国立音楽大学の総合型選抜。小論文はなく、勝負は1000字の学修計画書と口頭試問
国立音楽大学の2027年度総合型選抜を入学者選抜要項から整理しました。要項112ページのうち総合型選抜の章に「小論文」の語は1件もありません。代わりに1000字の学修計画書が全員必須で、音楽文化教育学科の4専修と音楽デザイン専修ではこれが口頭試問でそのまま問われます。楽典を課さない専修が3つあり、音楽情報専修は楽典すらありません。配点は非公開です。
国立音楽大学の総合型選抜には★小論文がありません。
★要項112ページ全文で「小論文」がヒットするのは一般選抜と3年次編入学試験の章だけで、★総合型選抜の章(冊子p.19〜40)には1件も出てきません。「コールユーブンゲン」「新曲視唱」も同じで、総合型選抜の章には出てきません。
代わりに★1000字の「志望理由を含む入学後の学修計画書」が全員必須で、★音楽文化教育学科の4専修と音楽デザイン専修では、これが口頭試問でそのまま問われます。
必ず最新の入学者選抜要項で確認してください。日程・募集人員・選考方法は年度によって変わります。この記事は2027年度 入学者選抜要項(全112ページ)によります。 出典:国立音楽大学 音楽学部 入学案内。2026年10月5日に確認しました。
★要項に訂正・変更のお知らせはありません(「訂正」「変更のお知らせ」「お詫び」「正誤」「差し替え」「修正」「変更点」の7語を全112ページで検索して0件。大学サイトのお知らせ一覧にも2027年度入試の訂正告知はありません)。
★総合型選抜は専願です(出願資格(2)に「第1志望として本学での勉学を強く希望すること(専願)」と明記)。
区分と日程
| 区分 | 試験日 | 出願期間(消印有効) | 合格発表 |
|---|---|---|---|
| ★総合型選抜 A日程 | 2026年9月26日〜27日 | 2026年9月1日〜9月4日 | 2026年11月2日10時 |
| ★総合型選抜 B日程 | 2026年★11月28日〜29日 | 2026年★11月1日〜11月6日 | 2026年12月4日10時 |
| ★総合型選抜 C日程 | 2026年★12月27日 | 2026年★12月3日〜12月7日 | 2027年1月8日 |
| ★特別給費奨学生総合型選抜 | 1次:書類+★動画審査/2次:2026年11月29日 | ★1次:2026年10月1日〜10月5日必着(消印有効ではない)/2次:11月1日〜11月6日 | 2026年12月4日10時 |
★C日程の合格発表時刻は、要項(14時)と大学サイト(10時)で食い違っています。どちらも大学公式なので、該当する人は大学に確認してください。
★特別給費奨学生総合型選抜の1次出願(10月1日〜5日)は、2次のWeb出願期間(11月1日〜6日)より1か月も前で、しかも必着です。2次の出願登録には★1次合格者にのみ通知されるパスワードが必要です。
★募集人員は総合型選抜で合計90名です。
| 区分 | 募集人員 |
|---|---|
| 総合型選抜 ★演奏・創作学科 | ★50名程度 |
| 総合型選抜 ★音楽文化教育学科 | ★30名程度 |
| ★特別給費奨学生総合型選抜 | ★10名程度(★大学サイトは「10名以内」と表現が違います) |
★A日程・B日程・C日程ごとの内訳も、専修ごとの募集人員も要項に記載がありません。
どの専修で実施しているか
★音楽デザイン専修がB日程だけという例外を除けば、全12専修(専攻)で実施されます。
| 学科 | 専修(専攻) | A日程 | B日程 | C日程 | 特別給費 |
|---|---|---|---|---|---|
| 演奏・創作 | 声楽 | ○ | ○ | ○ | ★○ |
| 演奏・創作 | 鍵盤楽器(ピアノ) | ○ | ○ | ○ | ★○(ピアノのみ) |
| 演奏・創作 | 鍵盤楽器(オルガン/電子オルガン) | ○ | ○ | ○ | × |
| 演奏・創作 | 弦管打楽器 | ○ | ○ | ○ | ★○ |
| 演奏・創作 | ジャズ | ○ | ○ | ○ | × |
| 演奏・創作 | 作曲 | ○ | ○ | ○ | × |
| ★演奏・創作 音楽デザイン | ★× | ★○ | ★× | × | |
| 音楽文化教育 | 音楽教育/音楽療法/音楽情報/幼児音楽教育 | ○ | ○ | ○ | × |
★外国人留学生としての出願は、総合型選抜B日程に限って認められます(日本人受験者と同じ試験に加えて★日本語〔読解問題、作文問題〕60分。★日本語能力試験N2以上の合格が必要)。
楽典を課さない専修が3つある
★音大だから全員に実技と楽典がある、という思い込みは要項と合いません。
