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獨協大学 自己推薦入試の対策。小論文と英語の配点が、学部で入れ替わる

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獨協大学の総合型選抜(自己推薦入試)を2027年度の受験手引きに沿って整理しました。小論文100点+面接60点の外国語学部・国際教養学部、小論文がなく英語だけの経済学部、英語と小論文を両方課す法学部、英語で意見を述べる面接試験サンプルまでを解説します。

獨協大学の総合型選抜「自己推薦入試」は、全学部・全学科で実施されます。そして学部によって、小論文があったりなかったりします。

外国語学部と国際教養学部は小論文100点。経済学部は小論文がなく英語だけ。法学部は英語と小論文の両方。志望学部を決める前にここを見ておかないと、対策が空振りします。

この記事は、公開されている2027年度の受験手引きの記載をもとに構造を整理したものです。

必ず最新の募集要項で確認してください。日程・募集人員・配点は年度によって変わります。この記事は考え方を示すもので、要項の代わりにはなりません。 出典:獨協大学 総合型・学校推薦型選抜/2027年度 受験手引き 総合型選抜[自己推薦入試](PDF)/英語と日本語による面接試験サンプル(英語学科)(PDF)

配点表——小論文100点、面接60点が基本形

まず全体を並べます。募集人員と選考方法です。

学部 学科 募集人員 グループ 選考方法・配点
外国語 ドイツ語 10 A 小論文100点/60分+ドイツ語と日本語による面接60点
B 小論文100点/60分+日本語による面接60点
C〈他大学併願可〉ドイツ語既習者 ドイツ語100点/60分+ドイツ語と日本語による面接60点
英語 50 A 小論文100点/60分+英語と日本語による面接60点
B〈併願可〉 小論文100点/60分+英語と日本語による面接60点
フランス語 10 A 小論文100点/60分+フランス語と日本語による面接60点
B 小論文100点/60分+日本語による面接60点
C〈併願可〉フランス語既習者 フランス語100点/60分+フランス語と日本語による面接60点
交流文化 20 A/B〈併願可〉 小論文100点/60分+英語と日本語による面接60点
国際教養 言語文化 30 A/B〈併願可〉 小論文100点/60分+日本語による面接60点
経済 経済 15 A/B 英語100点/60分+日本語による面接60点
経営 15 A/B 英語100点/60分+日本語による面接60点
国際環境経済 10 A/B 英語100点/60分+日本語による面接60点
法 法律 20 (1)または(2) 英語100点/60分+小論文100点/60分+日本語による面接60点
国際関係法 10 同上 同上
総合政策 10 同上 同上

読み取れることが3つあります。

1つ目。小論文100点・面接60点の160点満点が基本形。小論文が配点の6割超を占めます。書けるかどうかで決まる入試だということです。

2つ目。経済学部には小論文がありません。英語100点と日本語による面接60点だけ。経済学部志望なら、この記事の小論文対策は当てはまりません。英語の出題範囲は要項に明記されています。

※1 出題範囲は「英語コミュニケーションⅠ、英語コミュニケーションⅡ、英語コミュニケーションⅢ」です。

3つ目。法学部だけ260点満点。英語100点・小論文100点・面接60点の3本立てです。獨協のなかでいちばん負荷が重い学科群になります。

募集人員は英語学科の50名が最大、次いで言語文化学科30名、法律学科20名、交流文化学科20名です。

グループA・B・Cの違いは、出願資格

同じ学科でも、A・B・Cのどのグループで出願するかで面接の言語と試験科目が変わります。

ドイツ語学科とフランス語学科では、Cグループが「既習者」枠になっています。

グループ 対象 試験科目
A・B 一般 小論文+面接
C〈他大学との併願可〉 ドイツ語/フランス語既習者(教育機関での学習、独学を問わない) ドイツ語/フランス語+面接

Cグループは小論文を書きません。代わりに外国語の試験を受けます。そして「独学を問わない」と明記されているので、学校でドイツ語・フランス語を履修していなくても出願できます。

