小論文キャンパス
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薬学部の総合型選抜・学校推薦型対策。年内入試は「小論文より化学」だと知ってから始める

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東京薬科・神戸薬科・明治薬科・星薬科・東邦の薬学部について、2027年度の入試概要と募集要項から総合型選抜・学校推薦型選抜を整理しました。小論文を課す大学が少ない理由、化学の配点、志望理由書・学修計画書・自己PR動画で問われる3点までを解説します。

薬学部の年内入試を調べ始めると、たいていの人が同じところでつまずきます。

小論文の情報が、ほとんど出てこない。

理由ははっきりしています。薬学部の総合型選抜・学校推薦型選抜は、小論文ではなく化学で選抜する大学が多数派だからです。星薬科大学の2027年度学生募集要項には、そもそも小論文という語が1度も出てきません。

だからといって「書類も面接も適当でいい」という話にはなりません。書く場所が答案用紙から出願書類に移っただけだからです。志望理由書、学修計画書、自己PR動画——年内入試で薬学部を受けるなら、ここで勝負がつきます。

この記事は、公開されている2027年度の入試概要・募集要項の記載をもとに5大学の構造を整理したものです。

必ず最新の募集要項で確認してください。日程・募集人員・試験科目は年度によって変わります。この記事は考え方を示すもので、要項の代わりにはなりません。 出典:東京薬科大学 2027年度 薬学部入試概要/神戸薬科大学 入試日程・科目・募集要項/明治薬科大学 学校推薦型選抜/星薬科大学 2027年度学生募集要項(PDF)/東邦大学 薬学部 薬学科 入試情報

5大学を1枚に並べる

大学 総合型選抜 小論文 年内入試の主な試験内容
東京薬科大学 あり(50名+地域枠7名) あり(課題文型40分20点) 化学120点+小論文20点+面接・書類40点
神戸薬科大学 あり(20名・専願) なし 一次:化学150点/二次:プレゼン50点
東邦大学 薬学部 あり(約30名・専願) なし 化学・数学・英語 各40分+グループ面接+志望理由書
明治薬科大学 なし なし 公募推薦:英・数・化 各100点+面接・書類40点
星薬科大学 実施しない(要項に明記) なし 推薦:数・化・英 各80点+面接60点

小論文があるのは東京薬科大学だけ、それも20点。これが薬学部の年内入試の実像です。

そのかわり、化学はどの大学でも必ず出ます。しかも配点が重い。神戸薬科の総合型一次は化学1科目だけで、これを通らないと二次に進めません。

一方で、評定平均の基準を設けない大学が多いのも特徴です。東京薬科の公募推薦は「評定平均値の基準は設けない」と明記、明治薬科も「評定平均値に関する出願資格の条件(基準)は設けていません」、東邦も「出願資格に『学習成績の状況』の要件は設けていません」。評定が伸びなかった人にとって、薬学部の年内入試は現実的な選択肢です(評定が低くても出せる総合型)。

東京薬科大学——薬学部で小論文が出る、数少ない総合型

総合型選抜(専願制)

項目 内容
募集人員 50名
出願期間 2026年9月15日(火)9:00〜10月2日(金)17:00(書類必着10月4日)
試験日・会場 2026年10月17日(土)/本学(八王子キャンパス)
合格発表 2026年11月1日(日)9:00
入学検定料 35,000円

試験内容の配点がこうです。

内容 詳細 配点
基礎学力試験 化学基礎・化学(「高分子化合物、化学が果たす役割」の範囲を除く)60分 120点
小論文 課題文型小論文 40分 20点
面接 個別面接 10分 面接と書類審査で40点
書類審査 自己推薦書および調査書 (同上)

合計180点。そのうち化学が120点で、3分の2です。

小論文は20点、時間は40分。比率で言えば全体の11%です。ここだけ見ると軽く見えますが、満点120点の化学で他の受験生と差がつきにくい以上、20点は十分に合否を動かします。

40分の課題文型を、どう設計するか

40分は短い。読む・考える・書くを全部やるので、時間配分を決めておかないと書き切れません。

時間 やること
0〜8分 課題文を読み、筆者の主張に線を引く
8〜12分 構成メモ。段落数と各段落の中身を決める
12〜35分 書く
35〜40分 見直し。誤字と字数

読解に8分しか使えないので、線の引き方が決まっていることが前提になります(課題文の線の引き方、課題文型小論文の手順)。時間配分そのものは小論文の時間配分にまとめました。

