日本ウェルネススポーツ大学の総合型選抜。プレゼンは2分以内、その評価基準まで公開されている
日本ウェルネススポーツ大学の総合型選抜は小論文がありません。かわりにプレゼンテーションがあり、大学は「発表時間は2分以内」「5段階評価」とその評価基準(内容・発表姿勢・話し方・発表時間)を公開しています。エントリーシートは100字×3。試験会場は茨城・東京・宮城・長野・北九州・沖縄の6会場です。
日本ウェルネススポーツ大学(茨城県北相馬郡利根町)の総合型選抜には、小論文も学科試験もありません。かわりにあるのがプレゼンテーションです。
そしてこの大学は、そのプレゼンをどう採点するかを公開しています。
- 発表時間は2分以内
- 指定のテーマから一つを選んで発表する
- 定められた評価基準に基づき5段階評価
- その評価基準は内容/発表姿勢/話し方/発表時間の4項目で、話し方は「間の取り方・視線・声量・スピード」まで分解されている
さらに、エントリーシートに書く欄は100字以内が3つだけ。試験会場は茨城・東京・宮城・長野・北九州・沖縄の6会場から選べます。
出典:日本ウェルネススポーツ大学「2027年度 入試情報」「総合型選抜」、および大学が公開している「学力検査等の内容および合否判定の方法及び基準」(https://www.nihonwellness.jp/admission/index.html 、 https://www.nihonwellness.jp/admission/sogo.html 、 https://www.nihonwellness.jp/admission/images/2027/sogo_2027.pdf 、 https://www.nihonwellness.jp/admission/images/2026/senbatsu1_2026.pdf )。いずれも2026年9月21日に確認しました。
まず学部の形を押さえる
日本ウェルネススポーツ大学はスポーツプロモーション学部スポーツプロモーション学科の1学部1学科です。ただし課程が2つあります。
| 課程 | 入学定員 | 総合型選抜 | 学校推薦型選抜 | 一般選抜 |
|---|---|---|---|---|
| 全日制(通学課程) | 115名 | 60名 | 30名(指定校推薦含む) | 25名 |
| 通信制(通信教育課程) | 140名 | 35名(社会人入試含む) | 35名(指定校推薦含む) | 70名(社会人入試含む) |
総合型選抜の枠が全日制で60名、通信制で35名。全日制の定員115名のうち半分以上が総合型選抜です。3年次編入生はどちらも一般選抜で5名ずつ。
そして大事なのが、この記事の主役であるプレゼンテーションは通学課程だけだということです。通信教育課程は選抜方法が違います(後述)。
総合型選抜はA日程からF日程まで6回ある
日程が多いので、先に全体を見ておきます。
| 日程 | 出願期間(当日必着) | 受験日 | 合格発表(発送日) |
|---|---|---|---|
| A日程 | 2026年9月1日〜9月4日 | 2026年9月12日(土) | 2026年11月1日(日) |
| B日程 | 2026年9月14日〜9月18日 | 2026年9月26日(土) | 2026年11月1日(日) |
| C日程 | 2026年10月5日〜10月9日 | 2026年10月17日(土) | 2026年11月1日(日) |
| D日程 | 2026年11月23日〜11月27日 | 2026年12月5日(土) | 2026年12月7日(月) |
| E日程 | 2027年1月11日〜1月15日 | 2027年1月23日(土) | 2027年1月25日(月) |
| F日程 | 2027年2月8日〜2月12日 | 2027年2月20日(土) | 2027年2月22日(月) |
表を見て気づくと思いますが、A・B・C日程は受験日が3週間ずつ違うのに、合格発表がそろって11月1日です。9月12日に受けても、10月17日に受けても、結果が届くのは同じ日。早く受けても早くは決まりません。
入学手続き期限日も、A・B・C日程は2026年11月6日〜11月16日で共通です。
エントリー登録は8月31日で締め切られている
そしてもうひとつ、この大学にはエントリー登録という前段階があります。
エントリー登録期間 2026年6月1日(月)〜8月31日(月)(当日必着)
出願期間はA日程でも9月1日からですが、その前に6月から8月末までのエントリー登録が置かれています。今日(2026年9月21日)の時点で、2027年度入試のエントリー登録期間はすでに終わっています。
これから日本ウェルネススポーツ大学を受けたい人は、まずエントリー登録が間に合うかを大学に直接確認してください。そして2028年度以降を考えている人は、「6月に動き始める大学がある」という事実を覚えておいてください。夏休みに入ってから調べ始めると間に合いません。