フランス語学科には、さらに注記があります。

Aグループの出願資格により入学した場合は、フランス語の能力により、既習クラス又は未習クラスに振り分けます。

入学後のクラス分けにも関わるということです。

なお、Bグループ・Cグループの多くが「他大学との併願可」です。専願が条件になるのはAグループが中心なので、併願したい人はどのグループで出願できるかを先に確認してください。

英語学科の面接は、英語で意見を述べる

英語学科・交流文化学科の面接は「英語と日本語による面接」です。そして獨協大学は、面接試験のサンプルを公開しています。

英語の短い文章が書かれたカードを渡し、その内容について意見を表明させ、質疑応答をする。

公開されている英文例は「Smart Phones and Social Anxiety」——スマートフォンが若者の社会不安やコミュニケーション能力に与える影響、という内容です。設問はこうなっています。

(問)What is your position on this matter? Do you agree or disagree with the above? Explain yourself as best you can. Use whatever information or examples you can think of to support your position.

賛成か反対かを述べ、根拠となる情報や例を挙げて説明する。構造は日本語の小論文とまったく同じです。違うのは、書くのではなくその場で英語で話すこと。

対策は2段構えになります。

  1. 日本語で立場と根拠を作る練習(小論文の書き方 完全ガイドの型がそのまま使える)
  2. それを英語で1〜2分話す練習

テーマは高校生に身近な社会問題が中心です。サンプルの「スマートフォンと社会不安」は、このサイトでいえば情報リテラシーやコミュニケーションと共感の領域にあたります。頻出テーマを日本語で整理してから、英語に移すのが効率的です。

英語で書かせる入試は明治学院大学 英文学科(300〜500語のエッセイ)にもありますが、話させるのは獨協の特徴です。

出願資格——評定と検定、どちらかで通る学科がある

出願基準は学科ごとに違いますが、大きく2種類です。

英語学科・交流文化学科は「評定3.5以上+検定」

高等学校の入学日から出願日まで(中等教育学校は後期課程開始日から出願日まで)において、履修教科全体の学習成績の状況が3.5以上であり、かつ、出願資格基準別表A(またはB)のうち、いずれか一つを満たしていること

評定と検定の両方が必要です。別表Aの基準はこうなっています(英語学科・交流文化学科)。

検定 基準
実用英語技能検定 CSE 2150
TEAP(R+L,W,S) 270点
TEAP CBT 505点
TOEFL iBT® 3.5(旧58点)
GTEC(4技能版 Advanced又はCBT) 1,055点
TOEIC L&R+TOEIC S&W 950点
IELTS™ 4.5
ケンブリッジ英語検定 150
獨協大学ストーリーテリングコンテスト 本選出場

大学が主催するコンテストの本選出場が、検定スコアと同格に扱われています。ドイツ語学科では「獨協大学全国高校生ドイツ語スピーチコンテスト」や「高校生のためのドイツ語入門講座」での学習、フランス語学科では「高校生フランス語スケッチコンクール」「高校生フランス語暗唱コンクール」での成績が出願資格になります。

検定スコアが届かないなら、大学のイベントに参加するという道があるということです。要項は取得日にも条件をつけているので(別表の資格は2024年4月1日以降かつ出願締切日までに取得したもの)、高2のうちから動く必要があります。

法学部は「評定3.9以上」または「検定」

法学部(法律・国際関係法・総合政策)の出願資格は、二択です。

下記(1)又は(2)のいずれか一つを満たしていること。 (1)履修教科全体の学習成績の状況が3.9以上であること。 (2)出願資格基準別表Aのうち、いずれか一つを満たしていること。

評定3.9以上があれば、英語検定は要りません。逆に評定が足りなくても、英語検定で出願できます。評定3.9はかなり高い水準ですが、片方だけでいいという設計は受験生にとって有利です。

経済学部Bグループは、英語以外の資格でも出願できる

経済学部(経済・経営・国際環境経済)のBグループは、英語検定以外の道が開かれています。

区分 基準
(1)簿記 日本商工会議所簿記検定試験2級以上
(2)情報 ITパスポート試験または基本情報技術者試験
(3)商業高校の検定 全国商業高等学校協会主催の①簿記実務検定1級 ②情報処理検定(1級ビジネス情報/1級プログラミング)③英語検定1級 ④商業経済検定1級 の4種類のうち3種類以上
(4)数学 実用数学技能検定2級以上
(5)科学コンテスト 日本数学オリンピック予選Bランク以上/日本情報オリンピック予選Bランク以上/科学地理オリンピック日本選手権第二次予選通過/日本学生科学賞 地方審査通過/高校生科学技術チャレンジ(JSEC)最終審査進出

