新潟国際情報大学の総合型選抜。小論文の問題が要項に印刷されている
新潟国際情報大学の総合型選抜は、小論文の問題が募集要項にそのまま載っていて、過去2年とも同じ問題でした。午前に書いた小論文をもとに、午後に5分間のプレゼンテーションを行います。
新潟国際情報大学(新潟県新潟市西区)の総合型選抜は、小論文の問題が募集要項にそのまま印刷されています。
小論文 10:00〜11:00 あなたが志望する学科のアドミッション・ポリシーに即して、入学後に取り組みたいことを800字以上、1000字以内で述べなさい。(30点)
そして過去2年とも、同じ問題が出ています。令和7年度も令和8年度も、問題用紙の文面は一字一句同じです。
さらにその小論文は、書いて終わりではありません。
プレゼンテーション 13:30〜 小論文をもとにプレゼンテーション(一人5分間)(70点)
午前10時から11時に書いた小論文を、午後1時半から5分間で発表する。しかも配点は、小論文30点に対してプレゼンテーションが70点です。
この記事は、新潟国際情報大学が公開している令和9年度の総合型選抜学生募集要項、2027入学者選抜ガイドブック、志願理由書の様式、そして過去問題のページをもとにまとめました。
出典:新潟国際情報大学「令和9年度 総合型選抜 学生募集要項」「2027 入学者選抜ガイドブック」「令和9年度 総合型選抜 志願理由書①②(様式)」「入試情報」「過去問題」(いずれも2026年9月22日に確認)
なお、2026年9月22日時点で、令和9年度(2027年4月入学)の総合型選抜の出願は締め切られています(出願書類提出期限は9月15日の郵送必着)。一次選考の結果発表は10月2日、二次選考は10月10日です。いま出願できる段階ではありませんが、来年度以降に受けることを考えている人にとっては、ここまで中身が読める大学はそう多くありません。
学部と募集人員
学部は国際学部 国際文化学科(入学定員100名)と、経営情報学部 経営学科(85名)・情報システム学科(65名)です。
| 区分 | 国際文化学科 | 経営学科 | 情報システム学科 |
|---|---|---|---|
| 総合型選抜 | 5 | 5 | 5 |
| 学校推薦型選抜 指定校制 | 25 | 30 | 20 |
| 学校推薦型選抜 公募制 | 10 | 5 | 5 |
| 一般選抜 前期 | 45 | 35 | 25 |
| 大学入学共通テスト利用 | 10 | 5 | 5 |
| 一般選抜 後期 | 5 | 5 | 5 |
総合型選抜は各学科5名ずつ。入学定員に対して小さい枠です。
日程
| 項目 | 期日 |
|---|---|
| インターネット出願登録期間 | 令和8年9月7日〜9月14日(月)15:00 |
| 出願書類提出期間 | 令和8年9月7日〜9月15日(火)郵送必着 |
| 一次選考結果 | 令和8年10月2日(金)10:00〜10月10日(土)18:00 |
| 二次選考実施日 | 令和8年10月10日(土)9:00〜受付開始 |
| 合格発表日 | 令和8年11月2日(月) |
| 入学手続期間 | 令和8年11月2日〜11月11日(水) |
会場は新潟国際情報大学 本校(みずき野キャンパス)、検定料は30,000円です。
一次選考の結果はPost@netにログインして「出願内容確認」から見ます。
②一次選考合格者は、合否結果のページから「二次選考の詳細」を確認してください。 ③電話等による選考結果の問い合わせには、お答えできません。
一次選考の結果発表が10月2日で、二次選考が10月10日。つまり8日後には試験本番です。プレゼンテーションの詳しい条件も、このときに初めて知らされます。
二次選考 小論文・プレゼンテーション(受験上の注意事項およびプレゼンテーションに関する詳細は、一次選考結果と合わせてお知らせします)
出願資格は評定3.8以上
2.第3学年第1学期(又は前期)までに履修した科目において全体の学習成績の状況が3.8(小数点第2位以下四捨五入)以上である者(過年度卒は第3学年第3学期)。 3.合格後は必ず本学に入学する者。
評定3.8以上。総合型選抜としてはかなり高い水準です。専願ですが、過年度卒も出願できます。
求める学生像は3つです。
■ 新潟国際情報大学の理念及び目的に深い理解と強い共感を持ち、4年間の学習を熱望する者。 ■ 大学での学習にふさわしい強い知的好奇心を持ち、入学後もその持続・発展が期待できる者。 ■ 高等学校までの正課や課外活動に地道な努力を重ねてきた者。
