川崎医療福祉大学の総合型選抜。公募・有資格・探究学習利用型・大学体験型の4方式はすべて専願、面接には基準点があり、試験は10月3日
川崎医療福祉大学(岡山県倉敷市、16学科)の2027年度総合型選抜は、公募(基礎学力確認テスト50分・集団面接・エントリーシート)、有資格(個人面接)、探究学習利用型(探究学習報告書と個人面接、現役生のみ)、大学体験型(イベントで出願資格を得て個人面接)の4方式で、すべて専願です。面接の評価が基準に満たないと不合格になります。出願は9月16日で締め切られ、試験は10月3日、合格発表は11月2日です。
川崎医療福祉大学は、岡山県倉敷市にある私立大学です。医療福祉学部、保健看護学部、リハビリテーション学部、医療技術学部、医療福祉マネジメント学部の5学部16学科があり、入学定員は合わせて1,126名です(医療福祉マネジメント学部の医療福祉経営学科は2026年度から学生を募集していません)。
2027年度の総合型選抜は4方式で、すべて専願(合格したら入学を辞退できず、他大学との併願もできない)です。4方式は同じ日程で行い、出願できるのは1学科だけです。
| 方式 | 対象 | 選考(配点) |
|---|---|---|
| 公募 | 全16学科 | 基礎学力確認テスト(国語・数学・英語の総合マーク式、50分)100点、集団面接80点、調査書10点、エントリーシート10点(計200点) |
| 有資格 | 全16学科 | 個人面接(口頭試問を含む)90点、調査書10点(計100点)。指定の資格が出願の条件 |
| 探究学習利用型 | 全16学科(2027年3月卒業見込みの人のみ) | 個人面接(口頭試問を含む)50点、探究学習報告書40点、調査書10点(計100点) |
| 大学体験型 | 12学科(保健看護・理学療法・臨床検査・診療放射線技術を除く) | 個人面接(口頭試問を含む)90点、調査書10点(計100点)。大学のイベントで「出願資格証明書」を得ていることが条件 |
どの方式も、面接の評価が基準に満たない場合は、ほかの結果にかかわらず不合格になります。小論文や志望理由書、推薦書はなく、評定の出願基準もありません(探究学習利用型以外は既卒生も出願できます)。
募集人員は、学科ごとに4方式の合計で決められています(方式ごとの人数はありません)。大学は9月18日の時点の志願者数を公表しています。
| 学部 | 学科(総合型の募集人員/9月18日時点の志願者数) |
|---|---|
| 医療福祉学部 | 医療福祉(44/27)、臨床心理(36/36)、医療保育(36/28) |
| 保健看護学部 | 保健看護(57/68) |
| リハビリテーション学部 | 理学療法(31/64)、作業療法(26/33)、言語聴覚療法(26/32)、視能療法(17/17) |
| 医療技術学部 | 臨床検査(30/32)、診療放射線技術(30/42)、臨床工(36/19)、臨床栄養(22/13)、健康体育(36/65) |
| 医療福祉マネジメント学部 | 医療データサイエンス(26/5)、医療コミュニケーション(26/7)、医療福祉デザイン(17/4) |
出願は9月1日〜9月16日(消印有効)で、すでに締め切られています。2026年9月28日の時点では、試験(10月3日)の前で、合格発表は11月2日9時、入学手続きは11月2日〜11月12日です。検定料は30,000円でした。
出典:川崎医療福祉大学・川崎医療短期大学・川崎リハビリテーション学院「2027年度 入学試験要項」(https://w.kawasaki-m.ac.jp/exam/pdf/exam.pdf)、総合型選抜のエントリーシート・探究学習報告書の様式(大学公式サイトからリンクされた出願ガイダンスのページ)、入試情報(https://w.kawasaki-m.ac.jp/exam/)。2026年9月28日に確認しました。
公募:基礎学力確認テストと集団面接
公募は、10時から50分の基礎学力確認テストを受け、11時20分から集団面接です。テストは国語・数学・英語の3教科をまとめた総合科目型のマーク式で、文系・理系を問わず授業で習う基礎的な内容から均等に出題されます。大学は過去3年分の問題・解答・出題意図を公開しています。2026年度は、国語が漢字・語彙と評論の読解、数学が小問集合・集合と命題・場合の数、英語が文法・会話文・短い英文の読解でした。