出願要件に「学習成績の状況3.0」がある
総合型選抜は学力不問だと思われがちですが、この大学は基準を書いています。
・本学への志望動機が明確で、本学を第一志望としている事 ・スポーツへの関心が極めて高く、将来社会で活躍・貢献しようという強い希望のある者 ・本学の教育目標、カリキュラムに興味を持ち、本学の求める学生像と自らの学びたい内容が結びついている事 ・※学習成績の状況は3.0を基準とする。
「3.0を基準とする」。評定平均が出願要件に入っています。総合型選抜で評定を見る大学は珍しくありませんが、数字を明示しているのは親切なほうです。
出願資格は、2027年4月1日の時点で満18歳に達していることと、高校卒業(見込みを含む)等のいずれかに該当することです。
合格したら、他大学も受験できない
注意事項にはっきり書かれています。
総合型選抜に合格し、入学手続を行った者は、他の総合型選抜、学校推薦型選抜、一般選抜等、及び他大学の受験はできません。
「本学を第一志望としている事」が出願要件なので当然ではありますが、他大学の一般選抜まで含めて受験不可と明記されています。併願を考えているなら、この大学の総合型選抜は選べません。
プレゼンテーションの中身と、その評価基準
ここからが本題です。選考方法は次の4つ。
エントリーシート提出(本学所定用紙)/書類審査/面接/プレゼンテーション(通学課程のみ)
大学が公開している「学力検査等の内容および合否判定の方法及び基準」には、それぞれの実施方法が書かれています。
1および2(エントリーシート・書類審査):提出書類の審査 3(面接):2〜3名により実施(15〜20分) 本学アドミッション・ポリシーに則した者であるかを確認 4(プレゼンテーション):・指定のテーマから一つを選んで発表 ・発表は一人ずつ行う ・発表時間は2分以内 ・定められた評価基準に基づき5段階評価にて判定
2分以内です。原稿用紙に換算すると、話す速さにもよりますが600字前後。短く言いきる設計になっています。
そして評価基準が、これです。
| 選抜方法 | 評価基準 |
|---|---|
| 書類審査(エントリーシート含む) | 志望理由、スポーツ活動歴、その他 |
| プレゼンテーション | ①内容…テーマに沿っているか/構成は適切か/内容は分かり易いか/熱意はあるか ②発表姿勢…発表態度/姿勢 ③話し方…間の取り方/視線/声量/スピード ④発表時間…発表時間は適切か |
| 面接 | 本学での学習意欲/言葉使いや行動、身だしなみ/コミュニケーション能力/スポーツ活動実績/社会における活動実績/仕事又は就職への熱意 |
| 筆記試験 | 基礎学力の判定(一般選抜のみ実施) |
プレゼンの採点項目が4つあって、そのうち「内容」は1つ目でしかないというのが重要なところです。残りの3つ、発表姿勢・話し方・発表時間は、話す中身そのものではなく話し方の評価です。
しかも「話し方」は間の取り方/視線/声量/スピードの4点に分解されています。原稿を覚えて早口で言いきると、内容が良くても③で落ちます。視線が入っているということは、原稿を読み上げる形は想定されていません。
そして④の「発表時間は適切か」。2分以内という指定があって、それが採点項目にもなっている。1分で終わっても、2分を超えても減点です。
だから練習はストップウォッチでやる
評価基準がここまで具体的に公開されている以上、対策も具体的になります。
- 2分に収まる原稿を書く。話す速さを実際に測って、自分の1分あたりの文字数から逆算します
- 原稿を見ないで話せるところまで落とす。視線が採点対象です
- 間を意図的に入れる。「間の取り方」という項目がわざわざ立っています
- 声量を確認する。部屋の端から端まで届くか、誰かに聞いてもらう
- 時間を測って通す。1分50秒から2分ちょうどに着地させる
プレゼンそのものの組み立て方はプレゼン型入試の対策、話す中身の構成は小論文の段落構成の考え方がそのまま使えます。
テーマは「指定のテーマから一つ」
プレゼンのテーマは「指定のテーマから一つを選んで発表」とされています。テーマそのものは公開資料では確認できませんでした。エントリー登録や出願の案内で示されるものと考えられるので、大学に直接確認してください。
確実に言えるのは、選ぶ形式だということです。複数のテーマが示されて、その中から自分が話せるものを選ぶ。だとすれば、自分のスポーツ経験から話せることを先に棚卸ししておくほうが、テーマを見てから考えるより速く動けます。
エントリーシートは100字以内が3つ
もうひとつの特徴が、エントリーシートの短さです。書く欄は次のとおり。
- 本学への志望動機を記入してください。(100字以内)
