小論文キャンパス
大学別対策

白百合女子大学の総合型選抜。事前課題方式は学科ごとの課題図書のレポートや創作を出して20分の面接、基礎学力方式は国語・英語のマーク式テストと書類で面接なし。活動・探究評価方式と講義受講方式は800字以内の小論文と面接。事前課題方式以外は他大学と併願できる

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白百合女子大学の総合型選抜を2027年度出願要項から整理しました。事前課題方式(専願)、基礎学力方式・活動・探究評価方式・講義受講方式(併願)の日程と募集人員、学科ごとの事前課題(課題図書・字数)、配点、エントリーシート、基礎力テスト、資格評価型の対象資格、学費、2026年度の結果まで解説します。

白百合女子大学は、東京都調布市にある女子大学です。文学部(国語国文学科・フランス語フランス文学科・英語英文学科)と人間総合学部(児童文化学科・発達心理学科・初等教育学科)があり、総合型選抜は女子だけが出願できます。

総合型選抜は4つの方式に分かれています。

方式 専願・併願 選考 出願期間 試験日
事前課題方式 専願 事前課題(20点)、面接(20分、80点) 9月15日〜9月29日 10月10日
基礎学力方式 併願 基礎力テスト(国語・英語)、自己推薦・志望理由書、調査書。面接なし 9月15日〜10月5日 10月17日
活動・探究評価方式 併願 小論文(800字以内、60分)、面接(20分) 10月27日〜11月9日 11月21日
講義受講方式 併願 45分の講義を受けてから小論文(800字以内、60分)、面接(20分) 11月18日〜12月1日 12月12日

事前課題方式と基礎学力方式は、いま出願期間中です(書類の郵送は、事前課題方式が9月29日、基礎学力方式が10月5日の消印有効まで。Web の出願登録は各締切日の23時まで)。2つは同時に出願でき、事前課題方式や基礎学力方式で不合格になっても、活動・探究評価方式や講義受講方式に出願できます。

必ず最新の出願要項で確認してください。日程・募集人員・課題・選考方法は年度によって変わります。 出典:白百合女子大学 出願要項について/2027年度出願要項 総合型選抜ほか(PDF)/総合型選抜 事前課題方式/2026年度 入試結果(PDF)

募集人員と日程

学科 事前課題方式 基礎学力方式 活動・探究評価方式 講義受講方式
国語国文学科 18名 3名 5名 2名
フランス語フランス文学科 10名 2名 2名 2名
英語英文学科 20名 3名 5名 2名
児童文化学科 20名 3名 3名 2名
発達心理学科 20名 3名 5名 2名
初等教育学科 22名 3名 5名 3名
方式 合格発表 入学手続締切
事前課題方式 11月2日 11月11日
基礎学力方式 11月2日 一次11月11日、二次2月5日
活動・探究評価方式 11月26日 一次12月4日、二次2月5日
講義受講方式 12月16日 一次12月23日、二次2月5日
  • 検定料は、1入試区分・1学科につき35,000円です。事前課題方式と基礎学力方式を同時に出願登録すると、検定料が10,000円割り引かれ、2つで60,000円になります(同時に出願しない場合は割引なし)
  • どの方式も、同じ方式の中で複数の学科に出願することはできません
  • 出願はインターネットで登録し、書類を出願締切日の消印有効で、郵便局の窓口から簡易書留・速達で送ります
  • エントリーシートや自己推薦・志望理由書は、手書き(黒の油性ボールペン)でも、出願サイトでの入力でも作れます。どちらの場合も書類の郵送が必要です。事前課題方式と基礎学力方式を同時に出願する場合、基礎学力方式の自己推薦書・志望理由書を出願サイトで編集できるのは、事前課題方式の出願締切日までです
  • 基礎学力方式・活動・探究評価方式・講義受講方式の合格者は、入学手続時納入金を二段階に分けて払うこともできます(一次で入学金240,000円、二次〈2027年2月5日まで〉で残りの570,000円。発達心理学科は585,000円)

