太田医療科学大学の総合型選抜。2027年4月開学の新しい大学で、Aは当日の講義を聞いて書く40分、Bは600〜800字の持ち帰り課題
太田医療科学大学(群馬県太田市)は2027年4月に開学する新しい大学です。健康科学部 リハビリテーション学科の理学療法学専攻80名・作業療法学専攻40名。総合型選抜はAとBの2方式で、Aは当日の講義20分を聞いて40分の筆記試験、Bは事前エントリーで600〜800字の課題を書いて提出し、当日その課題について30分書きます。Aの出願は10月5日から10月16日必着です。
太田医療科学大学は、2027年4月に開学する新しい大学です。群馬県太田市東長岡町にできます。
| 学部 | 学科 | 専攻 | 入学定員 |
|---|---|---|---|
| 健康科学部 | リハビリテーション学科 | 理学療法学専攻 | 80名 |
| 健康科学部 | リハビリテーション学科 | 作業療法学専攻 | 40名 |
2026年8月28日に、文部科学大臣から正式に設置の認可を受けました(大学は8月29日に告知しています)。学校法人太田アカデミーが運営する太田医療技術専門学校の組織を発展させて新設する大学で、設置者は学校法人太田医療科学大学です。学長予定者は鯉淵典之氏(前 群馬大学副学長)です。
まず、いま動いている日程から書きます。
2026年10月3日の時点で、総合型選抜の出願はまだ始まっていません。 ただし、どちらの方式も10月中に締め切られます。
| 区分 | 出願期間(必着) | 試験日 | 合格発表 |
|---|---|---|---|
| 総合型選抜A(専願) | 2026年10月5日(月)〜10月16日(金) | 2026年10月25日(日) | 2026年11月4日(水) |
| 総合型選抜B(専願) | エントリー 10月9日(金)〜10月16日(金)→ 出願 10月26日(月)〜11月6日(金) | 2026年11月15日(日) | 2026年11月25日(水) |
- 締切の時刻は書かれていません(「必着」だけです)。消印有効ではなく到着基準です
- Web出願はありません。 郵送(簡易書留+速達)だけで、大学の窓口でも受け付けません
- 障がいのある人の事前相談は、10月7日(水)までです(10月3日の時点で受付中)
出典:太田医療科学大学「2027年度 学生募集要項」(PDF)、自己PRシート・エントリーシート・志願理由書の各様式(PDF)、入学金サポートの特待制度の案内(PDF)、受験生の方・本学について・入学金と学納金・様式ダウンロード・お知らせの各ページ(https://www.ota.ac.jp/univ/ )、前身の太田医療技術専門学校のお知らせ、文部科学省「令和9年度開設予定大学一覧」(2026年8月28日の答申)。表の数値と日程はページ画像で確認しました。2026年10月3日に確認しました。
総合型選抜はAとBの2方式、合わせて理学療法20名・作業療法10名
| 総合型選抜A | 総合型選抜B | |
|---|---|---|
| 専願/併願 | 専願 | 専願 |
| AとBの併願 | できません(どちらか一方だけ) | できません |
| 事前エントリー | 不要 | 必要 |
| 既卒 | 可 | 可 |
| 第2志望 | 選べます(第2志望で合格しても入学を確約) | 同じ |
募集人員は、AとBを合わせて理学療法学専攻20名・作業療法学専攻10名です。要項に「募集人員は『総合型選抜A』と『総合型選抜B』の合計です」と明記されています。AとBそれぞれの人数は公表されていません。
総合型選抜Bを受けるには条件があります。 エントリーの資格に「本学の『大学構想説明会』または『オープンキャンパス』に参加したことがある者(高校2年時の参加も含みます)」とあります。
ただし、公開されているオープンキャンパスの日程は2026年9月26日で終わっています。 これから参加する機会があるかどうかは、公表されている情報からは分かりません。Bを考えているなら、まず大学に問い合わせてください。
Aは当日の講義を聞いて書く、Bは事前の課題について当日書く
どちらも「学修能力試験(100点)」という名前ですが、中身がまったく違います。
総合型選抜A
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 9:00〜9:30 | 受付 |
