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東京の音楽大学4校の総合型選抜。実技だけでは決まらない——1,000字の学修計画書、1200〜1600字の論文課題、50分の課題小論文

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東京音楽大学・国立音楽大学・武蔵野音楽大学・桐朋学園大学の総合型選抜を、2027年度の学生募集要項から整理しました。専願か併願か、楽典と実技の有無、音楽文化教育の論文課題1200〜1600字、国立音大の学修計画書1,000字、武蔵野の課題小論文50分・90分、桐朋の飛び入学まで解説します。

音楽大学の入試は実技だけで決まる、と思われがちです。総合型選抜の要項を開くと、そうではないことがわかります。

演奏を出さない専攻があり、そこでは書く課題が中心になっています。東京音楽大学のミュージックビジネス・テクノロジー専攻は、総合型選抜の試験科目が論文課題90分と口述試問の2つだけです。武蔵野音楽大学のアートマネジメントコースは、面接・書類審査・課題小論文50分・口頭試問で、実技も楽典もありません。

演奏で受ける専攻でも、書類は軽くありません。国立音楽大学は1,000字程度の学修計画書を全専修に課しますし、桐朋学園大学は学修計画書の書類審査を選考方法に明記しています。

この記事では、東京の音楽大学4校(東京音楽大学・国立音楽大学・武蔵野音楽大学・桐朋学園大学)の総合型選抜を、2027年度の学生募集要項に沿って整理します。

必ず最新の学生募集要項で確認してください。日程・募集人員・選考方法は年度によって変わります。 出典:東京音楽大学 入試案内(学部)/2027年度 総合型選抜 募集要項(PDF)/国立音楽大学 総合型選抜(2027年度)/特別給費奨学生総合型選抜(2027年度)/武蔵野音楽大学 入学者選抜概要/2027年度 音楽学部第1年次入学者選抜要項(PDF)/桐朋学園大学 2027年度 総合型選抜(総合型入試A日程・B日程)

4校の総合型選抜を並べる

東京音楽大学 国立音楽大学 武蔵野音楽大学 桐朋学園大学
募集人員 140名 演奏・創作50名程度/音楽文化教育30名程度 120名 A日程25名/B日程若干名
回数 日程①②(秋学期はA・B日程) A・B・C日程 第1回〜第4回 A・B日程
専願か 専願 専願 専願を条件としない 専願
楽典 専攻による 課す 課さない 課す(1時間)
書く課題 専攻による(論文課題・小論文) 学修計画書1,000字程度 課題小論文50分・90分 学修計画書
検定料 28,000円 43,000円 35,000円 55,000円

同じ音楽大学の総合型選抜でも、性格がかなり違います。武蔵野音楽大学だけが「専願とすることを条件としません」と明記していて、ほかの3校は専願です。年内に1校決める入試なのか、併願の1つとして受ける入試なのかが、ここで分かれます。

2027年度入試で、すでに出願が締め切られたものを先に書いておきます。東京音楽大学の日程①(9月11日締切)、国立音楽大学のA日程(9月4日締切)、武蔵野音楽大学の第1回(書類は9月10日必着)です。東京音楽大学 音楽文化教育専攻の英語課題も9月19日が消印有効でした。いま出願できるのは、桐朋学園大学のA日程(9月28日まで)、東京音楽大学の日程②(9月24日から)、国立音楽大学のB・C日程と特別給費奨学生総合型選抜、武蔵野音楽大学の第2回以降です。

東京音楽大学:140名の枠と、専攻ごとに違う課題

東京音楽大学の総合型選抜は専願制で、募集人員はすべての総合型選抜を合わせて140名です。複数の専攻を併願することはできません。

日程

出願(消印有効) 試験 合格発表
日程① 2026年9月4日〜9月11日 10月2日〜10月4日 11月2日15時〜11月4日17時
日程② 2026年9月24日〜10月1日 11月29日 12月7日〜12月9日
  • 日程①は1日目に楽典・聴音・新曲視唱、2〜3日目に専攻の試験を行う予定です
  • 日程②の一部の試験は11月28日に行われる場合があります
  • 総合型選抜(日程①)、総合型選抜(日程②)、学校推薦型選抜(指定校制)、社会人入学試験、外国人留学生選抜は、同じ年度に複数に出願できません
  • ミュージック・リベラルアーツ専攻には秋学期入学(A日程・B日程)もあります

日程①を器楽専攻(ピアノ演奏家コース)またはミュージック・リベラルアーツ専攻(ピアノ演奏家コース)の課題で受ける場合は、出願期間の終了後に書類審査があり、その結果によっては日程①を受験できません。書類審査の合否通知は9月24日です。

