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清泉女子大学の総合型選抜。10月1期(専願)は課題図書の小論文を書く方式と、書類審査を含む面接で選ぶ自己アピール方式、10月2期は小論文方式と英検方式、地球市民学部特別入試はゼミ形式の授業のあとにレポート、11月期は1教科の試験で授業料・施設費の全額・半額免除がある

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清泉女子大学の総合型選抜を2027年度入学試験要項から整理しました。10月1期(課題図書方式・自己アピール方式)、10月2期(小論文方式・英検方式)、地球市民学部特別入試、11月期(基礎学力1教科<特待>方式)、12月期の日程と募集人員、領域ごとの課題図書、配点、英語外部検定の換算、併願のルール、学費、2026年度の結果まで解説します。

清泉女子大学は、東京都品川区にある女子大学です。総合文化学部(日本文化・国際文化・文化史の3領域)と地球市民学部(地域共生・ソーシャルデザインの2領域)があり、出願は領域ごとに行います。総合型選抜は女子だけが出願できます。

地球市民学部では、2027年4月から公共創造領域が展開される予定です。ただし2027年度の入試は、これまでどおり地域共生・ソーシャルデザインの2領域で行われます。公共創造領域は、どちらかの領域から入学したあと、3年次に進むときに選べる領域です。

総合型選抜は5つの入試に分かれ、10月1期と10月2期はさらに2つの方式に分かれます。

入試 専願・併願 選考 出願期間 試験日
10月1期 課題図書方式 専願 課題図書の小論文(60分、50点)、面接(10分程度、50点) 9月11日〜10月1日 10月11日
10月1期 自己アピール方式 専願 面接(書類審査を含む。15〜20分、100点) 9月11日〜10月1日 10月11日
10月2期 小論文方式 他大学併願可 課題文の小論文(60分、100点)、面接(10分程度、100点) 9月11日〜10月15日 10月25日
10月2期 英検方式 他大学併願可 英語外部検定の換算点(100点)、面接(10分程度、100点) 9月11日〜10月15日 10月25日
地球市民学部特別入試 他大学併願可 ゼミ形式の授業のあとに授業レポート(60分、100点)、面接(10分程度、100点) 9月11日〜10月15日 10月25日
11月期 基礎学力1教科<特待>方式 他大学併願可 1教科の基礎学力試験(60分、100点)、面接(15〜20分、50点) 9月11日〜11月11日 11月21日
12月期 他大学併願可 資料を読んで書く小論文(60分、50点)、面接(10分程度、50点) 11月12日〜12月3日 12月13日

面接は、どの入試も書類審査を含みます。

12月期以外は、いま出願期間中です。いちばん早い10月1期の出願は、Web登録が10月1日の正午まで、書類が10月1日の消印有効までです。

必ず最新の入学試験要項で確認してください。日程・募集人員・課題・選考方法は年度によって変わります。 出典:清泉女子大学 総合型選抜/入試要項/2027年度 総合型選抜・地球市民学部特別入試 入学試験要項(PDF)/10月1期 課題図書/入試結果データ/過去の入試問題

募集人員と日程

領域 10月1期 10月2期 地球市民学部特別入試 11月期 12月期
日本文化領域 15名 3領域で16名 ― 3領域で14名 3領域で8名
国際文化領域 15名 (同上) ― (同上) (同上)
文化史領域 18名 (同上) ― (同上) (同上)
地域共生領域 10名 2領域・2入試で合わせて15名 (左と共通) 2領域で6名 2領域で5名
ソーシャルデザイン領域 8名 (同上) (同上) (同上) (同上)
入試 合格発表 入学手続(第1次/第2次)
10月1期・10月2期・地球市民学部特別入試 11月2日15時 11月2日〜11月24日/11月25日〜12月14日
11月期 12月2日15時 12月2日〜12月7日/12月8日〜12月14日
12月期 12月18日15時 12月18日〜1月8日/1月9日〜1月25日
  • 国際文化領域は、出願時に専攻言語(英語かスペイン語)を選びます
  • 出願は、インターネットで登録して検定料を納め、書類を郵送して完了します。Web登録は締切日の正午まで、書類は締切日の消印有効です
  • 合格発表は、インターネット出願サイトのマイページで行われ、郵送での通知はありません
  • 第1次で入学金を、第2次で授業料・施設費(地球市民学部は必修科目実習費も)を納めます。第1次をしないで第2次だけ手続きすることはできません
  • 検定料は35,000円です。総合型選抜の5つの入試を併願する場合は、追加1入試ごとに5,000円です(例:10月1期と11月期で40,000円)
  • 出願後に入試制度や志望領域を変えることはできません
  • 受験上や入学後に特別な配慮が必要な人は、出願の前に入試課へ相談します。期限は、11月期・12月期が9月30日10時です(10月の入試は8月31日で締め切られました)。個別の入学資格審査で出願する人も、11月期・12月期は9月30日までに入試課へ連絡します

