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名古屋造形大学の総合型選抜。小論文はなく、地域建築・空間作法はA3レポート2枚と発表

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名古屋造形大学の2027年度 総合型選抜は専願・併願A方式・併願B方式の3つ。小論文はありませんが、地域建築領域と空間作法領域は事前公表の課題でA3レポートを2枚以上作り、当日それをもとに発表します。エントリーは無料です。

名古屋造形大学は名古屋市北区にある美術・デザイン系の私立大学です。造形学部 造形学科の1学科で、美術表現・視覚表現・地域建築・空間作法・情報表現の5領域に分かれています。

2027年度の総合型選抜は専願・併願A方式・併願B方式の3つ。どれにも小論文はありません。ただし、地域建築領域と空間作法領域の受験生は「レポート型」となり、事前に公表された課題でA3のレポートを2枚以上作って提出し、当日それをもとに発表します。

出典:名古屋造形大学「総合型選抜・専願」(https://www.nzu.ac.jp/admissions/requirements/sengan/index.html )、「総合型選抜・併願<A方式>」(https://www.nzu.ac.jp/admissions/requirements/heigan_a/index.html )、「総合型選抜・併願<B方式>」(https://www.nzu.ac.jp/admissions/requirements/heigan_b/index.html )、「地域建築領域 レポート型」(https://www.nzu.ac.jp/admissions/test-method/report/cda/ )、「空間作法領域 レポート型」(https://www.nzu.ac.jp/admissions/test-method/report/csd/ )、「検定料について」(https://www.nzu.ac.jp/admissions/guide/test-fee/index.html )。いずれも2026年9月23日に確認しました。

3つの総合型選抜

選抜 専願/併願 試験内容 試験日
総合型選抜・専願 専願(エントリー制) ワークショップ型またはレポート型 2026年9月19日(土)・20日(日)
総合型選抜・併願<A方式> 併願可 デッサン型または学科型 デッサン型 11月14日(土)/学科型 11月15日(日)
総合型選抜・併願<B方式> 併願可 イメージ表現型またはポートフォリオ型 2026年11月7日(土)

3つすべてがクリエイティブ奨学生の選考対象です。配点もすべて500点満点に統一されています。

専願はエントリーが無料

総合型選抜・専願は、エントリー → 試験 → エントリー結果発表 → 出願 → 学内選考 → 合否発表という2段階の構造です。

段階 日程
エントリー期間 2026年9月1日(火)〜9月9日(水)16時必着
試験 9月19日(土)・20日(日)
エントリー結果発表 10月2日(金)
出願期間 10月2日(金)〜10月9日(金)16時必着
合否発表 11月2日(月)

注目したいのが検定料です。

区分 金額
総合型選抜・専願 エントリー 0円
総合型選抜・専願 出願 35,000円

エントリーは無料で、試験を受けたあと「出願可」と判定された人だけが35,000円を払って出願します。大学は「インターネット出願サイトで入学検定料が『0円』と表示されますが、そのまま支払い処理を行ってください。実際には支払いは発生しません」と案内しています。

試験日は第1志望の領域で決まります。

タイプ 対象領域 日程
ワークショップ型 美術表現・視覚表現・情報表現 9月19日(土)・20日(日)の両日必須
レポート型 地域建築・空間作法 9月19日(土)のみ

ワークショップ型は2日間とも参加必須で、9時から16時まで(うち休憩1時間)。視覚表現領域と情報表現領域にはA・Bの2種類のワークショップがあり、エントリー時にどちらで受験するかを選びます。

エントリー時に全領域を第2志望に設定できるのも特徴です。ただし出願段階では領域変更ができません。

レポート型の課題は公開されている

地域建築領域と空間作法領域のレポート課題は、大学のサイトに全文が載っています。エントリー期間内に作って提出し、当日はそれをもとに発表します。

地域建築領域

次の2点について、あなたの考えをレポートとしてまとめてください。

  1. あなたが好きな建築物や公園などについてどのような点が良いかを、写真や文章・スケッチなどで相手に伝わるように紹介してください。(例:住居、学校、図書館・美術館、公園・庭園、駅・バスターミナル・空港、カフェ・ショップなど)
  2. その中で、こうしたらもっと良くなるという提案を、写真や文章・スケッチなどで具体的に表現してください。