書く課題が中心になる専攻

小論文サイトとしてとくに見ておきたいのは、次の4つです。

  • ミュージックビジネス・テクノロジー専攻:試験科目は論文課題(90分)と口述試問の2つだけです。論文課題は「当日出題する課題について1200〜1600字程度で論じる」もので、口述試問では志望動機や将来の希望とともに、その場で書いた論文の内容が問われます。この専攻だけ検定料が20,000円です
  • 音楽文化教育専攻:英語課題(事前提出)、論文課題(90分、1200〜1600字程度)、口述試問、実技1つ(声楽・ピアノ・弦楽器・管打楽器から選択)です。英語課題は9月19日消印有効で郵送し、同じ日の13時までに答案データをメールでも提出します
  • 作曲指揮専攻 作曲「ミュージック・メディアコース」:専攻実技のなかに小論文(1時間)が含まれます。「当日出題される課題について、簡単な文章を書く」もので、ほかに面接とプレゼンテーション(自由曲または自作曲のピアノ演奏、伴奏付けの実演)があります
  • 作曲指揮専攻 指揮:楽典・新曲視唱・聴音に加えて、専攻実技のなかにスコアリーディング、指揮実技、演奏実技、和声(1時間)、小論文(1時間)、口述試問が入ります

ミュージック・リベラルアーツ専攻で指揮の課題を選んだ場合も、小論文(英語または日本語、60分)があります。この専攻の面接は「英語」または「英語および日本語」で行われ、音楽に関する基礎知識を問う質問を含みます。

論文課題が1200〜1600字というのは、大学入試の小論文としては長いほうです。90分で構成を立てて書ききる練習が必要になります。書き方は小論文の書き方 完全ガイド、芸術系の論じ方は芸術系の小論文対策にまとめました。

出願資格と出願書類

出願資格には、高校卒業(見込み)などに加えて、日本国籍または在留資格が「永住者」であること、学業・人物ともに優れ東京音楽大学を専願とすること、音楽に対し深い愛情を持ち卓越した音楽性や技術を有することが挙げられています。声楽・器楽・作曲指揮・音楽文化教育・ミュージック・リベラルアーツ・吹奏楽アカデミーの各専攻では、「楽典」「新曲視唱」「聴音」の音楽基礎能力を有することも条件です。

ミュージック・リベラルアーツ専攻だけは英語の出願要件があり、英検2級以上、GTEC930以上、IELTS4.5以上、TEAP225以上、TOEIC(L&R/S&W)1150以上などのいずれかを満たし、証明書の原本を1種類提出します。

出願書類は専攻によって異なりますが、志望理由に関わるものは次のとおりです。

  • 志望理由および音楽学習歴:器楽(鍵盤楽器・管楽器・打楽器)、作曲指揮、音楽文化教育、ミュージック・リベラルアーツ、吹奏楽アカデミーの志願者
  • 志望理由書:声楽専攻、器楽専攻(弦楽器)、ミュージックビジネス・テクノロジー専攻の志願者
  • 指導者の所見(厳封):器楽(鍵盤楽器・管楽器・打楽器)、吹奏楽アカデミー
  • 推薦書(厳封):音楽文化教育専攻
  • コンクール等受賞歴・演奏活動歴:ピアノ演奏家コースなど

書類はレターパックライトで郵送します。志望理由の材料集めは志望理由書の書き方 完全ガイドを参考にしてください。

免除のしくみと非対面式

東京音楽大学には、試験科目が免除される制度があります。

  • 夏期受験講習会の受講者は無料で「認定試験(楽典・聴音・新曲視唱)」を受けられ、認定されると入学試験の当該科目が免除されます
  • ミュージック・メディア プレップ・コースを受講して入学レベルに達したと判定された人は、ミュージック・メディアコースの「和声」「伴奏付け」の受験が免除されます

また、器楽専攻(ピアノ、ピアノ演奏家コース、ピアノ・創作コース)とミュージック・リベラルアーツ専攻(ピアノ、ピアノ演奏家コース)は、「対面式」と「非対面式(実技の動画審査およびオンライン面接)」を選べます。非対面式の面接はZoomで行われます。

合格者は専願者として扱われ、原則として入学を辞退できません。

国立音楽大学:全専修に1,000字程度の学修計画書

国立音楽大学の総合型選抜はA・B・C日程の3回あり、募集人員は演奏・創作学科が50名程度、音楽文化教育学科が30名程度です。

日程

出願(消印有効) 試験 合格発表
A日程 2026年9月1日〜9月4日 9月26日〜9月27日 11月2日10時
B日程 2026年11月1日〜11月6日 11月28日〜11月29日 12月4日10時
C日程 2026年12月3日〜12月7日 12月27日 2027年1月8日10時