出願資格に「クラブ活動・地域活動・ボランティア」が入っている

東京薬科の総合型選抜の出願資格には、こんな項目があります。

クラブ活動、地域活動あるいはボランティア活動などにも積極的に参加して、協調性・実行力・指導力を発揮した者

出願資格として書かれている以上、自己推薦書にこの3つのどれかが書かれていないと、資格を満たしていないように読まれます。大会成績である必要はありません。「何を任され、どう動き、周りがどう変わったか」を1件、具体的に書けば足ります(自己PRの書き方、活動報告書に書くことがない場合)。

もう1つ、化学の履修に関する条件も付いています。

高等学校における勉学に熱心に取組み、化学基礎・化学を履修している者

履修中で評定がついていない場合は、調査書の備考欄に「現在履修中であること、2027年3月卒業までに修得見込みであること」を明記するよう指示されています。担任の先生に早めに伝えてください。

地域枠選抜——同日実施で、プラス1万円で併願できる

項目 内容
募集人員 7名(対象地域:茨城県・山梨県・長野県・高知県)
試験日 総合型選抜と同じ2026年10月17日(土)
試験内容 総合型選抜と同じ(化学120+小論文20+面接・書類40)。ただし書類審査に志望理由書が加わる

大学の説明にはこうあります。

同日に実施する総合型選抜(専願制)にプラス10,000円で併願受験できます。(同時出願した場合に限る) 地域枠選抜での結果が、総合型選抜(専願制)の合格者の上位50%に該当した場合、入学金40万円を減免します。

対象4県に住んでいるなら、受けない理由がほぼありません。試験は同じ、追加費用は1万円、しかも成績次第で入学金が減免される設計です。

なお地域枠のほうだけ、出願書類に志望理由書が追加されます。自己推薦書と志望理由書は役割が違うので、内容を使い回さないでください(志望理由書 完全ガイド)。

学校推薦型選抜 一般公募制は「併願可・評定基準なし」

項目 内容
募集人員 60名
出願期間 2026年11月1日(日)9:00〜11月7日(土)17:00
試験日 2026年11月21日(土)
試験内容 英語50分100点/化学60分150点/グループ面接20分/推薦書・調査書(面接と書類審査で50点)
出願資格 学校長の推薦。評定平均値の基準は設けない

合計300点。小論文はありません。そして併願制です。

指定校制(110名・専願)は個別面接15分のみで、学力試験がありません。募集人員も最大です。指定校の枠があるかどうかは、まず進路指導室で確認してください。

神戸薬科大学——一次は化学だけ、二次は探究のプレゼン

神戸薬科大学の総合型選抜(専願型)は、二段階選抜です。

項目 内容
募集人員 20名
出願期間 2026年9月15日(火)9:00〜9月25日(金)17:00
第一次選考 2026年10月4日(日)/化学基礎・化学(「高分子化合物の性質と利用」を除く)13:00〜14:00・150点
一次結果発表 2026年10月9日(金)
第二次選考 2026年10月18日(日)/プレゼンテーション 10:00〜・50点
合格発表 2026年11月2日(月)

一次は化学だけ。要項には「科目の基準点は設けておりません」とあるので、足切りの点数が決まっているわけではありませんが、一次で落ちればプレゼンにたどり着けません。

学修計画書が、そのまま二次の台本になる

出願書類の1つが「学修計画書」で、所定の用紙に黒のボールペンで記入します。設問は3つです。

設問 字数
① 高校時代に学んだ総合的な探究の時間や研究あるいは自身が取り組んだ自由研究、課題活動についてまとめなさい。複数ある場合はテーマを1つに絞ること 500字程度
② 大学で達成したいこと(具体的な目標、特に勉強したい内容・計画を含む)及び将来の夢 400字程度
③ 自由記述(関心のある時事問題とそれに対する自分の意見など) 300字程度

③が事実上の小論文です。300字で時事問題と自分の意見を書く。小論文試験がない大学でも、書く力は見られています。

そして二次のプレゼンテーションは、①に基づいて行うと明記されています。

学修計画書に記載した「①高校時代に学んだ総合的な探究の時間や研究あるいは自身が取り組んだ自由研究、課題活動についてまとめなさい」に基づいたプレゼンテーションを行ってもらいます(プレゼンテーションの内容に、②大学で達成したいこと、③自由記述で記入したこと、は含まないでください)。

②③を混ぜるなと明示されています。プレゼンは志望動機を語る場ではなく、探究の中身を報告する場だということです。この切り分けができていない発表は、その場で減点されます。