大学は「レポートで取り上げる建築物や公園は、出来るだけ身近にあるものを選んでください」と添えています。有名建築を調べて書くより、自分が実際に見て使っている場所を選ぶことが求められている、と読めます。

空間作法領域

次の2点について、あなたの考えをレポートとしてまとめてください。

  1. あなたが興味を持つ分野からデザインが優れていると感じる物や場をピックアップし、それがどの様な点で優れていると思うかを、写真や図・文章・スケッチなどで相手に伝わるように紹介してください。(分野例:空間、インテリア、屋外広告/屋外表示、景観演出、プロダクト、生活用品、クラフト製品、工業製品など)
  2. 1の優れている点を踏まえ、より発展的な新たな物や場のデザインを、写真や図・文章・スケッチ・イラストなどで具体的に表現してください。

こちらには「写真は自身で撮影したものに限ります」という条件がついています。

両方に共通する作成条件は次のとおりです。

項目 条件
用紙 A3(紙の種類に指定なし)
枚数 2枚以上
表現形式 文章・写真・スケッチ・イラスト等、自由

レポートシートのフォーマットは大学サイトからダウンロードでき、使わない場合は「レポートシート 記入方法」を確認して作ることになっています。また、参考作品が各領域4〜5点ずつサイトで公開されているので、どの程度の密度で作ればいいかが目で確認できます。

「紹介する」と「提案する」の2段構え

2つの課題は、構造がまったく同じです。まず既存のものを取り上げて良さを説明し、次にそれを踏まえて自分の提案を出す。

これは小論文でいう「現状分析 → 提案」とほぼ同じ骨格です。違うのは、文章だけでなく写真・スケッチ・イラストが使えること。説明の手段は自由だが、説明すべき中身は決まっているという課題です。

対策としては、1の「どこが良いか」を具体的に言語化できるかがそのまま2の質を決めます。「かっこいいから」では2の提案が出てきません。動線、光の入り方、素材、高さ、人がどう使っているか——そういう具体的な観察を2枚のA3に収める作業になります。

また大学は、専願の判定についてこう書いています。

レポートだけでなく、発表など当日の取り組む姿勢を含めて出願可否を判定いたします。

提出物だけで決まらないということです。9月19日の試験時間は9時から17時(うち休憩1時間)と長く、発表とそれに対する教員のコメントが含まれます。

併願A方式はデッサンか学科か

総合型選抜・併願<A方式>は、2つの型から選びます。

型 内容 時間/配点
デッサン型 鉛筆デッサン 3時間/400点
学科型 選択科目(国語または数学) 1時間/400点
共通 グループ面接(1人5分) 100点

学科型の出題範囲は国語が「近代以降の文章」、数学が「数学Ⅰ・数学A」で、出願時にどちらかを選びます。

会場によって受けられる型が違います。

会場 受けられる型 出願期間
学内(名古屋造形大学) デッサン型と学科型の併願が可能 10月15日(木)〜11月5日(木)16時必着
学外会場(リクエスト制) デッサン型のみ 10月15日(木)〜10月29日(木)16時必着

学外会場では学科型を実施しません。両方受けたいなら本学で受験することになります。

A方式も全領域を第2志望に設定でき、第2志望を記入しても検定料は変わりません。なお海外帰国生徒・社会人の受験生は、グループ面接ではなく個別面接(20分/人)です。

過去問題がサイトで公開されているので、デッサン型・学科型とも事前に傾向を確認できます。

併願B方式はイメージ描写かポートフォリオか

総合型選抜・併願<B方式>は、第2志望領域を設定できません。第1志望一本で受けます。

型 対象領域 内容 配点
イメージ表現型 美術表現・視覚表現 イメージ描写(3時間)400点+グループ面接(1人5分)100点 500点
ポートフォリオ型 地域建築・空間作法・情報表現 ポートフォリオ250点+プレゼンテーション(1人5〜8分)250点 500点

ポートフォリオ型は当日の実技がゼロで、事前に作ったポートフォリオとそのプレゼンテーションだけで500点が決まります。地域建築領域のポートフォリオ課題は、専願のレポート課題とは違う内容です。

これまで自分が育ってきた環境のなかで、「どのように自分の地域や自分が所属するコミュニティ(自治会、地域のお祭り、学校、部活、塾等)と関わってきたか」「そのときに、具体的に場所や空間にどう工夫したか」をまとめてください。