| 学科 | 専修(専攻) | 専攻科目 | 声楽 | ピアノ | ★楽典 |
|---|---|---|---|---|---|
| 演奏・創作 | 声楽/鍵盤楽器/弦管打楽器/ジャズ | 演奏実技 面接 | − | − | ○ |
| ★演奏・創作 作曲 | 作品または和声課題提出/和声または作曲課題 聴音/ピアノ新曲視奏 面接 | − | − | ★なし | |
| ★演奏・創作 音楽デザイン(B日程のみ) | ★口述試験 | − | − | ○ | |
| 音楽文化教育 | 音楽教育/幼児音楽教育 | ★面接 | ★○ | ★○ | ○ |
| ★音楽文化教育 音楽療法 | 自由曲弾き歌いまたは無伴奏による歌唱、ピアノによる課題曲演奏/面接 | − | − | ★なし | |
| ★音楽文化教育 音楽情報 | ★プレゼンテーションまたはパフォーマンス/面接 | − | − | ★なし |
★楽典を課さないのは作曲・音楽療法・音楽情報の3専修です。
★音楽情報専修は、総合型選抜では楽典すらなく、プレゼンテーションまたはパフォーマンスと面接だけです。
★音楽デザイン専修は、総合型選抜では実技も楽典以外の筆記もなく、口述試験1本(+楽典)です。
★音楽教育・幼児音楽教育は専攻科目が面接で、共通科目として声楽とピアノの実技があります。
★楽典の試験時間・出題範囲・配点は要項に記載がありません。出題範囲については「出題意図(2026年度)」に★「音程、音階、調、調判定、移調、和音の種類、楽語、音楽史的な知識など」とあります。
配点は公開されていない
★要項に総合型選抜の配点は公開されていません。
★全112ページで「配点」の語がヒットするのはPDF p.45の1ページだけで、これは★一般選抜(A日程)の試験科目表です。総合型選抜の試験科目表には★配点の行も列も存在しません。
大学サイトの入試Q&Aでも「各入試区分における試験科目、試験内容および★配点(一般選抜A日程)等の詳細については、募集要項をご確認ください」と、★配点が一般選抜A日程に限られることを括弧書きで示しています。
同じQ&Aに書かれていることは、対策の役に立ちます。
「入学者選抜では、演奏や作曲などの実技試験に加え、楽典・学科試験、提出書類等を含めて総合的に評価し、合否を判定します。(中略)そのため、★特定の科目のみが著しく低い場合には、総合的な判断の結果として不合格となることがあります。また、★課題曲の取り違えなど、試験の指示に従っていない場合は失格となります。」
要項にも「合否の判定は、全ての科目を見て総合的に判断し決定します」とあります。
★総合型選抜の不合格者への成績開示はありません(成績概要が通知されるのは一般選抜A日程の不合格者だけです)。
学修計画書は1000字・黒ボールペンの手書き
★全員提出です。設問文は次のとおりです(大学の原文ママ)。
「★総合型選抜に合格し、来年4月から本学の学生になった場合、大学での学修や活動で、どのようなことをしたいですか。本学を志望する理由と、これまでの学業や活動に関連付けて、具体的に書いてください。(字数1,000字程度)」
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 様式 | 本学所定用紙(A4・2ページ)。★原稿用紙形式で25字×40行=1,000字 |
| ★目盛 | 右端に5/10/15/20/25/30/35行の目盛と、★400字・800字・1,000字の位置に目印 |
| ★筆記具 | ★「黒ボールペンを使用してください。(消えるタイプのボールペンは使用不可)」→★手書き。ワープロ可の記載はありません |
| その他 | 出願日程(A/B/C日程)に○を付ける欄あり |
★設問は3つの要素を関連づけることを求めています。①大学での学修や活動でしたいこと、②本学を志望する理由、③これまでの学業や活動。★「関連付けて、具体的に」と指定されているので、3つを別々に書くのでは要求を満たしません。
★音楽デザイン専修の志願者は、入試種別にかかわらず全員提出です(一般選抜A日程でも必要)。
もう1つの所定様式「活動の報告書」はワープロ可
★「これまでの音楽を含む学びや活動の報告書」も全員提出です。★学修計画書と筆記具の扱いが違います。
「※黒ボールペンを使用してください。(消えるタイプのボールペンは使用不可)/★※ワープロソフト使用可。」
★記入欄は4つで、設問文は次のとおりです(原文ママ)。
| № | 設問 | 形式 |
|---|---|---|
| 1 | 「中学校卒業後から出願に至るまでの学びや活動の取り組み期間、活動の内容と成果 ★※音楽に関するものを中心に。」 | 表(期間/活動の内容と成果・役割 等)★6行 |