プレゼンの条件が細かい

  • 発表10分、質疑応答10分
  • PowerPoint 2021以降で作成。1枚目のスライドに「タイトル」と「氏名」
  • データはUSBメモリに保存して持参(自分で用意。試験後に返却)
  • スライドをA4片面に1枚1スライドで印刷し、3部持参
  • 大学が用意したノートPC(Windows)とプロジェクターを使用。ネットワーク接続はできない
  • 発表者ツールや手持ちの資料は使用できない

最後の条件が効きます。手元にメモを持てません。スライドだけを見ながら10分話し切る必要があります。

つまり、スライドに自分向けのキーワードを置いておく設計が要ります。文章を全部載せると読み上げになるので、見出しと図で流れを作り、話す内容は覚える。この練習は本番3週間前から始めてください(探究の発表、プレゼン型入試の対策)。

質疑10分は、発表10分と同じ長さです。質問される時間のほうが長いつもりで準備するのが正解です。口頭試問の対策も合わせてどうぞ。

学校推薦型選抜には「自己PR動画」がある

神戸薬科の学校推薦型選抜(公募制・専願型)には、面接評価と動画評価の2つの入り方があります(あわせて20名)。

動画評価のほうは、面接がありません。かわりに3分以内の自己PR動画を出願時にアップロードします。

①なぜ薬学をめざすのか、②薬系大学の中で本学を志望した理由、③社会が薬剤師に何を求めていると思うか の3点の内容を入れて、3分以内の動画を撮影しインターネット出願画面にて提出してください。

配点は50点(1科目方式なら化学150点+動画50点=200点満点、外部英語試験活用方式なら+英語100点で300点満点)。

この3点は、薬学部の志望理由書の設計図そのものです。東京薬科でも東邦でも明治薬科でも、志望理由書に書くべき中身はこの3つに収まります。

  • ① なぜ薬学か(他の医療職ではない理由)
  • ② なぜこの大学か(他の薬科大ではない理由)
  • ③ 社会が薬剤師に求めているものは何か(職業観)

とくに③は、自分の願望ではなく社会の側から問う設問です。ここが書けるかどうかで、志望理由書の厚みが変わります。

動画の技術要件も決まっています。300MB以下、3分以内、MP4/WebM/MOV。MOVはサイズが大きくなるため推奨しない、4K・8K撮影も注意、と要項にあります。スマートフォンの設定を先に確認してください。

なお神戸薬科は出願資格に「入学後、たばこを吸わないことを確約できる者」が入っており、入学を許可された者の入学辞退は認めませんと明記されています。専願の重みが他大学より強い設計です。

明治薬科大学・星薬科大学——完全に学力型。ただし志望理由書はある

明治薬科大学(総合型選抜なし/公募制推薦)

項目 公募制推薦(専願制) 公募制推薦(併願制)
募集人員 薬学科45名 薬学科15名/生命創薬科学科5名
出願期間 2026年11月1日(日)〜11月7日(土)<11月9日必着> 同左
試験日 2026年11月14日(土) 同左
出願書類 志願票/志望理由書/推薦書/調査書 同左
選考内容 適性検査(英語・数学・理科 各60分・各100点)+面接15分 同左
配点 適性検査300点+面接および書類審査で40点=340点満点 同左
評定 基準なし 基準なし

専願と併願の同時出願はできません。どちらか一方を選びます。

理科は化学基礎・化学(「高分子化合物」の章を除く)。英語と理科はマーク方式、数学は記述です。

小論文はありませんが、志望理由書は必須です。そして面接と書類審査で40点。340点中の40点なので、ここで一定の差はつきます。

指定校制推薦は薬学科100名・生命創薬科学科5名で、募集人員がいちばん大きい枠です。

星薬科大学(総合型選抜を実施しない)

星薬科大学の2027年度学生募集要項には、こう明記されています。

(注)指定校推薦、総合型選抜、社会人入試、編入学等は実施しません。

年内入試は学校推薦型選抜のA(専願)とB(併願可)の2つだけです。

項目 学校推薦型選抜A(専願) 学校推薦型選抜B(併願可)
募集人員 薬学科80名(創薬科学科は募集なし) 薬学科20名/創薬科学科4名
出願登録 2026年11月2日(月)〜11月11日(水)17:00 同左
試験日 2026年11月29日(日) 同左
選抜方法 調査書・面接・適性能力判定【数学・化学・英語】 同左

