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大東文化・亜細亜・国士舘・拓殖の総合型選抜。プログラムを修了して出願する大東文化、学科ごとの事前課題を出す亜細亜、4期で667人の国士舘、資料2枚で5分話す拓殖

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大東文化大学・亜細亜大学・国士舘大学・拓殖大学の総合型選抜を2027年度の入学試験要項から整理しました。大東文化の育成型と学科別の試験、亜細亜の学科課題型の事前課題、国士舘AO選抜の小論文600字と出願基準、拓殖のプレゼン方式と自己推薦方式の配点まで解説します。

「大東亜帝国」と呼ばれる5校のうち、東海大学と帝京大学は別の記事で扱いました(東海大学、帝京大学・武蔵野大学・神奈川大学)。この記事では、残る大東文化大学・亜細亜大学・国士舘大学に拓殖大学を加えた4校の総合型選抜を、2027年度の入学試験要項で整理します。

4校の設計は、並べてみるとまったく違います。

大東文化大学は、大学のプログラムを修了することが出願資格になる「育成型」を2027年度に新設しました。試験の中身も学科ごとに違い、古文の基礎確認テスト、書道の臨書、法律学科のノートテイキング、社会学科の「自分で行ったアンケート調査のプレゼン」まで並びます。

亜細亜大学の学科課題型は205人で、他大学と併願できます。出願時に学科ごとの事前課題を出し、経営学科は「大学受験関連産業の新規事業案」、現代社会学科は課題図書を読んで書きます。

国士舘大学のAO選抜は、Ⅰ期〜Ⅳ期を合わせて667人。全学科が小論文600字・面接・書類審査の各100点で、資格・検定なら種類も級も問わず出願基準を満たします。

拓殖大学は4つの方式を並べています。プレゼン方式はA4用紙2枚以内の資料を使って5分話し、パソコンやタブレットは使えません。

必ず最新の入学試験要項で確認してください。日程・募集人員・出願資格は年度によって変わります。 出典:大東文化大学 総合型選抜 入学試験要項/亜細亜大学 総合型選抜入試(学科課題型)/国士舘大学 入学者選抜要項/拓殖大学 入学試験要項・出願書類

4校の設計を並べる

大東文化大学 亜細亜大学 国士舘大学 拓殖大学
主な方式 前期・中期・後期/育成型/基礎学力テスト型 学科課題型/自己推薦型/女性人材育成型/ホスピタリティ系2種 AO選抜(Ⅰ〜Ⅳ期)/スポーツ・武道選抜 基礎力評価/プレゼン/自己推薦/工学部女子枠
規模の目安 前期だけで231人(20学科) 学科課題型205人・自己推薦型72人 AO選抜667人(4期合計) 基礎力評価250人、プレゼン・自己推薦はⅠ期とⅡ期
他大学との併願 学科と区分で違う。育成型はすべて専願 学科課題型は可、自己推薦型は専願 本学を第一志望とする者が対象 工学部女子枠以外は可
評定の条件 学科による(教育3.3以上、経営A 3.5以上 など) 学科課題型はなし なし(資格・活動などの出願基準) なし(自己推薦方式は評定を点数化)
最初の試験日 10月18日(前期) 10月18日(学科課題型) 10月24日(AOⅠ期) 10月24日(基礎力評価)・25日(プレゼン・自己推薦)

同じ「年内入試」でも、書類を出した時点で勝負が始まる大学(亜細亜)と、当日の試験が中心の大学(国士舘・拓殖の基礎力評価)に分かれます。大東文化は、学科によってその両方があります。

大東文化大学——学科ごとに試験が違い、「育成型」が新設された

区分と日程

区分 出願期間 試験日 合格発表
前期/前期育成型 10月1日〜9日(消印有効) 10月18日 11月2日
中期/中期育成型 10月26日〜11月12日 11月22日 12月2日
後期/後期育成型 11月24日〜12月7日 12月13日 12月18日
基礎学力テスト型 11月24日〜12月7日(書類は12月8日必着) 12月13日 12月24日

前期・中期・後期の試験会場は東京板橋キャンパスです。同じ日に行う区分どうし(例:前期と前期育成型)は併願できません。また、基礎学力テスト型を除き、1つの区分で受験できるのは1学科だけです。

