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健康科学大学の総合型選抜。小論文の採点基準が点数まで公開されている

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健康科学大学の総合型選抜は3種類とも小論文60分と面接15分。過去問題が解説つきで公開されていて、文字数・誤字脱字・文章構成・論旨の配点が点数まで書かれています。

健康科学大学(山梨県南都留郡富士河口湖町・都留市)の総合型選抜には、小論文があります。60分です。

そして、この大学は小論文の過去問題を「解説含む」で公開しています。その解説には、採点基準が点数まで書かれています。

1.文字数(10点満点) 450字以上 10点/450字未満 5点/300字未満 0点 2.誤字脱字(10点満点) 1か所まで 10点/3か所まで 5点/4か所以上 0点

ここまで開示している大学は、そう多くありません。何をすれば何点になるかが分かるということです。

この記事は、健康科学大学が公開している2027年度募集要項と、大学サイトで公開されている小論文の過去問題をもとにまとめました。

出典:健康科学大学「2027年度 募集要項全編」「2027年度入試概要」「募集要項・出願方法」「入試過去問題をご希望の方」(いずれも2026年9月23日に確認)

学部・学科は2027年度からこの構成です。

学部 学科・コース 入学定員
健康科学部 リハビリテーション学科 理学療法学コース 80名
健康科学部 リハビリテーション学科 作業療法学コース 40名
健康科学部 人間コミュニケーション学科 60名
看護学部 看護学科 60名

健康科学部は富士山キャンパス(富士河口湖町)、看護学部は桂川キャンパス(都留市)です。

総合型選抜は3種類。試験内容は全部同じ

種類 実施期 追加の出願資格
一般型 Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期 ―
スポーツ型 Ⅰ期・Ⅱ期 スポーツ活動の実績(競技能力や成績は問わない)
地域貢献型 Ⅰ期・Ⅱ期 卒業後、山梨県内の企業・施設等に従事したい意志

そして3種類とも試験科目は同じです。

小論文(60分間)、個人面接(15分間)

時間割も同じです。

受付開始 8:45〜/受験上の注意 9:10〜9:30/小論文 9:30〜10:30/面接 11:00〜

3つの違いは、書類審査で何を見るかだけです。

一般型:書類審査では提出書類(調査書等・志願理由書)を基に出願資格や学修状況、本学への志望度を評価します。 スポーツ型:(調査書等・志願理由書・活動等報告書)を基に出願資格や学修状況、本学への志望度、スポーツ活動状況を評価します。 地域貢献型:(調査書等・志願理由書)を基に出願資格や学修状況、本学への志望度、地域に貢献したい気持ちを評価します。

小論文と面接の評価は3種類とも共通です。

小論文では論理的な思考力や文章作成能力、面接では質問に対する理解力や適切な表現力をそれぞれ評価します。

スポーツ型だけ「活動等報告書」を追加で出します。逆にいえば、スポーツ型や地域貢献型を選んでも、小論文の負担は変わりません。

日程と募集人員

期 Web出願登録 書類提出(当日消印有効) 試験日 合格発表日
Ⅰ期 2026年8月25日〜9月24日(木)13:00 2026年9月1日〜9月24日(木) 10月3日(土) 11月2日(月)
Ⅱ期 2026年11月17日〜12月8日(火)13:00 2026年11月24日〜12月8日(火) 12月12日(土) 12月21日(月)
Ⅲ期(一般型のみ) 2027年2月1日〜3月5日(金)13:00 2027年2月8日〜3月5日(金) 3月10日(水) 3月11日(木)

※Web出願登録及び書類提出の両方をもって出願が完了します。

Web出願登録の締切は13:00で、書類提出の締切(当日消印有効)と時刻が違います。ここは間違えやすい点です。

募集人員は一般型・スポーツ型・地域貢献型、Ⅰ期〜Ⅲ期を合わせた人数です。

学科・コース 募集人員
リハビリテーション学科 理学療法学コース 20名
リハビリテーション学科 作業療法学コース 15名
人間コミュニケーション学科 20名
看護学科 20名

