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名古屋外国語大学の総合型選抜。小論文700字はフランス・ヨーロッパ学科だけ、英作文の課題は要項で事前公開

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名古屋外国語大学の2027年度 総合型選抜は7区分。小論文(700字・60分・100点)があるのはフランス・ヨーロッパ学科の区分だけで、課題提示型英作文のテーマは募集要項に3つとも載っています。推薦書も評定基準も不要です。

名古屋外国語大学は愛知県日進市にある外国語系の私立大学です。2027年度の総合型選抜は7区分あり、そのうち「小論文」という名前の試験があるのはフランス・ヨーロッパ学科対象の1区分だけです。

ただし、小論文がない区分でも記述式の適性検査があります。この大学の総合型選抜は、どの区分でも「日本語で書く力」か「英語で書く力」、あるいはその両方を見る設計になっています。

そしてもうひとつ。課題提示型英作文の課題は、募集要項に3つとも載っています。出題される内容が事前にわかるということです。

出典:名古屋外国語大学「総合型選抜」(https://www.nagoyagaidai.com/nyushi/sougou/ )、各試験区分の詳細ページ(https://www.nagoyagaidai.com/nyushi/schedule/ )、「2027年度学生募集要項・出願の諸注意(総合型選抜/特別選抜)」PDF 全69ページ(https://www.nagoyagaidai.com/wp/wp-content/themes/wp-templ/assets/pdf/nyushi/yoko/2027/sougou/2027_sougou_all.pdf )。いずれも2026年9月23日に確認しました。

総合型選抜の7区分

区分 対象 専願/併願 試験日
Ⅰ 英語有資格型 全学科・専攻 併願可 2026年9月26日(土)
Ⅱ 国際社会志向型 全学科・専攻 専願制 2026年9月27日(日)
Ⅲ 世界人材志向型 世界教養学科・グローバル共生学科 併願可 2026年9月20日(日)
Ⅲ グローバル・フランス人材志向型 フランス・ヨーロッパ学科 併願可 2026年9月20日(日)
Ⅲ アジア探究型 中国・アジア学科 併願可 2026年9月20日(日)
Ⅲ 国際日本発信型 国際日本学科 併願可 2026年9月20日(日)
Ⅲ 専門学科・総合学科卒業生選抜 グローバルビジネス学科 併願可(体験授業の受講必須) 2026年9月20日(日)
Ⅳ 高大接続・体験授業型 全学科 専願制(体験授業の受講必須) 10月中旬

Ⅳ 高大接続・体験授業型については、2026年9月23日時点で詳細ページと募集要項が公開されていません。日程は「10月中旬」と案内されています。

Ⅰ〜Ⅲの出願期間は共通で、2026年9月1日(火)9時〜9月7日(月)17時のネット出願。合格発表は2026年11月1日(日)10時、試験会場は本学(日進キャンパス)、入学検定料は35,000円です。

小論文はフランス・ヨーロッパ学科だけ

総合型選抜Ⅲ グローバル・フランス人材志向型の選抜方法です。

選抜方法 内容 時間/配点
書類審査 調査書、志望理由書、自己推薦書 -
適性検査Ⅰ 小論文 「グローバル社会のなかのフランスやフランス語圏およびヨーロッパに関連した身近なテーマ(文化・社会)」についての課題文を読み、自分の考えを述べる。700字程度(日本語) 60分/100点
適性検査Ⅱ 英語〈課題提示型英作文〉 3課題より1課題を出題、200単語程度で記述 30分/50点
面接 日本語による口頭試問(個人面接・段階評価) -

課題文を読んで700字という、典型的な課題文型の小論文です。テーマの範囲も「フランスやフランス語圏およびヨーロッパに関連した身近なテーマ(文化・社会)」と明示されています。60分で700字なので、課題文を読む時間を差し引いても構成を練る余裕はあります。

加点制度もあります。第一志望がフランス専攻ならフランス語関連検定の資格、ヨーロッパ専攻なら英語関連検定の資格が、等級・スコアに応じて評価(加点)されます。

英作文の課題は要項に載っている

適性検査Ⅱの課題提示型英作文は、3つの課題が募集要項にそのまま書かれています。当日はこの3つから1つが出題され、200単語程度で答えます。

フランス専攻

「フランスの文化・社会のどのような点に関心がありますか。具体例を挙げて説明しなさい。」 「英語に加えて、フランス語も学ぶことには、どのような意味があると思いますか。あなたの意見を述べなさい。」 「フランス専攻の学生として、特にどのようなことに挑戦したいと考えていますか。具体的に述べなさい。」

ヨーロッパ専攻

「ヨーロッパの文化・社会のどのような点に関心がありますか。具体例を挙げて説明しなさい。」 「英語に加えて、ヨーロッパの言語も学ぶことには、どのような意味があると思いますか。あなたの意見を述べなさい。」 「ヨーロッパ専攻の学生として、特にどのようなことに挑戦したいと考えていますか。具体的に述べなさい。」