| 2 | 「コンクール、各種大会など、特記すべき受賞歴および参加歴(活動の記録と重複してもよい) ★※音楽に限らない。」 | 表(年/月/年齢/名称/主催者/成果や結果)★7行 |
| 3 | 「資格・検定・段位等の取得(活動の記録と重複してもよい) ★※音楽に限らない。」 | 表(年/月/年齢/名称/級位/認定機関名)★5行 |
| 4 | 「上記の報告の他に、★自分自身について知っておいてほしいと思うことがあれば、書いてください。★特になければ、書かなくてもかまいません。」 | 自由記述枠1つ |
★1は「音楽に関するものを中心に」、2と3は「音楽に限らない」と書き分けられています。
★字数指定はありません(枠の大きさが実質の制限です)。★Excel版と記載例も公開されています。
出した書類が、そのまま口頭試問の材料になる
★ここが総合型選抜のいちばん実務的な特徴です。
| 専修 | 要項の文言 |
|---|---|
| ★音楽教育・幼児音楽教育 | 「個人面接 ★提出された『志望理由を含む入学後の学修計画書』、『これまでの音楽を含む学びや活動の報告書』を踏まえた口頭試問を行います。」 |
| ★音楽療法 | 「個人面接 ・提出された★『学修計画書』『報告書』を踏まえた口頭試問を行います。・★面接内で、声楽とピアノの実技を併せて行います。」 |
| ★音楽情報 | 「個人面接 提出された★『学修計画書』『報告書』を踏まえた口頭試問を行います」「★面接はプレゼンテーションまたはパフォーマンスが終了したのちに、同じ部屋で実施します。」 |
| ★音楽デザイン | 口述試験 b「★志望理由を含む入学後の学修計画書の内容に関して」 |
| 作曲 | 「5.面接 a.★提出作品について b.★志望動機について」 |
| 声楽・鍵盤楽器・弦管打楽器・ジャズ | ★「演奏実技(面接を含む)」という見出しのみ。面接の内容は要項に書かれていません |
★音楽文化教育学科の4専修と音楽デザイン専修では、書いて出したものを後から口で説明させられます。★1000字の学修計画書は「書いて終わり」ではありません。
出題意図にも★「そのほか口述試験においては、学修計画書に書かれた内容に関して質問します」(音楽デザイン専修)と明記されています。
出題意図から読み取れる評価の観点
★総合型選抜の過去問は非公表ですが、★出題意図は専修ごとに公開されています。
| 専修 | 出題意図(要点) |
|---|---|
| ★音楽デザイン(学修計画書について) | 「音楽デザインとは、★メディアや環境も含めた総合的な視点から取り組む幅広い音楽実践です。…その中核に★コンピュータ、音響、創作を据え、★音楽家の概念の拡張を目指します。入学者選抜においては、★現時点での取り組みや興味関心、知的好奇心、さらに今後の創作、研究への意欲を多角的に問います。そうした点に留意して学修計画書へご記入ください。」 |
| ★音楽デザイン(口述試験) | 演奏と作品解説:「演奏した作品について、★漠然とではなく音楽的特徴や歴史的文脈などをとらえて分析的に取り組めているかを、解説から判断します」/プレゼンテーション:「★試行錯誤しながら実際に創作を試みているという積極性や、★自身の取り組みを第三者へ適切に説明できるかを判断します」 |
| ★音楽情報 | 「★実技系の学科と違って一定水準以上のパフォーマンス能力を求めているわけではなく、あくまで★音楽の研究に携わる学生としての資質、広い意味での音楽性を確認するためのものです」 |
| ★音楽療法 | 「音楽療法に取り組むためには、★しっかりした動機や多くのことを学ぼうとする態度、様々な関係者への思いやりの心を持っていることが重要です」 |
| 全体(期待する学生像) | 「本学が求めるのは、単に専攻の勉強を4年間続けるというだけでなく、★高い目標を持ち、自らの能力を常に高め、新たな可能性に積極的に挑む学生、★専攻の基礎能力をしっかり身につけ、基本的な学力・理解力を持ち、意欲的に勉学に取り組む学生です」 |
★音楽デザイン専修の出題意図には「そうした点に留意して学修計画書へご記入ください」と、書き方への指示そのものが入っています。
★音楽情報専修の出題意図は「一定水準以上のパフォーマンス能力を求めているわけではない」と明言しています。上手さを競う試験ではないということです。
過去問は非公表。ただし楽典は代わりが示されている
公開されている過去問PDFに★枠囲みで明記されています(原文ママ)。
「★以下の入試種別の過去問題は非公表です。 ★総合型選抜・特別給費奨学生総合型選抜・一般選抜(B日程)・外国人留学生入試・3年次編入学試験 ★楽典については、一般選抜(A日程)過去問題を参考に対策するとよいでしょう。」
★大学自身が代わりの教材を指定しています。公開されているのは一般選抜A日程の★楽典(解答用紙・解答つき)/新曲視唱/聴音などです。
