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国士舘大学の総合型選抜。AO選抜667名とスポーツ・武道選抜235名で、試験は完全に同じ

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国士舘大学の2027年度総合型選抜はAO選抜667名とスポーツ・武道選抜235名の2区分で、合わせて902名。どちらも小論文600字60分100点+面接100点+書類審査100点の300点満点で、試験の中身は完全に同じです。評定の基準もオープンキャンパス参加の条件もありません。期が進むほど倍率が上がり、Ⅰ期2.0倍からⅣ期4.8倍まで開きます。

国士舘大学の総合型選抜は2区分あります。

区分 募集人員 実施
AO選抜 667名 15学科すべて・Ⅰ〜Ⅳ期
スポーツ・武道選抜 235名 12学科・Ⅰ〜Ⅲ期
合計 902名

名前に「総合型」も「AO」も付いていませんが、スポーツ・武道選抜は要項の分類では総合型選抜です。しかも試験の中身はAO選抜とまったく同じ。小論文600字・60分・100点+面接100点+書類審査100点の300点満点です。

必ず最新の入学者選抜要項で確認してください。日程・実施学科・選考方法は年度によって変わります。この記事は令和9年度(2027年度)入学者選抜要項(全115ページ)と各様式、令和6〜8年度の入学者選抜結果データによります。 出典:国士舘大学 入学者選抜要項、入学者選抜結果データ。2026年10月4日に確認しました。

紛らわしいものが2つある

一般公募制推薦選抜(735名)は、試験の中身がAO選抜と完全に同じです。小論文600字60分100点+面接100点+書類審査100点、集合9:30・1時限目10:00〜11:00。それでも要項の分類は学校推薦型選抜です。

違いは出願資格にあります。

AO選抜 一般公募制推薦選抜
分類 総合型選抜 学校推薦型選抜
既卒 可 卒業見込みの者のみ
学校長の推薦 不要 必要(【様式3】推薦書)

もう1つ、外国人留学生スポーツ・武道選抜という名前の似た制度がありますが、大学が「本選抜制度は公募制ではありません」と明記しているので別物です。

評定の基準も、オープンキャンパス参加の条件もない

要項を全部調べた範囲で、評定平均もオープンキャンパス参加も要件になっていません(該当する語が1件も出てきません)。

AO選抜の出願基準は、次のどれかに当てはまればよい形です。

  • (A) 資格・検定——種類も級位・段位も問われません
  • (B) スポーツ・諸活動
  • (C) 芸術・スポーツ等活動の大会結果・受賞等
  • 祖父母から兄弟姉妹までの親族が国士舘の学校(中学・高校・大学・大学院・短大・専門)の卒業生/在学生でも出願できます

高卒認定試験の合格(見込み)者も出願できます(入学時点で18歳に達する者)。この場合は、資格・検定も諸活動も「大学入学資格取得年度から逆算して3年以内」のものに限られます。

落とし穴は「証明できるか」

入口は広いのですが、証明書類が揃わないとその項目が無効になります。

  • (B) スポーツ・諸活動は、学校長の証明・公印がないと内容が無効
  • (C) は、大会名・実施日・結果・本人氏名の4点が載った客観的証明書類が必要(揃わなければ補完様式を使う)

そして要項に、はっきりした線引きがあります。

体育祭や合唱コンクールなど学校行事の大会等は(B)に書くこと。(C)に書いた場合は無効

書く欄を間違えると、その実績が消えます(活動報告書に書くことがない人へ)。

配点は全学科共通の300点満点

試験 配点 時間
小論文(600字) 100点 60分(10:00〜11:00)
面接 100点 要項に記載なし(1時限目終了後)
書類審査 100点 —
合計 300点

配点はAO選抜もスポーツ・武道選抜も、全学部全学科で同一です。要項の表はセルが学部をまたいで結合されています。

合否の決め方も、両区分で同じ文言です。

小論文、面接、書類審査の総合評価によって合否判定を行います。ただし、総合評価が合格点に達していても、いずれかの評価が著しく低い場合は、不合格になる場合があります。

