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龍谷大学の総合型選抜。6方式325名で、最大の枠は全12学部のスポーツ・文化活動選抜

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龍谷大学の2027年度総合型選抜を2冊の入学試験要項から整理しました。学部独自方式・検定試験利用型・英語型・伝道者推薦型・スポーツ活動選抜・文化芸術社会活動選抜の6方式で325名。最大はスポーツ活動/文化・芸術・社会活動選抜の174名で、全12学部が実施し小論文60分と面接の時間割が共通です。2027年4月に理工学部へ名称変更、環境サステナビリティ学部と情報学部が新設されます。

龍谷大学の総合型選抜は6方式あり、募集人員は合わせて325名+若干名です。

そして見落とされがちな事実が1つ。いちばん大きな枠は、学部独自方式(72名)でも伝道者推薦型(58名)でもなく、スポーツ活動選抜と文化・芸術・社会活動選抜の174名です。この2方式だけ要項が別冊になっているので、見落としやすくなっています。

必ず最新の入学試験要項で確認してください。日程・実施学部・選考方法は年度によって変わります。この記事は2027年度の2冊の入学試験要項(学部独自方式・検定試験利用型・英語型・伝道者推薦型/スポーツ活動選抜・文化・芸術・社会活動選抜。どちらも2026年7月24日更新)、出願資格変更の予告5本、入試ガイド2027、公開されている過去問・入試結果によります。 出典:龍谷大学 入試情報。2026年10月4日に確認しました。

6つの方式

方式 実施学部 募集人員
学部独自方式 心理/政策/社会/環境サステナビリティ/情報/理工/農 の7学部 72名
検定試験利用型 文学部(仏教学科/歴史学科 東洋史学専攻・仏教史学専攻/英語英米文学科) 6名+若干名
英語型 国際学部(国際文化学科/グローバルスタディーズ学科) 15名
伝道者推薦型 文学部(仏教学科/歴史学科 仏教史学専攻)、国際学部 58名
スポーツ活動選抜 全12学部 合わせて174名
文化・芸術・社会活動選抜 全12学部 (上と合算の募集)

経済学部・経営学部・法学部は、総合型選抜ではスポーツ活動選抜/文化・芸術・社会活動選抜でしか募集していません。この2方式を知らないと、この3学部は総合型選抜の対象外に見えてしまいます。

なおスポーツ活動選抜と文化・芸術・社会活動選抜は、両方の実績で出願することはできません。どちらか一方です。そしてチアリーディング、チアダンス、バトントワリング、ダンスは「文化・芸術・社会活動」のほうで出願します。

2027年4月に、学部の名前と構成が変わる

ここは出願先の名前そのものに関わります。

変更 内容
先端理工学部 → 理工学部 名称変更
環境サステナビリティ学部 新設予定(仮称・設置届出中)
情報学部 新設予定(仮称・設置届出中)
現代経済学科 → 経済学科 名称変更
文学部 真宗学科と仏教学科を統合

2027年度の要項は、すでに新しい名前で書かれています。過去問や入試結果は旧名(先端理工学部など)で出ているので、照合するときは注意してください。

キャンパスも2027年4月に京都深草/京都大宮/びわ湖大津へ改称予定ですが、要項の試験会場の表記は旧名のままです(試験が2026年秋に行われるためです)。

小論文は、6方式のうち5方式にある

方式・学部 試験 時間
学部独自方式 心理学部 課題論文 90分(9:10〜10:40)
学部独自方式 社会学部 小論文 60分(9:10〜10:10)
学部独自方式 環境サステナビリティ学部 小論文 60分(10:30〜11:30)
検定試験利用型 文学部 小論文 60分(9:10〜10:10)
伝道者推薦型 文学部・国際学部 小論文 60分(9:10〜10:10)
スポーツ活動/文化・芸術・社会活動選抜 全12学部 小論文 60分(13:20〜14:20)
学部独自方式 政策・情報・理工・農 筆記なし —
英語型 国際学部 筆記なし —