併願のルール

  • 10月1期では、課題図書方式と自己アピール方式のどちらか1つにしか出願できません。10月1期を受ける人も、ほかの入試を併願できます
  • 同じ入試の中で、複数の領域を併願することはできません
  • 10月2期は、同じ領域なら小論文方式と英検方式を併願できます。10月2期と、同じ日に行われる地球市民学部特別入試は併願できません
  • 10月1期(専願)と、併願可の入試の両方に合格した場合は、10月1期での合格として扱われ、入学を辞退することはできません。ただし、地球市民学部特別入試の「派遣優遇」や、11月期の学費免除の権利は保持できます(ホームページとチラシでは、専願制の入試にすでに合格した人が11月期に出願できるのは、合格した領域だけとされています)

10月1期 課題図書方式:領域ごとの課題図書を読んで要約と意見

課題図書方式の小論文は、事前に指定された課題図書を読み、その内容の要約と自分の意見を書くものです(60分。ホームページでは800字程度)。課題図書は領域ごとに7月1日に公表されています。

領域 課題図書
日本文化 持田叙子『ことばで愛し、ことばでたたかう 日本文学の宝石箱』(岩波ジュニア新書)
国際文化(英語) 別宮貞徳『「ふしぎの国のアリス」を英語で読む』(ちくま学芸文庫)
国際文化(スペイン語) ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮文庫)
文化史 川北稔『砂糖の世界史』(岩波ジュニア新書)
地域共生 除本理史・佐無田光『きみのまちに未来はあるか?「根っこ」から地域をつくる』(岩波ジュニア新書)
ソーシャルデザイン 澤田智洋『マイノリティデザイン ―弱さを生かせる社会をつくろう』(ライツ社)

大学は、試験日までに次の2つを準備するよう求めています。

  1. 課題図書を読む。特に、自分が最も興味をもった章は熟読しておく
  2. 課題図書の全体的な内容を端的に示すキーワードを2つ考える。本文中の言葉でも自分で考えた言葉でもよいが、書名と各章のタイトルに含まれる言葉は使わない

試験当日は課題図書を持ち込めます。ただし、書き込みや付箋のあるもの、電子書籍は持ち込めません。キーワードを2つ考えておくと、本全体の内容を短くつかむ練習になり、要約の準備にも役立つと考えられます。

面接(10分程度)では、志望動機や勉学以外の活動について聞かれ、英検などの資格や活動は面接点の中で評価されます。

10月1期 自己アピール方式:書類審査を含む面接で選ぶ

自己アピール方式は、面接(書類審査を含む。15〜20分、100点)で選ばれる専願の方式です。面接では志望動機や勉学以外の活動について聞かれ、資格や活動は面接点の中で評価されます。

どの入試でも、出願時に大学所定の「活動記録・志望理由書」を出します。活動記録には、オープンキャンパスなどへの参加歴(イベントパスポートや参加証があれば資料として付ける)と資格・検定を書き、志望理由には、①清泉女子大学を志望した動機や理由、②いま興味をもっていることや将来の希望(志望領域の学びと関連させて)、③健康上の問題で説明しておきたいことがあれば、その内容、を自筆で書きます。活動の実績には、証明できる資料(コピー可、1つの実績につき原則1点、最大3点)を付けます。

