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日本歯科大学の総合型選抜。東京の生命歯学部にはなく新潟生命歯学部だけ、50分のグループディスカッションと個人面接で決まる

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日本歯科大学の総合型選抜を2027年度学生募集要項から整理しました。総合型選抜が新潟生命歯学部だけである理由、Ⅰ期・Ⅱ期の日程、オープンキャンパス参加が必須の出願資格、グループディスカッションと個人面接の進み方、自筆の志願理由書と自己PR用紙、特待生チャレンジ試験、学費まで解説します。

日本歯科大学を総合型選抜で受けようと思って東京のサイトを開くと、入試の一覧に総合型選抜が見当たりません。

日本歯科大学には歯学部が2つあります。東京都千代田区富士見にある生命歯学部と、新潟市中央区浜浦町にある新潟生命歯学部です。そして総合型選抜を行っているのは新潟生命歯学部だけです。入学者選抜共通案内にも「総合型選抜は新潟生命歯学部のみ実施」と書かれています。

東京の生命歯学部で年内に受けられるのは学校推薦型選抜(指定校制・公募制)で、こちらは英語の小テストと小論文と面接です。総合型選抜のほうは学力試験を課さず、グループディスカッションと個人面接で選びます。同じ大学のなかで、年内入試の中身がはっきり分かれています。

この記事では、2027年度の学生募集要項をもとに、総合型選抜の中身と、東京の学校推薦型選抜との違いを整理します。

必ず最新の学生募集要項で確認してください。日程・募集人員・選考方法は年度によって変わります。 出典:日本歯科大学 入試・入学案内/新潟生命歯学部 学生募集要項/生命歯学部(東京)入試要項/【全入試区分対象】2027年度入学者選抜共通案内(PDF)

総合型選抜はⅠ期とⅡ期の2回(新潟生命歯学部)

募集人員はⅠ期・Ⅱ期あわせて約20名です。Ⅰ期で決めきれなくても、12月にもう一度受けられます。

Ⅰ期 Ⅱ期
出願(必着) 2026年10月1日〜10月20日 2026年12月1日〜12月15日
選考日 2026年10月24日 2026年12月20日
合格発表 2026年11月2日 16時 2026年12月21日 16時
入学手続期限 2026年11月13日 2027年1月6日
  • 試験も出願書類の送り先も新潟生命歯学部です。東京の生命歯学部では行われません
  • 入学検定料は40,000円です(別途手数料がかかります)
  • インターネット出願でも書類の郵送が必須で、出願期間内に簡易書留速達で届く必要があります
  • 合格発表は新潟生命歯学部のサイトに掲載され、本人に合否通知が速達で送られます

出願資格にオープンキャンパス参加が入っている

出願資格は、次の4つをすべて満たすことに加えて、高校卒業(見込み)などの条件のいずれかを満たすことです。

  • 目標を定めその実現のために積極的に行動することのできる、目標意識と意欲のある人
  • 医療人にふさわしい高い倫理観や適性を持った人
  • 新潟生命歯学部以外の修学・志望は考えておらず、合格した場合には必ず入学することを確約できる人
  • 日本歯科大学の「基本理念」「教育の目標」「アドミッションポリシー」を理解している人

そして要項には、新潟生命歯学部のオープンキャンパスに参加することが必須だと書かれています。2026年度の開催日は5月17日・6月14日・7月19日・8月6日・8月30日・9月20日・10月4日・12月6日です。前年度のオープンキャンパスに参加した場合も受験できます。

3つめの条件のとおり専願で、合格したら入学辞退はできません。ここは出願前にいちばん確かめておくところです。

選考はグループディスカッションと個人面接

選考方法は次の4つで総合判定されます。

  1. 高等学校調査書
  2. 面接試験
  3. グループディスカッション
  4. 高校の成績に加えて、数検・英検・漢検・TOEIC・TOEFLなどの資格取得状況、文化・芸術・スポーツの分野やボランティア活動などに積極的に参加し活躍した経験