こちらは自分の経験を書く課題です。A3用紙2枚が条件で、ポートフォリオに含まれる作品はプレゼンテーションのときに現物を持ち込めます。

ひとつ重要な注意があります。

提出作品(ポートフォリオおよびそこに含まれる作品等)がすべて受験者ご本人が制作したものに相違ないことを誓約する「提出作品自己作成証明書」の提出が必須です。もし、この書類の提出がない場合は、提出作品を採点することはできません。

証明書がないと採点されません。忘れると、どれだけ良いポートフォリオでも0点扱いになります。

2回目以降は検定料が安くなる

受験回数 検定料
1回目 35,000円
2回目 15,000円
3回目以降 10,000円

総合型選抜・併願と一般選抜が対象で、大学入学共通テスト利用選抜は回数カウントの対象外です。

ただし例外があります。1回目に総合型選抜・専願にエントリーした後、2回目に総合型選抜・併願や一般選抜を受験する場合の検定料は35,000円です。専願のエントリーは無料なので、割引のカウントには入らない、という整理です。

クリエイティブ奨学生

総合型選抜の合格者は、そのまま奨学生の選考対象になります。

名称 定員 内容
A奨学生 5名 授業料の2分の1を4年間支給(170万円)
B奨学生 12名 授業料の4分の1を4年間支給(85万円)
C奨学生 16名 入学金相当額20万円

選考は領域ごとに行われ、現役・既卒は問いません。選考された人には合格通知に同封され、選考されなかった人には通知されません。各年次終了時に継続採用のための審査があります。

なお奨学生に選ばれても、手続期間に所定の授業料等は納入する必要があり、支給は入学後(10月以降の予定)です。合格後に挑戦できる「クリエイティブチャレンジ」という制度も別にあります。

どこから手をつけるか

地域建築領域・空間作法領域志望なら、レポート課題が公開されているので今日から作れます。A3を2枚以上、身近な建築や物・場を選んで「良い点」と「提案」を書く。参考作品が公開されているので、まずそれを見て分量感をつかんでください。B方式のポートフォリオ型も同じ領域が対象なので、専願のレポートとB方式のポートフォリオを両方作ることになる可能性があります。課題の中身は違うので、混同しないように。

美術表現領域・視覚表現領域志望は、専願ならワークショップ型(2日間)、併願B方式ならイメージ表現型(3時間のイメージ描写)です。どちらも手を動かす試験なので、描く練習が中心になります。

情報表現領域志望は、専願がワークショップ型、併願B方式がポートフォリオ型と分かれます。

デッサンにも実技にも自信がないなら、併願A方式の学科型という道もあります。国語(近代以降の文章)または数学Ⅰ・Aの1教科400点+グループ面接100点。美術系の大学としては珍しく、実技なしで受けられる枠です。

この大学に小論文はありませんが、レポートもポートフォリオもプレゼンテーションも「自分の考えを筋道立てて他人に伝える」作業です。その意味では、小論文の練習で身につけた力はそのまま生きます。

まとめ

  • 名古屋造形大学の2027年度 総合型選抜は専願・併願A方式・併願B方式の3つ。いずれも小論文はない
  • 総合型選抜・専願はエントリー無料。出願可と判定されてから35,000円
  • 専願は第1志望の領域で試験が決まる。美術表現・視覚表現・情報表現はワークショップ型(2日間必須)、地域建築・空間作法はレポート型
  • レポート型は事前公表の課題でA3を2枚以上作り、当日それをもとに発表。参考作品がサイトで公開されている
  • 判定は「レポートだけでなく、発表など当日の取り組む姿勢を含めて」行われる
  • 併願A方式はデッサン型(鉛筆デッサン3時間400点)か学科型(国語または数学1時間400点)+グループ面接100点。学外会場はデッサン型のみ
  • 併願B方式はイメージ表現型かポートフォリオ型(ポートフォリオ250点+プレゼンテーション250点)。第2志望領域は設定不可
  • ポートフォリオ型は「提出作品自己作成証明書」がないと採点されない
  • 検定料は併願・一般の2回目15,000円、3回目以降10,000円。ただし専願エントリー後の2回目は35,000円
  • クリエイティブ奨学生は総合型選抜も対象。A奨学生5名(4年間で170万円)、B奨学生12名(85万円)、C奨学生16名(20万円)

総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。愛知県の私立大学は愛知産業大学、名古屋外国語大学、豊田工業大学の記事にもあります。

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