Web出願登録と検定料の支払いには締切時刻があり、A日程なら9月4日13時までです。郵送は速達簡易書留またはレターパックプラス(赤)で、市販の角2封筒に宛名ラベルを貼ります。入学検定料は43,000円です。

出願資格に「自己評価して伝えられること」が入っている

出願資格は5つあり、高校卒業(見込み)などのほかに次の4つが並びます。

  • 志望理由や入学後の学修計画が明確で、第1志望として国立音楽大学での勉学を強く希望すること(専願)
  • 大学の学習環境を積極的に活用して、入学後の目標や学修計画を実現する十分な意欲と能力を有すること
  • 音楽活動に積極的に取り組み、その成果を自己評価して、その内容を伝えられること
  • 入学内定後から入学までの期間に、大学が指定する課題等に積極的に取り組めること(必要に応じて冬期受験準備講習会の指定科目を受講する場合があります)

3つめの「自己評価して伝えられる」は、そのまま提出書類と面接で確かめられる項目だと考えられます。

学修計画書と活動報告書

出願書類のうち、大学所定用紙で書くものは2つです。

  • 志望理由を含む入学後の学修計画書(1,000字程度):設問は「総合型選抜に合格し、来年4月から本学の学生になった場合、大学での学修や活動で、どのようなことをしたいですか。本学を志望する理由と、これまでの学業や活動に関連付けて、具体的に書いてください」です。黒のボールペンで書き、消えるタイプは使えません
  • これまでの音楽を含む学びや活動の報告書:PDFとExcelの様式があり、記載例も公開されています

設問が「志望理由」と「入学後の計画」と「これまでの学業や活動」を関連付けてと指定しているところが要点です。過去・現在・将来が1本につながっていないと、1,000字が埋まりません。書き方は志望理由書の書き方 完全ガイド、活動の掘り起こし方は活動報告書に書くことがない人が、書けるようになる4つの掘り方にまとめています。

試験科目は専修ごとに違う

選考は楽典、専攻科目または実技、面接、書類審査(調査書を含む)で行われます。専修ごとの組み合わせは次のとおりです。

専修(専攻) 専攻科目・実技 楽典
声楽・鍵盤楽器・弦管打楽器・ジャズ 演奏実技、面接 ○
作曲 作品または和声課題提出、和声または作曲課題、聴音、ピアノ新曲視奏、面接 ―
音楽デザイン(B日程のみ) 口述試験、面接 ○
音楽教育・幼児音楽教育 声楽、器楽(ピアノ)、面接 ○
音楽療法 自由曲弾き歌いまたは無伴奏による歌唱、ピアノによる課題曲演奏、面接 ―
音楽情報 プレゼンテーションまたはパフォーマンス、面接 ―

くにおん楽典検定の合格認定者は、合格認定証の写しを志願票とともに提出します(作曲専修の志願者は不要です)。外国人留学生としての出願はB日程に限って認められ、日本語(読解問題・作文問題、60分)が加わります。

特別給費奨学生総合型選抜

もう1つ、特別給費奨学生総合型選抜があります。演奏・創作学科の声楽・鍵盤楽器(ピアノ)・弦管打楽器を対象に10名以内を募集し、入学時に満20歳以下で国立音楽大学を専願とすることが条件です。

  • 1次試験は書類選考と演奏実技の動画審査、2次試験は楽典・演奏実技・面接です
  • 1次の出願は2026年10月1日〜10月5日(期間内必着)で、結果は11月初旬にメールで通知されます
  • 2次のWeb出願は11月1日〜11月6日、試験は11月29日、合格発表は12月4日10時です
  • 特典は、学費の全額免除または半額免除が若干名(毎週45分の追加レッスン、特別レッスン、講習会受講の補助が付きます)と、学費30万円免除が15名程度です
  • 特別給費奨学生として不合格でも、一定基準以上の成績なら「特別選抜入学生」として合格とする場合があります(この場合は特典はありません)

武蔵野音楽大学:4校で唯一、専願を条件としない

武蔵野音楽大学の総合型選抜は第1回から第4回まで4回あり、募集定員は120名です。出願資格には「本学を専願とすることを条件としません」と明記されています。

試験日 合格発表
第1回 2026年9月26日・27日 11月2日
第2回 2026年10月24日・25日 11月2日
第3回 2026年12月12日・13日 12月17日
第4回 2027年3月16日・17日 3月18日