試験会場は期によって変わります。

学部 Ⅰ期 Ⅱ期 Ⅲ期
健康科学部 富士河口湖 都留 都留
看護学部 都留 都留 都留

Ⅰ期の健康科学部だけ富士河口湖です。

入学検定料は30,000円。すべての入学者選抜でWeb出願で、募集要項の冊子は発行されていません(ダウンロードのみ)。

なお、2026年9月23日時点でⅠ期が出願受付中ですが、締切は9月24日(木)です。Web出願登録は13:00まで、書類提出は当日消印有効です。

専願で、第二志望も選べない

出願資格の最後に、こう書かれています。

本学を第1希望として入学する意志のある者。

そして要項には、さらに厳しい注記があります。

第二志望学科・コース制度:他の学科・コースを第二志望として選択することはできません。 入学辞退:専願者として取り扱いますので、合格された場合は必ず本学に入学していただきます。やむを得ない理由と本学が認めた場合を除き、入学辞退はできません。

第二志望が選べず、辞退もできません。受ける前に決めきる必要があります。

評定平均の条件はありません。かわりに、出願資格にこう書かれています。

志望学科・コースのアドミッションポリシー(P.1)を理解した上で、その学科・コースで学ぶことを強く希望し、明確な目標を持ち努力していける者。

小論文の構成は2年とも同じだった

公開されている2025年度の過去問題を見ると、総合型選抜の小論文は3問構成です。

2025年度 総合型選抜(AO)Ⅰ期(2024年10月5日実施)

問1. 本文中の下線部①〜⑤のカタカナを漢字にしなさい。 問2. 本文中の下線部a〜eの漢字をひらがなで書きなさい。 問3. 下線部A 本当の意味で議論と筆者が述べているが、本当の意味で議論することについて、あなたの考えを500字以内で述べなさい。 〈横書き〉(ヨコ20字×タテ25行)

2025年度 総合型選抜(AO)Ⅲ期(2025年3月12日実施)

問1.(漢字を書く5問) 問2.(漢字を読む5問) 問3. 下線部A「いい人をやめよう」は、その言葉を真に受けた人物を不幸にもしてしまう無責任な言葉かけなのです。と筆者が述べていることに対するあなたの考えを、あなた自身の具体的な経験も挙げて500字以内で述べなさい。

形は2回とも同じです。課題文を読み、漢字を10問答え、下線部について500字以内で自分の考えを書く。

Ⅲ期のほうには「あなた自身の具体的な経験も挙げて」という条件が付いています。Ⅰ期には付いていません。条件の有無は回によって変わるので、問題文を読み落とさないことが要になります。

採点基準がすべて出ている

ここがこの大学のいちばんの見どころです。解説には配点と基準が細かく書かれています。

問1 漢字を書く:1問2点×5問=10点 問2 漢字を読む:1問2点×5問=10点 問3 意見論述(500字以内):80点

合計100点満点です。

そして問3の80点は、4つに分かれています。

項目 配点 基準
1.文字数 10点 450字以上 10点/450字未満 5点/300字未満 0点
2.誤字脱字 10点 1か所まで 10点/3か所まで 5点/4か所以上 0点
3.文章構成 20点 優れている20/やや優れている15/普通10/やや劣る5/劣る0
4.論旨 40点 非常に優れている40/優れている35/やや優れている30/普通25/やや劣る20/劣る15

文章構成と論旨には、見る観点も添えられています。

3.文章構成(20点満点) 話し言葉、「ですます・である」調の混在、段落分け、適切な句読点、ひらがなの多用 等 4.論旨(40点満点) 論旨の展開に一貫性がある、独創性や一般論等を踏まえている 等