3つのうち1つが極端に悪いと、合計点では救えません。小論文だけ、面接だけ、という対策では足りない設計です。

合格最低点は要項に記載がありません。成績開示についても「マイページをご確認ください」とだけ書かれています。

小論文の出題形式(課題文型かテーマ型か)も、学部別問題か共通問題かも、要項に書かれていません。過去問題集は閲覧に登録が必要です。

書類審査の中身だけが、2区分で違う

区分 書類審査の対象
AO選抜 調査書/出願基準証明書/学修計画書
スポーツ・武道選抜 調査書/学修計画書/スポーツ活動調書

この3点セットだけが違い、それ以外は同じです。

書く総量は1,900字を超える

小論文600字のほかに、出願の時点でこれだけ書きます。

様式 欄 字数
【様式1】出願基準証明書 2/2(AO選抜専用) 高校在学中の活動、そこで得たこと、成果に向けた努力のプロセスを中心に自分自身をアピール 1行30字×31行以内=最大930字
【様式2】学修計画書 1/2 本学及び学部・学科等への志望理由 1行33字×8行以内=最大264字
【様式2】学修計画書 1/2 (ほか2項目) 各264字
【様式2】学修計画書 2/2 入学後の学修計画 最大930字
【様式4】面接票 本学志願の理由/学科等志願の理由/入学後に取組みたい事柄/将来の希望 各1行37字×6行以内=各222字

合計すると1,900字を超えます。

とくに見落とされやすいのが【様式1】の2/2です。学修計画書と同じ930字の記述欄が、AO選抜だけにあります。「学修計画書がいちばん量がある」と思っていると、930字ぶん足りなくなります。

そして【様式4】面接票には、面接担当者の「評価」欄が印刷されています。自分で書いた4項目が、そのまま面接の土台になる構造です(面接と書類の一貫性、志望理由書の書き方)。

期が進むほど、倍率が上がる

令和8年度のAO選抜の実績です。

期 募集人員 志願者 合格者 倍率
Ⅰ期 658 1,798 907 2.0
Ⅱ期 658 520 165 3.0
Ⅲ期 255 97 24 3.9
Ⅳ期 170 20 4 4.8

Ⅳ期は20人受けて4人です。しかもⅣ期を実施するのは政治行政・経済・21世紀アジアの3学科だけ。Ⅲ期以降は実施学科が減ります(体育学部4学科と経営学科はⅢ期をやりません)。

Ⅰ期そのものも、年々厳しくなっています。

年度 志願者 合格者 倍率
令和6年度 1,469 947 1.5
令和7年度 1,615 907 1.8
令和8年度 1,798 907 2.0

志願者は3年で22%増えたのに、合格者は減っています。

国士舘の総合型選抜は、Ⅰ期で決める入試だと考えてください。

学科による差も大きい

令和8年度 AO選抜Ⅰ期の学科別です。

学科 募集 志願 合格 倍率
スポーツ医科学科 65 383 105 3.6
体育学科 50 171 66 2.6
文学部 教育学科 60 167 66 2.5
こどもスポーツ教育学科 25 76 35 2.2
経済学科 50 185 93 2.0
法律学科 15 106 54 2.0
政治行政学科 30 112 66 1.7
理工学科 50 67 42 1.6
武道学科 36 52 43 1.2
史学地理学科 考古・日本史学 30 52 41 1.2

同じⅠ期でも、3.6倍から1.2倍まで開きます。

なお、Ⅳ期の政治行政学科は志願8人で合格0人、Ⅱ期のスポーツ医科学科は17.7倍という年もありました。

同じ試験なのに、スポーツ・武道選抜のほうが通りやすい

令和8年度Ⅰ期の倍率は、AO選抜2.0倍に対してスポーツ・武道選抜1.2倍でした。試験の中身は完全に同じです。

ただし対象競技が学科ごとに指定されています。

  • 体育学科は、柔道・剣道・空手道を除く
  • 武道学科は、その3競技+武道
  • 史学地理学科 地理・環境コースは、アーティスティックスイミングと水泳だけ
  • 政治行政・経済・理工・法律・現代ビジネス法・21世紀アジア・経営は「スポーツ全般」

そして実施は12学科のみです。文学部では史学地理学科 地理・環境コースだけが対象で、教育学科・考古日本史学コース・日本文学文化学科は対象外です。

自分の競技と志望学科の組み合わせが合えば、こちらのほうが有利ということになります。

試験当日と手続きの注意点

  • 集合9:30。1時限目10:00〜11:00が小論文。その後に面接
  • 第1時限の開始から20分経過後に来た人は、面接も受けられません
  • 面接は受験番号順で、受験番号は出願書類を受理した順に付きます。早く出すほど早く終わります(大学のQ&Aには「昨年度AO選抜Ⅰ期の最終案内は体育学部スポーツ医科学科で16時頃、昼食持参を推奨」とあります)
  • AO選抜・スポーツ・武道選抜に追加合格はありません(追加合格を出すのは前期・デリバリー・中期・後期・共通テスト利用のみ)
  • 合格発表は発表日11:00からマイページのみ
  • 会場は世田谷キャンパス(体育学部以外)と多摩キャンパス(体育学部)。地方会場はありません
  • 検定料35,000円。マイページ登録は令和8年9月1日(火)午前10時から(出願期間前でも可)

