倉敷芸術科学大学の総合型選抜。事前面談型は基礎調査40分と面談で出願許可、新設の言語活動型は小論文60分・600〜800字でテーマの大枠を事前公開
倉敷芸術科学大学(岡山県倉敷市)の2027年度総合型選抜は、事前面談型(Ⅰ〜Ⅳ期)、2027年度に新設の言語活動型、3月の面接型の3方式で、すべて専願です。事前面談型は無料のエントリーのあと、基礎調査(40分)と面談で出願許可が決まり、言語活動型は学科ごとにテーマの大枠が公開された小論文(60分・600〜800字程度)と面談です。2026年9月28日の時点で、言語活動型のエントリーは9月30日〜10月8日、事前面談型Ⅲ期は10月9日からです。
倉敷芸術科学大学は、岡山県倉敷市にある私立大学です。芸術学部(芸術学科)と生命科学部(環境生命科学科、生命医科学科、動物生命科学科、健康科学科)があり、入学定員は合わせて350名です。
2027年度の総合型選抜は次の3方式で、すべて専願、試験はすべて倉敷の大学で行います。評定平均の基準や資格・活動実績の条件はなく、既卒生も出願できます。配点は公表されていません。
| 方式 | 流れ | 選考 |
|---|---|---|
| 事前面談型(Ⅰ〜Ⅳ期) | 無料のエントリー(Web)→適性確認日→出願許可→出願 | 基礎調査(40分)と面談(芸術学科は自分の作品を持参) |
| 言語活動型(2027年度に新設) | 無料のエントリー(Web)→適性確認日→出願許可→出願 | 小論文(60分・600〜800字程度)と面談 |
| 面接型 | 出願→試験 | 基礎調査(40分)と面接(芸術学科は作品を持参) |
募集人員は3方式の合計で、芸術学科64名、環境生命科学科19名、生命医科学科19名、動物生命科学科27名、健康科学科40名です(方式・期ごとの内訳はありません。定員を満たした場合、後の期は行わないことがあります)。
| 方式・期 | エントリー | 適性確認日(試験) | 出願 | 合否発表 |
|---|---|---|---|---|
| 事前面談型Ⅰ期 | 7月17日〜8月6日 | 8月28日 | 10月5日〜10月15日 | 11月2日 |
| 事前面談型Ⅱ期 | 8月21日〜9月1日 | 9月11日 | 10月5日〜10月15日 | 11月2日 |
| 言語活動型 | 9月30日〜10月8日 | 10月17日(土) | 11月9日〜11月19日 | 11月27日 |
| 事前面談型Ⅲ期 | 10月9日〜10月22日 | 11月3日(火・祝) | 11月18日〜11月24日 | 11月30日 |
| 事前面談型Ⅳ期 | 12月14日〜12月24日 | 2027年1月8日 | 1月21日〜1月28日 | 2月12日 |
| 面接型 | - | 2027年3月19日 | 3月2日〜3月15日 | 3月24日 |
2026年9月28日の時点では、事前面談型Ⅰ期・Ⅱ期の適性確認と結果通知が終わり、出願許可を受けた人の正式な出願が10月5日から始まります。これからエントリーできるのは、言語活動型(9月30日〜10月8日)と事前面談型Ⅲ期(10月9日〜10月22日)です。検定料はどの方式も35,000円で、事前面談型と言語活動型はエントリーの段階では無料です。
出典:倉敷芸術科学大学「学生募集要項2027」(https://www.kusa.ac.jp/admission/assets/images/request/pdf/all.pdf)、インターネット出願・エントリーのページ(https://www.kusa.ac.jp/exam/filing-interview/)、「『総合型選抜 言語活動型』まもなくエントリー受付開始!」(2026年9月10日)。2026年9月28日に確認しました。
言語活動型:テーマの大枠が公開された小論文
言語活動型は、教科のテストでははかれない思考力や表現力を見る、2027年度からの新しい方式です。エントリーは基本情報を入力するだけで、書類の提出はありません。適性確認日(10月17日)は、9時30分から10時30分まで小論文を書き、その後に面談があります。
小論文は60分・600〜800字程度で、各学科が当日出題するテーマに沿って書きます。出題の大枠は、要項とWebで事前に公開されています。
| 学科 | 小論文のテーマの大枠 |
|---|---|
| 芸術学科 | AIの発展と人間の表現(創造性) |
| 環境生命科学科 | ヒトと自然の関わり |
| 生命医科学科 | 医療現場で求められるコミュニケーション |
| 動物生命科学科 | 動物福祉(自分の意見を述べる記述式) |
| 健康科学科 | 現代社会における健康づくりの在り方(社会的な課題を踏まえ、自分の考えと今後必要な取り組みを書く) |