- あなたの自己PRをしてください。(100字以内)
- これまでの活動歴を記入してください。(クラブ活動、生徒会活動、ボランティア活動、趣味、特技等)(100字以内)
- 今まで取得した資格を記入してください。
100字です。400字でも800字でもなく100字。
100字は、原稿用紙で5行。ひとつのことしか書けません。志望動機に「スポーツが好きで、指導者になりたくて、この大学のカリキュラムに惹かれて、オープンキャンパスで雰囲気が良くて」と詰め込むと、全部が薄くなって終わります。
短い欄ほど、削る作業が本体になります。
- まず400字で書く
- 一番言いたい一文に印をつける
- その一文を支える具体を1つだけ残す
- 残りを消して、100字に収める
書き方の手順は志望理由書の書き方 完全ガイドにまとめてあります。
そして、この100字はプレゼンと面接の土台でもあります。書類審査の評価基準は「志望理由、スポーツ活動歴、その他」。面接の評価基準には「スポーツ活動実績」「社会における活動実績」が入っています。100字に書いたことを、面接で深掘りされると考えて用意してください。面接の準備は面接の頻出質問にまとめてあります。
受験日と試験会場を選ぶ欄がある
エントリーシートには、受験日(9月12日・9月26日・10月17日・12月5日・1月23日・2月20日)と、試験会場を選んで囲む欄があります。その会場が、これです。
- 茨城会場(本学)
- 東京会場
- 宮城会場
- 長野会場
- 北九州会場
- 沖縄会場
茨城の大学ですが、北は宮城から南は沖縄まで6会場。利根町まで行かなくても受験できます。地方からスポーツ実績で進学する受験生を想定した配置だと読めます。
写真は縦4cm、横3cm、カラー、3ヶ月以内撮影のものを貼ります。
ほかの出願書類は、入学志願書(様式-1)、志望理由書(様式-2)、推薦書(様式-A)です。
通信教育課程は、選抜の形が違う
最後に見落としやすい点を。「学力検査等の内容および合否判定の方法及び基準」の末尾に、こう書かれています。
※通信教育課程は、全ての選抜区分共通で「書類審査」「面接」のみ実施
つまり通信教育課程は、総合型選抜でもプレゼンテーションがありません。書類審査と面接だけ。一般選抜の筆記試験もありません。
通信教育課程の総合型選抜は社会人入試を含めて35名の枠があります。働きながら学ぶ人は、準備の形がまったく違うということになります。プレゼンの練習は不要で、100字が3つのエントリーシートと面接に集中することになります。
エントリーシートも通学課程用と通信教育課程用で別の様式が用意されています。自分が出す課程の様式を使ってください。
どこから手をつけるか
- エントリー登録の期限を大学に確認する。2027年度は6月1日から8月31日でした。ここが最初の関門です
- 全日制か通信制かを決める。プレゼンがあるかないかが変わります
- 評定平均を確認する。3.0が基準と書かれています
- 他大学を受ける可能性があるなら、この選抜は選ばない。合格して入学手続をすると他大学も受験できません
- スポーツ経験を棚卸しする。書類・プレゼン・面接すべての材料になります
- 100字を3本書く。400字で書いてから削ります
- 2分のプレゼンをストップウォッチで練習する。視線・声量・間・スピードが採点項目です
- 受験会場を決める。6会場から選べます
まとめ
- 日本ウェルネススポーツ大学の総合型選抜に小論文はありません。エントリーシート、書類審査、面接、プレゼンテーション(通学課程のみ)の4つです
- プレゼンは指定のテーマから一つを選び、一人ずつ、2分以内。5段階評価で判定されます
- 評価基準が公開されていて、内容・発表姿勢・話し方・発表時間の4項目。話し方は「間の取り方・視線・声量・スピード」まで書かれています
- 面接は2〜3名で15〜20分。評価基準にスポーツ活動実績と仕事又は就職への熱意が入ります
- エントリーシートは志望動機・自己PR・活動歴がそれぞれ100字以内。削る作業が本体です
- 試験会場は茨城(本学)・東京・宮城・長野・北九州・沖縄の6会場から選びます
- エントリー登録が6月1日から8月31日にあり、出願はそのあと。A日程でも9月1日からです
- A・B・C日程は受験日が違っても合格発表が11月1日で共通
- 出願要件に「学習成績の状況は3.0を基準とする」、注意事項に「合格し入学手続を行った者は他大学の受験はできません」
- 通信教育課程は全区分共通で「書類審査」「面接」のみ。プレゼンはありません
茨城の私立大学は茨城キリスト教大学、流通経済大学、常磐大学、つくば国際大学、日本国際学園大学、アール医療専門職大学の記事にもあります。総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。