「専願」という語は要項にありません。大学のQ&Aは「本学を第一志望」の意味を「合格した場合、入学意志があることを意味します」と説明しています。そして「1日程1出願が基本。試験日が重ならなければ複数の学部学科等を受験できます」とあります。

AO選抜Ⅲ期は、一般選抜と地続きになっている

検定料の併願割引に、AO選抜Ⅲ期だけが入っています。

  • 1/31のAO選抜Ⅲ期 + 2/1・2/2の前期 + 2/3のデリバリーを、検定料40,000円で2受験以上、最大13受験

年内に決まらなかった人を、一般選抜へ地続きで受け渡す設計です。

奨学金は出願時に申請する

運動技能優秀奨学生(様式7)は、AO選抜・スポーツ・武道選抜の出願時に申請します。全国大会・国体で優勝または8位以内入賞なら最上位区分で、入学金・授業料・施設設備費が免除されます。

出願のときに申請しないと権利が消えます(保護者のためのお金と事務)。

2027年度の変更点

内容
文学部 日本文学文化学科に名称変更 文学科 日本文学・文化コース → 日本文学文化学科(令和9年4月)
AO選抜の募集人員が658→667名 体育学科50→54、経営学科83→88
AO選抜Ⅲ期に文学部4学科が加わった 令和8年度のⅢ期は文学部の募集がなかった
スポーツ・武道選抜は240→235名 体育学科105→100。政経学部はⅢ期の募集をやめⅠ・Ⅱ期のみに

方式の新設・廃止はありません。

生成AIについては、要項115ページ全体を検索して記載が0件でした。

準備の順番

時期 やること
高2〜高3春 AO選抜で行くか、スポーツ・武道選抜で行くかを決める。競技をやっているなら、志望学科が対象競技を指定していないか確認
高3 春 証明書類を集め始める。(B)は学校長の証明・公印、(C)は大会名・実施日・結果・本人氏名の4点が要ります
高3 夏 1,900字を書く。出願基準証明書2/2が930字、学修計画書2/2が930字、面接票が222字×4
高3 夏 小論文600字を60分で書く練習。出題形式は要項に書かれていないので、課題文型もテーマ型も用意しておく
高3 9月1日 10:00 マイページ登録開始(出願期間前でも可)
高3 Ⅰ期 ここで決める。Ⅱ期3.0倍、Ⅲ期3.9倍、Ⅳ期4.8倍と上がります。しかも書類を早く出すほど面接が早く終わります
高3 1月31日 Ⅲ期。ここだけ一般選抜との併願割引(最大13受験で40,000円)に入っています

まとめ

  • 国士舘大学の総合型選抜はAO選抜667名とスポーツ・武道選抜235名の2区分、合わせて902名
  • 試験の中身は2区分でまったく同じ。小論文600字60分100点+面接100点+書類審査100点=300点満点で、全学部全学科共通です
  • 違うのは書類審査の3点セットだけ(AOは出願基準証明書、スポーツ・武道はスポーツ活動調書)
  • 評定の基準もオープンキャンパス参加の条件もありません。資格・検定は種類も級位・段位も問われず、既卒も高卒認定も出願できます
  • ★落とし穴は証明書類。(B)は学校長の証明・公印がないと無効、体育祭や合唱コンクールを(C)に書くと無効です
  • 出願時に書く総量は1,900字超。出願基準証明書2/2の930字が見落とされやすい欄です。面接票には面接担当者の評価欄が印刷されています
  • ★期が進むほど倍率が上がります(Ⅰ期2.0→Ⅱ期3.0→Ⅲ期3.9→Ⅳ期4.8)。Ⅰ期そのものも1.5→1.8→2.0と上がり続けています
  • 同じ試験でも、スポーツ・武道選抜のほうが通りやすい(Ⅰ期でAO 2.0倍に対し1.2倍)。ただし対象競技が学科ごとに指定されています
  • 第1時限の開始20分後に来ると、面接も受けられません
  • 面接は書類を受理した順。早く出すほど早く終わります
  • AO選抜Ⅲ期だけが一般選抜との併願割引に入っています(最大13受験で40,000円)
  • 運動技能優秀奨学生は出願時に申請します

総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、要項の読み方は募集要項の読み方にまとめています。大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。

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