事前課題方式:学科ごとの課題と20分の面接

事前課題方式は、白百合女子大学を第一希望とし、合格したら必ず入学する人が対象の専願制です。選考は、事前課題(20点)と面接(20分、80点)で、面接は事前課題とエントリーシートについての質疑応答が中心です。大学の Q&A によると、調査書は評価せず、面接の参考資料として使います(面接で調査書について聞かれることはあります)。事前課題は5月のオープンキャンパスで公表されたもので、出願時に提出します。

学科 事前課題 字数
国語国文学科 山口仲美『日本語の歴史』(岩波新書)を読み、日本語の歴史的な変化について、①文字、②発音、③語彙(和語・漢語・外来語など)から1つを選び、本書の具体例を複数示しながら自分のことばで述べる 600〜800字(縦書き)
フランス語フランス文学科 ❶サン=テグジュペリ『星の王子さま』(河野万里子訳、新潮文庫。物語の後半に登場するキツネのセリフから特に心をひかれた一文を選び、その意味を考察)、❷山田登世子『シャネル ― その言葉と仕事の秘密』(ちくま文庫。最も印象的な言葉を選び、なぜ印象に残ったか)、❸2026年度のフランス語サマースクールの探究学習の成果物(内容と最も工夫した点)から1つ 800〜1,000字
英語英文学科 白井恭弘『ことばの力学 ― 応用言語学への招待』(岩波新書)の第1・3・4章を読み、著者が論じているテーマについての意見 1,200字程度
児童文化学科 ❶レポート・評論(児童文学、絵本、マンガ、アニメ、おもちゃや遊びなどからテーマを選んで調べ、意見を述べる)、❷創作、❸絵本1作品のどれか1つ。未発表の自作に限る ❶2,000〜4,000字、❷8,000字以内
発達心理学科 大芦治『心理学をつくった実験30』(ちくま新書)の第7〜9章の実験から興味をもったものを1つ選び、(1)内容の紹介、(2)実験の方法や結果についての意見 1,800字程度
初等教育学科 森口佑介『10代の脳とうまくつきあう 非認知能力の大事な役割』(ちくまプリマー新書)の「はじめに」と第1章を読み、第2〜6章からいちばん関心をもった章を1つ選んで読む。その章を選んだ理由と、感想や意見 800〜1,000字
  • 課題は、市販のA4原稿用紙に手書きするか、パソコンで作ってA4用紙に印字します(児童文化学科の絵本は、作品そのものを提出し、データでの提出はできません)
  • 国語国文・フランス語フランス文・発達心理・初等教育の4学科は、面接で課題図書(フランス語フランス文学科は選んだ図書または成果物)の内容についても質問するとしています。国語国文学科は各章でとりあげられている事例、発達心理学科は課題図書に記載されている内容、初等教育学科は「はじめに」と第1章の内容です
  • 国語国文学科は課題図書を、フランス語フランス文学科は課題に選んだ図書または成果物を、面接当日に持参します
  • 英語英文学科の面接では、エントリーシートの内容について英語で簡単な質問があります
  • 面接での質疑応答の割合は、英語英文学科が事前課題40%・エントリーシート60%、ほかの学科は50%ずつです

エントリーシートは、設問①が志望学科で入学後に取り組みたいことなど(学科ごとの指示に沿って書く)、設問②が高校時代に勉学や課外活動で積極的に取り組んだことです。設問①の指示は、多くの学科が、大学案内や大学ホームページなどで学科で学べる内容を調べたうえで、入学後に取り組みたいこととその理由を書く形です。フランス語フランス文学科は4つの問いから2つ以上を含めて書き(❶と❹の組み合わせは不可)、初等教育学科は「小学校教育」「幼児教育・保育」のどちらかをテーマに選びます。