要項には、この選抜の考え方も書かれています。
新潟国際情報大学の総合型選抜は、ペーパーテストを中心とした入学者選抜のように、知識のみを判断基準として合否を決定するわけではありません。思考力・表現力、主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度に加えて志望学科入学後の勉学意欲、高等学校等における正課や課外活動等あらゆる角度から多面的に評価し、「本学が総合型選抜を通じて求める学生」にふさわしい方を積極的に受け入れます。
一次選考は書類だけで100点
| 内容 | 配点 |
|---|---|
| 志願理由書(①志望理由400字/②高校時代に力を入れて取り組んだこと2000字) | 70点 |
| 調査書 | 30点 |
一次選考に試験はありません。志願理由書と調査書だけで合否が決まります。しかも志願理由書が70点です。
調査書については、「学力の3要素」を多面的・総合的に評価すると書かれています。ガイドブックには、その観点まで示されています。
・高等学校までの履修科目で、基礎的な内容を習得しているか(知識・技能)。 ・総合的な学習・特別活動・課外活動などで自らの考えや役割を持って活動していたか(思考力・判断力・表現力)。 ・総合的な探究の時間・特別活動・課外活動などで積極的な活動を行っていたか(主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)。
志願理由書は手書きで2400字
志願理由書は2枚あります。どちらも様式が公開されていて、指示はきわめて簡潔です。
志願理由書①
本学を志望する理由(400字)を、自筆で分かりやすく書いてください。
志願理由書②
高校時代に力を入れて取り組んだこと(2000字)を、自筆で分かりやすく書いてください。
「自筆で」と明記されています。様式は原稿用紙のようなマス目になっていて、②は5ページにわたって2000字分のマスが並びます。
合計2400字を手書き。これが70点です。志望理由書としても、②の2000字はかなりの分量になります。
2000字で「高校時代に力を入れて取り組んだこと」を書くということは、1つのことを深く掘るしかないということです。出来事を並べると、1つあたり数百字にしかならず、どれも浅くなります。探究活動や部活動、課外の取り組みのうち、最も長く続けて、最も具体的に語れるものを1本選ぶのが基本になります。
出願書類はこの3点です。
1. 調査書 学校長が作成し、厳封したものを提出してください。 2. 入学志願票 インターネットでの出願完了後(検定料の支払い含む)、案内にしたがってA4(拡大・縮小はしない)で印刷してください。 3. 志願理由書 本学ホームページからダウンロードのうえ、A4(拡大・縮小はしない)で印刷してください。
提出期間内に書留速達で郵送(必着)です。
二次選考の小論文は問題が事前にわかる
ここがこの大学のいちばんの特徴です。
2026(令和8)年度 総合型選抜 小論文問題用紙
〔問題〕あなたが志望する学科のアドミッション・ポリシーに即して、入学後に取り組みたいことを述べてください。字数は800字以上、1000字以内とします。
2025(令和7)年度の問題用紙も、同じ文面です。そして令和9年度の募集要項にも、同じ問題が書かれています。
注意事項も公開されています。
- 時間は10:00〜11:00の60分です。
- 小論文解答用紙(白色)と下書き用紙(水色)を配布します。小論文解答用紙(白色)には受験番号と氏名を必ず記入してください。下書き用紙は必要に応じて使用してください。
- 解答は日本語で、横書きで書いてください。
- 小論文解答用紙の余白および裏面には何も書かないでください。
- 小論文解答用紙だけを回収します。小論文問題用紙と下書き用紙は持ち帰ってください。
下書き用紙が配られること、横書きであること、余白と裏面には何も書かないこと。ここまで事前にわかります。
問題がわかっているということは、当日は「思いつく」作業が要らないということです。60分すべてを、すでに考えてきたことを正確に書く時間に使えます。
そのかわり、書いてこなかった人との差は開きます。誰でも見られる情報だからです。
出題意図まで公開されている
