成安造形大学の総合型選抜。体験授業・持参作品と面接・鉛筆デッサンの3方式、定員260名のうち172名を総合選抜で募集
成安造形大学(芸術学部芸術学科)の2027年度総合選抜入試は1期〜5期。体験授業方式、持参作品+個別面接の面接方式、鉛筆デッサンの特待生〈実技方式〉があり、募集定員260名のうち172名を総合選抜で募集します。エントリーは無料で、出願できるかどうかの判定を受けてから出願する流れ。小論文はありません。
成安造形大学は、滋賀県大津市にある私立の美術大学です。学部は芸術学部芸術学科の1学科で、その中に美術、イラストレーション、ゲーム・アニメーション、情報デザイン、空間造形デザイン、コスチューム、総合、地域実践の8つの領域があります。
2027年度は、文部科学大臣の認可を受けて募集定員が220名から260名に増えました。そのうち172名を総合選抜入試(この大学での総合型選抜の呼び名)で募集します。
総合選抜入試に小論文はありません。選考の中心は次の3つです。
- 体験授業方式:大学で1日授業を受け、課題を制作する
- 面接方式:持参した作品をもとに個別面接を受ける
- 特待生〈実技方式〉:鉛筆デッサン
出典:成安造形大学「入学試験要項2027」(2026年6月改訂版)PDF 全36ページ(https://www.seian.ac.jp/assets/pdf/admission/2027_seian_exam_guide.pdf )、「総合選抜入学試験について」(https://www.seian.ac.jp/admission/exam_comprehensive/ )、「総合選抜入学試験(1期)(2期)〈体験授業方式〉」(https://www.seian.ac.jp/admission/exam_comprehensive_1_2_b/ )、「2027 総合選抜入学試験〈体験授業方式〉の内容について」PDF。いずれも2026年9月26日に確認しました。大学サイトの3期〜5期のページには2026年度の内容が残っているものがあるので、この記事は2027年度の入学試験要項に合わせています。
総合選抜は1期〜5期
| 期 | 方式 | 募集定員 | 専願/併願 | 試験日 |
|---|---|---|---|---|
| 1期 | 体験授業方式 | 40名 | 専願 | 9月5日 |
| 1期 | 特待生〈面接方式〉 | 特待生13名、通常授業料45名 | 専願 | 9月6日 |
| 2期 | 体験授業方式 | 15名 | 専願 | 10月3日 |
| 3期 | 面接方式 | 6名 | 併願 | 11月8日 |
| 4期 | 特待生〈実技方式〉 | 特待生32名、通常授業料15名 | 併願 | 11月14日 |
| 5期 | 面接方式 | 6名 | 併願 | 12月5日 |
この大学の総合選抜は、「エントリー → 試験 → 出願可否の発表 → 出願 → 合格」という順番で進みます。試験の結果と提出書類で出願してよいかどうかが判定され、「出願可」になった人が出願すると合否判定を受けます。エントリーと試験の受験は無料で、入学検定料(初回35,000円)は出願のときに払います。
1期・2期は専願ですが、エントリーと受験の段階では他大学との併願もできます。出願可否の判定を経て、出願した時点で専願になります。
2026年9月26日時点で、1期は終わっていて、2期(体験授業方式・専願)のエントリーは9月30日17時まで受け付けています。そのあとは3期(エントリー10月23日〜11月1日)、4期(10月23日〜11月4日)、5期(11月18日〜11月30日)で、いずれも併願です。
体験授業方式:1日授業を受けて課題を制作する
1期・2期の体験授業方式は、10時40分から16時まで大学で授業を受けます。流れは課題の解説と講義 → 課題制作 → 総評 → ふりかえりシート。授業は4つから1つを選びます。
| 授業 | おすすめされている領域 |
|---|---|
| キャラクターデザインを考える | イラストレーション、ゲーム・アニメーション |
| 鉛筆写生〜観察から始めてみよう〜 | イラストレーション、ゲーム・アニメーション、空間造形デザイン |
| 立体構成〜紙コップによる造形〜 | 空間造形デザイン |
| 地域のイベントを企画する | (指定なし) |
評価基準は3つです。
- 高等学校等において培ってきた知識・技能をもとに表現・思考することができているか
- 与えられた課題について目的を持ち積極的に取り組めているか
- 与えられた課題において教員のアドバイスや他の学生の考えを理解しようとしているか
2と3があるので、完成した作品の出来だけでなく、授業中の取り組み方も見られていると考えてください。教員のアドバイスを聞いて手を動かすこと、最後のふりかえりシートで自分の取り組みを言葉にすることが評価につながります。
面接方式:持参作品と個別面接(約20分)
1期特待生〈面接方式〉と3期・5期の面接方式は、持参作品+個別面接(1人約20分)、100点です。地域実践領域は、持参作品の代わりに「自分のまちを紹介できるモノ3つ」+個別面接を選ぶこともできます。