★「くにおん楽典検定」の過去問題(第1回〜第12回)が、Googleフォーム形式・自動採点つきで公開されています。
くにおん楽典検定で楽典が免除される
★受験準備講習会で楽典を受講すると、その中で行われる「くにおん楽典検定」の結果によって入試の楽典が免除されます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 判定 | ★100点満点で採点。一定レベルに達していると判断された者のうち★入学試験受験学年(高校3年生以上)の受検者に合格認定証(★年度内有効)を発行 |
| 効果 | ★2027年度入学試験(今年度内に実施される国立音楽大学の全ての入試種別)で「楽典」の受験が免除 |
| ★例外 | ★2026年12月に行われる総合型選抜(C日程)については、直前の冬期受験準備講習会で実施する検定の結果を利用できません |
| 受検資格 | ★高校2年生以上(既卒生含む)で受験準備講習会のCブロック「楽典」に申し込んだ人。★通算4回まで |
| 費用 | ★検定料は無料。ただし受験準備講習会「楽典」の受講は有料 |
| 実施 | ★夏期(8月)と冬期(12月)の受験準備講習会期間中の午後。申込は夏期5月24日〜6月30日、冬期10月19日〜11月25日 |
| オンライン受検 | ★一都三県(東京・神奈川・埼玉・千葉)以外に住む人が対象。一都三県在住者は会場受検 |
| ★持ち越し | ★高校2年生で冬期に合格認定された場合は、2028年度入試(一般選抜A・B日程を除く)で楽典が免除(2027年度からの新しい扱い) |
★免除を受けるには出願時に申請が必要です(出願書類の「くにおん楽典検定合格認定証の写し」を提出)。★合格していても申請を忘れると免除されません。
★冬期受験準備講習会は2026年12月23日〜26日で、申込は10月19日より開始予定です。★C日程(12月27日)には間に合わない点に注意してください。
伴奏者は大学が用意する(特別給費だけ逆)
| 区分・専修 | 伴奏 |
|---|---|
| ★声楽専修(総合型選抜) | ★「伴奏者および伴奏譜は本学で用意します」(2027年度から「伴奏譜」が明記されました) |
| ★音楽教育・幼児音楽教育の声楽(総合型選抜) | ★「伴奏者および伴奏譜は本学で用意します」 |
| 音楽デザインの「演奏および作品解説」 | ★伴奏者はなし |
| ★音楽情報のプレゼン・パフォーマンス | ★「伴奏者や共演者の同伴はできません」 |
| ★特別給費奨学生総合型選抜の声楽 | ★「伴奏はピアノ伴奏のみとし、伴奏者は志願者が同伴する」 |
★通常の総合型選抜と特別給費で逆になっています。
★声楽はA群2曲・B群2曲の計4曲を準備し、当日指定される2曲(各群から1曲ずつ)を歌います。★歌詞は原語、決められた調、暗譜です。「演奏前に調性の確認をしますので、★選択した曲の調性を覚えておくこと」という注意もあります。
★イタリア古典歌曲はパリゾッティ版などの一般的な楽譜を使うよう指定されていて、★国立音楽大学編『イタリア声楽曲選集』(カワイ出版)に同曲が収録されていると案内されています。
★「複数の作曲家によるIch liebe dichという同名異曲があります。作曲者(Beethoven, L.v.)を間違えないこと」という注意書きまで要項にあります。
★「指定された課題曲以外の曲を演奏した場合は失格となります」と明記されています。★遅刻も失格です(特に指示がなければ30分前に入室)。
音楽情報専修のプレゼン・パフォーマンスの条件
★出願時にどちらかを選び、タイトルを課題提出票(Googleフォーム)に記入します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時間 | ★プレゼンテーションは5分程度、パフォーマンスは3分程度 |
| プレゼンの例 | 「関心のある作曲家やアーティストの紹介、★印象に残った本の紹介、任意のテーマによる研究発表、自作の音楽作品・映像作品等の紹介、★自作楽器の説明、音・音楽・楽器等に関する分析や★コンピュータを用いたデータ分析の解説、コンピュータプログラミングの紹介」 |
| パフォーマンスの例 | 「楽器演奏、歌唱、弾き歌い、★演技、ダンス、舞踊」 |
| スライド | PowerPoint等の投影可(ノートPC等を持参、★HDMI接続。変換アダプタは各自で) |
| ★インターネット | ★試験場で学内LANを用いてインターネットに接続することはできません |
| 配布資料 | ★A3用紙1枚以内(両面コピー可)を4部 |
| 楽譜 | ★見てもかまいません |
