大阪芸術大学の総合型選抜。2日間の模擬授業で出願の可否が決まり、エントリー時の志望理由書は3項目×200〜400字
大阪芸術大学の2027年度総合型選抜は、エントリー(無料)のあと学科ごとの模擬授業を2日間受け、その内容と提出物で出願の可否が決まる仕組みです。出願は専願で、出願手続が終わった時点で合格が確定します。エントリー時の志望理由書は3項目をそれぞれ200字以上400字以内で入力します。2期のエントリーは10月1日〜6日です。写真・映像・文芸・放送などの6学科には、札幌と那覇で小論文や作文を課す学外試験方式もあります。
大阪芸術大学は、大阪府南河内郡河南町にある芸術学部の単科大学です。アートサイエンス、美術、デザイン、工芸、写真、建築、映像、キャラクター造形、文芸、放送、芸術計画、舞台芸術、音楽、演奏、初等芸術教育の15学科があります。
総合型選抜入学試験は、専門試験の完成度や学力試験の得点だけで評価するのではなく、学科ごとの模擬授業(2日間)に参加して、大学と受験生がお互いを理解し評価しあう入試だと大学は説明しています。流れは次のとおりです。
- エントリー(無料):Web出願サイトで志望理由書などを入力する。複数の学科・コースにはエントリーできない
- 模擬授業(2日間、面談を含む):必ず2日間続けて受講する
- 出願可否の通知:提出物と模擬授業の内容を総合的に判断して通知される
- 出願(出願可の人のみ、専願):入学検定料20,000円
- 合格:出願手続が完了した時点で合格が確定する
エントリーの段階では専願である必要はなく、出願した時点から専願になります。高校の成績評定の基準はなく、卒業年度も問いません。1期で出願不可になっても2期にエントリーできます。
出典:大阪芸術大学「2027年度 学生募集要項・入試ガイド」(https://www.osaka-geidai.ac.jp/files/youkou.pdf)、「総合型選抜入学試験(1期)(2期)」(https://www.osaka-geidai.ac.jp/nyusi/exam/composite)。2026年9月27日に確認しました。
日程と募集人員
| 入試 | エントリー期間 | 模擬授業・試験 | 出願可否通知 | 出願期間 | 合格発表 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1期 | 9月1日〜9月6日 | 9月12日(土)・13日(日) | 9月17日 | 9月18日〜9月25日 | 11月1日 |
| 学外試験方式(6学科) | 9月1日〜9月6日 | 9月20日(日) | 9月25日 | 9月26日〜9月30日 | 11月1日 |
| 2期 | 10月1日〜10月6日 | 10月11日(日)・12日(月・祝) | 10月16日 | 10月17日〜10月22日 | 11月1日 |
入学手続の締切はどれも11月17日です。1期と学外試験方式は、同時にエントリーできません。
2026年9月27日の時点では、1期は出願まで終わり、学外試験方式は出願可の人の出願期間中(9月30日まで)です。これから受けられるのは2期で、エントリーは10月1日から6日(23時59分)までです。
| 学科 | 総合型選抜(1期・2期) | 学外試験方式 |
|---|---|---|
| アートサイエンス | 30名 | ― |
| 美術 | 40名 | ― |
| デザイン | 120名 | ― |
| 工芸 | 20名 | ― |
| 写真 | 30名 | 若干名 |
| 建築 | 30名 | ― |
| 映像 | 50名 | 若干名 |
| キャラクター造形 | 100名 | 若干名 |
| 文芸 | 35名 | 若干名 |
| 放送 | 95名 | 若干名 |
| 芸術計画 | 30名 | 若干名 |
| 舞台芸術 | 120名 | ― |
| 音楽 | 30名 | ― |
| 演奏 | 45名 | ― |
| 初等芸術教育 | 20名 | ― |
総合型選抜の合計は795名(学外試験方式を含む)で、全体の募集人員1,245名の6割を超えます。この大学では総合型選抜が入学者の中心です。
エントリー時の志望理由書:3項目×200〜400字
エントリーの際に、次の3項目をWeb上でそれぞれ200字以上400字以内で入力します。
- 大学と志望学科(コース)への志望理由
- 入学後の学修計画(大学での取り組み)と将来の展望
- 受賞歴や活動歴、その他の自己PR