面接の質問内容は、要項に次のように書かれています。
デザイン・美術に対する関心や、本学への志望動機、入学後の制作・研究に対する目的意識や抱負、意欲や熱意などをいろいろな角度から質問します。また、持参した作品についての質問もあります。
評価基準のうち、特に注目したいのは2つめです。
芸術活動だけでなく、高等学校等において熱意ある取り組みなどがあるか。
作品だけでなく、高校での活動全体が評価の対象になっています。持参作品の例にも、デッサンや写真と並んで「自分の学んだことをまとめたファイル」「企画したイベントや参加した展覧会など課外活動の記録」が挙がっています。美術の作品が少ない人でも、取り組んできたことを記録にまとめれば持参作品になります。映像作品は10分以内にまとめ、デジタル作品はノートパソコンなどで見られる状態で持参します。
面接方式でエントリーするときは、面接シートを手書きで書き、その画像をアップロードします。面接はこのシートと持参作品をもとに進むので、シートに書いたことを面接で自分の言葉で広げられるように準備してください。面接での話し方は面接と書類の一貫性を参考にしてください。
特待生〈実技方式〉:鉛筆デッサン270分
4期の特待生〈実技方式〉は、鉛筆デッサン(四ツ切画用紙・270分)です。モチーフが要項で事前に公開されていて、当日は大学が用意したモチーフを構成して描きます(持ち込みは不可)。
評価は、モチーフの形の正確さ、質感や量感の表現、画面構成、空間把握などの描写力です。試験会場は本学のほか、金沢と岡山にもあります。
特待生として合格すると、最大3,618,000円(904,500円×4年間)が給付されます(領域によって異なります)。特待生としては「出願不可」でも、通常授業料での入学として「出願可」になる場合があります。
1期・2期に通常授業料で合格・入学手続きをした人も、入学の権利を保ったまま4期の特待生に再挑戦できます(専願で合格した領域に限ります)。
書く書類:面接シートと学びの計画書
小論文はありませんが、書く書類はあります。
| 書類 | 提出するタイミング | 書き方 |
|---|---|---|
| 面接シート | 面接方式のエントリー時 | 手書きし、画像をアップロード |
| 学びの計画書 | 出願時 | ボールペンで手書き |
| ふりかえりシート | 体験授業の最後 | 授業内で書く |
様式はインターネット出願サイトの「各種資料」からダウンロードします。学びの計画書は、入学後に何を学び、どう制作していきたいかを書く書類と考えて、志望する領域の学びを具体的に調べてから書いてください。考え方は芸術系の小論文対策と志望理由書の完全ガイドが参考になります。
学費
| 領域 | 初年度納付金 |
|---|---|
| 美術、イラストレーション、ゲーム・アニメーション、情報デザイン、空間造形デザイン、コスチューム | 1,844,160円 |
| 総合 | 1,404,160円 |
| 地域実践 | 1,204,160円 |
| 特待生として合格した場合 | 939,660円 |
いずれも入学金200,000円を含みます。
どこから手をつけるか
- いつ受けるかを決める。2期(体験授業・専願)のエントリーは9月30日まで。3期・4期・5期は併願で、エントリーは3期と4期が10月23日から
- 面接方式なら、持参作品を選ぶ。作品が少なければ、高校での活動や学んだことをファイルにまとめる
- 面接シートを手書きで書き、面接で説明できるようにする
- デッサンが得意なら4期の特待生〈実技方式〉。モチーフは要項で公開済み
- 学びの計画書を準備する。志望する領域で何を学びたいのかを具体的に
まとめ
- 成安造形大学は芸術学部芸術学科の1学科・8領域。2027年度は募集定員が260名になり、そのうち172名を総合選抜入試で募集
- 総合選抜は1期〜5期。方式は体験授業方式、面接方式(持参作品+個別面接)、特待生〈実技方式〉(鉛筆デッサン)。小論文はない
- エントリー → 試験 → 出願可否の発表 → 出願 → 合格の順。エントリーと受験は無料で、出願時に入学検定料35,000円
- 体験授業は課題の解説と講義 → 制作 → 総評 → ふりかえりシート。取り組む姿勢も評価される
- 面接は約20分で、芸術活動だけでなく高校での熱意ある取り組みも評価の対象。地域実践領域は「自分のまちを紹介できるモノ3つ」も選べる
- 4期の鉛筆デッサンは270分で、モチーフは事前公開
- 特待生は最大3,618,000円を給付。1期・2期の合格者も再挑戦できる
- 2026年9月26日時点で、2期のエントリーが9月30日まで。そのあと3期・4期・5期(いずれも併願)
総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。滋賀県の私立大学は聖泉大学、近畿の私立大学は立命館大学や京都女子・武庫川女子・関西外国語の記事にもあります。