第1回の出願は、Web出願(情報登録)が2026年9月1日10時から9月8日23時59分まで、出願書類の郵送が9月1日消印から9月10日必着です。合否はウェブ出願サイトの合否照会で確認し、あわせて特定記録速達で通知が届きます。第1回の受験者は第2回に出願できません。受験料は35,000円(演奏学科ヴィルトゥオーゾコースは40,000円)です。

課題小論文がある4つのコース

武蔵野音楽大学の総合型選抜では、楽典と外国語を課しません。そのぶん音楽総合学科では課題小論文と口頭試問が中心になります。

コース 課題小論文 テーマ ほかの科目
オープンメジャーシステム 50分 芸術文化全般 面接・書類審査・口頭試問
音楽学コース 90分 音楽と芸術文化全般 面接・書類審査・口頭試問・論文提出
音楽教育コース 50分 教育または音楽教育 面接・書類審査・口頭試問・実技
アートマネジメントコース 50分 芸術文化全般 面接・書類審査・口頭試問
作曲コース なし ― 面接・書類審査・作品提出・プレゼンテーション
  • アートマネジメントコースは、総合型選抜で実技も楽典も外国語も課しません。面接・書類審査・課題小論文(50分)・口頭試問の4つだけです
  • 音楽学コースの課題小論文は90分で、出願時に提出する音楽研究レポート(音楽について調べたり考えたりしたこと)についても口頭試問で問われます。レポートは字数の指定がなく、大学所定の様式(A4サイズ)に収めます(裏面も記入できます)
  • 音楽教育コースの口頭試問には、高校在学時の音楽活動と大学入学後の抱負についての3分〜4分のスピーチが含まれます。音楽活動は学校外のことでもかまいません。課題小論文は「主に内容の的確さと構成力、並びに文章表現力」で判定されます
  • 作曲コースのプレゼンテーションは、自作品か編曲作品について最大20分(機材のセッティングを含む)行い、そのあと10分程度の質疑応答があります

演奏学科(器楽コース・声楽コース・ヴィルトゥオーゾコース)の総合型選抜は、専攻実技と面接です。

出願書類には、志望理由書のほか、音楽活動成果報告書(演奏学科全コース・作曲コース・音楽教育コース)または芸術文化活動の成果報告書(オープンメジャーシステム・アートマネジメントコース)があり、関連する参考資料のコピーを任意で添えられます。第1回・第2回を受験した人は、調査書・志望理由書・成果報告書を第3回以降に出し直す必要がありません(追記があれば提出できます)。

桐朋学園大学:学修計画書の書類審査と、4種類の総合型

桐朋学園大学の総合型選抜(総合型入試)はA日程25名・B日程若干名で、桐朋学園大学への入学を専願とする人が対象です。専攻はピアノ、弦楽器、管楽器、打楽器、ハープ、古楽器、声楽、作曲、指揮、ミュージコロジーです。

出願 試験 発表 手続締切
A日程 2026年9月14日〜9月28日 10月31日〜11月1日 11月11日11時予定 11月23日
B日程 2027年2月17日〜3月12日 3月20日 3月20日19時予定 3月24日

選考は、試験(専門科目、専攻実技、面接)と学修計画書の書類審査によります。

  • 専門科目は、楽典(1時間)、聴音(1時間)・新曲視唱、副科ピアノ実技、指揮専攻は理論ピアノ実技およびスコアリーディングです
  • 副科ピアノ実技は、ピアノ専攻・古楽器専攻チェンバロ・作曲専攻・指揮専攻・ミュージコロジー専攻の志願者は受験不要です
  • 作曲専攻とミュージコロジー専攻の専攻実技では楽器演奏が課されます
  • 出願時に「認定証」を提出した科目は試験が免除されます
  • ミュージコロジー専攻は「聴音・新曲視唱(B課題)」か「楽器等演奏(ピアノ以外も可)」のどちらかを選びます

入学検定料は55,000円です。試験会場はA日程が調布キャンパスと仙川キャンパス、B日程が仙川キャンパスです。

総合型選抜は4つの方式で行われる

方式 試験日 募集専攻
総合型入試A日程 2026年10月31日・11月1日 全10専攻
総合型入試B日程 2027年3月20日 全10専攻
特待生Ⅰ期 二次試験 2026年11月7日 ピアノ、弦楽器
特待生Ⅱ期 二次試験 2026年12月15日・16日 ピアノ、弦楽器
飛び入学 二次試験 2026年12月15日・16日 ピアノ、弦楽器
外国人留学生入試 2026年10月31日・11月1日 全10専攻

