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山梨英和大学の総合型選抜。小論文のテーマが要項に全文載っている

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山梨英和大学の総合型選抜は出願前に事前面談が必要。課題テーマ型小論文800字は出願時に提出する形式で、テーマは募集要項に全文公開されています。面接も小論文もない基礎学力型もあります。

山梨英和大学(山梨県甲府市)の総合型選抜には、小論文があります。100点です。

そしてそのテーマが、募集要項に全文載っています。

現在、「持続可能な社会」が重要な話題のひとつになっています。これは、現在の世代の人々の要求を満たしながら、将来の世代にとって必要な環境を残す社会を作ろう、という考え方です。 この考え方の基本には、自分の希望と他人の希望の両方を意識して、それぞれをある程度満たしていこう、という発想があります。 では、あなたは、「自分の希望と他人の希望をそれぞれある程度満たしていく」社会を作ろうという発想について、どのように考えますか。 社会のできごとに言及し、必要があればあなた自身の経験にも言及して、あなたの考えを書きなさい。

しかもこの小論文は試験当日に書くものではありません。

課題テーマについて800字以内にまとめ、出願時に提出します。

家で書いて、出願書類として出します。

もう一つ、この大学の総合型選抜には特徴があります。出願する前に「事前面談」を受ける必要があることです。

この記事は、山梨英和大学が公開している2027年4月入学者向けの募集要項をもとにまとめました。

出典:山梨英和大学「募集要項(学部)2027年4月入学者向け」、受験生応援サイト「総合型選抜」「学校推薦型選抜」「指定学校推薦型選抜」「入試過去問題」(いずれも2026年9月23日に確認)

学部は人間文化学部 人間文化学科のひとつで、3つの学問領域と6つの専門プログラムがあります。

なお、受験生応援サイトには記載が新旧混在している箇所があるため、この記事は2027年度募集要項の記載を基準にしています。

総合型選抜は4つの評価型

評価型 実施期 試験内容
一般型 1期〜6期 課題テーマ型小論文(事前提出)100点+面接100点
地域活動型 1期〜3期 プレゼンテーション200点 または 地域活動実績報告書100点+面接100点
資格技能型 1期〜3期 資格評価100点+面接100点
基礎学力型 1回のみ 国語・英語・数学から2教科の筆記試験(面接・小論文・事前面談なし)

どれも200点満点ですが、中身が違います。

要項は総合型選抜をこう説明しています。

山梨英和大学とのマッチングと、意欲や目標を問う対話型の入試です。あなたと大学との相互理解を確認するため、最初に「事前面談」を行います。3つの評価型があるので、あなたの得意に合わせて出願できます。

入学検定料は30,000円。ただし山梨英和高等学校の卒業者(見込含む)は免除されます。

出願の前に事前面談がある

出願資格の先頭に、こう書かれています。

事前面談を終了した次のいずれかに該当する者

つまり事前面談を受けていないと出願できません(基礎学力型を除く)。

1 事前面談予約(検定料等は不要です) 大学ホームページから、事前面談の予約をします。5月〜11月までは、オープンキャンパスのプログラムの一環として実施します。面談を希望する日のオープンキャンパス申込フォームから、予約をしてください。それ以降は、オンラインでの実施を予定しています。

5月から11月まではオープンキャンパスの中で受けられます。それ以降はオンラインです。

面談の性格も書かれています。

事前面談では、本学教員とあなたとの相互理解、勉学意欲の確認を行います。山梨英和大学は、あなたのやりたいことが実現できる大学なのか、あなたのやりたいことが見つけられる大学なのかを互いに考え、本試験に向かう準備をします。

受験生応援サイトには、さらにはっきり書かれています。

あなたと大学との相互理解を確認するための時間です。試験ではないので、入試種別を迷っていても受けられます。

落とすための面談ではありません。 そして、通らなかったときの扱いも決まっています。

①「あなたの志望理由が明確で、山梨英和大学の学びとも合致する」と判断された場合は、そのことを証明する〔事前面談終了書〕が発行されます。 ②「面接試験の前に、もう少し準備をした方がよい」と判断された場合は、1回目の経験を生かして、2回目の面談が受けられます。2回目の面談を終えたら、〔事前面談終了書〕が発行されます。

