日本国際学園大学の総合型選抜。課題テーマ3つが公開、当日はメモを見ながら話せる
日本国際学園大学の総合型選抜を2027年度の学生募集要項から整理しました。「課題に沿った応答」の課題テーマ3つが公開され、調べた内容をメモにして当日見ながら応答できます。事前相談タイプなら面接が免除され、書類審査だけになります。
日本国際学園大学(つくばキャンパス=茨城県つくば市、仙台キャンパス)の総合型選抜には「課題に沿った応答」という試験があります。そのテーマが3つ、要項に公開されています。
さらに、準備の仕方まで書かれています。
「課題に沿った応答」は、その準備をもとにメモを作成して、試験当日は、そのメモを見ながら応答してください。
メモを見ていい。テーマが分かっていて、調べる時間があって、当日は手元の紙を見ながら話せる。覚える必要がありません。
そしてもうひとつ、面接そのものが免除されるルートもあります。
- 総合型選抜は<(A)事前相談タイプ>と<(B)面接タイプ>の2つ
- 事前相談タイプは面接が免除され、書類審査のみ。選考当日に来学する必要もありません
- 面接タイプは一般面接+課題に沿った応答。課題テーマ3つが公開されています
- 入試区分は[総合型][定時制][通信制][グローバルマインド][海外ルーツ]の5つ。すべて専願です
- 一般面接の想定質問例も9つ公開されています
この記事は、日本国際学園大学が公開している令和9年度(2027年度)学生募集要項(PDF・36頁)と入試情報のページをもとに、2026年9月21日時点の情報で書いています。出願の前に必ず最新の要項を確認してください。
5つの入試区分
経営情報学部の大学で、総合型選抜には区分が5つあります。
| 区分 | 対象 |
|---|---|
| 総合型 | 出願資格に該当する全ての方 |
| 定時制 | 定時制高校に在籍している方又は卒業した方。高校の特色を重視し選考する |
| 通信制 | 通信制高校に在籍している方又は卒業した方。高校の特色を重視し選考する |
| グローバルマインド | 海外への留学経験者又は英検3級程度保持者(あるいは同程度の英語力がある方) |
| 海外ルーツ | 日本の高校を卒業もしくは在籍し、かつ日本国内に在留しており、受験者本人及び両親又は片方の親が外国籍を有する方 |
すべて専願で、他大学等との併願はできません。
定時制と通信制に専用の区分があり、しかも「高校の特色を重視し選考する」と書かれているのは珍しい設計です。全日制を前提にした入試だと不利になりがちな部分を、区分を分けることで扱おうとしています。
「グローバルマインド」の条件が英検3級程度というのも、ハードルとしては低めです。留学経験がなくても該当する人は多いはずです。
<(A)事前相談タイプ> — 面接が免除される
要項の説明はこうです。
「事前相談」は本学のオープンキャンパス等のイベントに参加した方を対象に実施いたします。「事前相談」にて、相談者の学習意欲や本学における学びの適性、基本的な学力などについて確認した上で、出願資格認定通知を送付します。出願資格認定者(合格予定者)は、指定の受験時期において総合型選抜<(A)事前相談タイプ>に出願することができます。総合型選抜<(A)事前相談タイプ>において出願された方は選考当日に来学する必要はありません(書類選考のみ)。
そして念押しがあります。
出願資格認定者が、総合型選抜<(A)事前相談タイプ>により出願した場合、面接(一般面接及び課題に沿った応答)は免除となり、書類審査のみ行います。
試験当日という日が存在しません。評価方法は調査書・志望動機書・事前相談(面談)です。
事前相談の日で、出願できる期が変わる
事前相談期間は2026年5月6日(水)〜12月5日(土)。オープンキャンパス等のイベントに参加したあと、指定日から選んで受けます。参加した日によって、出願できる期が決まります。
| 期 | 出願期間(消印有効) | 合格発表日 | 入学手続締切日 | 対応する事前相談日 |
|---|---|---|---|---|
| 1期 | 2026年9月1日〜10月8日 | 2026年11月1日(日) | 2026年11月26日(木) | 5月6日〜9月26日 |