10月2期:小論文方式と英検方式

  • 小論文方式:課題文を読み、要約と自分の意見を書く小論文(60分、100点。ホームページでは800字程度)と面接(10分程度、100点)
  • 英検方式:英語外部検定(4技能)の換算点(100点)と面接(10分程度、100点)。スペイン語の検定(スペイン語技能検定、DELE)も使えます

英検方式に出願できるのは、次のどれか1つ以上の最低点を満たしている人です。4技能に満たないものは使えず、総合型選抜では有効期間は設けられていません。GTECはオフィシャルスコアのみ、IELTSはアカデミック・モジュールのみ、TOEFL iBTはTest Dateスコアのみ(2026年1月21日以降の受験は、スコアレポートに併記される旧スコアで換算)、TOEICとTOEIC BridgeはIPテストが使えません。

検定 最低点 満点(100点)になる点
英検(CSE) 1,700 2,180以上
GTEC(Advanced か CBT) 680 1,080以上
TEAP 135 275以上
ケンブリッジ英語検定 120 152以上
IELTS 4.0 5.0以上
TOEFL iBT 42 62以上
TOEIC(L&R と S&W の合計) 385 953以上
スペイン語技能検定 5級 4級以上

英検 CSE は、1,700〜1,759が60点で、スコアが60上がるごとに5点ずつ上がり、2,180以上で100点です。表のほか、TOEIC Bridge(L&RとS&Wの合計129以上。170以上でも換算点は80点まで)と DELE(A1で75点、A2以上で100点)も使えます。IELTS(4.0)と TOEFL iBT(42)は、最低点でも80点になります。

地球市民学部特別入試:ゼミ形式の授業と授業レポート

地球市民学部特別入試(派遣優遇チャレンジ方式)は、入学後に3つの派遣研修コース(JICA 海外協力隊、国内地域おこし協力隊、観光キャリアインターンシップ)のどれかに所属し、地域貢献や国際協力に関わる活動をする意欲のある人を選ぶ入試です。

  • 事前学習:8月18日から試験日まで、大学のサイトで、地球市民学部の授業で実際に使われる「コンセプト(思考法・表現法)」の解説動画を見て、読書などで理解を深めておきます
  • 試験当日:ゼミ形式の授業(60分)を受けたあと、「コンセプト(思考法・表現法)」に関する設問の授業レポート(60分、100点)を書き、面接(10分程度、100点)を受けます。授業レポートでは、ゼミ形式の授業で配られたレジュメやメモも使えません
  • 英語外部検定のスコアは面接の中で評価され、地域共生領域は面接100点のうち最大40点、ソーシャルデザイン領域は最大20点です
  • 優秀な成績で、希望した人には「派遣優遇」が与えられます(合格者に応じて10名程度まで)。派遣研修の学内選考で、研修の受講が無試験になり、最終選考で加点されます。派遣を約束するものではなく、派遣先の事情で研修が中止されることもあります。日本国籍をもたない人は JICA 海外協力隊には参加できません。派遣優遇が付かなかった場合も、入学後に各研修コースにエントリーできます。希望は出願時に選びます

11月期 基礎学力1教科<特待>方式:授業料・施設費の免除がある

11月期は、1教科の基礎学力試験(60分、100点)と面接(15〜20分、50点)で選ばれます。教科は、国語(現代文のみ)、英語、地理歴史(日本史探究か世界史探究)から、試験が始まってから1つを選びます。

合格区分は3つあります。

合格区分 特典
特別奨学生合格 授業料と施設費を全額免除(最長4年間、1年ごとに見直し)
奨学生合格 授業料と施設費を半額免除(同上)
合格 免除なし(入学の資格あり)
  • 免除の対象は授業料と施設費で、入学金と実習費は対象外です
  • 今年度すでに同じ領域で合格している場合は、合格済みの入試の面接点を使うので、当日の面接を受ける必要はありません。10月1期や推薦入学などの専願制の入試ですでに同じ領域に合格している人は、特別奨学生・奨学生かどうかだけが判定されます。合格済みの面接点は換算して使われ、複数あるときは一番高い面接点が使われます