| 9:45〜10:45 | 講義20分 → 講義内容についての筆記試験40分 |
| 11:15〜 | 個別面接(10分程度) |
当日その場で講義を受け、その講義の内容について40分で書きます。いわゆる「講義+レポート」型です。字数の指定はありません。
総合型選抜B
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 9:00〜9:30 | 受付 |
| 9:45〜10:15 | エントリー時の課題内容についての筆記試験30分 |
| 10:45〜 | 個別面接(10分程度) |
Bは、エントリーのときに家で書いて出した課題について、当日その場で改めて書きます。自分で考えて書いたかどうかを確かめる形です。
試験開始から20分を過ぎると入室できません。 試験会場は大学(群馬県太田市東長岡町1373)で、当日の駅からの送迎バスはありません。
Bの持ち帰り課題は600〜800字、テーマは2つから選ぶ
総合型選抜Bのエントリーで出す課題は、2題から1題を選び、600字以上800字以内で書きます。
- 高齢化が進む社会において、リハビリテーション専門職に求められる役割について述べ、あわせて、その役割を果たすために必要な力について自分の考えを述べる
- 多職種連携がリハビリテーションで重要とされる理由を述べ、あわせて、連携を進めるうえで必要なことについて自分の考えを述べる
- 書式はエントリーシートの2枚目・3枚目(20字×20行=400字詰の原稿用紙が2枚)
- 黒のボールペンを使い、横書きで書きます。選んだ課題に〇を付けます
- 課題文(読む文章)は付いていません。 テーマだけが与えられる形です
どちらの課題も、前半と後半の2つに答える形になっています。①なら「役割」と「必要な力」、②なら「重要な理由」と「必要なこと」です。片方だけ書くと設問に答えたことになりません(テーマ型小論文の書き方、段落構成)。
テーマはどちらも、リハビリテーションの職業理解そのものです(チーム医療、医療技術系の小論文対策、介護と福祉、地域医療)。
そして、この課題は当日もう一度書くことになります。 家で書いた内容を覚えて再現できるよう、自分の言葉で、自分の経験から書いておくことが大事です。借りものの表現で埋めると、当日に困ります。
配点は学修能力試験の100点だけが公表
| 評価するもの | 配点 |
|---|---|
| 学修能力試験 | 100点 |
| 自己PRシートの内容 | 段階評価(点数は非公表) |
| 高等学校の調査書 | 段階評価 |
| 面接 | 段階評価 |
点数が公表されているのは学修能力試験の100点だけで、ほかは「段階評価」として総合的に判断されます。
合格発表は本人宛の郵送だけです。学内の掲示もホームページへの掲載もなく、電話での問い合わせにも応じません。
自己PRシートは250字×2問
総合型選抜A・B共通で出すのが自己PRシートです。本学所定の用紙に直筆(黒のボールペン・横書き)で書きます。
- 本学を志願する理由を250字以内で記述すること。
- 今まで自分が力を入れて取り組んできたことについて、250字以内で記述すること。
250字は短いので、1つのことに絞って具体的に書きます。設問2は「力を入れて取り組んできたこと」なので、結果よりも取り組んだ過程を書くと中身が出ます(志望理由書の完全ガイド、活動報告書に書くことがない人へ)。
総合型選抜では志願理由書は要りません(学校推薦型選抜だけが400字以内の志願理由書を出します)。
総合型選抜Bのエントリーシート1枚目には、「あなたが希望する専攻(第1志望)の志願理由を具体的に書いてください。」という設問もあります(字数の指定はなく、罫線6行の自由記述です)。
出願書類
総合型選抜Aは9点、Bは10点です。
| 書類 |
|---|
| 入学願書/受験票/受験受付票 |
| 出身学校調査書(高校長が発行し厳封) |
| 卒業証明書(既卒者のみ・厳封) |
| 自己PRシート(所定用紙に直筆) |
| 受験票返信用封筒(410円分の切手) |
| 入学検定料30,000円 |
| 写真3枚(カラー・正面上半身・脱帽・4cm×3cm・3か月以内) |