事前課題は、出願書類と一緒に9月29日の消印までに郵送します。これから取りかかる人は、まず指定された範囲を読んで課題を仕上げ、出願後、10月10日の面接までに課題図書の内容を説明できるよう読み直しましょう。

基礎学力方式:国語・英語のテストと書類、面接なし

基礎学力方式は併願制で、面接はありません。10月17日に基礎力テスト(国語40分、英語40分、どちらもマークシート式)を受け、出願時に出す自己推薦・志望理由書と調査書を合わせて判定されます。基礎力テストは、国語が「現代の国語」と「言語文化」(古文・漢文を除く)、英語が「英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ」と「論理・表現Ⅰ」で、高校2年修了までに学ぶ基礎的な内容から出題されます。過去問題は「赤本オンライン」で見られます。

学科 国語 英語 自己推薦・志望理由書 調査書
国語国文学科 40点 20点 30点 10点
フランス語フランス文学科・英語英文学科 20点 40点 30点 10点
児童文化・発達心理・初等教育学科 30点 30点 30点 10点
  • 調査書は、最終学年1学期(前期)までの「全体の学習成績の状況」を2倍して点数にします(2期制の場合は出願時点で発行される最新のもの。算出できない場合は配点の50%で換算)
  • 自己推薦書には高校時代の取り組みを踏まえた自己 PR を、志望理由書には志望する学科に触れながら志望理由を書きます。書類は、自身の強みが具体的か、志望理由が具体的か、学科で学べることを理解しているか、という観点で評価されます

活動・探究評価方式:3つの型から選び、課題文の小論文と面接

活動・探究評価方式は併願制で、次の3つの型から1つを選んで出願します。

  • 活動評価型:高校での勉学、スポーツ・文化活動、生徒会活動、ボランティア、地域活動、海外留学などで得た経験や学び
  • 資格評価型:大学が決めた資格・検定のどれか(高校在学中に取得したもの)。例:英検準2級またはCSE1,700点以上、GTEC 680点以上、TOEIC L&R 420点以上、日本漢字能力検定準2級以上、日本語検定3級以上。フランス語フランス文学科は、実用フランス語技能検定4級以上、DELF・DALF A1以上、TCF A1以上も対象
  • 探究評価・高大接続型:高校での探究学習や、大学の高大接続プログラム(フランス語サマースクール〈フランス語フランス文学科。過去に参加して修了(単位取得)した人〉、エアラインフォーラム〈全学科。2026年3月開催時の受講証を受け取った人〉)への参加

試験日には、課題文を読み、要約とあわせて自分の考えを800字以内で書く小論文(60分)と、エントリーシートを中心にした面接(20分)があります。課題文は学科ごとに専門分野から出題されます。配点は学科によって大きく違います。

学科 小論文 面接
国語国文学科 20点 80点
フランス語フランス文学科 30点 70点
英語英文学科 30点 70点
児童文化学科 60点 40点
発達心理学科 50点 50点
初等教育学科 20点 80点

エントリーシートには、選んだ型に当てはまる取り組みの経験と学びに触れた自己 PR と、志望理由を書きます。英語英文学科の面接では、英語での簡単な質問もあります。要約の練習は小論文の課題文要約にまとめました。

講義受講方式:45分の講義を聞いてから小論文

講義受講方式は併願制で、試験日(12月12日)に45分の講義を受け、そのあと講義の要約とあわせて自分の考えを800字以内で書く小論文(60分)と、面接(20分)があります。講義は学科ごとの専門分野の内容で、講義中に配られる大学所定のメモ用紙(A4・1枚)は小論文の試験にも持ち込めます。面接は12時45分からで、昼食の持参が必要です。

学科 小論文 面接
国語国文学科 20点 80点
フランス語フランス文学科 20点 80点
英語英文学科 50点 50点
児童文化学科 40点 60点
発達心理学科 50点 50点
初等教育学科 40点 60点