当日の時間割は次のとおりです。受験票を持参して午前9時15分までに集合します。

開始時間 選考内容
9時30分〜10時20分 グループディスカッション
10時40分〜 個人面接

グループディスカッションが50分あり、そのあとに個人面接という順です。午前中で終わる日程で、学力試験はありません。

グループディスカッションは、発言量の多さや仕切り役を取ることが評価されるわけではありません。人の意見を受けて話を前に進められるか、結論に向けて議論を整理できるかが見られます。進み方と役割の取り方はグループディスカッションの対策にまとめました。

個人面接では、提出した志願理由書と自己PR用紙の内容が手がかりになると考えられます。聞かれやすい質問は総合型選抜の面接で聞かれる質問を参考にしてください。

出願書類は志願理由書と自己PR用紙の2枚が中心

郵送する書類は次のとおりです。

  • Web志願票(A票):出願登録と検定料の支払い後にダウンロードして印刷します
  • 出身高等学校長の調査書:出願時点で3か月以内に作成され、交付先で封緘されたもの
  • 志願理由書(大学所定の様式):要項のページを印刷して使います。志願者本人の自筆でなければ有効になりません
  • 自己PR用紙(大学所定の様式):こちらも本人の自筆です
  • 資格などを取得している場合は、証明書等のコピー

志願理由書の様式は、受験番号・氏名・生年月日の欄と「志願理由」の欄がある1枚で、字数の指定はありません。自己PR用紙の欄には「文化・芸術・スポーツの分野やボランティア活動、資格取得状況など」と書かれています。選考方法の4番目がそのまま書類の形になっていると考えられます。

字数指定がないぶん、欄の大きさに合わせて自分で分量を決めることになります。書く材料の集め方は志望理由書の書き方 完全ガイド、活動の掘り起こし方は活動報告書に書くことがない人が、書けるようになる4つの掘り方、自己PRの組み立ては自己PRの書き方にまとめています。

合格後に課題とスクーリングがある

総合型選抜の合格者には、合格から入学までの期間に、高校などでの履修科目を中心とした課題が課され、1月中旬から下旬の間にスクーリングが行われます。年内に決まっても、そこで勉強が止まる設計にはなっていません。

特待生チャレンジ試験という仕組み

新潟生命歯学部には、総合型選抜・学校推薦型選抜の合格者(入学手続者)を対象にした特待生選抜試験があります。

  • 総合型選抜または学校推薦型選抜で合格した人が、一般選抜(前期または後期)か大学入学共通テスト利用選抜(前期のみ)を受験すると、特待生の選考対象になります
  • チャレンジ試験の面接試験は免除されます
  • 入学検定料の支払いは必要ですが、調査書の提出は不要です
  • 志願書の所定の位置に「チャレンジ試験用シール」を貼って郵送します。シールは入学手続後に発送される入学許可書に同封されます(譲渡はできません)

新潟生命歯学部の特待生は約15名で、入学金・授業料・教育充実費・施設維持費が毎年度減免され、6ヵ年の学費総額は15,690,000円になると要項に書かれています。通常の21,150,000円との差は小さくありません。約15名のうちには、校友子弟と遠隔地居住者(北海道・四国・鳥取・島根・九州・沖縄)の特別枠も設けられています。

年内に合格を確保したうえで、学力試験に挑戦して学費の減額をねらえる仕組みです。総合型選抜で受けるなら、合格後にこの試験を受けるかどうかも含めて考えておくとよいでしょう。

東京の生命歯学部を年内に受けるなら学校推薦型選抜

東京の生命歯学部に総合型選抜はありません。年内の入試は学校推薦型選抜(指定校制・公募制)で、約40名を募集します。

  • 出願は2026年11月1日〜11月9日(必着)、試験は11月14日、合否通知の発送は12月1日、手続期限は12月11日です
  • 選抜方法は、高等学校調査書・英語小テスト・小論文・面接試験です
  • 出願資格は、2027年3月卒業見込みで人物・健康ともに優れ学校長が推薦する人、かつ合格した場合に入学を確約できる人です