| 2期 | 2026年11月1日〜11月12日 | 2026年12月1日(火) | 2026年12月17日(木) | 9月26日〜10月24日 |
| 3期 | 2026年11月30日〜12月10日 | 2026年12月21日(月) | 2027年1月21日(木) | 9月26日〜11月21日 |
| 4期 | 2027年1月11日〜1月21日 | 2027年2月8日(月) | 2027年2月25日(木) | 11月22日〜12月5日 |
早く相談を受けるほど、早い期に出願できます。1期で決めたいなら、9月26日までに事前相談を済ませる必要があります。
そして大前提として、オープンキャンパス等のイベントに参加していないと事前相談が受けられません。まずイベントの予約から始まります。
<(B)面接タイプ> — 課題テーマが公開されている
評価方法は調査書・志望動機書・一般面接・課題に沿った応答です。
課題テーマ3つ
要項に、そのまま載っています。この3つから1つを選びます。
テーマ(1) 日本の食文化は歴史的にどのように形成されてきたのか。また、現代人の健康や国際交流においてどのような役割を果たしているかについて。
- 日本の気候や地理的条件と、特有の食文化を生み出した背景について。
- グローバル社会における日本の伝統的食文化について。
- 日本の食文化が、世界の食糧問題や健康問題に貢献できることはあるか。
テーマ(2) 明治時代の近代化政策について。
- 明治時代の近代化によって導入されたものの具体例は何か。
- 近代化の目的は何にあったのか。
- 現代の私たちの視点から見て、価値があると思うことは何か。
テーマ(3) SDGs(持続可能な開発目標)の一環として、地球温暖化防止について。
- 地球温暖化とその防止対策について、国際的取り組み、諸外国の対応。
- 日本の取り組み。
- 日本は2050年までに対策の方針として「カーボンニュートラル」を実現することを目標に掲げている。実際の取り組みや現状について解説。
どのテーマにも1〜3の視点がついています。これは「ここを調べてきなさい」という指示です。要項もそう書いています。
1.〜3.の視点を参考として、テーマの内容について、その意味,社会情勢,事実関係等を調べて、その課題に沿った応答ができるように試験の準備をしてください。
「調べて」と明示されています。自分の感想を述べる試験ではありません。
メモを見ながら応答できる
繰り返しになりますが、ここが大きい。
その準備をもとにメモを作成して、試験当日は、そのメモを見ながら応答してください。
暗記は不要です。やるべきことは、見やすいメモを作ることに変わります。
- 1〜3の視点ごとにブロックを分ける。質問がどの視点から来ても、そのブロックを見れば答えられます
- 数字と固有名詞を大きく書く。「2050年」「カーボンニュートラル」「〇〇%」など、口に出しにくいものほどメモの価値があります
- 文章で書かない。読み上げると不自然になります。単語と短いフレーズで並べてください
- 出典もメモに入れる。「どこで調べたのですか」と聞かれたときに答えられます
3つのテーマ、どれを選ぶか
テーマ(1)食文化は、いちばん身近で材料を集めやすいテーマです。和食のユネスコ無形文化遺産登録、発酵食品、だし、食料自給率。3番目の「世界の食糧問題や健康問題に貢献できることはあるか」が自分の意見を出す場所なので、そこまで用意してください。
テーマ(2)明治の近代化は、社会科の知識がそのまま使えます。3番目が「現代の私たちの視点から見て、価値があると思うことは何か」という評価の問いなので、歴史の暗記だけでは足りません。何を価値と見るかの基準を自分で持つ必要があります。
テーマ(3)地球温暖化は、調べる材料がいちばん多いテーマです。そのぶん整理する力が問われます。国際的な取り組み(パリ協定、COP)、日本の取り組み、カーボンニュートラル。3つの階層に分かれているので、メモの構造をそのまま3段にすると話しやすくなります。
テーマの下調べの仕方は時事ネタの集め方、環境の論点は環境と経済のテーマも参考になります。
一般面接の質問例も公開されている
要項には、一般面接の想定質問が9つ並んでいます。