全12学部で時間割が完全に共通なのが、スポーツ活動/文化・芸術・社会活動選抜です。13:20〜14:20に小論文、そのあと面接。学部が違っても同じ流れです。

字数と出題形式は、2027年度の要項には書かれていません。以下は大学が公開している2026年度の過去問から読み取ったものです(課題文の本文は大学側が「【引用部分は削除しています】」として削除しています)。

90分の心理学部より、60分の社会学部のほうが書く量が多い

これは意外かもしれません。

学部 時間 書く量
心理学部(課題論文) 90分 800字以上1,000字以内(1問)
社会学部(小論文) 60分 200字以内+200字以内+800字以上1,000字以内(計最大1,400字)

心理学部は90分で1,000字。2026年度は国立青少年教育振興機構の調査報告書から、日本・米国・中国・韓国の高校生の「将来の生き方や進路についての学習」の結果が表で示され、「以下の表から読み取れることについて、あなたの考えを述べなさい」というものでした。資料(表)型です。90分あるのは、表を読み込む時間が要るからだと考えられます。

社会学部は60分で3問。2026年度は課題文型で、問1と問2が下線部についての説明と考察(各200字以内)、問3が筆者の主張を前提にした考察(800字以上1,000字以内)。60分で1,400字なので、配分の訓練が要ります(字数の調整、課題文型の手順)。

方式ごとの出題

方式・学部 形式 字数
検定試験利用型 文学部 課題文型。「筆者の見解をふまえて、『現代社会におけるメディア・リテラシー』についてのあなたの意見を」 700〜800字
伝道者推薦型 文学部 課題文型。「この文章に対して、あなたの意見を」 800〜1,000字
伝道者推薦型 文学部 真宗学科(科目名はエッセー) 課題文型・2問 問一 500字以内で要約/問二 600〜800字
伝道者推薦型 国際学部 国際文化学科 社説型。訪日観光客増加に伴う問題について、排外主義に陥らないよう留意しつついかなるルールや対策を講じるべきか 字数指定の記載なし
スポーツ/文化活動選抜 政策学部 課題文型・2問 300字以内+700字以内(問題2は「少子高齢化以外の社会課題を取り上げてください」)
スポーツ/文化活動選抜 理工学部(全課程共通) テーマ型・2問・課題文なし 各400字程度。活動を通じて得たもの/志望課程で学びたいこと

真宗学科の「エッセー」は、仏教系大学がキリスト教と戦争を題材にした文章を出した例でした(石川明人『キリスト教と戦争』中公新書)。問一が500字以内の要約、問二が「宗教者として『他者』と向き合うとはどういうことか」を600〜800字。要約が独立した設問になっています。

グローバルスタディーズ学科の小論文は英語です(伝道者推薦型・スポーツ活動選抜とも)。面接も「日本語と英語を併用して行います」(英文課題文型の小論文)。

環境サステナビリティ学部の小論文には事前資料があります。要項に「第一次選考通過者宛に別途通知する資料を事前に参照しておくことが望ましい」と書かれています。1次に通ったら、すぐ読み始めてください。

入試結果が「部活の種目別」に公表されている

これは他ではまず見ない一次情報です。2026年度入試で57種目、種目ごとに志願者数と合格者数が出ています。

種目 志願 合格
吹奏楽 32 21
硬式野球 19 15
アメリカンフットボール 13 13
ラグビー 13 13

自分の部活で何人出して何人通ったかが分かります。出願するかどうかの判断材料として、これほど具体的なものはありません。

1次と2次で、落ちる場所が方式ごとに真逆

方式 どこで落ちるか
学部独自方式 1次(書類選考)が本番。政策学部は2026年度で37人→13人、2025年度で36人→11人と、7割が書類で落ちています
英語型 1次の脱落者が2年連続でゼロ。勝負は2次の英語プレゼン(国際文化学科は2026年度に25人受けて7人合格)