入力フォームは60分でタイムアウトするので、文章は先に別の場所で書いておくほうが安全です。活動歴を示す資料(賞状、免許、合格証書など)は、いちばんアピールしたい1点を写真データにして添付できます(任意)。3項目で最大1,200字になるので、1と2で「なぜこの学科か」「入学後に何をするか」を分けて書き、同じ内容を繰り返さないようにします(志望理由書の書き方)。
模擬授業は学科ごとに違う
模擬授業の内容は学科(コース)ごとに決まっていて、制作だけでなく、文章を書く課題が入る学科もあります。
- アートサイエンス学科:「未来構想」として、デッサンやプログラミングに加えて小論文を作成し、講評を受ける
- 工芸学科:紙素材で立体作品を制作し、制作意図を200字程度で文章化する
- 文芸学科:与えられた設定(人物設定やセリフなど)に沿って小説の冒頭部分を執筆し、2日目は短い文芸作品を読んでグループで意見を交わす
- 放送学科:社会の出来事や話題に関する文章または映像を見て、自分の考えを文章で伝える「小論文テスト」がある。大学は、どこかで聞いた話ではなく、自分の経験や学びを通じて考えた意見を求めている
- 舞台芸術学科(舞台照明コース、舞台音響効果コース)、演奏学科(管弦打専攻):光で表された情景の文章化や、音楽を聴いて書く作文などがある
美術学科の鉛筆デッサンや水彩、デザイン学科の鉛筆精密描写と色彩構成のように、実技中心の学科もあります。どの学科も面談があり(文芸学科はグループ面談)、作品や成果を見せながら話す学科もあるので、持参するものを要項で確認しておきます。
学外試験方式:札幌と那覇で、小論文や作文
写真、映像、キャラクター造形、文芸、放送、芸術計画の6学科は、札幌と那覇の会場で受ける学外試験方式も実施しています。模擬授業の代わりに、午前の適性実技(150点)と午後の面接試問(50点)を受けます。
| 学科 | 適性実技の内容 | 前年度・問題例(要旨) |
|---|---|---|
| 写真 | 小論文 | 写真の分野(写真作家、報道、広告など)を踏まえ、自分が目指す写真の表現世界を800字以内で書く |
| 映像 | シナリオ的発想と絵コンテ | キーワードを1つ選んで映像化を想定したストーリーを400字以内で作り、その場面を5コマの絵コンテにする |
| 文芸 | 作品制作(言葉による基礎的なデッサン力) | 指定された条件(一人称、比喩の使用など)に従って小説の一場面を600字以上800字以内(縦書き)で描写する |
| 放送 | 作文 | 「壁」というテーマで、イメージすることや考えることを1,200字以内で作文する(物語でもよい) |
| 芸術計画 | 口頭発表を前提とした原稿の作成 | 「自分の将来像」という題で午後に5分程度発表するための原稿を800〜1,200字程度で書く(箇条書きでもよい) |
| キャラクター造形 | キャラクター制作とストーリー | テーマに沿ったキャラクターと人間がいる場面を描き、ストーリー展開(300字以内)とキャラクター設定(200字以内)を書く |
放送学科の「壁」のように、題だけが与えられる作文では、題から連想したことを並べるだけでは読み物になりません。自分の経験を1つ選び、そこから考えたことを結論にする組み立てが書きやすい形です。芸術計画学科は、書いた原稿がそのまま午後の面接での発表の材料になります(面接と書類の一貫性)。
どこから手をつけるか
2期(エントリー10月1日〜6日、模擬授業10月11日・12日)を受けるなら
- 志望理由書の3項目(各200〜400字)を先に書いておき、エントリー期間中に入力する
- 志望学科の模擬授業の内容と持参用具を要項で確認する。文章課題のある学科(アートサイエンス、工芸、文芸、放送など)は、短時間で書く練習もしておく
- 個別面談で自分の作品や活動について話せるよう、見せるものと話す順番を決めておく
来年以降に受けるなら
- 1期のエントリーは9月初めです。春から夏の体験入学に参加して受講修了となった人は、1期の入学検定料が半額(10,000円)になる制度がありました
まとめ
- 大阪芸術大学の総合型選抜は、エントリー→模擬授業2日間→出願可否→出願(専願)→合格確定の流れ
- 総合型選抜の募集人員は合計795名で、全体の募集人員の6割を超える
- エントリー時の志望理由書は3項目×200〜400字
- 模擬授業には、アートサイエンス学科の小論文、文芸学科の小説執筆、放送学科の小論文テストなど、書く課題がある学科もある
- 6学科は札幌・那覇で学外試験方式(適性実技150点+面接50点)も実施
- 2026年9月27日の時点で、これから受けられるのは2期(エントリー10月1日〜6日)
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