適性能力判定の配点と時間割はこうです。

科目 出題範囲 配点 時間
数学 数学Ⅰ・Ⅱ・A・B(数列のみ)・C(ベクトルのみ) 80点 9:20〜10:00(40分)
化学 化学基礎、化学 80点 10:30〜11:10(40分)
英語 英語コミュニケーションⅠ〜Ⅲ、論理・表現Ⅰ〜Ⅲ 80点 11:40〜12:20(40分)
面接 — 60点 13:30〜17:00頃

適性能力判定は計300点、マークシート方式。小論文はありません。

ただし注意書きが1つあります。

(注)面接を欠席した場合、原則、適性能力判定及び調査書の結果はすべて無効となり、不合格となります。

朝から3科目受けたあと、面接が最大17時までかかります。1日がかりです。

もう1つ、書類の扱いに特徴があります。

学校長推薦書に記載された、英語検定、数学検定、漢字検定等の各種検定、資格試験の成績及び各種活動の実績を、調査書評価に加算します。

検定が加点になると明記されている大学です。ただし実績を証明する資料(合格証書、スコア証明書等)の提出が必要で、有効期限内のものが評価対象。部活動・ボランティア・表彰・留学に関する証明書の提出は不要とされています。

星薬科の学校推薦型選抜Aは専願で、辞退した場合「以降、当該高等学校等からの推薦を受付けないことがあります」と書かれています。学校全体に影響が及ぶ形なので、出願前に本気度を固めてください。

東邦大学 薬学部——「一般入試と同じ科目で受験できます」

東邦大学薬学部の総合入試(専願制)は、大学自身が「一般入試と同じ科目で受験できます」と説明しています。

項目 内容
募集人員 約30名
出願期間 2026年9月24日(木)〜10月7日(水)必着
試験日・会場 2026年10月17日(土)/習志野キャンパス
試験の方法・科目 化学・数学・外国語(英語)分野の基礎的事項の試験(各40分)/面接/調査書および志望理由書の審査
出願資格 2027年3月卒業見込み・2026年3月卒業/化学基礎および化学を履修している者/入学を確約できる者
評定 「学習成績の状況」の要件は設けていません

面接は少人数のグループ面接。そして、

合格者のうち、総合成績の優秀な方は教育充実費の全額または一部を免除

という制度があります。年内に決めつつ学費も抑えられる可能性があるので、第一志望なら検討する価値があります。

このほか同窓生子女入試(若干名)があり、本学卒業生または在学生の血族2親等までが対象。出願は2026年9月7日(月)〜9月14日(月)必着、試験日は2026年9月26日(土)です。

結局、何を準備すればいいのか

5大学を見渡すと、やることは3つに絞れます。

1. 化学を、範囲を確認したうえで仕上げる

どの大学も化学が中心です。そして範囲の除外指定が大学ごとに違います。

大学 化学の除外範囲
東京薬科(総合型・公募推薦) 「高分子化合物、化学が果たす役割」の範囲は除く
神戸薬科(総合型一次) 「高分子化合物の性質と利用」を除く
明治薬科(公募推薦) 「高分子化合物」の章の範囲を除く
星薬科(推薦A・B) 化学基礎、化学(除外の記載なし)

高分子を外している大学が多いのは、11月時点で高校の授業が高分子まで進んでいないことへの配慮です。裏を返せば、それ以外の範囲は「終わっている前提」で出題されるということでもあります。

2. 志望理由書は、神戸薬科の3点で設計する

小論文がなくても、書類は必ずあります。そして神戸薬科の自己PR動画が示している3点が、そのまま設計図になります。

問い 書き方の要点
① なぜ薬学か 「薬に興味がある」ではなく、なぜ医師でも看護師でもなく薬剤師/創薬なのか。職能の違いに触れる
② なぜこの大学か パンフレットの言葉ではなく、その大学のカリキュラム・研究室・実習先で自分が使うものを1つ挙げる
③ 社会が薬剤師に何を求めているか 自分の願望ではなく社会の側から。ここが職業観の表明になる

③に使える論点はいくつもあります。

  • 地域包括ケアとかかりつけ薬剤師——病院から地域へ移る医療のなかで、薬の一元管理を担う(地域医療)
  • ポリファーマシー——高齢者の多剤併用をどう減らすか(高齢化と介護)
  • 薬剤耐性(AMR)——抗菌薬の適正使用(感染症と公衆衛生)
  • チーム医療での役割——医師・看護師と何が違うのか(チーム医療)
  • 医薬品の安定供給とドラッグ・ラグ/ドラッグ・ロス——後発医薬品の供給不安、日本で承認されない薬
  • セルフメディケーションとOTC——薬局が担う予防(予防医療)