| ★注意 | ★演技・ダンス・舞踊等は、怪我の防止のため裸足厳禁。★出願時に届け出た内容と異なることを行ってはいけません |
★面接はプレゼン・パフォーマンスの直後に同じ部屋で行われます。
専修別の提出物
| 専修 | 提出物 | 要点 |
|---|---|---|
| ★作曲 | 作品または和声課題 | ①作品:★オリジナル作品、編成自由、2作品まで/②和声課題:公開されている★和声課題集10題から任意の4題以上を作成して提出。★1題を自作の創作和声課題に替えてもよい。全ての課題に★調性と和音記号(I, V7等)または和音数字を明記。★データのアップロードも可(A日程8月31日、B日程10月29日、C日程12月2日までに連絡) |
| ★音楽デザイン | 作品または企画書(プレゼンを選ぶ場合) | 音楽や音を中心に用いた★5分以内のオリジナル作品もしくは企画書を1点。USBメモリ/印刷物/アップロードのいずれか。★オーディオはAIFF, WAV, AAC, MP3/ムービーはMP4, MOV(500MB以下) |
| 音楽療法/音楽情報/音楽デザイン | 課題提出票 | ★Googleフォームでの入力(出願期間内に送信) |
| 音楽デザイン | 演奏楽器・持込機器等記入票 | ★該当しない場合も提出が必要 |
| 声楽/ピアノ/音楽教育・幼児音楽教育/ジャズ | 受験曲目記入票等 | ★声楽専修のものはカラープリンター印刷必須。Web出願登録時に選択した曲と同一のものを記入(★調性は記入不要) |
★作曲専修の和声課題集は「2027年度総合型選抜・学校推薦型選抜 作曲専修 和声提出課題集」という表題で、総合型選抜と学校推薦型選抜で同じ課題集を使うことが分かります。
★音楽デザイン専修の音楽デザイン課題には、総合型選抜では「あらかじめ指定する書物」(課題図書)がありません。課題書物があるのは一般選抜(A日程)の音楽デザイン専修で、★書物は12月中旬に大学Webサイトで指定されます。
推薦書がないのが、学校推薦型選抜との境界
★出願書類一覧に「推薦書」の項目がありません(外国人留学生の追加書類にのみ最終学校長の推薦書が含まれます)。
| ★総合型選抜 | ★学校推薦型選抜 | 一般選抜(A日程) | |
|---|---|---|---|
| ★要項の公開 | ★公開 | ★非公開 | 公開 |
| ★推薦書 | ★不要 | 推薦が前提 | 不要 |
| ★専願 | ★専願 | − | 専願ではない |
| 大学入学共通テスト | ★不使用 | − | ★必須(外国語+任意の1科目) |
| ★配点の公開 | ★なし | − | ★あり |
| ★オンライン受験 | ★不可(対面方式のみ) | − | ★可 |
| ★過去問の公開 | ★非公表 | − | 公表 |
★要項の目次ページに「※学校推薦型選抜募集要項は別になっています(非公開)」と明記されています。学校推薦型選抜は★指定校による選抜と附属高校からの内部選考で、★大学は指定校の校名を公表していません。
★つまり学校推薦型選抜は一般の受験生が自分で出願できる入試ではありません。境界はここで明確です。
★総合型選抜と特別給費奨学生総合型選抜の重複受験はできます(要項が両方に合格した場合を前提に書いています)。★一般選抜A日程にある「第2志望併願」の制度は総合型選抜にはありません。
出願資格で「記載なし」を確認した項目
出願資格は(1)〜(5)をすべて満たすことが条件です。(2)〜(5)は数値基準ではなく、次のような内容です。
- (2) ★志望理由や入学後の学修計画が明確で、第1志望として本学での勉学を強く希望すること(専願)
- (3) 本学の学習環境を積極的に活用して、入学後の目標や学修計画を実現する★十分な意欲と能力を有すること
- (4) ★音楽活動に積極的に取り組み、その成果を自己評価して、その内容を伝えられること
- (5) ★入学内定後から入学までの期間に、本学が指定する課題等に積極的に取り組めること(必要に応じて★冬期受験準備講習会の指定科目を受講していただく場合があります)
| 項目 | 確認結果 |
|---|---|
| ★評定平均値の基準 | ★要項に記載なし。「評定」の語はアドミッション・ポリシーの一文にしか出てきません |
| ★英語資格(英検・TOEIC等) | ★要項に記載なし。総合型選抜の章に「英語」の語が一度も出てきません |
| ★既卒の可否・年数制限 | ★卒業年次の制限なし。既卒者も出願できます(調査書は「既卒者は、卒業後発行のもの」) |
| ★オープンキャンパス等への参加義務 | ★要項に記載なし(要項全体に「オープンキャンパス」の語がありません) |
| ★事前のレッスン受講 | ★出願条件としてはなし。出願資格(5)は★合格後の話です |