新潟生命歯学部の学校推薦型選抜は約15名で、調査書・小論文・面接試験、試験日は11月21日です。公募制は2026年3月卒業者も出願できます。

つまり日本歯科大学で小論文が課されるのは学校推薦型選抜のほうで、総合型選抜では課されません。歯学部の小論文で問われやすい論点は医学部の小論文対策と重なるところが多く、チーム医療や地域医療のテーマ記事も使えます。

2026年度の結果(新潟生命歯学部)

カッコ内は女子の内数です。

入試区分 募集人員 志願者 受験者 合格者
総合型選抜Ⅰ期 約20(Ⅰ期・Ⅱ期) 10(7) 10(7) 8(6)
総合型選抜Ⅱ期 約20(Ⅰ期・Ⅱ期) 7(6) 7(6) 5(5)
学校推薦型選抜 約15 15(7) 15(7) 15(7)
共通テスト利用前期 約10 88(38) 85(37) 14(6)
一般選抜前期 約30 169(76) 162(74) 104(51)

総合型選抜は志願者がⅠ期10名・Ⅱ期7名で、合格者は8名と5名でした。募集の約20名に対して志願者が少なく、全員が受かる入試ではないものの、倍率はそれほど高くありません。女子の割合が高いのも特徴です。

学費

6年間の合計で、東京と新潟に1,000万円以上の差があります。

項目 生命歯学部(東京) 新潟生命歯学部
入学金(入学手続時のみ) 600,000円 600,000円
授業料(年度ごと) 3,800,000円 2,400,000円
教育充実費(年度ごと) 730,000円 500,000円
施設維持費(年度ごと) 600,000円 500,000円
初年度納入総計 5,765,000円 4,035,000円
2年次以降 年額 5,153,000円 3,423,000円
6年間合計 31,530,000円 21,150,000円
  • 初年度納入総計には、育英奨学基金負担金10,000円・学生総合保険料8,000円・学生会入会金2,000円・学生会会費15,000円(合計35,000円)が含まれます
  • 学債や寄附金等の募集は、入学前・入学後とも行わないと明記されています

どこから手をつけるか

  1. オープンキャンパスに参加したかを確認する。総合型選抜の出願要件なので、ここが満たせていないと出願できません。前年度の参加でも認められます
  2. 専願であることを家族と確認する。合格したら入学辞退はできません
  3. 志願理由書と自己PR用紙を自筆で書く。字数指定がないので、欄に合わせた分量を決めて下書きします
  4. 資格や活動の証明書を集める。選考方法の4番目に明記されているので、コピーを用意します
  5. グループディスカッションを練習する。50分あり、当日いちばん長い時間を占めます
  6. 合格後のチャレンジ試験を視野に入れる。一般選抜や共通テスト利用を受けると特待生の選考対象になります

まとめ

  • 日本歯科大学の総合型選抜は新潟生命歯学部だけで、東京の生命歯学部にはありません
  • Ⅰ期・Ⅱ期あわせて約20名。Ⅰ期は10月24日、Ⅱ期は12月20日の選考です
  • 出願にはオープンキャンパス参加が必須で、専願です
  • 選考は学力試験なしで、グループディスカッション50分と個人面接、それに調査書と資格・活動の実績です
  • 出願書類は自筆の志願理由書と自己PR用紙が中心です
  • 小論文が課されるのは学校推薦型選抜のほうです(東京は英語小テスト・小論文・面接)
  • 合格者には入学前の課題と1月のスクーリングがあり、特待生チャレンジ試験も受けられます

もう1つの歯学部の総合型選抜は横浜薬科大学・神奈川歯科大学の総合型選抜にあります。神奈川歯科大学は小論文400〜600字と、出願時に提出した課題文を口頭で説明する「課題文アピール」の2本立てです。

ほかの医療系の私立大学は昭和医科大学・日本医科大学の総合型選抜、北里大学の総合型選抜、東京医科大学(看護学科)の総合型選抜にまとめました。国立で歯学部の小論文を課す例は新潟大学 総合型選抜・学校推薦型選抜の対策で扱っています。大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。

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