この大学は「出題意図」という文書も公開しています。総合型選抜の小論文についてはこうです。
本学の理念やアドミッション・ポリシーへの理解と、入学後の学習や様々な活動に主体性を持って取り組む姿勢を重視します。具体的には、大学での学びにふさわしい知的好奇心や、その持続性・発展性について評価します。 また、「小論文」では、出題の主旨を理解し、適切な言葉を用いて論理的に表現できる能力を評価の対象とします。
ガイドブックの「学力の3要素の評価について」にも、小論文の観点が書かれています。
・本学のアドミッション・ポリシーについて理解し、それに対する自らの考え方をまとめられる文章力を獲得していること(思考力・判断力・表現力)。
「アドミッション・ポリシーについて理解し、それに対する自らの考え方をまとめられる」。問題文の「アドミッション・ポリシーに即して」という指定と、完全に対応しています。
つまりアドミッション・ポリシーを読み込むことが、そのまま小論文対策になります。
国際学部のアドミッション・ポリシー
● 国際英語の習熟に向け努力することを欲する者。 ● 国際英語に加え、中国語、韓国語、ロシア語のうち1言語を選択し、2言語以上の実践的運用力を身につけていこうと欲する者。 ● アメリカ、中国、韓国・朝鮮、ロシアをはじめ、世界各地の歴史や文化を広くかつ深く学んでいこうと欲する者。 ● 異文化理解を強く望みかつ実践し、地球的問題群へ向け自らの認識を広くかつ深く培っていこうと欲する者。 ● 外国語の運用力をベースに世界各地の人びとと積極的にコミュニケーションを実現していこうと欲する者。
英語に加えて中国語・韓国語・ロシア語から1言語という設計です。ロシア語が選択肢にある大学は多くありません。「入学後に取り組みたいこと」を書くなら、どの言語を選び、なぜそれなのかは避けて通れない論点になります。
経営情報学部のアドミッション・ポリシー
学部共通の4項目があります。
● 健全な社会生活を営むための常識を持ち、他者と協力して問題解決することへの関心。 ● 国際理解とコミュニケーションに必要な英語力を養うことへの意欲。 ● 情報や情報システムの利活用方法を習得し、仕事や生活に活用することへの関心。 ● 自主的、計画的に情報を集め、考察し、自らの見解を加えて記述し発表することへの意欲。
経営学科にはさらに5項目が加わり、「地域の問題解決について、提案、支援、実現したい意欲」「企業及び組織活動、企業及び組織経営、起業への関心」などが挙げられています。
情報システム学科は6項目が加わり、「自らプログラミングをベースとしたものづくりをしたい意欲」「仕事の仕組みをシステム的に考え、データを重視した論理的な判断ができることへの関心」などが並びます。
学科ごとに項目が違うので、小論文で「アドミッション・ポリシーに即して」と言われたら、自分の学科の項目を指して書くことになります。
プレゼンテーションが70点
二次選考の午後は、プレゼンテーションです。
プレゼンテーション 13:30〜 小論文をもとにプレゼンテーション(一人5分間)(70点)
小論文をもとに、一人5分間。配点は70点で、小論文の30点より重い扱いです。
評価の観点も公開されています。
・課題とされた問いに対する自分自身の考え方を明確に整理し、他者が理解しやすいように表現する力を有しているかどうか(主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)。
「他者が理解しやすいように表現する力」。書いた内容の良し悪しというより、伝わるかどうかが見られています。
800字から1000字の文章を、5分で話す。原稿をそのまま読み上げると、5分では収まりません。5分で話せるのはおよそ1,200〜1,500字ですから、分量としては近いのですが、書き言葉をそのまま音読すると聞き取れないからです。
小論文の内容を話すための構成に組み替える練習が要ります。発表の組み立て方は探究の発表と同じ考え方が使えます。
なお、プレゼンテーションの詳細は一次選考の結果と一緒に知らされます。資料を使えるのかどうかも、その時点までわかりません。中身は先に固めておいて、形式は通知を見てから合わせるという順番になります。
参考:学校推薦型選抜の小論文も公開されている
学校推薦型選抜(公募制)の小論文も、過去問題のページで見られます。こちらは学科ごとに問題が違い、内容も総合型選抜とはまったく別の性質です。