同じ大学の中で、対策すべき場所が正反対です。学部独自方式なら書類、英語型ならプレゼンに時間を使ってください(志望理由書の書き方、プレゼン型入試の対策)。

伝道者推薦型——1639年の学寮を起源とする大学ならではの枠

58名という大きな枠です。

  • 対象は得度者、または入学後2年以内に得度する予定の人
  • 誓約書の保証人は、所属予定寺院の住職に限る
  • 文学部は52宗派が対象(2027年度に曹洞宗を追加)。国際学部は浄土真宗本願寺派のみ
  • 小論文60分があります(グローバルスタディーズ学科は英語)
  • 受験料は第三志望まで選んでも35,000円

2027年度から、仏教学科は3領域(真宗・仏教・社会応用)の第一〜第三志望制になりました。

2027年度に出願資格が変わった学部

既存の情報では「出願資格が変わった学部がある」とだけ伝わりがちですが、5学部分の予告が出ています。

理工学部——募集人員を減らし、出願要件は緩和

課程 2026年度 2027年度
数理・情報科学課程 10名 5名
電子情報通信課程 10名 7名
応用化学課程 10名 7名

3課程で30名→19名に減りました。同時に出願要件の履修科目が緩和され、数学Ⅲ・数学B「数列」・数学C「ベクトル」が出願要件から外れています。ただし「要件には含まれないが、履修していることが第一次選考で評価される」という一文が加わりました。出願はしやすくなったが、評価では見られるということです。

社会学部——評定だけではない

社会学部の出願要件は3.5以上から4.0以上に上がりました。ただし、これは3つのうちの1つです。

要件
① 評定4.0以上
② 英語系の資格
③ 実用数学技能検定2級以上

①②③のいずれかです。②か③なら評定4.0は要りません。なお英検CSE1,850点には「ただし準2級以上を受検」という条件が2027年度に加わりました。

文学部

  • 伝道者推薦型の仏教学科が3領域の第一〜第三志望制に
  • 出願可能宗派に曹洞宗を追加(計52宗派)
  • 検定試験利用型に歴史学科 東洋史学専攻を新設(2名。歴史能力検定・世界遺産検定2級以上。漢検は不可)

心理学部

出願要件に英語資格が必須です(評定4.0+英検CSE1,850など)。

事前に中身が分かっている課題が2つある

  • 政策学部のプレゼンテーマ:「今後あなたが取り組みたい地域活動について」(発表7分+質疑8分)
  • 英語型・国際文化学科の出願時提出エッセー:「The importance of language and culture to me.」200〜400words

どちらも2027年度の要項にテーマが書かれています。公開を待つ必要がありません。

一方で、実績がなくても出せる設計もあります。理工学部の機械工学・ロボティクス課程は、発表のネタを「教科書に掲載されている物理の実験」から選んでもかまいません。

配点も生成AIの記載も、要項にない

  • 配点は完全に非公表です。2冊の要項に「配点」「満点」「段階評価」という語が1件もありません。書かれているのは評価の観点だけです
  • 生成AIについての記載も、要項にも入試ガイドにもありません。不正行為の例示は電子機器類の列挙までです

既卒可否が方式で割れる

方式 既卒
学部独自方式・英語型・伝道者推薦型 可
検定試験利用型 2027年3月卒業見込みのみ(現役限定)
スポーツ活動/文化・芸術・社会活動選抜 現役限定。ただし経済学部だけ既卒可

経済学部の例外は見落としやすいので、既卒の人は確認してください。

スポーツ活動/文化・芸術・社会活動選抜の出願条件

出願には数値基準があります。

  • 団体競技なら都道府県大会ベスト8
  • 個人競技なら6位以内

ただし満たさなくても、連盟専門部の部長の推薦書があれば出願できます。

そして活動実績証明書の書き方が12ページ分細かく規定されています。大会名・戦績の表記統一、客観的資料がなければ実績は無効、副主将は書かない、など。「書けば通る」ものではありません(活動報告書に書くことがない人へ)。