商業科・情報科の生徒に道が開かれている設計です。取得日の条件は「(1)〜(4)は出願締切日から遡って2年以内、(5)は3年以内」。

なお、国際環境経済学科は数学系(実用数学技能検定2級以上、または科学コンテスト)に絞られています。

日程——出願は10月、試験は11月22日

内容
Web出願登録 2026年10月1日(木)10時〜10月14日(水)
郵送受付 2026年10月1日(木)〜10月14日(水)【消印有効】
試験日 2026年11月22日(日)
合格発表 2026年12月3日(木) 9時
入学手続 12月3日(木)〜12月14日(月)
試験会場 本学(埼玉県草加市)
検定料 35,000円

そして出願上の制約が2つあります。

  • 1学科のみ出願できます(学科の併願は不可)
  • 高等学校又は中等教育学校からの推薦状は不要

推薦状が不要なのは大きい点です。校内選考を経ずに、自分の意思だけで出願できます。国公立の学校推薦型選抜が1校1〜3名の枠で争うのとは、前提がまったく違います。

なお英語学科・交流文化学科・法学部は、高等学校卒業程度認定試験(旧大検)の合格を出願資格としません。

Q(課題探究)入試という別枠もある

獨協にはもう1つ、外国語学部ドイツ語学科・フランス語学科限定の「Q(課題探究)入試」があります。

ドイツ語圏(ドイツ語学科)、フランス語圏(フランス語学科)に関連する自由研究を通じ、受験生の学習意欲、探究心、論理的思考力および国際理解力を評価することを目的とします。

1次が書類選考、2次が10月24日(土)という日程で、自己推薦入試より1か月早く決まります。出願は9月24日(木)〜10月2日(金)。自己推薦入試との併願を希望する場合は、事前に入試課への連絡が必要です。

自由研究がそのまま出願材料になるので、探究活動をやってきた人には向いています。まとめ方は探究のまとめレポートと探究と志望理由をつなぐにまとめました。

何から始めるか

  1. 志望学部に小論文があるか確認する。経済学部は英語だけ、法学部は英語と小論文の両方
  2. 小論文がある学科なら、60分・100点を前提に練習する。配点の6割超を占める
  3. 出願できるグループを確認する。BグループとCグループの多くは他大学との併願可
  4. ドイツ語・フランス語志望なら、Cグループ(既習者枠)は小論文なし。独学でも出願できる
  5. 英語学科・交流文化学科志望なら、評定3.5以上と英語検定の両方が要る
  6. 法学部志望なら、評定3.9以上か英語検定のどちらか。片方でいい
  7. 経済学部志望なら、簿記2級・ITパスポート・数検2級などでも出願できる
  8. 英語と日本語による面接がある学科は、公開されている面接サンプルで練習する
  9. 出願は10月1日〜14日、試験は11月22日(日)。推薦状は不要

まとめ

  • 獨協の自己推薦入試は全学部で実施。1学科のみ出願可、推薦状は不要
  • 基本形は小論文100点/60分+面接60点の160点満点。小論文が配点の6割超
  • 経済学部に小論文はない。英語100点+日本語面接60点
  • 法学部だけ英語100点+小論文100点+面接60点の260点満点
  • ドイツ語・フランス語学科のCグループ(既習者枠)は小論文がなく外国語の試験。独学可
  • 英語学科・交流文化学科の面接は英語のカードを読んで意見を英語で述べる形式。サンプルが公開されている
  • 英語学科は評定3.5以上+英語検定、法学部は評定3.9以上か英語検定のどちらか
  • 大学主催のコンテスト(ストーリーテリング本選出場など)が検定スコアと同格に扱われる
  • 経済学部は簿記・情報処理・数検・科学オリンピックでも出願できる

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