飛び入学は、出願時に高校2年(中等教育学校5年)に在学していて、その年度末の年齢が満17歳以下の人が出願できる制度です。2019年度から実施されています。

  • 出願資格には、専攻として志願する楽器等演奏に優れた能力を有し学修に積極的な意欲を持つこと、これまでに国内外のコンクールや演奏活動において顕著な実績を有することが含まれます
  • 1次試験は書類審査で、志望理由・活動報告書、実技指導教員の推薦書、高等学校長の推薦書、調査書が見られます
  • 2次試験は実技試験と面接です
  • 総合型選抜の1つの方式として実施されており、合格者は特待生として初年度の授業料の全額または一部の学納金が免除されます

特待生制度は、入学試験または所定の学内試験における専門実技の成績が極めて優秀と認められた人に、入学金・教育充実費・授業料等の全額または一部を免除するものです。2026年度は大学で11名が該当し、内訳は入学金と授業料一部88万2500円の免除が3名、教育充実費と施設設備費一部50万円の免除が2名、教育充実費30万円の免除が3名、教育充実費一部10万円の免除が3名でした。

学費を並べる

初年度の合計 備考
東京音楽大学(声楽・器楽など) 1,321,000円(春学期分) 音楽文化教育・ミュージックビジネス・テクノロジーは1,121,000円
国立音楽大学 2,377,000円 次年度以降は2,127,000円
武蔵野音楽大学(音楽総合学科) 2,200,000円 演奏学科 器楽・声楽は2,230,000円
桐朋学園大学 2,301,600円 入学手続時は1,380,800円
  • 東京音楽大学の金額は2026年度入学者の実績(参考)で、春学期の入学金・授業料・施設等維持費の合計です。作曲指揮専攻ミュージック・メディアコースは1,366,000円です
  • 国立音楽大学は入学手続時1,322,000円と10月末日1,055,000円の2回に分けて納めます
  • 武蔵野音楽大学は入学金150,000円・授業料1,390,000円(音楽総合学科は1,360,000円)・施設費680,000円・後援会費10,000円です
  • 桐朋学園大学は2025年度・2026年度入学生の金額で、寄付金や学債はないと明記されています

どこから手をつけるか

  1. 専願かどうかを最初に確かめる。武蔵野音楽大学以外の3校は専願です。東京音楽大学は「専願者として取り扱うため原則として入学を辞退することはできません」と要項に書かれています
  2. 自分の専攻に書く課題があるかを見る。東京音楽大学のミュージックビジネス・テクノロジーと音楽文化教育は論文課題1200〜1600字、武蔵野音楽大学の音楽総合学科は課題小論文50分か90分です
  3. 書類の様式をダウンロードして分量を測る。国立音楽大学の学修計画書は1,000字程度、武蔵野音楽大学の音楽研究レポートは字数指定なしで所定の様式に収めます
  4. 免除の制度を確認する。東京音楽大学の認定試験、国立音楽大学のくにおん楽典検定、桐朋学園大学の認定証は、どれも夏までの行動が9月以降に効いてきます
  5. 口頭試問で自分の書いたものが問われる前提で書く。東京音楽大学の音楽文化教育とミュージックビジネス・テクノロジーは当日書いた論文の内容を、武蔵野音楽大学は提出したレポートと当日の小論文を、それぞれ口頭試問で聞かれます

まとめ

  • 東京の音楽大学4校は、いずれも総合型選抜を実施しています
  • 専願を条件としないのは武蔵野音楽大学だけです
  • 東京音楽大学は140名の枠で、ミュージックビジネス・テクノロジー専攻は論文課題90分と口述試問だけ、音楽文化教育専攻は英語課題・論文課題90分・口述試問・実技です
  • 国立音楽大学は全専修に1,000字程度の学修計画書を課し、志望理由と入学後の計画をこれまでの学業や活動と関連付けて書かせます
  • 武蔵野音楽大学は楽典と外国語を課さず、音楽総合学科の5コースのうち4コースで課題小論文があります。アートマネジメントコースには実技がありません
  • 桐朋学園大学は専門科目・専攻実技・面接に学修計画書の書類審査を加え、総合型選抜として特待生・飛び入学・外国人留学生入試も行っています

神奈川の音楽大学は洗足学園音楽大学・昭和音楽大学の総合型選抜にまとめました。昭和音楽大学には、実技のかわりに小論文(60分・800字以内)を選べるコースがあります。

芸術系の論じ方は芸術系の小論文対策と小論文の頻出テーマ|芸術と社会に、美術系の総合型選抜は武蔵野美術大学・多摩美術大学・日本体育大学の総合型選抜にまとめました。東京海洋大学・筑波技術大学の総合型選抜の後半では、東京藝術大学に総合型選抜がないことを要項で確認しています。大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。

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