誤字脱字には注記もあります。

同じ文字の誤字脱字については1回のみ減点

この基準から読み取れること

1つ目。論旨は最低でも15点入ります。 「劣る」でも15点、「普通」なら25点。40点満点のうち、下限が15点です。

2つ目。落ちるのは文字数と誤字脱字です。 どちらも0点になりえます。300字未満なら文字数が0点、誤字脱字が4か所以上でも0点。合わせて20点が飛びます。

つまりこの試験では、内容の良し悪しより先に、「500字近くまで書ききる」「誤字を3か所以内に抑える」が効きます。450字が明確な分岐点です。449字だと5点、450字だと10点。最後のマスまで埋める意識が、そのまま点になります。

3つ目。文章構成の20点も、具体的な減点項目です。 話し言葉を使わない、「です・ます」と「である」を混ぜない、段落を分ける、句読点を適切に打つ、ひらがなを多用しない。どれも書く前に確認できることばかりです。小論文の書き方の基本そのものが、そのまま配点になっています。

4つ目。漢字が20点あります。 総合型選抜の小論文で漢字の書き取りと読みに20点が割かれるのは珍しい形です。課題文の下線部から出るので、普段から評論を読んで漢字を確認する習慣が直接効きます。

5つ目。論旨の観点に「独創性や一般論等を踏まえている」とあります。 独創性だけでも、一般論だけでもなく、両方を踏まえるという書き方です。

練習の順番

採点基準をそのまま使えば、練習の順序が決まります。

  1. 500字を60分で書ききる練習をする(漢字10問の時間も込み)
  2. 450字を超えているか毎回数える
  3. 誤字脱字を3か所以内にする
  4. 文体を統一し、段落を分ける
  5. そのうえで論旨の一貫性を上げる

過去問題はダウンロードできます。できない場合の扱いも書かれています。

ダウンロードできない方には郵送いたします。 下記、担当部署までご連絡ください。

公開されているのは直近3か年度(2024年度〜2026年度)分で、総合型選抜のⅠ期・Ⅱ期・Ⅲ期それぞれの小論文があります。

志願理由書は400字・自書

出願書類は次のとおりです。

書類 留意事項
志願票・写真票 Web出願登録後にPDFをダウンロードしA4用紙にカラー印刷
調査書等 出願前3か月以内に在籍(出身)学校長が作成し、厳封されたもの
志願理由書 所定の様式に400字以内で志願者本人が自書
活動等報告書 スポーツ型のみ
出願用封筒 宛名シートを市販の角2封筒に貼付し、簡易書留郵便で送付

志願理由書の様式には、こう書かれています。

(注)400字以内、横書きで記入してください。黒のペン又はボールペンを使用してください(鉛筆・シャープペンシル不可)。

400字です。20×20のマス目で、鉛筆は使えません。

アドミッションポリシーを読む

出願資格が「アドミッションポリシーを理解した上で」と指定しているので、読んでおく必要があります。

全学共通

(1)本学の建学の精神と教育目標を理解し受け容れることのできる人 (2)本学で学ぶために必要な基礎学力を身につけている人 (3)向学心に富み、自ら考え、行動する意欲がある人 (4)他者との関係性を尊重しながら学ぶ意欲のある人

学科別では、リハビリテーション学科が「未知の分野への探究心に富み、主体的に学ぶ意欲のある人」、人間コミュニケーション学科が「社会福祉学と心理学に興味や関心があり、人間コミュニケーション力を高めたい人」、看護学科が「人間の健康や人々が暮らす地域や社会環境に興味を持っている人」を挙げています。

どの学科も「他者」との関わりを項目に入れています。小論文の過去問が「議論」や「いい人をやめよう」といった人と人の関係をめぐるテーマだったこととも、つながって見えます。