| 出願許可書(総合型選抜Bのみ。エントリー後に大学から届きます) |
検定料の払い方が珍しいので注意してください。 郵便窓口で郵便為替にし、無記名のまま出願書類と一緒に同封します。振込ではありません。
小論文を課すのは学校推薦型選抜
2027年度の入試区分と、小論文の有無はこうです。
| 区分 | 募集人員(理学/作業) | 専願/併願 | 既卒 | 小論文 |
|---|---|---|---|---|
| 総合型選抜A・B | 20/10(合計) | 専願 | 可 | なし(学修能力試験) |
| 学校推薦型選抜Ⅰ期(指定校・公募・地域枠) | 35/18 | 専願 | 不可 | あり(当日テーマ提示・800字・60分・100点) |
| 学校推薦型選抜Ⅱ期(公募) | 5/2 | 専願 | 不可 | あり |
| 一般選抜 前期 | 20/10 | 併願可 | 可 | なし(学力試験2科目) |
| 一般選抜 後期 | 若干名 | 併願可 | 可 | なし |
- 試験場で小論文を書くのは学校推薦型選抜だけです(当日テーマが示され、800字を60分、配点100点。調査書も100点)。公募推薦型は評定平均3.0以上が条件です
- 地域枠特別選抜は作業療法学専攻だけで、卒業後に太田市・大泉町・邑楽町で地域に貢献する強い意志がある人が対象です
- 一般選抜は国語(必修)+数学・生物基礎・化学基礎・英語から1科目で、出題はすべて記述式です
既卒の人が年内に受けられるのは総合型選抜だけです(学校推薦型は2027年3月卒業見込みの人に限られます)。
学費と、特待制度の落とし穴
| 項目 | 1年次 | 2年次以降 |
|---|---|---|
| 入学金 | 250,000円 | ― |
| 授業料 | 900,000円 | 900,000円 |
| 教育充実費 | 600,000円 | 600,000円 |
| 年額 | 1,750,000円 | 1,500,000円 |
このほかに諸費用が、1年次は11万円、2年次以降は各年10万円ほどかかります(教材費は含みません)。理学療法学専攻でアスレティックトレーナーの養成課程を選ぶと、1年次20万円・2年次10万円・3年次10万円が別に必要です(予定)。
特待制度には、総合型選抜では使えないものがあります。
| 制度 | 免除 | 対象 | 総合型から狙えるか |
|---|---|---|---|
| 特待生A | 授業料の全額まで | 学校推薦型Ⅰ期の指定校推薦型の受験者 | × |
| 地域枠特別奨学金 | 授業料全額 | 学校推薦型Ⅰ期の作業療法学専攻の受験者 | × |
| 特待生B | 授業料の半額まで | 総合型選抜(A・B)・学校推薦型の合格者で入学手続を終えた人のうち希望者が、2027年2月7日の一般選抜前期の試験を受験して選ばれる | ○(ただし別に出願手数料20,000円、出願は2027年1月8日〜1月29日) |
総合型選抜で合格しても、授業料の全額免除は狙えません。 半額免除(特待生B)を狙うには、合格して入学手続を終えたあと、2月にもう一度試験を受ける必要があります。
このほか、入学金のうち10万円が免除される制度が2つあります(グループ校〈太田情報商科・太田医療技術・太田自動車大学校など〉の在校生・卒業生が家族にいる場合と、保護者が後援会の企業などに勤めている場合)。どちらも入学願書を出すときに一緒に申し込みます。2つの併用はできません。
高等教育の修学支援新制度は、2026年9月30日付で対象校として確認されました。 ただし要項PDFは「現在…審査を受けています」のままなので、要項だけ見ると未確定に見えます。
新しい大学なので注意すること
入学を辞退できません。 総合型選抜・学校推薦型・地域枠特別選抜は専願制のため入学辞退は認められず、納入金の返還も一般選抜の受験者に限られます。
- 感染症にかかると原則受験できず、追試験などの特別な措置はありません(検定料が返還されることがあります)
- 成績開示は2027年度の一般選抜だけが対象で、総合型選抜は対象外です
- サイトには「※記載の内容は予定であり、変更される場合があります。」という注記が全ページに付いています。要項にも「学生募集要項に記載されている内容は変更となる場合がございます」とあります