大枠が分かっているので、エントリーの開始から適性確認日までの2週間余りで、志望学科のテーマについて本や新聞を読み、賛成・反対の両方の立場を整理しておけます。当日は、問いの要求を確かめて5分で構成メモを作り、「自分の考え→理由→具体例→今後必要なこと」の順に書くと、60分で600〜800字にまとまります。新設の方式なので過去問はありません(小論文の構成メモ、小論文の時間配分)。
小論文では思考力・表現力など、面談では熱意などが評価されます。適性確認の成績が優秀な人は、初年度の授業料が半額になる特待生Bに選ばれることがあります。
事前面談型:エントリー情報と基礎調査、面談
事前面談型は、学科が志願者と「十分な時間をかけて面談」し、学びたいことと学科の求める人物像が合っているかを確かめる方式です。エントリーのときにWebで入力するエントリー情報が面談の資料になり、紙の志望理由書はありません。
- 自身の性格(150字以内)
- 好きな科目と嫌いな科目(50字以内)
- 高校3年間の自己評価(学業、クラブ活動、出席状況、勤勉性、忍耐力、計画性、協調性、責任感、積極性を5段階で)
- 経験・経歴や活動内容(250字以内)
- 高校でのクラブ活動(25字以内)
- 大学での目標(250字以内)
- 興味のある分野や授業(25字以内)
- 持参する作品について(芸術学科のみ。作品の形態、持ち込み方、使用ソフトなど)
適性確認日は、基礎調査(40分)のあとに面談です。基礎調査は、芸術学科が自分のこれまでの創作活動についての作文(当日示される3つのテーマから1つ)、環境生命・生命医・動物生命科学科が化学・生物・英語から2科目、健康科学科が保健体育です。芸術学科は自分の作品を持っていきます(デジタルデータの場合は再生する機器も用意します)。
250字の「経験・経歴や活動内容」と「大学での目標」は、面談で必ず掘り下げられると考えて、具体的な場面と、それが大学での学びにどうつながるかを書いておきます(自己PRの書き方、面接と書類の一貫性)。
特待生と学費
事前面談型と面接型では、特待生を希望する人は「活動記録報告書」(活動の年月、名称と主催団体、成果)と証明書類の写しをエントリー期間内に出します。部活動の大会成績、コンクールの入選、英検2級などの資格、生徒会の役職などが評価され、次の特待生に選ばれることがあります。
- 特待生S:在学中の授業料全額免除(事前面談型のみ。Ⅰ期・Ⅱ期で5名以内など)
- 特待生A:在学中の授業料半額免除(事前面談型と面接型で40名以内)
- 特待生B:初年度の授業料半額免除(3方式で50名以内)
事前面談型Ⅰ〜Ⅲ期と言語活動型の合格者は、合格したまま、推薦K方式や一般選抜前期を検定料なしで受けて、上の区分の特待生を目指すこともできます。
入学金は220,000円で、年間の学費は芸術学科1,600,000円、環境生命科学科1,540,000円、生命医科学科1,565,000円、健康科学科1,430,000円、動物生命科学科は要項では1年次1,315,000円です。遠方から受ける人には、適性確認日の前日の宿泊支援(岡山県外に住む人)や、合格して入学手続きをした人への交通費支援(住んでいる地域による)があります(面接型は対象外)。
どこから手をつけるか
言語活動型(エントリー9月30日〜10月8日、適性確認日10月17日)を受けるなら
- 志望学科の小論文のテーマの大枠について、本や新聞で調べ、自分の考えを整理する
- 60分で600〜800字を書く練習を2〜3回する
- 面談に向けて、志望学科で学びたいことと将来の目標を話せるようにする
事前面談型Ⅲ期(エントリー10月9日〜10月22日、適性確認日11月3日)を受けるなら、エントリー情報の8項目を書き、基礎調査の科目を見直します。芸術学科は持っていく作品を選んでおきます。
まとめ
- 倉敷芸術科学大学の総合型選抜は、事前面談型(Ⅰ〜Ⅳ期)、言語活動型(新設)、面接型の3方式で、すべて専願
- 事前面談型は基礎調査(40分)と面談で出願許可が決まる。エントリー情報(性格、活動、大学での目標など)が面談の資料になる
- 言語活動型は小論文(60分・600〜800字程度)と面談で、学科ごとのテーマの大枠(AIと表現、ヒトと自然、医療のコミュニケーション、動物福祉、健康づくり)が公開されている
- 活動記録報告書を出すと、授業料が免除される特待生の選考を受けられる
- 2026年9月28日の時点で、言語活動型のエントリーは9月30日〜10月8日、事前面談型Ⅲ期は10月9日から
総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。岡山県の私立大学は岡山理科大学や川崎医療福祉大学、中国学園大学、芸術を学べる私立大学は大阪芸術大学や神戸芸術工科大学の記事にもあります。