2回目があるという設計です。1回目でだめでも終わりではなく、言われたことを直して受け直せます。

この〔事前面談終了書〕は大学からメールで送られ、A4片面で印刷したもののコピーを出願書類として提出します。

1期の出願は10月6日締切なので、そこに間に合うように事前面談を受けておく必要があります。

一般型の小論文をどう書くか

課題テーマ型小論文は100点、面接は100点です。

課題テーマ型小論文:100点 課題テーマについて800字以内にまとめ、出願時に提出します。 面接:100点 試験日に実施する対面型の個人面接です。試験時間は1人20分程度で、面接官は2人です。

用紙は本学所定用紙で縦書き、八百字以内です。

評価の割り振りも明記されています。

①課題テーマ型小論文、調査書で知識を問います。 ②面接、課題テーマ型小論文で思考力・判断力・表現力を問います。 ③面接、調査書で主体性・協働性を問います。

小論文は「知識」と「思考力・判断力・表現力」の両方で使われます。

テーマの読み方

テーマ文は3つの段落でできています。

第1段落が「持続可能な社会」の説明。第2段落がその言い換え——「自分の希望と他人の希望の両方を意識して、それぞれをある程度満たしていこう」という発想。第3段落が問い。

問われているのは「持続可能な社会」そのものではありません。「自分の希望と他人の希望をそれぞれある程度満たしていく」という発想について、どう考えるかです。

ここを取り違えると、環境問題の一般論を800字書いて終わることになります。テーマ文がわざわざ第2段落で言い換えているのは、その言い換えたほうに答えてほしいからだと読むのが自然です。

条件も2つ付いています。

  • 社会のできごとに言及し(必須)
  • 必要があればあなた自身の経験にも言及して(任意)

社会のできごとは必ず入れます。自分の経験は「必要があれば」なので、入れるかどうかは自分で判断します。

「ある程度」という言葉も効いています。どちらかを完全に満たすのではなく、双方がある程度で折り合うという発想です。賛成でも反対でも構いませんが、その「ある程度」をどう考えるかに触れないと、テーマ文の中心を外します。

出願時提出なので、調べる時間も、書き直す時間もあります。800字の構成を何度も練り直せるのは大きな利点です。同時に、当日書く小論文より完成度が求められるということでもあります。

地域活動型は2つから選べる

地域に関する学習または当該地域でのボランティア活動もしくはインターンシップ(職場体験)などの経験を踏まえて培われた「地域貢献」の意識を持つ人物を求めます。

選考方法は出願時にどちらかを選びます。

(1)プレゼンテーション:200点満点

試験日に実施する対面型でのプレゼンテーションです。試験時間は1人20分(プレゼン10分+質疑応答10分)程度で、面接官は2人です。プレゼン資料・プレゼンテーション・質疑応答で評価します。

プレゼン資料は様式自由です。受験生応援サイトによれば、これまで実践してきた地域連携活動と、入学後の地域貢献の目標について話します。

(2)地域活動実績報告書100点+面接100点

あなたの地域活動実績を報告書として800字以内にまとめ、出願時に提出します。

こちらも本学所定用紙で縦書き800字以内。

200点を1本で取りにいくか、100点+100点に分けるかという選択です。話すのが得意ならプレゼン、書くほうが確実なら報告書+面接、という分け方になります。

資格技能型は基準表が公開されている

資格・検定等を取得している者で、入学後、さらに上位の資格にチャレンジする意欲のある人物を求めます。

資格評価100点+面接100点。そして基準表が要項に載っています。

点数 資格
100点 実用英語技能検定1級/応用情報技術者
80点 実用英語技能検定準1級/TOEIC740点/簿記検定2級/基本情報技術者
60点 実用英語技能検定2級/TOEIC550点/簿記検定3級/ITパスポート
40点 英語検定(全商)1級/簿記実務検定(全商)1級/情報処理検定(全商)1級

ただし注記が重要です。

※表記の資格は参考で、資格を指定していません。 ※取得資格については、資格に関する提出書類および事前面談での聞き取り情報により評価点を決定します。表中の得点は目安です。 ※複数の資格を取得している場合は、100点を上限に加算します。

表にない資格でも評価されます。そして事前面談での聞き取りが評価点に反映されます。持っている資格について、なぜ取ったのか、どう使うのかを話せるようにしておく意味がここにあります。

複数持っていれば加算できるので、英検2級(60点)に簿記3級(60点)を足して100点上限に届かせる、という積み方も成り立ちます。

基礎学力型は面接も小論文も事前面談もない

4つ目の評価型が基礎学力型です。これだけ性格がまったく違います。

『基礎学力型』ってどんな入試? 基本的な学力を問う教科型の筆記試験です。合否結果が年内に決まる、併願可能な入試です。

● 年内合格を目指しているが、面接試験でなく筆記試験で受験したい方 ● 学校の授業、テスト科目の勉強を頑張ってきた方 ● 国公立大学等の受験を考えていて、年内に合格校を確保しておきたい方

