同朋大学の総合型選抜。6種類のうち小論文が課されるのは社会福祉学部特別と自己推薦の2つ
同朋大学の2027年度 総合型選抜は6種類。小論文が課されるのは社会福祉学部特別と自己推薦だけで、残りの4種類はプレゼンテーションや課題、探究授業での取り組みが中心です。併願できるのは自己推薦のみという点も含めて、公式サイトの記載を整理しました。
同朋大学は名古屋市中村区にある私立大学で、文学部(仏教学科・人文学科)と社会福祉学部(社会福祉専攻・心理学専攻・子ども学専攻)を置いています。2027年度の総合型選抜は6種類あり、そのうち小論文が課されるのは「社会福祉学部特別」と「自己推薦」の2つだけです。残りの4種類は、プレゼンテーションや事前に取り組む課題、探究授業での取り組みで評価されます。
さらに、6種類のうち5種類が専願で、併願できるのは「自己推薦」だけという構造になっています。小論文の有無と専願・併願がきれいに重なっていないので、どの入試を選ぶかで準備の中身がまるごと変わります。
出典:同朋大学「2027年度 総合型選抜ガイド」(https://www.doho.ac.jp/examination/2027sougou/ )、「募集要項・各種様式」(https://www.doho.ac.jp/examination/application )。いずれも2026年9月23日に確認しました。日程・出願書類・検定料の最終確認は、同大学の2027年度学生募集要項(デジタルパンフレット)で行ってください。
2027年度 総合型選抜の6種類
同朋大学が総合型選抜ガイドで示している一覧です。
| 試験名 | 専願/併願 | 実施回数 | 主な選考内容 |
|---|---|---|---|
| 個別課題取組型 | 専願 | 全5回 | 出願書類(課題含む)+プレゼンテーション |
| 活動評価型【2027年度 新設】 | 専願 | 全5回 | 出願書類+プレゼンテーション |
| オープンキャンパス参加型 | 専願 | 全3回 | 出願書類(課題含む)+プレゼンテーション |
| 探究授業参加型(社会福祉学部) | 専願 | 1回のみ | 探究授業の取り組み+出願書類 |
| 社会福祉学部特別(社会福祉学部) | 専願 | 1回のみ | 小論文+面接 |
| 自己推薦 | 併願可 | 全2回 | 小論文+面接+調査書 |
実施回数が多いものは5回(1期〜5期)まであり、同じ入試方式で何度か挑戦できる設計です。一方、探究授業参加型と社会福祉学部特別は年に1回しか実施されません。
小論文があるのはどれか
| 入試 | 小論文 | 併願 |
|---|---|---|
| 社会福祉学部特別 | あり(小論文+面接) | 専願 |
| 自己推薦 | あり(小論文+面接+調査書) | 併願可 |
| 個別課題取組型 | なし(課題+プレゼンテーション) | 専願 |
| 活動評価型 | なし(プレゼンテーション) | 専願 |
| オープンキャンパス参加型 | なし(課題+プレゼンテーション) | 専願 |
| 探究授業参加型 | なし(探究授業での取り組み) | 専願 |
探究授業参加型については、同朋大学自身が「小論文や面接ではなく、授業内での取り組みが評価の中心」と説明しています。同朋大学の総合型選抜で小論文を書くのは、6分の2という比率です。
小論文が課される2つの入試
社会福祉学部特別(専願・1回のみ)
社会福祉学部だけで実施される入試で、選考は小論文と面接です。同朋大学は、この入試の対象として「対象となる資格や免許の取得をめざしている人」「評定平均値が4.0以上ある人」を挙げています。評定の基準があるタイプなので、まず出願資格を要項で確認するところからになります。
もうひとつ特徴的なのが特待生とのつながりです。合格者のうち特に成績優秀な人(最大5名)が「入学特待生Ⅰ種」に採用され、4年間の授業料半額相当が支給されると説明されています。専願かつ年1回という条件を受け入れられるなら、この入試の小論文は優先度が高い準備対象です。
自己推薦(併願可・全2回)
総合型選抜のなかで唯一、併願できる入試です。選考は小論文・面接・調査書で、同朋大学は「小論文と面接で、これまでの自分と入学後の意欲をしっかり伝えたい人」に向いていると案内しています。
併願可の実務的な意味も明記されています。同朋大学によれば、学納金の納入期日は3月上旬なので、他大学の合否を見てから入学を決められる、という設計です。第一志望が他にある受験生にとっては、ここが専願入試との決定的な違いになります。
出願機会は全2回。小論文と面接の準備を1回分だけ作り込んで、2回のうち出しやすい期で受けるという組み立てができます。
小論文を使わない4つの入試
個別課題取組型(専願・全5回)
エントリーすると、一人ひとりに合わせた個別の課題が届くという仕組みです。提出した課題と出願書類、そしてプレゼンテーションで評価されます。同朋大学は「興味のある内容に関する課題にじっくり取り組みたい人」「自分のやりたいことを、自分の言葉でアピールしたい人」におすすめだと書いています。
