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敬和学園大学の総合型選抜。小論文は書かず、課題文を口頭試問で読む

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敬和学園大学の総合型選抜は面談2回と「課題文(口頭試問形式)」。小論文は書きません。志望理由書の設問は2つだけで字数指定もなく、高校からの推薦も評定条件も不要です。

敬和学園大学(新潟県新発田市)の総合型選抜には、小論文がありません。

かわりにあるのが、これです。

(2)面談Ⅰ 面談内容は志望理由や勉学への目的意識など。面談時に課題文(口頭試問形式)の質疑を行います。 (3)面談Ⅱ 面談Ⅰの内容をさらに深めます。

課題文は読みます。ただし、書かずに口頭で答えます。そして面談は2回あります。

大学サイトの入試日程ページには、こう説明されています。

「面談」2回と「課題文(口頭試問形式)」で評価/受験生の希望と大学の学びを互いに理解し合いながら入学を決めます/高校からの推薦は必要ありません

この記事は、敬和学園大学が公開している2027年度入学者選抜要項、総合型選抜の志望理由書の様式、そして入学試験問題集2026をもとにまとめました。

出典:敬和学園大学「2027年度 入学者選抜要項」「<総合型選抜>志望理由書(様式)」「敬和学園大学 入学試験問題集2026」「2027年度 入試日程」(いずれも2026年9月22日に確認)

学部は人文学部 国際教養学科のひとつで、入学定員は170名。総合型選抜の募集人員は21名です。

建学の精神は「神を敬い、人に仕える」、教育目標は「国際的教養豊かな良心的人材」の育成です。

日程

期 出願期間(消印有効) 面談Ⅰ 面談Ⅱ 合格発表
第1期 2026年9月1日〜9月15日(火) 10月3日(土) 10月17日(土) 11月2日(月)
第2期 2026年11月13日〜12月2日(水) 12月12日(土)に面談Ⅰ・Ⅱとも実施 同左 12月18日(金)
第3期 2027年1月4日〜1月29日(金) 2月12日(金) 2月18日(木) 2月26日(金)
第4期 2027年2月15日〜3月9日(火) 3月16日(火)に面談Ⅰ・Ⅱとも実施 同左 3月19日(金)

※第2期、第4期は一日で、面談Ⅰと面談Ⅱを実施します。

第1期と第3期は、面談Ⅰと面談Ⅱが別々の日に行われます。第1期なら10月3日と10月17日で、2週間空きます。

これは受ける側にとって重要な違いです。面談Ⅰで聞かれたことを持ち帰って、2週間考えてから面談Ⅱに臨めるからです。第2期・第4期は一日で両方なので、その時間がありません。

試験会場は敬和学園大学、入学検定料は30,000円。出願はインターネット出願のみです。

試験時間:受験票で通知します。試験開始時刻の15分前までに試験会場に来場してください。

なお、2026年9月22日時点で第1期の出願は締め切られています(9月15日消印有効)。第2期の出願は11月13日からです。

出願資格に評定も推薦もない

次のいずれかに該当し、本学での勉学を強く希望し、本学を専願とする者。

条件は専願であることと、高校卒業(見込み)などの一般的な資格だけです。評定平均の条件はありません。高校からの推薦も要りません。

ただし、専願には注意点があります。

※総合型選抜不合格者の総合型選抜の再受験は認められません。

第1期でだめだったら、第2期以降は受けられません。4回あるからと構えずに、1回で通すつもりで準備することになります。

志望理由書の設問は2つだけ

出願書類は、入学志願票・志望理由書(総合型選抜)・調査書の3点です(該当者は特待生や納付金猶予の申請書も)。

このうち志望理由書は、様式が公開されています。設問は驚くほど簡潔です。

1.自己紹介 2.敬和学園大学を志望した理由 注:記入欄が不足する場合は裏面に記入してください。

これだけです。字数指定はありません。そして手書きで記入するよう指定されています。

志望理由書(総合型選抜) 本要項に添付または本学ホームページに掲載の「志望理由書」をダウンロードし、A4用紙に印刷した上で、手書きで記入してください。

字数指定がないということは、自分で分量を決めるということです。「記入欄が不足する場合は裏面に記入してください」とわざわざ書かれているので、枠に収めることは求められていません。

