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日本赤十字東北看護大学の総合型選抜。小論文の出題意図まで公開されている

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日本赤十字東北看護大学の総合型選抜(自己推薦選抜)はエントリーと面談から始まります。小論文60分に加えて口頭試問もあり、過去問と小論文の出題意図が大学サイトで公開されています。

日本赤十字東北看護大学(秋田県秋田市)は、小論文の「出題意図」を公開しています。

本学は、赤十字という国際的なネットワークを持つ看護大学であるため、国際的な課題で看護とも関連のある内容について取り上げた。科学的思考をするために図表のデータを的確に読み取る力、問題解決のために考える力、自分の意見を論理的にわかりやすく他者に伝える能力の程度を評価する目的で出題した。

何を測ろうとしているかが、大学自身の言葉で書かれています。過去問も公開されているので、対策の手がかりは多いほうです。

この記事は、大学が公開している令和9年度の学生募集概要と、総合型選抜のエントリーシート、小論文の過去問と出題意図をもとにまとめました。

出典:日本赤十字東北看護大学「令和9年度 日本赤十字東北看護大学 学生募集概要」「総合型選抜 エントリーシート(記入例)」「小論文出題意図」「令和8年度 自己推薦選抜(総合型選抜)試験問題[小論文]」、大学サイト「看護大学/看護学部 入学試験の概要」(いずれも2026年9月22日に確認)

看護学部看護学科の1学部1学科です。なお、併設の介護福祉短期大学部については、学生募集停止が大学サイトで告知されています。

総合型選抜は「自己推薦選抜」

この大学の総合型選抜は、自己推薦選抜(総合型選抜)という名前です。募集人員は5名。

流れが4段階あります。

期日
エントリー 令和8年9月1日(火)〜9月18日(金)
面談期間 令和8年9月7日(月)〜9月25日(金)
出願期間 令和8年10月5日(月)〜10月16日(金)必着
試験日 令和8年10月27日(火)
合格発表 令和8年11月9日(月)14:00

エントリーと面談が9月にあり、そのあとに10月の出願・試験が来ます。9月に動けないと参加できません。

試験会場は秋田(本学)です。入学検定料は30,000円ですが、親族(父・母・兄弟・姉妹)が本学の卒業生・在学生である場合や、赤十字関連施設に在職している場合は25,000円になります。

エントリーシートで面談の希望日を出す

エントリーシートは記入例が公開されています。写真を貼り、在籍校や課程・学科を記入するほか、2つの欄があります。

面談日を第3希望まで記入してください。※日時は複数ご提示ください。※遠方の方はオンライン可。 (対応可能日時:平日9時00分〜17時00分 所要時間:30分 面談場所:本学またはオンライン) 本学を志望する理由を記入してください。

面談は30分で、平日の9時から17時の間に行われます。オンラインでも受けられます。

そして、提出についての指示があります。

エントリー受付期間内に、「特別活動報告書」とともに提出してください。

エントリーの段階で特別活動報告書も必要です。部活動、生徒会、ボランティアなどの記録をまとめる書類なので、9月の締切に向けて夏のうちに整理しておく必要があります。

総合型選抜だけ「口頭試問」がある

選抜方法はこうです。

小論文、面接、口頭試問、調査書、特別活動報告書、志望理由書を多面的、総合的に評価し、点数化して判定します。

学校推薦型選抜(公募制推薦・指定校制推薦・赤十字特別選抜)の選抜方法は「小論文、面接、学校長推薦書、調査書、特別活動報告書、志望理由書」です。比べると、口頭試問が入っているのは総合型選抜だけだとわかります。

面接とは別に口頭試問があるので、志望理由や活動の話だけでなく、その場で考えて答える問いに備える必要があります。

出願資格は専願、評定の条件はない

赤十字の理念「人道・博愛」の精神に共感を持ち、看護学の分野に関する知識と実践及び研究に強い意欲があり、それを実行できる適性と能力がある者で、次の各号のすべてに該当する者。 1.高等学校若しくは中等教育学校……を令和8年3月に卒業した者及び令和9年3月に卒業見込みの者。 2.本学を第一志望とし、合格した場合は入学することを確約できる者。

評定の条件はありません。参考までに、公募制推薦選抜と赤十字特別選抜には「全体の学習成績の状況が3.6以上」という条件があります。

一方で、併願には制限があります。

・「総合型選抜」と「学校推薦型選抜(公募、指定校、赤十字特別)」の併願はできません。

総合型選抜を選ぶと、11月の学校推薦型選抜は受けられません。どちらで挑戦するかを9月までに決めることになります。

出願資格の冒頭にある「赤十字の理念『人道・博愛』の精神に共感を持ち」という一文は、志望理由書でも面接でも中心になる部分です。赤十字が何をしてきた組織で、自分はそのどこに共感するのか。ここを自分の言葉で言えるかどうかが問われます。書き方は志望理由書の完全ガイドにまとめました。

小論文は60分、メモは問題用紙の空白に

試験問題の注意事項から、条件がわかります。

1.小論文の時間は60分です。 5.空白の部分は、メモに使用しても構いません。

問題用紙の空白をメモに使えます。60分のうち構成を練る時間を取れるということです。

出題意図が公開されている

冒頭に挙げた出題意図をもう一度見ます。

本学は、赤十字という国際的なネットワークを持つ看護大学であるため、国際的な課題で看護とも関連のある内容について取り上げた。科学的思考をするために図表のデータを的確に読み取る力、問題解決のために考える力、自分の意見を論理的にわかりやすく他者に伝える能力の程度を評価する目的で出題した。