3つとも書けるようにしておけば、当日どれが出ても対応できます。30分で200単語なので、時間内に書き切る練習を3本ぶんやっておく、というのがそのまま対策になります。

同じ方式は国際日本学科でも採用されています。総合型選抜Ⅲ 国際日本発信型の課題提示型英作文も、専攻ごとに3課題が公開されています。

日本発信専攻

「言語と文化は切り離せないと言われています。『おかげさま』や『もったいない』のような表現があり、そこには日本の文化的価値観が反映されています。他にどのような例があるか、具体的に説明しなさい。」 「日本には長い歴史があります。日本の歴史を知らない海外出身の方に、あなたはどの時代を一番紹介したいですか。理由とともに述べなさい。」 「近年、日本を訪れる外国人観光客が増えています。外国人観光客が日本で安心して過ごすために、私たちはどのようなことができると思いますか。具体例を挙げながら、あなたの考えを述べなさい。」

国際発信専攻

「現代日本の漫画やアニメが海外で紹介される際、文化的背景の違いによってどのような驚きや違和感が生じ得ると思われるか。具体例を挙げて論じなさい。」 「日本の文化が世界的な発信力を増している現代において、日本の文化が国境を超えて普遍的な関心を集めている例を挙げ、その魅力やおもしろさについて論じなさい。」 「現代世界には、相互理解やコミュニケーションの不足によってさまざまな衝突や摩擦が生じています。このような状況に対して、日本文化はどのようなかたちで貢献できるか。具体例を挙げて論じなさい。」

どれも「具体例を挙げて」と指示されています。抽象論で終わらせず、自分の知っている例を英語で説明できるかが問われている、と読めます。

小論文がない区分でも記述式で書かされる

残りの区分の適性検査も見ておきます。

区分 適性検査 時間/配点
Ⅰ 英語有資格型 英語の読解および日本語の表現力テスト(記述式) 90分/100点
Ⅱ 国際社会志向型 英語の基礎的な理解、日本語の読解・表現力、国際事情を含む一般常識(記述式) 90分/150点
Ⅲ 世界人材志向型 英語(記述式) 60分/100点
Ⅲ アジア探究型 東アジアを中心とするアジア事情に関して日本語での文章理解と試問(記述式) 60分/100点
Ⅲ 国際日本発信型 適性検査Ⅰ:日本発信専攻は国語〈言語知識と文章表現〉/国際発信専攻は英語と国語〈言語知識と文章表現〉(記述式)+適性検査Ⅱ:課題提示型英作文 60分/100点+30分/50点
Ⅲ 専門学科・総合学科卒業生選抜 適性検査なし(書類審査と面接) -

Ⅰは「日本語の表現力テスト」、Ⅱは「日本語の読解・表現力」が明記されています。小論文という名前ではありませんが、日本語で書く力は測られます。Ⅱはさらに国際事情を含む一般常識まで範囲に入っていて、配点も150点と7区分のなかで最大です。

面接の言語も区分で違います。Ⅰは英語および日本語による口頭試問、Ⅲ アジア探究型は日本語および基礎的な英語、それ以外は日本語です。

推薦書がいらない、評定の基準もない

大学はこの入試の特徴を3点にまとめています。1つめが出願のハードルです。

総合型選抜は、出身学校長の推薦書を必要としない自己推薦型の入試のため、本学が定める出願資格を満たせば出願することができます。

推薦書は不要(調査書の提出は必要)。さらに学習成績の基準もありません(Ⅲ 専門学科・総合学科卒業生選抜とⅣ 高大接続・体験授業型を除く)。

学校推薦型選抜【一般公募】と比べると違いがはっきりします。

項目 総合型選抜 学校推薦型選抜【一般公募】
出身学校長の推薦 不要 必要
学習成績 基準なし 全体の学習成績の状況3.0以上かつ外国語3.0以上
評価 書類審査・適性検査・面接、学ぶ意欲などを総合的に評価 書類審査・適性検査により評価

評定が足りなくても、英語の資格や学ぶ意欲で勝負できる、という設計です。

1回の試験で3学科まで判定される

2つめの特徴が併願の自由度です。総合型選抜Ⅰと総合型選抜Ⅱは、1回の試験で最大3志望学科まで登録できます。第1志望の合格ラインに届かなくても、第2志望・第3志望と順に判定を受けられます。

ここに細かいルールがあります。学科内に専攻がある場合、専攻ごとに合否判定を行いますが、同一学科内の専攻をすべて志望しても志望学科数は1とカウントされます。その結果、14ある学科・専攻から最大3学科(7専攻)まで志望できる計算になります。

英米語学科3専攻、フランス・ヨーロッパ学科2専攻、国際日本学科2専攻を、それぞれ1学科として扱うためです。同一学科内の専攻は、志望順位が連続していなくても登録できます。複数の学科・専攻を志望しても入学検定料の追加負担はありません。