この2方式は専願制です。

日程

方式 出願 試験
学部独自方式ほか(要項A) 第一次 → 第二次の出願は10月3日〜10月6日の4日間 10月19日
スポーツ活動/文化・芸術・社会活動選抜 1次 9月7日〜9月16日 → 1次通知10月24日 → 2次 10月26日〜10月29日 11月7日

スポーツ活動/文化・芸術・社会活動選抜の合格発表は11月14日です。

試験会場は文学部だけでなく、心理学部も大宮キャンパスです。

過去問は7年分読める

2020〜2026年度の7年分がダウンロードできます(総合型は4区分)。ただし課題文は「【引用部分は削除しています】」として削除され、読めるのは設問文と出典の書誌情報だけです。出題意図・解答例・配点は非公開です。

解答用紙は原稿用紙形式(マス目)で、「得点」欄があります。

奨学金について1つ注意があります。ひとり暮らし支援奨学金(20万円・上限100名)は一般選抜と共通テスト利用入試のみが対象で、総合型選抜は対象外です。

準備の順番

時期 やること
高2〜高3春 6方式のどれで行くかを決める。経済・経営・法学部志望なら、総合型選抜はスポーツ活動/文化・芸術・社会活動選抜しかありません
高3 春 種目別の入試結果を見る。自分の部活で何人出して何人通ったかが分かります
高3 春〜夏 過去問7年分を見る。心理学部は資料型90分1,000字、社会学部は課題文型60分1,400字と、形がまったく違います
高3 9月7日〜16日 スポーツ活動/文化・芸術・社会活動選抜の1次出願。活動実績証明書の書き方が12ページ分規定されているので、早めに準備
高3 10月3日〜6日 学部独自方式ほかの第二次出願(4日間)
高3 10月19日 学部独自方式ほかの試験
高3 11月7日 スポーツ活動/文化・芸術・社会活動選抜の試験(13:20〜14:20 小論文、その後 面接)

まとめ

  • 龍谷大学の総合型選抜は6方式で325名+若干名。学部独自方式72名・検定試験利用型6名+若干名・英語型15名・伝道者推薦型58名・スポーツ活動/文化・芸術・社会活動選抜174名
  • ★最大の枠はスポーツ活動/文化・芸術・社会活動選抜の174名で、全12学部が実施します。経済・経営・法学部は、総合型選抜ではこの2方式でしか募集がありません
  • この2方式は全12学部で時間割が共通(13:20〜14:20 小論文、その後 面接)。専願制です
  • 2027年4月に先端理工学部→理工学部へ名称変更、環境サステナビリティ学部と情報学部を新設(設置届出中)、文学部で真宗学科と仏教学科を統合します
  • 90分の心理学部(1,000字1問)より、60分の社会学部(200字+200字+1,000字=最大1,400字)のほうが書く量が多いです
  • 入試結果が57種目の部活別に公表されています(吹奏楽32→21、硬式野球19→15など)
  • 学部独自方式は書類で7割が落ち、英語型は1次の脱落者が2年連続ゼロ。対策すべき場所が方式で真逆です
  • 伝道者推薦型は58名。2027年度に曹洞宗を追加して52宗派になり、仏教学科は3領域の第一〜第三志望制になりました
  • 社会学部の出願要件は、評定4.0/英語系資格/実用数学技能検定2級以上の「いずれか」です。②③なら評定4.0は要りません
  • 理工学部は募集人員を30名→19名に減らし、同時に出願要件の履修科目を緩和しました(ただし履修していれば1次で評価される)
  • 配点は完全に非公表、生成AIの記載も要項にありません
  • 過去問は7年分読めます(課題文は削除、設問文と出典のみ)

総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、要項の読み方は募集要項の読み方にまとめています。大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。

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