新潟青陵大学の総合型選抜。看護は授業を50分受けてからレポートを書く
新潟青陵大学の総合型選抜は看護学部が「授業のまとめ」200点、福祉心理子ども学部がプレゼンテーション面接200点。課題テーマは学科別に公開され、面接30分の内訳まで要項に載っています。
新潟青陵大学(新潟県新潟市)の総合型選抜は、学部で試験がまったく違います。
看護学部は「授業のまとめ」。
「人々の健康と暮らし」に関する授業を受け(50分)、理解したこと・考えたことをレポートに記述していただきます(50分)。「聞く力・書く力」、「思考力・表現力」を評価します。(200点)
福祉心理子ども学部は「プレゼンテーション面接」。課題テーマは学科ごとに公開されていて、面接30分の内訳まで要項に載っています。
この記事は、新潟青陵大学が公開している2027年度学生募集要項と、志望理由書・活動報告書の様式をもとにまとめました。
出典:新潟青陵大学「2027年度学生募集要項」「志望理由書・活動報告書(様式)」、大学サイト「総合型選抜(大学)」(いずれも2026年9月22日に確認)
なお、要項には次の注記があります。
学生募集要項の配布・郵送は行っておりません。必要に応じて印刷してください。出願方法は、インターネットを利用するWeb出願のみです。
日程と募集人員
| 学部 | 学科 | 総合型選抜の募集人員 |
|---|---|---|
| 看護学部 | 看護学科 | 20名 |
| 福祉心理子ども学部 | 社会福祉学科 | 18名 |
| 福祉心理子ども学部 | 臨床心理学科 | 12名 |
| 福祉心理子ども学部 | 子ども発達学科 | 10名 |
| 選抜区分 | 出願期間(当日消印有効) | 試験日 | 合格発表日(10:00) |
|---|---|---|---|
| Ⅰ期 | 2026年9月24日〜10月5日(月) | 10月17日(土) | 11月2日(月) |
| Ⅱ期 | 2026年12月2日〜12月9日(水) | 12月19日(土) | 12月23日(水) |
| Ⅲ期 | 2027年3月1日〜3月9日(火) | 3月15日(月) | 3月18日(木) |
ただし、Ⅱ期・Ⅲ期には注意が要ります。
*Ⅱ期・Ⅲ期の実施の有無および選抜方法等の詳細については、本学ホームページ上で告知します。(告知の時期:Ⅱ期は11月下旬/Ⅲ期は2月下旬)
実施されるかどうか自体が未定です。Ⅰ期を本命と考えるのが安全です。
専願だが、Ⅲ期は辞退できる
本学を専願し、合格した場合に必ず入学する者。 *総合型選抜〈Ⅲ期〉については辞退可能(併願型)。 *〈Ⅰ期〉で不合格になった場合でも、〈Ⅱ期〉〈Ⅲ期〉への再出願は可能。
Ⅰ期・Ⅱ期は専願、Ⅲ期だけ併願型。そしてⅠ期で不合格でも再挑戦できます。評定の条件はありません。
看護学部は「授業のまとめ」が200点
| 試験内容 | 配点 |
|---|---|
| 「授業のまとめ」 | 200 |
| 「面接(個別)」 | 100 |
| 「志望理由書・活動報告書」 | 50 |
| 合計 | 350 |
200点が「授業のまとめ」。半分以上を占めます。
当日の時間割はこうです。
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 9:15 | 試験室集合 |
| 9:30〜10:20(50分) | 授業 |
| 10:30〜11:20(50分) | 授業のまとめ |
| 11:40以降の指定時刻(約10分) | 面接 |
50分の授業を受けてから、50分でレポートを書きます。テーマは「人々の健康と暮らし」に関する内容。評価されるのは「聞く力・書く力」と「思考力・表現力」です。
事前に知識を詰め込む試験ではありません。効くのは、知らない話を聞いて、要点を取り出し、自分の考えを加えて書く練習です。大学の模擬授業や公開講義を聞いて、聞き終わったあとに50分で書いてみる。この繰り返しが直結します。
「理解したこと」と「考えたこと」の両方を書くよう指示されているので、要約だけでも、感想だけでも足りません。要約の取り方は課題文の要約にまとめてあります。