ただし注意点があります。英米語学科の3専攻を志望する場合は、志望順位にかかわらず英検2級相当以上の英語関連資格が必要です。

入学検定料フリーパス

3つめが費用です。

1回分の入学検定料35,000円で9〜11月に行われるすべての試験区分に出願することができる

「入学検定料フリーパス」という制度で、同じ試験日の試験区分と外国人留学生特別選抜を除き、35,000円が上限になります。適用されるのは「一括同時出願」に限られます。

試験日を見ると、Ⅰが9月26日(土)、Ⅱが9月27日(日)、Ⅲの5区分が9月20日(日)です。Ⅰ・Ⅱ・Ⅲからそれぞれ1つずつ、計3区分を35,000円で受けられることになります。大学自身も、志望度が高い受験生にはⅡとⅠの併願を勧めています。

総合型選抜Ⅰの英語資格の基準

Ⅰ 英語有資格型は、外部英語検定のスコアが出願資格に直結します。基準は学科によって2段階です。

検定 英米語学科3専攻 その他8学科
実用英語技能検定(英検S-CBT含む) 2級以上またはCSE 1980以上 準2級以上またはCSE 1728以上
TOEFL iBT 52以上 45以上
TOEIC(L&R) 550以上 490以上
IELTS(CD含む) 5.0以上 4.0以上
ケンブリッジ英語検定(リンガスキル含む) B1 Preliminary以上またはスケール140以上 A2 key以上またはスケール120以上
国際連合公用語英語検定 C級以上 D級以上
GTEC(4技能) 960以上 830以上
TEAP(4技能パターン) 225以上 180以上

資格の有効期限は一律2024年4月以降に取得したもので、オフィシャル(公式・公認)の合格証明書・スコア等により認められたものに限られます。

体験授業が必要な2区分

Ⅲ 専門学科・総合学科卒業生選抜は、グローバルビジネス学科が対象で、簿記検定資格・情報関連資格を有していることが前提です。この区分だけは適性検査がなく、書類審査と面接で判定されます。

そのかわり体験授業の受講が必須です。2026年8月7日(金)に「学科の英語に関する授業(60分)」と「学科の専門分野に関する授業(60分)」を受け、そこで提示された課題を持ち帰って出願書類に同封します。つまり当日の試験ではなく、夏に持ち帰った課題が書類審査の材料になる構造です。

Ⅳ 高大接続・体験授業型も体験授業の受講が必須で、こちらは専願制です。

どこから手をつけるか

フランス・ヨーロッパ学科志望なら、小論文700字と英作文200単語の2本立てです。英作文は3課題が公開されているので、まずそこから。小論文はテーマ範囲が「フランスやフランス語圏およびヨーロッパの文化・社会」と決まっているので、関連する新書や新聞記事を読んでおくと課題文に入りやすくなります。

国際日本学科志望も英作文の3課題が公開されています。適性検査Ⅰは国語(国際発信専攻は英語と国語)の記述式なので、こちらは過去の準備というより日々の国語と英語の積み上げです。

英語資格を持っているなら、まずⅠ 英語有資格型。準2級(英米語学科は2級)から出願できます。そのうえで、志望度が高ければⅡ 国際社会志向型も併願する。検定料フリーパスがあるので追加負担はありません。

評定に自信がない人にとって、この大学の総合型選抜は有力な選択肢です。推薦書も評定基準もないので、書く力と英語の資格で正面から勝負できます。

なお2027年度Ⅰ〜Ⅲの出願は2026年9月7日(月)17時で締め切られています。これから準備する人は、Ⅳ 高大接続・体験授業型の情報公開を待つか、次年度の日程を見ることになります。

まとめ

  • 名古屋外国語大学の2027年度 総合型選抜は7区分。入学検定料35,000円、試験会場は本学(日進キャンパス)
  • 小論文があるのはⅢ グローバル・フランス人材志向型だけ(課題文型・700字程度・60分・100点)
  • 同区分には課題提示型英作文(200単語程度・30分・50点)もあり、3課題が募集要項で事前公開されている
  • Ⅲ 国際日本発信型の英作文も3課題が公開(日本発信専攻・国際発信専攻でそれぞれ別)
  • 小論文がない区分も適性検査は記述式。Ⅰは「日本語の表現力テスト」、Ⅱは「日本語の読解・表現力+国際事情を含む一般常識」で150点と最大配点
  • 出身学校長の推薦書は不要、学習成績の基準もなし(Ⅲ専門学科・Ⅳを除く)。調査書は必要
  • Ⅰ・Ⅱは1回の試験で最大3学科(7専攻)まで合否判定。追加の検定料なし。ただし英米語学科3専攻の志望には英検2級相当以上が必要
  • 入学検定料フリーパスで、9〜11月のすべての試験区分が上限35,000円(同じ試験日の区分などを除く、一括同時出願に限る)
  • Ⅳ 高大接続・体験授業型は2026年9月23日時点で詳細未公開(日程は10月中旬)

総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。愛知県の私立大学は名古屋造形大学、豊田工業大学、名古屋音楽大学の記事にもあります。

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