12月期:資料を読んで書く小論文と面接

12月期は、特定のテーマに関する資料を読み、それをふまえて書く小論文(60分、50点。ホームページでは800字程度)と面接(10分程度、50点)です。出願は11月12日〜12月3日です。

学費

項目 総合文化学部 地球市民学部
入学金 200,000円 200,000円
授業料(年額) 780,000円 830,000円
施設費(年額) 390,000円 390,000円
必修科目実習費(1年次) ― 60,000円
1年次の合計 1,370,000円 1,480,000円
  • 2年次以降は、総合文化学部が年1,170,000円、地球市民学部が年1,220,000円です
  • 授業料・施設費は、入学手続時と後期(10月)の2回に分けて納めることもできます
  • 要項には、諸事情により在学中に改定される場合があると書かれています

大学は、2027年度入試から「<まことの知・まことの愛>母子家庭進学支援入試」(専願)を新しく設けています。合格者は、入学金(入学時のみ)と、授業料・施設費の全額(最長4年間、1年ごとに見直し)が免除されます。総合型選抜とは別の入試で、要項も別です。

2026年度の結果

2026年度の入試名称での結果です(志願者・受験者・合格者)。

領域 10月1期(専願) 10月2期
日本文化 11・11・10(募集15) 19・17・16
国際文化 8・8・8(募集15) 16・16・13
文化史 29・29・29(募集18) 33・31・30
地域共生 3・3・3(募集10) 10・10・8
ソーシャルデザイン 12・12・12(募集8) 19・19・19

10月2期の募集人員は、総合文化学部16名、地球市民学部10名でした。過去の入試問題のページによると、2026年度の10月2期には、授業レポートを書く「授業体験型」も含まれていました。

2026年度は、12月期の「学費免除型」で特別奨学生・奨学生を判定していました(過去の問題は国語・英語・地理歴史で、いずれも10時〜11時の60分)。志願者91人、受験者82人のうち、特別奨学生合格が4人、奨学生合格が9人、「一般選抜免除合格」が23人でした。2027年度は11月期の基礎学力1教科<特待>方式で判定し、募集人員(総合文化学部14名、地球市民学部6名)も同じです。2027年度の12月期は、小論文と面接の入試です。

どこから手をつけるか

  1. 専願か併願かを決める。第一志望なら10月1期(出願10月1日まで)。併願なら10月2期・地球市民学部特別入試(10月15日まで)、11月期(11月11日まで)、12月期。2つ目以降の入試は1つにつき5,000円
  2. 10月1期なら方式を選ぶ。課題図書方式なら、志望領域の課題図書を読み、全体を示すキーワードを2つ考えておく。面接に自信があれば自己アピール方式
  3. 英語の検定をもっているなら英検方式を確かめる。4技能のスコアが最低点以上か、換算点がいくつになるか
  4. 学費免除をねらうなら11月期。国語・英語・地理歴史のどれで受けるか、試験開始後に決められる
  5. 活動記録・志望理由書を書く。オープンキャンパスのイベントパスポートなど、参加や活動を証明する資料をそろえる

まとめ

  • 総合型選抜は女子だけが出願でき、10月1期(専願)、10月2期・地球市民学部特別入試・11月期・12月期(他大学併願可)がある
  • 10月1期は、課題図書の要約と意見を書く小論文と面接の課題図書方式か、書類審査を含む面接で選ぶ自己アピール方式
  • 10月2期は、課題文の小論文方式と、英語外部検定の換算点を使う英検方式
  • 地球市民学部特別入試は、ゼミ形式の授業と授業レポートで、派遣研修の「派遣優遇」がある
  • 11月期は1教科の試験と面接で、授業料・施設費の全額・半額免除の合格区分がある

女子大学の総合型選抜は、津田塾大学・東京女子大学・日本女子大学、昭和女子大学・実践女子大学、駒沢女子大学、白百合女子大学、聖心女子大学の記事でも扱っています。課題図書や課題文の要約は小論文の課題文要約、学部ごとの小論文対策は文学部・人文系の小論文対策と国際系学部の小論文対策、全体像は総合型選抜の完全ガイドにまとめました。

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