面接・小論文を課さないので独自の対策が少なく受験しやすいと要項は説明しています。そして——

また、総合型選抜出願のための「事前面談」もこの入試制度には必要ありません。

事前面談も不要です。

試験時間

受付 9:00〜9:45/[1教科目]10:00〜11:00 [2教科目]11:10〜12:10 ※上記試験時間の中で、必ず2教科を選択解答してください。出願時の申請は不要です。 ※解答する教科の順序は問いません。 ※途中休憩はありません。

国語・英語・数学から2教科を、試験当日に選びます。出願時に申請する必要はありません。

出題範囲

「国語」:「現代の国語」「言語文化」の内容を出題範囲とし、現代文を出題する(古典を除く)。記述式問題を含む。 『英語』:「英語コミュニケーションⅠ」に加えて「英語コミュニケーションⅡ」および「論理・表現Ⅰ」。 『数学Ⅰ・数学A』:「数学A」については、「場合の数と確率」の分野を出題する。

国語は古典なし、数学Aは場合の数と確率のみ。範囲が絞られています。そして国語には記述式問題が含まれます。

学力の3要素の評価方法にも、そこが反映されています。

(2)基礎学力試験および記述式問題で思考力・判断力・表現力を問います。

そして手続きの長さが大きな利点です。

合格発表は2026年12月上旬で、入学手続期間を2027年3月上旬までと長期に設定しているので入学の権利を保持したまま、他大学を受験することが可能です。

入学手続期間は12月2日(水)〜2027年3月8日(月)。国公立の前期日程の結果が出るころまで待てます。

日程は出願11月1日〜11月10日、試験日11月14日(土)、合格発表12月1日(火)、募集人員は10人(総合型選抜2期に含まれる)です。

過去問題も公開されています。大学サイトの「入試過去問題」に、2025年度の総合型選抜〔基礎学力型〕の国語・英語・数学の問題と解答例があります。

日程と募集人員

一般型・地域活動型・資格技能型

期 出願期間 試験日 合格発表日
1期 9月1日〜10月6日(火) 10月10日(土) 11月1日(日)
2期 11月1日〜11月10日(火) 11月14日(土) 12月1日(火)
3期 12月1日〜12月9日(水) 12月12日(土) 12月17日(木)
4期(一般型のみ) 2027年1月8日〜1月29日(金) 2月5日(金) 2月13日(土)
5期(一般型のみ) 2027年2月2日〜2月15日(月) 2月18日(木) 2月25日(木)
6期(一般型のみ) 2027年3月2日〜3月15日(月) 3月18日(木) 3月23日(火)

※出願期間、入学手続期間は最終日消印有効

募集人員は1期20人/2期10人/3期10人/4〜6期 若干名です。1期がいちばん大きい枠になります。

受験生応援サイトには、3つの型すべてに「併願が可能な入試です」と明記されています。

なお、2026年9月23日時点で1期が出願受付中です(10月6日締切)。ただし先に事前面談が必要です。

出願書類

書類 備考
入学志願票 WEB出願サイトで入力し、印刷したもの
調査書 学校長が証明したもの
大学入学希望理由書 本学所定用紙
総合型選抜事前面談終了書のコピー 大学がメールで送付、A4片面で印刷
課題テーマ型小論文 本学所定用紙・一般型のみ
地域活動実績報告書 または プレゼンテーション資料 地域活動型のみ(報告書は所定用紙、プレゼン資料は様式自由)
資格取得証明書類のコピー 資格技能型のみ

●出願書類は、発行日から3ヶ月以内のものを提出してください。 ●出願書類は、必ず黒のボールペンで丁寧に記入してください。

便利な扱いもあります。

※出願期間が重なっている2つの入試制度に同時に出願する場合は、2つの出願書類を同封することができます。その場合は「調査書」は一通のみの提出でも受け付けます。

出願はWEB出願サイト「Post@net」からです。

参考:推薦型選抜の小論文

指定学校推薦型選抜(募集25人、試験日11月14日(土))

課題テーマ型小論文:100点 与えられたテーマから1つを選択し800字以内でまとめ、出願時に提出します。 面接:100点 対面型の個人面接。1人15分程度、面接官は2人。 ※課題テーマ型小論文の詳細は、在籍している高等学校(中等教育学校)の進路指導、担任の先生にご確認ください。