- 「本学について」のページの設置計画の概要は、認可後も「仮称・設置認可申請中」のまま更新されていません(同じページの学長あいさつは「設置の認可を受け、学生募集を開始いたしました」と更新済みです)
どこから手をつけるか
総合型選抜Aの出願は10月5日(月)に始まり、10月16日(金)必着です。Bのエントリーは10月9日(金)〜10月16日(金)必着です。どちらも準備の時間は2週間ほどしかありません。
総合型選抜Aを受けるなら
- Web出願はありません。 要項の冊子か、サイトからダウンロードした用紙に記入して郵送します(簡易書留+速達)
- 高校に調査書を頼みます。既卒の人は卒業証明書も要ります
- 自己PRシート(250字×2問)を直筆で書きます。黒のボールペン・横書きです
- 検定料30,000円は郵便為替にして、無記名で同封します。受験票の返信用封筒には410円分の切手を貼ります
- 試験は当日の講義20分を聞いて、40分で書く形です。講義を聞きながらメモを取り、要点を整理して書く練習をしておきます
- 専願で、入学辞退はできません
総合型選抜Bを受けるなら
- まず、オープンキャンパスか大学構想説明会に参加したことがあるかを確かめます。 参加歴がエントリーの条件です。公開されている日程は9月26日で終わっているので、まだなら大学に問い合わせてください
- エントリーは10月9日〜10月16日必着です。エントリーシート(志願理由は字数指定なし・罫線6行)と、課題600〜800字を書いて郵送します
- 課題は2題から1題を選びます。どちらも前半と後半の2つに答える必要があります
- この課題は、試験当日にもう一度書きます。 自分の経験から、自分の言葉で書いておきます
- 出願できるかどうかは10月19日〜23日に郵送で届きます。出願はそのあと(10月26日〜11月6日)です
まとめ
- 太田医療科学大学は2027年4月に開学する新しい大学(群馬県太田市)。2026年8月28日に文部科学大臣から正式に認可された。前身は太田医療技術専門学校
- 健康科学部 リハビリテーション学科の理学療法学専攻80名・作業療法学専攻40名
- 総合型選抜はAとBの2方式で、AとBの併願はできない。募集人員はA・B合わせて理学療法20名・作業療法10名(それぞれの内訳は非公表)
- Aは当日の講義20分を聞いて、その内容を40分で書く(字数指定なし)+個別面接10分
- Bは事前エントリーで600〜800字の課題を書いて出し、当日その課題について30分書く+個別面接10分
- Bのエントリーには「オープンキャンパスまたは大学構想説明会に参加したことがある」ことが必要。公開されている日程は9月26日で終わっているので、要問い合わせ
- Bの課題は2題から1題選択(①高齢化社会でリハビリ専門職に求められる役割と必要な力 ②多職種連携が重要な理由と連携に必要なこと)。課題文はなく、前半・後半の2つに答える形
- 配点は学修能力試験100点だけが公表。自己PRシート・調査書・面接は段階評価
- 自己PRシートは250字×2問を直筆(①志願理由 ②力を入れて取り組んできたこと)
- 日程はA:出願10/5〜10/16必着・試験10/25、B:エントリー10/9〜10/16必着→出願10/26〜11/6・試験11/15。Web出願はなく郵送のみ、窓口受付もなし
- 検定料30,000円は郵便為替で無記名のまま同封する
- 試験場で小論文を書くのは学校推薦型選抜だけ(当日テーマ・800字・60分・100点、評定3.0以上)。既卒が年内に受けられるのは総合型だけ
- 学費は1年次1,750,000円、2年次以降1,500,000円(ほかに諸費用)
- 授業料全額免除の特待生A・地域枠特別奨学金は、総合型選抜では対象外。半額免除の特待生Bは、合格・入学手続のあと2月の一般前期を受け直す必要がある
- 専願制のため入学辞退は認められない。成績開示も総合型は対象外
- 修学支援新制度は2026年9月30日付で対象校になったが、要項PDFは「審査を受けています」のまま
- サイトの「設置計画の概要」は、認可後も「仮称・設置認可申請中」のまま
総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。リハビリテーション系はリハビリ・医療技術系の小論文対策、同じく2027年4月に開学する中央医療大学の記事もあわせて読めます。