ただし、多く書けば良いわけでもありません。この志望理由書は、そのあとの面談Ⅰ・面談Ⅱで話題になる土台です。書いたことは聞かれる、と考えるのが自然です。

「1.自己紹介」という設問も独特です。志望理由とは別枠で、自分について書く欄がある。自己PRに近い性格ですが、「自己PR」ではなく「自己紹介」という言葉が選ばれています。アピールというより、相手に自分を知ってもらう文章を求めていると読めます。

「受験生の希望と大学の学びを互いに理解し合いながら入学を決めます」という大学の説明とも、ここはつながっています。

課題文の口頭試問とはなにか

この選抜の中心にあるのが、課題文(口頭試問形式)です。

面談時に課題文(口頭試問形式)の質疑を行います。

合格発表の説明には、こう書かれています。

課題文の読解力(口頭試問形式)、2回の面談および出願書類の内容に関して、アドミッション・ポリシーに基づいて「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「意欲・関心・態度」を総合的に評価します。

「課題文の読解力」と明記されています。口頭試問という形をとっていますが、見られているのは読解力だということです。

アドミッション・ポリシーの「選抜の基本方針」では、評価の分担がさらに具体的に書かれています。

【総合型選抜】課題文読解(口頭試問形式)、2回の面接、調査書の内容に関して、アドミッション・ポリシーに基づいて課題文と調査書では主に「知識・技能」を、面接では主に「思考力・判断力・表現力」と「意欲・関心・態度」を評価します。

課題文は「知識・技能」、面接は「思考力・判断力・表現力」と「意欲・関心・態度」。役割がはっきり分けられています。

つまり課題文のパートは、意見の独創性を競う場ではありません。書かれていることを正確に読み取れるかが問われています。

小論文なら、読み違えても文章の構成や言葉づかいでいくらか取り返せます。口頭試問はそれが効きません。読み違えたまま答えれば、その場で追加の質問が来ます。

口頭で答えるときに効くこと

書く試験と違い、口頭試問では次の3つが表に出ます。

  1. 本文のどこに書いてあったかを指せるか。 「本文では〜と述べられていました」と根拠の場所を示せるかどうか
  2. 要約を口に出せるか。 「この文章は要するに〜という話です」と一文でまとめられるか
  3. わからないときに黙らないか。 「そこは読み取れませんでした」「もう一度読ませてください」と言えるか

とくに3つ目は、書く試験には存在しない要素です。対話の場である以上、詰まったときの振る舞いも見られています。

練習としては、新聞の社説や評論を読んで、声に出して要約するのが直接的です。書かずに、口で言う。これを繰り返すと、読んだ内容を言葉にする速さが上がります。

面談が2回ある意味

(3)面談Ⅱ 面談Ⅰの内容をさらに深めます。

面談Ⅱは、新しいことを聞く場ではありません。面談Ⅰで話したことを掘り下げる場です。

ということは、面談Ⅰで浅いことを言うと、面談Ⅱで掘るものがなくなります。逆に、面談Ⅰで具体的な経験や関心を出しておけば、面談Ⅱはそこから展開できます。

第1期・第3期のように面談Ⅰと面談Ⅱのあいだに2週間ある場合は、その間に調べ直して、面談Ⅱで「あのあと調べてみたのですが」と持っていけるのが強みになります。これは一日で両方やる第2期・第4期にはない利点です。

面接でよく聞かれることの準備は当然として、この大学の場合は「もう一段深く聞かれたときに何を出すか」までセットで用意するのが要になります。

アドミッション・ポリシーを読む

課題文も面談も「アドミッション・ポリシーに基づいて」評価されます。求める人材像は8項目です。

1.知識・技能 1-1 高等学校における国語・英語・社会科・数学などに関して基礎的な学力とコミュニケーション能力を有する人 1-2 グローバルな視点から人間社会の多様性を理解し、視野と知識を広げる意欲のある人 2.思考力・判断力・表現力 2-1 答えを見出しにくい問題に対しても粘り強く取り組む意欲のある人 2-2 社会の課題を理解し、解決しようとする意欲のある人 2-3 ことばを使った表現力やICTに関する知識と技能を身につける意欲のある人 3.意欲・関心・態度 3-1 自分や他者を人間として大切にすることのできる人 3-2 主体的に持続可能な共生社会の形成、発展に関わりたいという意欲のある人