令和8年度〔国際学部〕
〔問題〕近年、携帯電話がコミュニケーションツールとしてだけではなく、インターネットにアクセスするためのツールとしてより身近なものとなり、様々なアプリケーションソフトが流通している。その中でも、国際社会へ向けて情報を発信するためのアプリケーションが増え、今までメディアが果たしていたようなことを無名/有名を問わず個人が行うようになってきている。なぜこのような変化が生じたのだろうか。これを利用する個々人の変化と、過去10年ほどの社会の変化を関連させて、それぞれ具体例も挙げながら、800字以上1000字以内で論じなさい。
令和8年度〔経営情報学部・情報システム学科〕
〔問題〕ユニバーサルデザインは、文化や言語、国籍の違い、年齢、障害の有無などにかかわらず、全ての人が使いやすいように配慮されたデザインのことである。我々の日々の生活の中で、ユニバーサルデザインが適用されている例を5つ挙げ、主にどのような人を対象として、どのような使いやすさを生み出しているかを具体的に説明しなさい。字数は、800字以上、1000字以内とする。
こちらの出題意図はこうです。
本学の理念やアドミッション・ポリシーへの理解と、各学科の視点から現代社会が抱える課題に積極的に向き合う姿勢を重視します。具体的には、「国際」や「経営」や「情報システム」に関する社会課題に対し、思考力・判断力・表現力を身につけているかを総合的に評価します。
字数と時間は総合型選抜と同じ(60分・800字以上1000字以内)ですが、問われるものが違います。総合型選抜は「自分が入学後に何をするか」、学校推薦型選抜は「社会の課題をどう見るか」です。
合格後には入学前学習がある
本学では、入学前学習の一環として、総合型選抜および学校推薦型選抜で合格された皆さんに、課題の提出を求めたり、入学前セミナーを実施したりしています。
どこから手をつけるか
- 志望する学科のアドミッション・ポリシーを全文読む。 小論文の問題文が「これに即して」と指定しています
- 「入学後に取り組みたいこと」を800字以上1000字以内で書く。 問題は事前にわかっています
- 書いたものを5分で話す練習をする。 プレゼンテーションが70点です
- 書き言葉を話し言葉に組み替える。 原稿の音読では伝わりません
- 評定3.8以上を確認する。 3年1学期までの全体の学習成績の状況です
- 志願理由書②の2000字を、1つのことで埋められるか考える。 手書きです
- 志願理由書①の400字を書く。 志望理由です
- 9月15日必着のスケジュールで逆算する。 手書き2400字は時間がかかります
まとめ
- 新潟国際情報大学の総合型選抜は一次選考(書類)と二次選考(小論文・プレゼンテーション)の2段階。各学科5名です
- 一次選考は志願理由書70点+調査書30点。試験はありません
- 志願理由書は自筆。①志望理由400字+②高校時代に力を入れて取り組んだこと2000字=合計2400字
- 二次選考は小論文30点+プレゼンテーション70点。プレゼンテーションのほうが重い配点です
- 小論文の問題が募集要項に印刷されていて、令和7年度・令和8年度とも同じ問題でした。「あなたが志望する学科のアドミッション・ポリシーに即して、入学後に取り組みたいことを述べなさい」(800字以上1000字以内・60分)
- プレゼンテーションは「小論文をもとに」一人5分間。午前に書いたものを午後に発表します
- プレゼンテーションの詳細は一次選考の結果と一緒に知らされます
- 出題意図と評価の観点が公開されています。小論文は「アドミッション・ポリシーについて理解し、それに対する自らの考え方をまとめられる文章力」、プレゼンは「他者が理解しやすいように表現する力」
- 出願資格は評定3.8以上、専願、過年度卒可
- 国際学部のアドミッション・ポリシーには英語+中国語・韓国語・ロシア語から1言語という項目があります
- 学校推薦型選抜(公募制)の小論文も過去問が公開されています。字数・時間は同じですが、社会の課題を論じる問題です
- 合格者には入学前学習(課題の提出・入学前セミナー)があります
- 2026年9月22日時点で、令和9年度の出願は締切済みです(9月15日郵送必着)
総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。新潟県の私立大学は新潟経営大学と敬和学園大学の記事にもあります。