります。 ※本入試区分での受験を希望される方は、10月19日(月)までに本学入試広報課までお申し出ください。

出願資格は「人物が優れ、市町村長から推薦された者」。市町村長の推薦が要ります。10月19日までに大学へ申し出る必要がある点に注意してください。

探究成果型は「探究活動」の定義が書いてある

佐久大学人間福祉学部を第1志望とし、高等学校の「探究活動」を通して、その成果を総合的に評価する入試です。この「探究活動」とは学究的な内容に基づくものであり、活動内容によっては、「自己推薦制」で出願をしてください。

そして定義が明記されています。

本学の定義する「探究活動」とは、高等学校における次の①②のような学究的な内容に基づく活動を指します。 ①世界の諸課題・実生活や実社会に目を向け、疑問や関心に基づいて自ら課題を見つける。 ②課題について学び、必要な情報を収集して整理・分析し、知識や技能に結びつけ、他者や様々な機関等と協働しながら、課題の解決に取り組む。

さらに、該当しない例まで挙がっています。

(該当しない活動の例)下記の活動をアピールして受験したい方は、「自己推薦制」で出願してください。 ・自宅や高等学校以外の団体・組織で個人的に取り組んだ探究活動 ・スポーツ活動 ・芸術(美術・音楽)活動 ・文化活動(ダンス・バレエ等を含む)など

個人的に取り組んだ探究活動は対象外で、高校の授業または正課外活動でのものに限られます。スポーツや芸術・文化活動は「自己推薦制」へ、という案内です。

どちらで出すべきかが明確に線引きされているので、迷ったらこの記述で判断できます。

面接では「提出された書類に基づき、探究活動に関する内容を含めた面接」が行われます。探究活動の中身を説明できることが前提です。

出願書類

大学サイトからダウンロードします。

  • 自己推薦書(自己PR)(総合型選抜用)
  • 推薦書(総合型選抜 特待制用)
  • 志願理由書/志願理由書(他学部併願用)

「志願理由書(他学部併願用)」があるので、看護学部と人間福祉学部の併願を想定した書式が用意されています。

なお、受験上の配慮を希望する場合は「必ず出願手続前に本学入試広報課までご相談ください」とされています。

どこから手をつけるか

  1. 看護学部ならプレゼン型か記述型かを決める。 配点は同じ210点です
  2. プレゼン型なら課題を組み立てる。 「頑張ってきたこと」を「大学生活にどう生かすか」につなげます
  3. 質疑応答10分に備える。 発表5分より長い時間です
  4. 記述型なら60分で600字を書く練習をする。 要約300字+意見300字です
  5. 新書やエッセーを300字に要約する。 課題文はその種類でした
  6. 具体例を必ず添える。 設問2に毎回ついている条件です
  7. 人間福祉学部は志願理由書を練る。 面接の評価項目に入っています
  8. 探究成果型か自己推薦制かを定義で判断する。 要項に線引きが書かれています

まとめ

  • 佐久大学の総合型選抜はすべて専願。看護学部(募集定員80名/2027年度より90名→80名)と人間福祉学部(50名)があります
  • 看護学部はプレゼンテーション型と記述型(小論文)を選べます。配点はどちらも210点
  • プレゼンテーション課題が要項に全文公開されています。「これまであなたが頑張ってきたことをどのように大学生活において生かしていくのか」。発表5分程度+質疑応答10分程度
  • プレゼンは紙媒体を持ち込め、パソコン・プロジェクター・ホワイトボードが用意されています
  • 記述型の小論文は60分・100点
  • 評価方法が文章で公開されています。小論文は「文章の読解力」「文章にまとめる表現力」の2つ
  • 2026年度の小論文の問題が公開されています。設問は2回とも「要約300字程度」+「自分の考えを具体例を挙げながら300字程度」でした
  • 課題文は新書とエッセー(脳科学者の新書、バイオリニストのエッセー)で、医療の専門的な文章ではありませんでした
  • 問題用紙は回収され、持ち帰れません。メモは問題用紙の余白を使います
  • 看護学部の特待制は小論文とプレゼンの両方(合計310点)。1年次の授業料90万円が全額免除、評定3.8以上と高等学校長の推薦が必要です
  • 人間福祉学部の総合型選抜には小論文がありません。面接100点のみ(自己推薦制は20分、特待制は面接官3名で30分)
  • 人間福祉学部の面接の評価項目に「志願理由書の内容・書き方」が入っています
  • 特待制には「振替合格」があり、不合格でも自己推薦制での合格になることがあり、その場合だけ辞退できます
  • 市町村制は市町村長の推薦が必要で、入学検定料が免除。10月19日までに大学へ申し出ます
  • 探究成果型は「探究活動」の定義と、該当しない活動の例が要項に明記されています
  • 2026年9月23日時点でⅡ期・特待制が出願受付中です(10月9日必着)

総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。長野県の私立大学は清泉大学と長野保健医療大学の記事にもあります。

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