出願時に出したエントリーシート(10点)は、次の3問で、それぞれ罫線8行の枠に書きます(字数の指定なし、パソコン入力でも手書きでもよい)。
- 志望学科に関して興味を持ったこと
- 志望学科に入学後、取り組んでみたいこと
- 自己アピール
有資格・探究学習利用型・大学体験型:個人面接が中心
ほかの3方式は、10時からの個人面接(口頭試問を含む)だけで、書類と合わせて判定されます。大学のQ&Aでは、公募以外は個人面接で、討論などの特殊な形式ではないと説明されています。
- 有資格:全学科共通の条件は、医療系・福祉系の国家資格か、GTEC 930以上・英検2級以上・数検2級以上のどれか。ほかに12学科では学科ごとの条件(臨床工学科の数検準2級と英検準2級の両方、医療データサイエンス学科のITパスポート、健康体育学科の都道府県8位以上の競技成績など)でも出願できる
- 探究学習利用型:高校の「総合的な探究の時間」の学習の過程を問う方式で、現役生だけが出願できる。探究学習報告書(A4で2ページ。テーマ、目的、方法と結果、考察、今後の課題の欄と、資料を貼る1ページ)が40点を占める。探究が終わっている人用と、続いている人用の2種類の様式がある。報告書の写しや資料は面接に持ち込めない
- 大学体験型:オープンキャンパスや学科のイベントで、講義を受けてレポートやプレゼンテーションをするなどの課題に取り組み、学科の認定を受けた人が出願できる(総合型の出願に使えるイベントはすでに終わっている)
探究学習利用型の面接は、探究活動の内容を中心に、一般的な内容も含めて行われます。報告書に書いた「なぜそのテーマか」「どう調べたか」「何が分かり、次に何を調べたいか」を、資料を見ずに説明できるようにしておきます(探究のまとめ方、面接でよく聞かれる質問)。
面接の準備:基準点があるので油断しない
どの方式も面接に基準点があるので、面接の準備が合否を左右します。志望学科の資格や仕事の内容(たとえば理学療法士、臨床検査技師、管理栄養士の仕事)を自分の言葉で説明し、なぜその仕事をめざすのかを、高校での経験と結びつけて話せるようにします。公募の集団面接では、ほかの受験生の答えを聞いたうえで、自分の考えを短くはっきり話すことを意識します(面接と書類の一貫性)。
学費と、不合格だった場合
初年度の納入金(入学金300,000円を含む)は、医療福祉・臨床心理・医療保育・医療データサイエンス・医療コミュニケーション学科が1,350,000円、リハビリテーション学部と医療技術学部の各学科が1,700,000円、保健看護学科が1,800,000円、医療福祉デザイン学科が1,600,000円で、ほかに入学時の諸会費85,000円がかかります。専願なので、手続き後に辞退しても学費などは返還されません。総合型選抜に結びついた特待生制度はありません。
総合型選抜で不合格になった場合は、学校推薦型選抜前期(専願。出願11月2日〜11月6日、試験11月14日)に出願できます。大学体験型で不合格になり、推薦前期の大学体験型に同じ学科で出願する場合は、出願資格証明書を出し直す必要はありません。
2026年度の総合型選抜は、志願者553人に対して合格者475人でした。
どこから手をつけるか
10月3日の試験を受ける人は
- 公募なら、公開されている過去問で50分の基礎学力確認テストを解き、国語・数学・英語の基礎を見直す
- エントリーシートや探究学習報告書に書いた内容を、自分の言葉で説明できるようにする
- 志望学科の仕事と、それをめざす理由を1分で話す練習をする
来年以降に受ける人は、大学体験型の出願資格証明書を取れるイベント(夏のオープンキャンパスなど)の日程を早めに確かめておきます。
まとめ
- 川崎医療福祉大学の総合型選抜は、公募・有資格・探究学習利用型・大学体験型の4方式で、すべて専願
- 公募は基礎学力確認テスト(50分)と集団面接、ほかの3方式は個人面接(口頭試問を含む)が中心
- どの方式も面接に基準点があり、評価が基準に満たないと不合格
- 小論文・志望理由書・推薦書はない。探究学習利用型は探究学習報告書が40点
- 2026年9月28日の時点で出願は締め切られ、試験は10月3日、合格発表は11月2日
総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。岡山県の私立大学は川崎医科大学や倉敷芸術科学大学、岡山理科大学、医療・福祉の専門職をめざせる私立大学は森ノ宮医療大学や関西福祉科学大学の記事にもあります。