評価の軸が3つ示されています。

  1. 図表のデータを的確に読み取る力
  2. 問題解決のために考える力
  3. 自分の意見を論理的にわかりやすく他者に伝える能力

1つ目に図表が挙がっているのが特徴です。資料読み取りが出る前提で準備しておくのが安全です(資料・グラフ型の小論文)。

過去問が公開されている

大学サイトでは、過去2年分の入試問題が区分別に公開されています。自己推薦選抜(総合型選抜)、学校推薦型選抜と社会人・学士等選抜、一般入学選抜、そして小論文の出題意図が、それぞれ別のファイルになっています。

総合型選抜の小論文が単独で公開されているのは、対策する側には大きな利点です。

令和8年度の総合型選抜の小論文は、いずれも課題文型でした。テーマは次のような内容です(課題文そのものは大学サイトで確認してください)。

  • 1回目:世帯構成の変化と家庭内でのコミュニケーションの希薄化、メディアとの関わり、児童虐待やヤングケアラーといった子どもを取り巻く課題、社会全体で子どもを育てることの必要性
  • 二次募集:医療従事者と高齢の患者とのコミュニケーション。言葉を聴き取ること以上に表情や動きに気を配り、感情を共有する関わり方。多様な他者と分かり合うためのコミュニケーションのあり方

どちらも看護の現場に直結するテーマです。「国際的な課題で看護とも関連のある内容」という出題意図と合わせて考えると、看護・医療につながる社会的なテーマが出題の中心だと見てよさそうです。下地としてはヤングケアラー、コミュニケーション、チーム医療、孤独・孤立が近いところです。

参考:ほかの選抜と小論文

総合型選抜で決まらなかったときの選択肢も見ておきます。ただし前述のとおり、学校推薦型選抜との併願はできません。

選抜 募集人員 試験日 小論文
総合型選抜(自己推薦選抜) 5名 令和8年10月27日(火) あり(60分)
学校推薦型選抜(公募・指定校・赤十字特別)、社会人・学士等選抜 若干名 ほか 令和8年11月14日(土) あり
一般入学選抜 30名 令和9年2月2日(火) なし(学力検査)
大学入学共通テスト利用選抜【前期A】 15名 個別試験なし なし
大学入学共通テスト利用選抜【前期B】 若干名 個別試験なし あり
大学入学共通テスト利用選抜【後期】 若干名 個別試験なし なし

一般入学選抜の学力検査は、国語(「国語」近代以降の文章)、英語(「英語コミュニケーションⅠ」「英語コミュニケーションⅡ」「論理・表現Ⅰ」。リスニングは課さない)、数学・理科(「数学Ⅰ,数学A」「生物基礎」「化学基礎」から1科目選択)です。

一般入学選抜と共通テスト利用選抜【前期A】は、秋田会場と仙台会場で受けられます。

入学前教育がある

合格後にも課題があります。

  • 総合型選抜・学校推薦型選抜:必須:本学独自課題(無料)/推奨:学問サキドリプログラム(有料)
  • 一般入学選抜・共通テスト利用選抜:必須:本学独自課題(無料)

入学試験の概要のページには「合格者に対しては、基礎的な理解力、読解力、表現力などを育成するため、入学手続き後に課題を提示します」と書かれています。

どこから手をつけるか

  1. 総合型選抜か学校推薦型選抜かを決める。 併願できません
  2. 9月のエントリーに間に合うよう準備する。 エントリーは9月1日から9月18日です
  3. 特別活動報告書を先に作る。 エントリー時に一緒に提出します
  4. 面談の希望日を3つ考える。 30分で、オンラインも選べます
  5. 赤十字の理念「人道・博愛」について調べる。 出願資格に明記されています
  6. 公開されている過去問を解く。 総合型選抜の小論文が単独で公開されています(課題文型の手順)
  7. 図表の読み取りを練習する。 出題意図の1つ目に挙がっています
  8. 口頭試問に備える。 総合型選抜だけにある試験です

まとめ

  • 日本赤十字東北看護大学の総合型選抜は「自己推薦選抜(総合型選抜)」。募集人員は5名です
  • エントリー(9月1日〜9月18日)→面談(9月7日〜9月25日)→出願(10月5日〜10月16日)→試験(10月27日)という流れです
  • 面談は30分で、本学またはオンライン。エントリーシートに希望日を第3希望まで書きます
  • エントリー時に「特別活動報告書」も提出します
  • 選抜方法は小論文、面接、口頭試問、調査書、特別活動報告書、志望理由書。口頭試問があるのは総合型選抜だけです
  • 小論文は60分で、問題用紙の空白をメモに使えます
  • 小論文の出題意図が公開されていて、「図表のデータを的確に読み取る力」「問題解決のために考える力」「自分の意見を論理的にわかりやすく他者に伝える能力」を評価すると明記されています
  • 過去2年分の過去問が公開されていて、総合型選抜の小論文も単独で公開されています
  • 令和8年度の総合型選抜の小論文は課題文型で、家庭でのコミュニケーションと子どもを取り巻く課題、医療者と高齢者のコミュニケーションのあり方が扱われました
  • 総合型選抜と学校推薦型選抜(公募、指定校、赤十字特別)は併願できません
  • 専願ですが、評定の条件はありません
  • 出願資格に「赤十字の理念「人道・博愛」の精神に共感を持ち」と明記されています
  • 入学検定料の割引があります(親族が本学の卒業生・在学生、または赤十字関連施設に在職している場合は25,000円)

総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。秋田県の私立大学はノースアジア大学と秋田看護福祉大学の記事にもあります。

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