面接(100点)で見られるのはこの2つです。
志望理由を話していただき、それに対する質疑応答を行います。また、これまで取り組んだ活動について質疑応答を行います。「本学で看護を学ぶ意欲」、「基本的なコミュニケーション力」などを評価します。
なお、注意事項が2つあります。集合時刻を過ぎると受験できません。そしていずれかの科目を欠席した場合は「棄権」扱いになります。
福祉心理子ども学部は面接30分で200点
こちらは筆記がありません。
| 試験内容 | 配点 |
|---|---|
| 「面接(個別)」(プレゼンテーション面接を含む) | 200 |
| 「志望理由書・活動報告書」 | 50 |
| 合計 | 250 |
面接の中身が2つに分かれています。
⃝「志望理由書・活動報告書」の内容を中心に、志望理由や自己PRについて話をしていただきます。 ⃝課題テーマについてのプレゼンテーションとその質疑応答を行います。「テーマについて情報を整理してよくまとめられているか」「伝えるために工夫がされているか」などを評価します。
そして、30分の内訳が要項に書かれています。
⃝志望理由書・活動報告書の内容:約10分 ⃝課題テーマについてのプレゼンテーション:約8分 ⃝プレゼンテーションについての質疑応答:約12分
質疑応答(12分)がプレゼン(8分)より長いのが特徴です。話す原稿を作り込むより、聞かれて答えられる深さのほうが効きます。
集合は面接開始時刻の15分前。面接開始時刻は出願受付順に設定されます。
課題テーマは学科ごとに公開されている
〈社会福祉学科〉人や地域に関係する最近の社会的な問題の中で最も関心をもったこと 〈臨床心理学科〉人の心や行動に関係する最近の社会的な問題の中で最も関心をもったこと 〈子ども発達学科〉子どもの「伸びようとする芽」や可能性が大切にされ、その子らしさを伸ばしながら安心して成長していくことができる社会をめざすにあたり、あなたが関心を持つ社会的な問題、出来事、事象について
3学科とも「最近の社会的な問題」を扱います。社会福祉は地域、臨床心理は人の心と行動、子ども発達は子どもの成長、という違いです。材料としては地域医療、こころの健康、子どもの貧困、子育て支援あたりが近いところです。
そして、発表に入れるべき内容も3点示されています。
⃝関心をもった問題についての説明 ⃝なぜそれに関心をもったか ⃝関心をもった問題についての自分の考え
この3つを8分に配分すれば形になります。順番もこのとおりで構いません。組み立て方はプレゼン型入試を参考にしてください。
発表のルールが細かい
⑴ 口頭のみの発表でも構いませんが、よりわかりやすく伝わるように、面接者への用紙の配付、ポスターや模造紙を掲示しての発表が可能です。 ⑵ 面接室内にホワイトボード(模造紙が1枚貼れる程度)を1枚、マグネット(丸型が4個程度、バー型が4本程度)を準備しています。 ⑶ ノートパソコン等の電子機器の持込・使用はできますが、プロジェクター、スクリーン、Wi-Fi等の通信機能を使用することはできません(持込も不可とします)。 ⑷ 発表方法は自由ですが、大声を出す、大きな音を出す等、付近の面接室の迷惑となる行為は禁止します。
ホワイトボードとマグネットが用意されているので、模造紙を1枚持っていけば貼って話せます。パソコンは持ち込めますが、プロジェクターに投影することはできません。手元の画面を見せる形になります。
そして、引用についての明記があります。
⑸ 発表用資料を準備する際、他人の文章(書籍、論文、雑誌、新聞等)やWebサイト等に掲載された資料等について、無断での借用、自分の考えであるかのようにみせかける剽窃・盗用行為は禁じられています。資料等を参照、引用する際には、その資料等の出典を示す必要があります。
調べた内容を使うなら、出典を示す。これは大学での作法そのものです。
志望理由書・活動報告書は3問
両学部とも提出します(50点)。様式に設問が印刷されています。