| ★年齢制限 | ★通常の総合型選抜にはなし。★特別給費奨学生総合型選抜だけ「入学時に満20歳以下」(★本学在学中の者は不可) |
特別給費奨学生総合型選抜は学費免除とセット
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| ★(1) 学費 全額免除/半額免除 | ★若干名。学費以外の特典として①★通常のレッスン時間に加え45分のレッスンを毎週受講②国際的に活躍する音楽家による特別レッスン③★国内外の講習会受講を補助(最大2回まで、審査あり)。★原則4年間給付(3年次進級時に継続審査あり) |
| ★(2) 学費 30万円免除 | ★15名程度。★原則2年間給付 |
★「学費免除額については、入試成績により決定し、通知します」と明記されています。
★「特別選抜入学生」という仕組みがあります。特別給費奨学生として不合格でも、一定基準以上の成績なら「特別選抜入学生」として合格とする場合があります。★特別給費奨学生の特典は与えられませんが、入学を希望する場合は★1次試験の出願時に「希望する」を選択しておく必要があります(★出願後の変更はできません)。
★通常の総合型選抜(A・B・C日程)の合格者を対象にした学費減免・特待生制度は、要項にも学費・奨学金ページにも見あたりません。
入試結果。専修によって半分前後しか通らない
2026年度
| 専修(専攻) | 総合型 志願 | 総合型 合格 | 特別給費 志願 | 特別給費 合格 |
|---|---|---|---|---|
| 声楽 | 40 | 37 | 10 | 6 |
| ピアノ | 20 | 19 | 8 | 2 |
| ★作曲 | ★14 | ★7 | / | / |
| ★音楽デザイン | ★11 | ★8 | / | / |
| ★サクソフォーン | ★6 | ★4 | 4 | 0 |
| ジャズ | 9 | 9 | / | / |
| 音楽教育 | 11 | 11 | / | / |
| 音楽療法 | 4 | 3 | / | / |
| 音楽情報 | 2 | 2 | / | / |
| 幼児音楽教育 | 5 | 5 | / | / |
| ★演奏・創作学科 合計 | ★140 | ★116 | ★47 | ★21 |
| ★音楽文化教育学科 合計 | ★22 | ★21 | / | / |
| ★総計 | ★162 | ★137 | ★47 | ★21 |
★公開されているのは志願者数と合格者数だけで、受験者数は公開されていません(受験者数の列があるのは一般選抜だけです)。★実質倍率は計算できません。
★作曲(14→7)、音楽デザイン(11→8)、サクソフォーン(6→4)のように、総合型選抜でも半分前後しか通らない専修があります。
★特別給費奨学生総合型選抜は47人志願して合格21人(約44.7%)で、★2026年度は「特別選抜入学生」としての合格者が0名でした。
★公開されているのは2026年度のみで、過年度分へのリンクはありません。
検定料と会場
| 区分 | 金額 |
|---|---|
| ★総合型選抜 | ★43,000円 |
| ★特別給費奨学生総合型選抜 | ★1次10,000円+2次43,000円=合計53,000円 |
| (参考)一般選抜A日程 第1志望のみ | 33,000円 |
| (参考)外国人留学生入試 | 50,000円 |
★別途手数料が必要で、金額と支払方法によって異なります。★いったん納入された検定料は返還されません。★支払い後の出願内容(受験する入試・志望学科・試験科目等)の変更もできません。
★会場は大学1か所のみ(東京都立川市柏町5-5-1。西武拝島線・多摩モノレール★玉川上水駅から徒歩7分)。★地方会場はありません。
★総合型選抜・特別給費奨学生総合型選抜・3年次編入学試験は対面方式のみです。★オンライン入試は一般選抜(A日程・B日程)だけです。
- ★試験場・控室・練習室貸出等の詳細は、試験日前に一斉メールで送られる「実施要項」で通知されます。★それ以前の試験時間割等の問い合わせには答えられません
- ★学内のピアノ・電子オルガン練習室および弦管打楽器練習室が無料で使えます
- ★服装は自由
- ★受験上の配慮は各入学試験日の2か月前頃までに入試センターへ申し出て相談。実施例に★着座での演奏、試験時間の延長、別室受験などがあります
- 宿泊の斡旋はありませんが、要項にホテル8軒と学生会館2社の連絡先が掲載されています(予約時に「国立音楽大学受験者」と伝えると割引の設定がある場合あり)
★出願書類は原則郵送(窓口では受け付けません)。★市販の角2封筒に宛名ラベルを貼り、★速達簡易書留またはレターパックプラス(赤)で郵送(消印有効)。★志願票は必ずカラープリンターで印刷(白黒不可)。★受験票は郵送されませんので、マイページからカラー印刷して持参します。