参考:ほかの選抜

  • 学校推薦型選抜(指定校)(専願):試験日11月21日(土)。理学療法20/作業療法10/人間コミュニケーション10/看護10
  • 学校推薦型選抜(公募)Ⅰ期:試験日11月21日(土)/Ⅱ期:試験日12月12日(土)
  • 学校推薦型選抜(専門高校等特別)(専願):試験日11月21日(土)
  • 一般選抜Ⅰ期(1月28日):試験地は都留・甲府・東京・松本・沼津/Ⅱ期(2月18日):都留・甲府
  • 大学入学共通テスト利用選抜Ⅰ期・Ⅱ期:個別試験なし

学校推薦型選抜(専門高校等特別)には、変わった制度が付いています。

入学特待生S選抜試験:学校推薦型選抜(専門高校等特別)に合格し、入学手続を完了した「入学予定者」が、入学の権利を保持したまま「入学特待生S」にチャレンジできる選抜試験です。認定された際は、すでに入学手続時に納入された学費相当額を入学後に支給します。また、1年次から3年次までの学年末の成績が大学が定める基準を満たすことで、最大で4年間、学費が免除となります。

希望する場合は大学入学共通テスト利用選抜(Ⅰ期)を受験します。

どこから手をつけるか

  1. 過去問題をダウンロードする。 総合型選抜Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ期の小論文が解説つきで出ています
  2. 採点基準を読む。 何が何点かが書かれています
  3. 500字を60分で書ききる練習をする。 漢字10問の時間も含めて60分です
  4. 毎回450字を超えているか数える。 449字と450字で5点違います
  5. 誤字脱字を3か所以内に抑える。 4か所で0点です
  6. 文体を統一し、段落を分ける。 文章構成20点の観点です
  7. 課題文の漢字を確認する習慣をつける。 20点あります
  8. 志願理由書400字を自書する。 鉛筆は不可です
  9. 専願であることを確認する。 第二志望も辞退もできません

まとめ

  • 健康科学大学の総合型選抜は一般型(Ⅰ〜Ⅲ期)/スポーツ型(Ⅰ・Ⅱ期)/地域貢献型(Ⅰ・Ⅱ期)の3種類
  • 3種類とも試験科目は同じで、小論文(60分間)と個人面接(15分間)です
  • 違いは書類審査で何を見るかだけ。一般型=志望度/スポーツ型=スポーツ活動状況(活動等報告書を追加提出)/地域貢献型=地域に貢献したい気持ち
  • スポーツ型は「競技能力や成績は問わない」と明記されています
  • 地域貢献型は「卒業後、山梨県内の企業・施設等に従事したいという強い意志」が出願資格です
  • 小論文の過去問題が「解説含む」で直近3か年度分公開されています。ダウンロードできない人には郵送してもらえます
  • 小論文は3問構成。漢字を書く5問(10点)+漢字を読む5問(10点)+500字以内の意見論述(80点)=100点
  • 採点基準が公開されています。文字数10点(450字以上で10点、450字未満5点、300字未満0点)/誤字脱字10点(1か所まで10点、3か所まで5点、4か所以上0点)/文章構成20点/論旨40点
  • 論旨は「劣る」でも15点が入ります。0点になるのは文字数と誤字脱字です
  • 文章構成の観点は「話し言葉、『ですます・である』調の混在、段落分け、適切な句読点、ひらがなの多用」です
  • 答案は横書き・ヨコ20字×タテ25行です
  • 志願理由書は400字以内・横書き・自書(鉛筆・シャープペンシル不可)
  • 評定の条件はありませんが、専願で、第二志望の学科・コースは選べず、原則として入学辞退もできません
  • Web出願登録の締切は13:00、書類提出は当日消印有効です
  • Ⅰ期の健康科学部だけ試験会場が富士河口湖、ほかは都留です
  • 募集要項の冊子は発行されていません(ダウンロードのみ)
  • 2026年9月23日時点でⅠ期が出願受付中ですが、締切は9月24日(木)です

総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。山梨県の私立大学は山梨英和大学と山梨学院大学の記事にもあります。

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