薬学部の小論文テーマ全般は薬学部の小論文にまとめています。

3. 探究を1件、10分話せる形にしておく

神戸薬科の二次は探究のプレゼン10分+質疑10分。東京薬科の総合型も自己推薦書に活動実績を書きます。東邦も志望理由書があります。

薬学と直接つながっていなくてもかまいません。問いを立て、調べ、うまくいかず、やり方を変えた——という過程が語れれば十分です。むしろ「うまくいかなかったところ」を1つ用意しておくと、質疑10分が持ちます(探究がうまくいかなかったとき、探究と志望理由の接続)。

20点の小論文を、どう書くか

東京薬科の課題文型40分・20点。配点が小さいからといって捨てるのは損です。採点者は同じ内容の答案を大量に読むので、型が整っているだけで上位に入れます。

40分・20点なら、3段落で十分です。

段落 字数の目安 中身
1 全体の2割 課題文の主張を1〜2文で要約し、自分の立場を示す
2 全体の6割 理由を1つ。医療・薬に関する具体を1つ
3 全体の2割 結論。反論に一言触れられれば上出来

やってはいけないのが、課題文の内容をなぞって終わることです。要約だけの答案は、読解力は示せても意見は示せません(課題文の要約)。

医療系の課題文でよく出るのは、次のような構図です。

このどれかに寄せて考えを持っておくと、40分でも詰まりません。

薬学部志望が落としやすい4つの点

1. 「化学が得意だから薬学部」で止まる

要項が求めているのは学力だけではありません。神戸薬科のアドミッション・ポリシーには「医療人としての使命感と倫理観」が最初に来ますし、東京薬科の出願資格には「医療の担い手としての薬学人となる意欲が高い者」とあります。化学の話しかできない志望理由書は、この項目に答えていません。

2. 6年制と4年制の違いを説明できない

星薬科は薬学科(6年制)と創薬科学科(4年制)、明治薬科は薬学科(6年制)と生命創薬科学科(4年制)を持ちます。6年制は薬剤師国家試験の受験資格、4年制は創薬研究者への道で、進路が違います。星薬科の学校推薦型選抜Aは薬学科のみ募集で、創薬科学科は募集なしです。どちらを選ぶのかを、理由とともに言えるようにしておいてください。

3. 専願の重さを見落とす

東京薬科の総合型、神戸薬科の総合型と公募制・専願型、東邦の総合入試、明治薬科の公募制推薦(専願制)、星薬科の学校推薦型選抜A——すべて専願です。神戸薬科は入学辞退を認めないと明記し、星薬科は辞退すると高校からの推薦を今後受け付けないことがあるとしています(総合型と一般の併願戦略)。

4. 締切の早さを甘く見る

東京薬科と神戸薬科の総合型は9月中旬に出願が始まります。神戸薬科は9月25日締切、東京薬科は10月2日締切(書類必着10月4日)。推薦書や調査書は、高校に依頼してから発行まで1〜2週間かかります。夏休み中に先生へ声をかけておかないと間に合いません(出願直前チェックリスト)。

まとめ

  • 薬学部の年内入試は、小論文ではなく化学で選抜する大学が多数派
  • 5大学のうち小論文があるのは東京薬科大学だけ(課題文型40分20点)。それでも化学120点に対して20点
  • 星薬科大学は総合型選抜を実施しないと要項に明記
  • 一方で評定平均の基準を設けない大学が多い。東京薬科の公募推薦、明治薬科、東邦は明記
  • 神戸薬科の総合型は一次が化学のみ、二次が探究のプレゼン10分+質疑10分。手元資料は使えない
  • 神戸薬科の自己PR動画が問う「なぜ薬学か/なぜこの大学か/社会が薬剤師に何を求めるか」は、どの大学の志望理由書にも使える設計図
  • 化学の除外範囲が大学ごとに違う。高分子を外す大学が多い
  • 6年制と4年制の違いを、進路の違いとして説明できるようにしておく
  • 出願は9月中旬から。書類の依頼は夏のうちに

薬学部の小論文テーマは薬学部の小論文に、書き方の全体像は小論文の書き方 完全ガイドにまとめています。

神奈川の薬科大学は横浜薬科大学・神奈川歯科大学の総合型選抜にまとめました。横浜薬科大学の探究型は評定平均の基準がなく、オンラインの個別面接30分だけで受けられます。

医療・看護系の大学別対策は看護医療系単科大の総合型と医学部の総合型・学校推薦型、獣医系は獣医学部の総合型選抜・学校推薦型対策にあります。

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