1.あなたは、どのような理由で本学部(本学科)を志望しましたか。 2.あなたが、高校時代に主体性を持ち、多様な人々と協働した活動はどのようなものですか。また、それはどのように取り組みましたか。 3.これまでの実績や活動を通して身につけた能力、経験を、大学入学後の学習活動にどのように活かすことができると考えますか。
2問目が「主体性を持ち、多様な人々と協働した活動」——学力の3要素の3つ目をそのまま聞いています。実績の大きさではなく、どう取り組んだかまで書く欄です。
3問目は「大学入学後の学習活動にどのように活かすか」。過去と大学をつなぐ問いです。書き方は志望理由書の完全ガイドと自己PRの書き方にまとめました。
なお、調査書の扱いも明記されています。
⃝調査書は、高校時代の成績・活動の確認や入学後の参考資料として活用します。
点数化されません。
参考:学校推薦型選抜の小論文
総合型選抜で決まらなかった場合、看護学部には11月の学校推薦型選抜があります。
「小論文」提示された文章に対する読解力(要約する力)と、自分の意見を筋道立てて表現する力を評価します。(100点)
課題文型で90分(9:45〜11:15)。配点は小論文100・面接100・志望理由書と活動報告書50です。試験日は2026年11月21日(土)、出願は11月2日から11月10日まで。試験開始後30分を過ぎると受験できません。書き方は課題文型の手順と小論文の完全ガイドから。
看護学科のアドミッション・ポリシーには「筋道をたてて自分の考えを述べることが出来る人」という項目があり、総合型選抜の「授業のまとめ」も学校推薦型選抜の小論文も、ここを測っています。
どこから手をつけるか
- Ⅰ期で受けることを前提に準備する。 Ⅱ期・Ⅲ期は実施が未定です
- 看護学部なら、聞いて書く練習をする。 授業50分→レポート50分です
- 「理解したこと」と「考えたこと」を分けて書く練習をする。 両方を求められています
- 福祉心理子ども学部なら、課題テーマに沿って問題を1つ選ぶ。 学科別に公開されています
- 8分のプレゼンを「説明→なぜ関心をもったか→自分の考え」で組む
- 質疑応答12分に備える。 プレゼンより長い時間です
- 模造紙かホワイトボードを使うか決める。 室内に用意されています
- 志望理由書・活動報告書の3問を書く。 両学部で50点です
まとめ
- 新潟青陵大学の総合型選抜はⅠ期(10月17日)・Ⅱ期(12月19日)・Ⅲ期(3月15日)。Ⅱ期・Ⅲ期は実施の有無が未定で、11月下旬・2月下旬に告知されます
- Ⅰ期・Ⅱ期は専願、Ⅲ期だけ辞退可能(併願型)。Ⅰ期で不合格でもⅡ期・Ⅲ期に再出願できます
- 看護学部は「授業のまとめ」200点+面接100点+志望理由書・活動報告書50点=350点
- 「授業のまとめ」は「人々の健康と暮らし」の授業を50分受けてから、理解したこと・考えたことを50分でレポートに書く形式です。評価は「聞く力・書く力」「思考力・表現力」
- 福祉心理子ども学部は面接(プレゼンテーション面接を含む)200点+志望理由書・活動報告書50点=250点
- 面接30分の内訳が公開されています(志望理由書等10分/プレゼン8分/質疑応答12分)
- 課題テーマが学科別に公開されています。社会福祉=人や地域、臨床心理=人の心や行動、子ども発達=子どもの成長をめぐる社会的な問題です
- 発表に含めるべき内容は3点(問題の説明/なぜ関心をもったか/自分の考え)
- 面接室にホワイトボードとマグネットが用意されています。ノートPCは持ち込めますが、プロジェクター・スクリーン・Wi-Fiは不可です
- 剽窃・盗用の禁止と出典の明記が要項に書かれています
- 志望理由書・活動報告書は3問。2問目は「主体性を持ち、多様な人々と協働した活動」です
- 調査書は点数化されません(成績・活動の確認と入学後の参考資料)
総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。新潟県の私立大学は新潟医療福祉大学と新潟工科大学の記事にもあります。