試験当日に初見の文章を読んで書く小論文とは、時間の使い方がまったく違います。手元で時間をかけて仕上げる文章と、それを口頭で説明するプレゼンテーションがセットになっている、と理解しておくといいでしょう。
活動評価型(専願・全5回・2027年度 新設)
2027年度から新しく始まる入試です。同朋大学の説明によれば、エントリー不要で出願からスタートでき、PRシートを含む出願書類とプレゼンテーションで「これまでの取り組み」を評価します。部活動やボランティア活動などを続けてきた人向けで、実施回数が多く挑戦の機会が豊富だとされています。
新設初年度なので、過去の実施例がありません。書類の様式や当日の流れは要項と公開される様式で確認するのが前提になります。
オープンキャンパス参加型(専願・全3回)
対象のオープンキャンパスで模擬授業に出席し、そこで配付される課題に取り組むタイプです。対象日は6月6日・7月12日・8月1日・8月22日と案内されています。選考は出願書類(課題含む)とプレゼンテーションです。
つまり、この入試は夏までに大学へ足を運んでいるかどうかで受けられるかが決まります。2027年度入試については、この4日程はすでに過ぎています。高校2年生以下の人は、オープンキャンパスの日程が出た時点で押さえておく必要がある入試です。
なお同朋大学は、募集要項P.17「オープンキャンパス参加型 出願書類」について一部修正があると告知しています。要項の紙面だけでなく、入試ページの告知も合わせて見てください。
探究授業参加型(社会福祉学部・専願・1回のみ)
9月に実施される「探究授業」に参加して選考する入試です。小論文や面接ではなく、授業内での取り組みが評価の中心になります。対象は社会福祉学部の3専攻(社会福祉・心理学・子ども学)です。
同朋大学は、この入試について「出願するまでは検定料もかかりません」と明記しています。探究授業に参加してから出願を判断できる形です。「グループワークや話し合いなど、協働して物事に取り組むことが好きな人」「まわりの意見を聴くことができる人」に向いている、という説明も添えられています。
専願か併願かで入口が変わる
同朋大学は、専願と併願可の違いを受験生向けにはっきり書き分けています。
専願は「合格したら同朋大学に入学することを前提に受験するので、じっくり熱意をアピールできます」。併願可は「学納金の納入期日は3月上旬なので、他大学の合否を見てから同朋大学への入学を決めることができます」。
6種類のうち5種類が専願という構成なので、選択肢の多くは「ここに決める」ことが前提です。逆に言えば、他大学と並行して受けるつもりなら、実質的な選択肢は自己推薦の2回だけになります。小論文対策が必要になるのも、ちょうどそのケースです。
どこから手をつけるか
社会福祉学部志望で、資格取得をはっきり決めていて評定4.0以上がある人は、社会福祉学部特別が第一候補です。小論文と面接の2つに絞って準備でき、特待生の枠もつながっています。年1回なので、日程だけは早めに要項で押さえてください。
他大学と併願したい人は、自己推薦一択です。小論文・面接・調査書で、2回の出願機会があります。3月上旬の学納金納入期日という条件を確認したうえで、小論文の練習を始めるのが素直な流れです。
文学部志望で専願の人は、個別課題取組型か活動評価型が中心になります。どちらもプレゼンテーションがあるので、準備の軸は「書く」より「説明する」に寄ります。ただし個別課題取組型は課題の提出がありますから、書く力がいらないわけではありません。エントリーが必要かどうか(個別課題取組型は必要、活動評価型は不要)も、スケジュールを左右します。
高校2年生以下の人は、オープンキャンパス参加型と探究授業参加型を意識しておくと選択肢が広がります。どちらも夏から9月にかけて大学の行事に参加することが出発点で、あとから追いつけない種類の条件だからです。
まとめ
- 同朋大学の2027年度 総合型選抜は6種類。小論文があるのは社会福祉学部特別と自己推薦の2つ
- 併願できるのは自己推薦だけで、残る5種類は専願。自己推薦は学納金の納入期日が3月上旬
- 社会福祉学部特別は評定平均値4.0以上が目安とされ、合格者のうち最大5名が入学特待生Ⅰ種(4年間授業料半額相当)
- 活動評価型は2027年度の新設で、エントリー不要・出願からスタート。実施は全5回
- 探究授業参加型は出願するまで検定料がかからないと明記されている
- オープンキャンパス参加型の対象日は6月6日・7月12日・8月1日・8月22日。参加していないと受けられない
- 募集要項P.17のオープンキャンパス参加型 出願書類に一部修正の告知があるので、要項と入試ページを両方見ること
総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。愛知県の私立大学は名古屋学院大学、大同大学、椙山女学園大学の記事にもあります。