「答えを見出しにくい問題に対しても粘り強く取り組む意欲のある人」という項目は、口頭試問との相性で読むと意味が変わってきます。その場でわからない問いを投げられたときに、どう粘るか。そこも人材像のうちだということです。

参考:学校推薦型選抜の小論文は過去問が公開されている

総合型選抜には小論文がありませんが、学校推薦型選抜の「特待生推薦」には小論文(60分)があります。そしてこの大学は「敬和学園大学入学試験問題集2026」をPDFで公開していて、その問題が読めます。

設問は第1期・第2期とも同じでした。

問1 本文を200字以内で要約しなさい。 問2 本文の内容をふまえた上で、あなたの意見を600字以内で述べなさい。

60分で、200字の要約と600字の意見。合計800字です。

課題文は2回とも日本経済新聞から出ています。

  • 第1期:社説「子育ての希望かなえる環境を」日本経済新聞 2025年5月5日(少子化と職場の労働慣行がテーマ)
  • 第2期:安田登「くらしナビ プロムナード 四十にして区切らず」日本経済新聞 2025年5月23日(「論語」の読み直しがテーマ)

問1が要約である点は、総合型選抜の課題文が「読解力」を見るものであることとも重なります。この大学は一貫して、まず正確に読めるかを見ているということです。

特待生推薦は併願可で、全体の評定平均値3.0以上が必要、指定校枠外からも受験できます。総合型選抜がうまくいかなかった場合の受け直し先としても、押さえておく価値があります。

なお、推薦(専願制)のほうは小論文ではなく「志望理由・自己PR書」+面接です。

合格後は読書課題が出る

本学では、総合型選抜(第1期)で合格された皆さんに、入学前教育として読書課題によるレポートの提出を課しております。提出されたレポートは添削してお返しします。

添削して返してくれるという点が具体的です。早く決まったあとに読む力・書く力が落ちないようにする仕組みになっています。

どこから手をつけるか

  1. 評論や社説を声に出して要約する練習をする。 課題文は口頭試問です
  2. 「本文では〜と述べられていました」と根拠を示す言い方を身につける。 読解力が評価対象です
  3. 志望理由書の「1.自己紹介」を書く。 字数指定はありません
  4. 志望理由書の「2.志望した理由」を書く。 手書きです
  5. 書いたことを面談で深掘りされる前提で準備する。 面談Ⅱは面談Ⅰを深める場です
  6. 第1期・第3期なら、面談Ⅰと面談Ⅱのあいだの2週間の使い方を考えておく。
  7. 専願であることを確認する。 不合格なら同じ年度の総合型選抜は受けられません
  8. 特待生推薦の過去問も読む。 要約200字+意見600字の形式です

まとめ

  • 敬和学園大学の総合型選抜は人文学部 国際教養学科21名。第1期〜第4期の4回です
  • 小論文はありません。「課題文(口頭試問形式)」と面談2回で評価されます
  • 課題文は「読解力」を見るもので、課題文と調査書では主に「知識・技能」、面接では「思考力・判断力・表現力」「意欲・関心・態度」を評価すると明記されています
  • 面談Ⅱは面談Ⅰの内容をさらに深める場です
  • 第1期・第3期は面談Ⅰと面談Ⅱが別の日(第1期は10月3日と10月17日)。第2期・第4期は一日で両方行われます
  • 志望理由書の設問は「1.自己紹介」「2.敬和学園大学を志望した理由」の2つだけ。字数指定なし・手書き。記入欄が足りなければ裏面に書きます
  • 評定の条件なし、高校からの推薦も不要。ただし専願です
  • 総合型選抜の不合格者は、同じ年度の総合型選抜を再受験できません
  • 第1期合格者には入学前教育として読書課題のレポートが出ます。添削して返されます
  • 参考:学校推薦型選抜「特待生推薦」の小論文は過去問が公開されています。設問は「問1 本文を200字以内で要約」「問2 本文の内容をふまえた上で、あなたの意見を600字以内で述べなさい」(60分)で、第1期・第2期とも同じでした
  • 2026年9月22日時点で第1期の出願は締切済みです(9月15日消印有効)。第2期は11月13日から

総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。新潟県の私立大学は新潟国際情報大学と新潟薬科大学の記事にもあります。

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