2027年度の変更点
★要項に「変更点」をまとめたページはありません。以下は2026年度要項との突き合わせと、出題意図(2026年度)の予告から確認したものです。
| 専修 | 2026年度 | ★2027年度 |
|---|---|---|
| ★音楽療法 | 専攻科目=面接。★声楽◎・ピアノ◎・楽典◎ | 専攻科目=★自由曲弾き歌いまたは無伴奏による歌唱、ピアノによる課題曲演奏/面接。★声楽・ピアノ・楽典はすべて廃止 |
| ★音楽情報 | プレゼンまたはパフォーマンス 面接/★楽典◎ | プレゼンまたはパフォーマンス 面接/★楽典廃止 |
| ★作曲 | ★ピアノ初見視奏 | ★ピアノ新曲視奏 |
| ★外国人留学生(B日程)の日本語要件 | ★EJUまたはJLPT(JLPTはN2以上) | ★「日本語能力試験(JLPT)N2以上に合格していること」(EJUの選択肢がなくなりました) |
| 声楽 課題曲 | − | ★A群・B群の曲が入れ替わりました。A群に★Händel「Lascia ch'io pianga」/Schumann「Du bist wie eine Blume」/Mendelssohn「Auf Flügeln des Gesanges」が新規に入り、B群に★Pergolesi「Nina」が入りました |
| 声楽 伴奏 | 「伴奏者は本学で用意します」 | ★「伴奏者および伴奏譜は本学で用意します」(伴奏譜が明記) |
| 作曲 作品の提出方法 | 楽譜/音源/両方の★3択 | ★2択に(楽譜のみ/音源およびその楽譜) |
| ★くにおん楽典検定 | − | ★免除期間が延長。高校2年生で冬期に合格すると★2028年度入試(一般選抜A・B日程を除く)で楽典が免除されます |
| 奨学金 | − | ★特別給費奨学金(2028年度新設)が要項に掲載(★3・4年次進級時に学費30万円を給付。全学科・専攻・専修が対象) |
★変わっていないことも確認済みです。募集人員(総合型90名)、入学定員、総合型選抜のA・B・C日程3回、音楽デザイン専修がB日程のみ、出願資格(1)〜(5)、★学修計画書の設問文と字数(1,000字程度)、報告書の様式、ピアノの課題曲、作曲の和声課題集10題と150分。
生成AIは総合型選抜には記載がない
★2027年度の要項112ページに「生成AI」「ChatGPT」はいずれも0件です。総合型選抜ページ・特別給費ページ・入試Q&A・音楽学部入学案内ページにも記載がありません。
★学修計画書・報告書に生成AIを使ってよいかどうかについて、大学の一次情報には記載がありません。
★ただし一般選抜には明文の禁止規定があります。公開されている過去問の★2026年度 音楽情報専修 専攻(小論文)の問題用紙に、次の記載があります(原文ママ)。
・★小論文の執筆にあたり、生成系AI(ChatGPTなど)を使用することは認めない。ただし、生成系AI自体を議論の対象として、AIによる作成物を論文中で検討する際に、引用の形でその文例を用いることは禁止しない。
★これが国立音楽大学が入試について公開している唯一の生成AIに関する明文規定ですが、★対象は一般選抜(A日程)音楽情報専修の事前提出型小論文で、総合型選抜には適用されません(総合型選抜に小論文がないため)。
準備の順番
| 時期 | やること |
|---|---|
| 高3 春 | ★志望専修の試験科目を要項の表で確認する。★楽典を課さないのは作曲・音楽療法・音楽情報の3専修。音楽デザインは★B日程だけ |
| 高3 5〜6月 | ★夏期受験準備講習会の「楽典」に申し込む(申込5月24日〜6月30日)。受講するとその中で★くにおん楽典検定(無料)を受けられ、合格すると入試の楽典が免除されます |
| 高3 6〜7月 | ★受験上の配慮が必要なら各試験日の2か月前頃までに相談。A日程なら7月中 |
| 高3 7月31日 | ★出願資格個別審査の申請期限(A日程)。B日程は10月2日、C日程は11月4日 |
| 高3 夏 | ★1000字の学修計画書を書く。★黒ボールペンの手書きで、★25字×40行の所定用紙。設問は★「大学でしたいこと」「志望理由」「これまでの学業や活動」を関連付けて具体的にという3要素 |
| 高3 夏 | ★活動の報告書を書く(★ワープロ可)。1は「音楽を中心に」、2と3は「音楽に限らない」 |
| 高3 夏 | ★公開されている一般選抜A日程の楽典の過去問で対策する(大学自身が「参考に対策するとよい」と書いています)。★くにおん楽典検定の過去問12回分も自動採点つきで公開されています |