・本学をどのようにして知ったか。 ・本学において魅力を感じる部分は何か。 ・本学のモデルにおいて、現段階で興味のあるモデルは何か。 ・進学を希望するキャンパスの魅力について。 ・これまでで、最も力を入れたことは何か。 ・これまでで、最も印象に残った出来事は何か。 ・あなたの長所・趣味・特技は何か。 ・今後の進路についてはどのように考えているか。 ・最近のニュースで気になるものはあるか。
3つ目と4つ目が、この大学ならではの質問です。
- 「本学のモデルにおいて、現段階で興味のあるモデルは何か」…学びの組み立てが「モデル」という単位になっています(要項には「日本文化・ビジネスモデル」が出てきます)。大学のサイトでモデルの一覧を確認し、1つ選んで理由を言えるようにしておいてください
- 「進学を希望するキャンパスの魅力について」…つくばと仙台の2キャンパスがあります。なぜそのキャンパスなのかを用意しておく必要があります
残りの質問は定番です。9つとも公開されている以上、全部に答えを用意しておくのが最低限になります。面接の準備は面接の頻出質問、志望動機は志望理由書の書き方 完全ガイドを見てください。
同じ3テーマがエッセイにもなる
総合型選抜とは別に特別選抜[意欲選抜]があり、こちらは同じ3テーマから1つ選んでエッセイを書く形式です。
特別選抜[意欲選抜]については、「テーマ(1)」〜「テーマ(3)」の3テーマのうち1つを選択し、エッセイを作成してください。本学ホームページより指定用紙をダウンロードしエッセイを作成の上、他の提出書類とともに同封して提出してください。
そして選考は書類審査(及び提出されたエッセイの評価)のみ。1期から5期まであり、1期は2026年9月1日〜10月8日、5期は2027年2月1日〜2月25日です。
話すのが苦手なら意欲選抜、話すほうが得意なら総合型選抜の面接タイプ、という選び方ができます。同じテーマで準備できるので、先に調べてから、書くか話すかを決めるのが効率的です。
出願で気をつけること
- 「出願書類用 封筒貼付用宛名シート」を大学サイトからダウンロードして市販の角2封筒に貼り、郵便局窓口から簡易書留速達郵便で郵送します。締切日消印有効です
- 帰国生選抜は郵送出願ができません(出願資格の確認を受けてから検定料を支払い、アドミッションセンターに提出)
どこから手をつけるか
- 事前相談タイプを使うなら、まずオープンキャンパス等のイベントを予約する。参加しないと事前相談が受けられません
- 1期で決めたいなら9月26日までに事前相談を受ける
- 面接タイプなら、3テーマから1つ選んで調べ始める。1〜3の視点が調べる項目そのものです
- メモを作る。文章ではなく、視点ごとのブロックと数字で
- 大学の「モデル」を調べて、1つ選ぶ。面接で必ず聞かれます
- どちらのキャンパスを希望するか、理由を言えるようにする
まとめ
- 日本国際学園大学の総合型選抜は<(A)事前相談タイプ>と<(B)面接タイプ>の2つ。入試区分は総合型/定時制/通信制/グローバルマインド/海外ルーツの5つで、すべて専願です
- 事前相談タイプは面接(一般面接および課題に沿った応答)が免除され、書類審査のみ。選考当日に来学する必要もありません
- 事前相談はオープンキャンパス等のイベント参加者が対象。参加した日によって出願できる期が変わります
- 面接タイプの「課題に沿った応答」は、課題テーマ3つが要項に公開されています(日本の食文化/明治時代の近代化政策/SDGsと地球温暖化防止)
- 各テーマに1〜3の視点がついていて、「その意味、社会情勢、事実関係等を調べて」準備するよう指示されています
- 当日は準備したメモを見ながら応答できます
- 一般面接の想定質問例が9つ公開されています。「本学のモデルにおいて、現段階で興味のあるモデルは何か」「進学を希望するキャンパスの魅力について」が独自の質問です
- 同じ3テーマが、特別選抜[意欲選抜]のエッセイ課題にもなっています(書類審査とエッセイの評価のみ)
茨城の私立大学は茨城キリスト教大学、流通経済大学、常磐大学、つくば国際大学、日本ウェルネススポーツ大学の記事にもあります。総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。