こちらは複数のテーマから1つを選ぶ形式です。ただしテーマは高校の先生に確認することになっています。

学校推薦型選抜(募集若干名、試験日11月14日(土))

小論文(100点)、面接(100点) 受付 9:00〜9:45/小論文 10:00〜11:20/面接は小論文終了後(1人15分程度)

こちらは当日80分で書きます。出願資格は出身学校長の推薦で、併願可能です。

つまり山梨英和大学の小論文は、総合型選抜と指定学校推薦型選抜が「事前提出」、学校推薦型選抜が「当日80分」という3通りに分かれています。

過去問の扱いにも方針がある

大学サイトの「入試過去問題」ページに、こんな記載があります。

過去3年分の入試問題を公開しています。著作権者の許諾を得られない試験問題等については、公開していません。 本学は、「入試過去問題活用宣言」に参加しており、本学のアドミッション・ポリシーを実現するために必要と認める範囲で、「入試過去問題活用宣言」参加大学の入試過去問題を使用して出題することがあります。入試過去問題を使用する際は、そのまま使用することも、一部改変することもあります。また、使用した過去問題については入試終了後、受験生に分かるような形で公表します。

他大学の過去問が出ることがあると明言されています。基礎学力型や一般選抜を受けるなら、知っておいて損のない方針です。

どこから手をつけるか

  1. 事前面談を予約する。 出願より先です。5月〜11月はオープンキャンパスの中で受けられます
  2. どの評価型で出すか決める。 小論文/プレゼン・報告書/資格/筆記です
  3. 一般型なら課題テーマを読み込む。 問われているのは「自分の希望と他人の希望をある程度満たす」という発想への考えです
  4. 社会のできごとを1つ決める。 言及が必須です
  5. 800字を所定用紙に縦書きで書く。 出願時に提出します
  6. 資格技能型なら、資格について話せるようにする。 事前面談の聞き取りが評価点に反映されます
  7. 地域活動型はプレゼンか報告書かを選ぶ。 200点1本か、100点+100点かです
  8. 国公立と併願するなら基礎学力型も見る。 手続きは2027年3月8日までです

まとめ

  • 山梨英和大学の総合型選抜は4つの評価型。一般型(1〜6期)/地域活動型(1〜3期)/資格技能型(1〜3期)/基礎学力型(1回)。いずれも200点満点です
  • 出願の前に「事前面談」が必要です(基礎学力型を除く)。5月〜11月はオープンキャンパスの一環、以降はオンライン
  • 事前面談で「もう少し準備をした方がよい」と判断されたら、2回目の面談が受けられます
  • 一般型は課題テーマ型小論文100点+面接100点。小論文は800字以内で出願時に提出します(本学所定用紙・縦書き)
  • 小論文のテーマが要項に全文公開されています。「自分の希望と他人の希望をそれぞれある程度満たしていく」社会を作ろうという発想について、どのように考えますか」。社会のできごとへの言及が必須です
  • 面接は1人20分程度、面接官は2人です
  • 地域活動型は「プレゼンテーション200点」か「地域活動実績報告書800字100点+面接100点」を出願時に選べます。プレゼンは20分(発表10分+質疑10分)、資料は様式自由
  • 資格技能型は資格評価100点+面接100点。基準表が公開されていますが、資格は指定されておらず、得点は目安で、事前面談での聞き取りも評価に入ります。複数資格は100点を上限に加算できます
  • 基礎学力型は面接も小論文も事前面談もありません。国語・英語・数学から2教科を試験当日に選びます(出願時の申請不要、順序自由、途中休憩なし)
  • 基礎学力型の国語は古典を除く現代文で、記述式問題を含みます。数学Aは「場合の数と確率」のみです
  • 基礎学力型の入学手続期間は2027年3月8日まで。入学の権利を保持したまま他大学を受験できます
  • 基礎学力型の過去問(2025年度)が大学サイトで公開されています
  • 山梨英和高等学校の卒業者(見込含む)は入学検定料が免除されます
  • 参考:指定学校推薦型選抜の小論文も出願時提出(複数テーマから1つ選択・800字以内)、学校推薦型選抜は当日80分です
  • 「入試過去問題活用宣言」に参加していて、他大学の過去問をそのまま、または一部改変して出題することがあると明記されています
  • 2026年9月23日時点で1期が出願受付中です(10月6日締切)。先に事前面談が必要です

総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。山梨県の私立大学は身延山大学と健康科学大学の記事にもあります。

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