| 高3 夏 | ★出題意図を専修ごとに読む。音楽デザインは★「そうした点に留意して学修計画書へご記入ください」と書き方の指示そのものが入っています |
| 高3 9月1〜4日 | ★A日程の出願(Web出願登録は9月4日13時まで、郵送は消印有効)。★くにおん楽典検定の免除は出願時に申請しないと効きません |
| 高3 9月26〜27日 | A日程の試験。★遅刻は失格。★指定された課題曲以外を演奏しても失格 |
| 高3 10月1〜5日 | ★特別給費奨学生総合型選抜の1次出願(必着)。★消印有効ではありません。★「特別選抜入学生」を希望するかどうかも1次出願時に選択(後から変更できません) |
| 高3 11月1〜6日 | ★B日程の出願(音楽デザイン専修はここだけ) |
| 高3 12月3〜7日 | ★C日程の出願。★冬期受験準備講習会(12月23〜26日)の楽典検定はC日程(12月27日)には使えません |
まとめ
- 国立音楽大学の総合型選抜に★小論文はありません(要項112ページの総合型選抜の章に「小論文」が0件)。「コールユーブンゲン」「新曲視唱」も総合型選抜の章にはありません
- 代わりに★1000字の「志望理由を含む入学後の学修計画書」が全員必須。★黒ボールペンの手書き(消えるペン不可)で、★25字×40行の所定用紙。設問は★「大学でしたいこと」「志望理由」「これまでの学業や活動」を関連付けて具体的に
- ★もう1つの所定様式「これまでの音楽を含む学びや活動の報告書」はワープロ可です。学修計画書と扱いが違います
- ★音楽文化教育学科の4専修と音楽デザイン専修では、出した学修計画書と報告書が口頭試問でそのまま問われます。書いて終わりではありません
- ★楽典を課さないのは作曲・音楽療法・音楽情報の3専修。★音楽情報専修は楽典すらなく、プレゼンまたはパフォーマンスと面接だけです。★音楽デザイン専修は口述試験1本(+楽典)
- ★配点は非公開です。「配点」の語がヒットするのは一般選抜A日程の表1ページだけで、総合型選抜の試験科目表に配点欄がありません。★総合型選抜の不合格者への成績開示もありません
- ★過去問は非公表ですが、★「楽典については、一般選抜(A日程)過去問題を参考に対策するとよいでしょう」と大学自身が代わりを指定しています。★出題意図は専修ごとに公開されています
- ★くにおん楽典検定(無料)に合格すると入試の楽典が免除されます(★出願時の申請が必要)。★C日程は直前の冬期講習の検定結果を使えません。2027年度からは★高2で冬期に合格すれば2028年度入試にも持ち越せます
- ★日程はA(9/26-27)・B(11/28-29)・C(12/27)の3回。★音楽デザイン専修はB日程だけ。★C日程の合格発表時刻は要項14時/サイト10時で食い違っています
- ★募集人員は総合型選抜で合計90名(演奏・創作50名程度+音楽文化教育30名程度+特別給費10名程度)。★日程別・専修別の内訳は非公開
- ★専願です。★推薦書は出願書類にありません。学校推薦型選抜は★要項が非公開で、指定校と附属高校の内部選考のみなので、一般の受験生が出願できる入試ではありません
- ★評定の基準も英語資格の条件もありません(総合型選抜の章に「英語」が0件)。★既卒も年数制限なし。★年齢制限があるのは特別給費だけ(入学時に満20歳以下)
- ★声楽の伴奏者と伴奏譜は大学が用意します。ただし★特別給費では伴奏者を自分で同伴します
- ★特別給費奨学生総合型選抜は1次が書類+動画審査で、出願が10月1〜5日必着(消印有効ではない)。全額/半額免除は若干名、★30万円免除は15名程度。★不合格でも「特別選抜入学生」として合格する場合があり、希望は1次出願時に選択します
- ★2026年度は総合型選抜が志願162・合格137。ただし★受験者数が非公開なので実質倍率は出せません。★作曲14→7、音楽デザイン11→8のように半分前後しか通らない専修があります
- ★2027年度から音楽療法・音楽情報で楽典が廃止され、音楽療法は声楽・ピアノも廃止されて専攻試験に統合されました。作曲は★ピアノ初見視奏→ピアノ新曲視奏。外国人留学生は★EJUの選択肢が消えてJLPT N2必須になりました
- ★検定料は43,000円(特別給費は1次10,000円+2次43,000円)。★会場は立川の大学1か所だけで、★対面方式のみ(オンラインは一般選抜だけ)。★学内の練習室が無料で使えます
- ★遅刻は失格。指定された課題曲以外を演奏した場合も失格です
- ★生成AIについて総合型選抜の要項に記載はありません。★一般選抜(A日程)音楽情報専修の小論文には明文の禁止規定がありますが、総合型選抜には適用されません
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