エントリーシートの設問は、事前課題方式と同じ形です。エントリーシートの注意事項は事前課題方式の各学科のページを見るよう指示されていて、英語英文学科のページには英語での簡単な質問の記載があるので、講義受講方式でも準備しておくと安心です。

学費

  • 入学手続時の納入金は810,000円(発達心理学科は825,000円)、初年度の納入金は1,380,000円(発達心理学科は1,410,000円)です。入学金240,000円、授業料740,000円、施設設備費300,000円、維持費100,000円で、発達心理学科は心理学実験実習費30,000円が加わります
  • ほかに諸経費(初年度15,000円程度)がかかります。初等教育学科は、1年次後期に実習諸経費(幼児教育コース65,000円、児童教育コース21,000円)を徴収予定です
  • 入学手続後に辞退する場合は、2027年3月31日必着で大学指定の辞退申請書類を出せば、入学金を除く納入金が返還されます
  • 事前課題方式と基礎学力方式の両方に合格した場合は、事前課題方式の一括手続で手続きします

2026年度の結果

2026年度の入試名称での結果です(志願者・受験者・合格者)。

学科 総合型選抜(Ⅰ期)《事前課題方式》 自己推薦入試(Ⅰ期)《基礎学力方式》 総合型選抜(Ⅱ期)《講義受講方式》
国語国文学科 6・6・6 6・6・6 5・5・5
フランス語フランス文学科 2・2・2 5・5・5 3・2・2
英語英文学科 6・6・6 12・12・11 1・0・0
児童文化学科 23・22・22 10・9・9 2・2・2
発達心理学科 19・19・19 11・10・10 11・8・8
初等教育学科 15・15・14 8・7・7 4・4・4

2026年度には、自己推薦入試(Ⅱ期)《課題小論文方式》(6学科の合計で志願者27人・受験者13人・合格者13人)もありました。要項は、赤本オンラインの過去問題の案内(基礎学力方式と活動・探究評価方式のページ)で「過去年度から入試名称が変更していますので、ご注意ください」としていますが、2026年度のどの入試が活動・探究評価方式にあたるかは書かれていません。

どこから手をつけるか

  1. 方式を決める。第一志望なら事前課題方式(9月29日消印まで)。併願するなら基礎学力方式(10月5日消印まで)、活動・探究評価方式(出願10月27日〜11月9日、試験11月21日)、講義受講方式(出願11月18日〜12月1日、試験12月12日)。事前課題方式と基礎学力方式は同時に出願できる
  2. 事前課題方式なら課題に取り組む。課題図書のある学科は、面接で課題図書の内容について聞かれることがある(児童文化学科は課題図書なし)
  3. 基礎学力方式なら赤本オンラインの過去問題で練習する。学科によって国語と英語の配点が違う
  4. 活動・探究評価方式と講義受講方式なら要約の練習をする。どちらも要約と自分の考えを合わせて800字以内。講義受講方式はメモの取り方も練習しておく
  5. エントリーシート(基礎学力方式は自己推薦書・志望理由書)を書く。基礎学力方式以外では面接の中心になり、基礎学力方式では30点分の書類審査になる。入学後に取り組みたいことを、学科で学べる内容と結びつけて具体的に

まとめ

  • 総合型選抜は4方式で、女子だけが出願できる。事前課題方式は専願、基礎学力方式・活動・探究評価方式・講義受講方式は併願
  • 事前課題方式は、学科ごとの課題図書のレポートなど(600字〜8,000字、学科で違う)と20分の面接。出願は9月29日の消印まで
  • 基礎学力方式は、国語・英語のマーク式テスト(各40分)と書類で、面接なし。出願は10月5日の消印まで
  • 活動・探究評価方式は課題文、講義受講方式は45分の講義をもとに、要約と自分の考えを800字以内で書く小論文と20分の面接
  • 事前課題方式と基礎学力方式は同時に出願でき、検定料が10,000円割り引かれる

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