併願できるかどうかは、学科と区分で決まる

要項の「他大学併願可否早見表」を整理すると、こうなります。

区分 他大学と併願できる学科 専願になる学科
前期 スポーツ・健康科学部以外の全学科 スポーツ科・健康科・看護
中期 前期と同じだが、書道・歴史文化・経営も専願 スポーツ・健康科学部、書道、歴史文化、経営
後期 法律学科と経営学科だけ それ以外の全学科
育成型 なし すべて専願
基礎学力テスト型 全学科 なし

他大学と併願できる方式で合格しても、入学手続期間内に学費・諸会費の納入と書類の郵送が必要です。本学で手続きしたあと他大学へ進む場合は、2027年3月31日までに入学辞退の手続きをすると、学費のうち入学金以外が返還されます。

前期の選考方法——20学科でばらばら

ほとんどの学科で書類審査と自己推薦書(1,000〜2,000字)を課しますが、その先が学科ごとに違います。

学部 学科(募集人員) 評定の基準 書類以外の選考
文 日本文(20名) なし A:小論文60分+面接/B:古文の基礎確認テスト60分+面接
文 中国文(10名) なし A:漢文の基礎確認テスト+面接/B:中国文化に関する小論文+面接/C:書道実技(臨書2点)+面接/D:口頭試問(文学部OB・OGの現職高校教員の推薦が必要)
文 英米文(10名) なし 面接(一部英語による基礎的な質問)
文 教育(14名) 3.3以上 小論文60分+口頭試問
文 書道(8名) なし 口頭試問(指定の書道展などでの入賞実績が条件、新作の半切作品を提出)
文 歴史文化(12名) なし 自己推薦書2,000字以内+小論文60分+面接
経済 社会経済(5名)・現代経済(4名) 地歴・公民4.0以上 総合問題60分(課題文を読んで小論文を書く)+面接
外国語 中国語(6名) なし 面接(自己推薦書・課題論文・中国語検定準4級等のいずれかを出す)
外国語 英語(22名) なし 口頭試問(英語を含む)
外国語 日本語(3名) なし 小論文60分+面接
法 法律(7名) 英語外部試験CEFR A2(4技能) 課題論文1,200〜2,000字+口頭試問。2027年4月1日時点で満19歳以下
法 政治(10名) なし 総合問題(英文読解)60分+口頭試問
国際関係 国際関係(5名)・国際文化(5名) なし グループディスカッションとレポート+口頭試問10分程度
経営 経営(15名) A:3.5以上/B:日商簿記3級以上か全商簿記1級 A:基礎学力テスト(情報)60分/B:小論文60分。いずれも口頭試問
スポーツ・健康科 スポーツ科(40名) なし 口頭試問(Aは都道府県大会ベスト8程度の競技実績)
スポーツ・健康科 健康科(7名) なし 基礎学力テスト(英語)60分+面接
スポーツ・健康科 看護(13名) なし 小論文60分(図表読解を含む)+面接
社会 社会(15名) なし プレゼンテーション7分以内+面接

目を引くのは次の3つです。

社会学科は、プレゼンの材料を自分で集めます。テーマは「わたしの身の周りの社会(家庭、地域社会、学校など)で起きている問題」。自分で聞き取り調査かアンケート調査をして、その結果と考察を発表します。考察には、結果をふまえた改善案や新しい社会のあり方の提言を含めます。資料はパソコンで作ってかまいませんが、発表当日にパソコンは使えません。

国際関係学部の自己推薦書は、書く項目が3つ決まっています。自己推薦理由、外国や外国語への興味、10年後のあなた、をそれぞれ400字程度。当日はグループディスカッションとレポートです。

法律学科の課題論文(1,200〜2,000字)は、学科の課題探究プログラムかKOUDAIBridgeプログラムを修了すると免除されます。これが次の「育成型」とつながっています。

中期・後期でも、学科ごとに方式と人数が変わります。たとえば政治学科は、中期では評定3.3以上を条件に7分程度のプレゼンテーションを課します。受ける区分の表を必ず確認してください。

育成型——プログラムを修了して出願する

2027年度の新設です。事前に大学が用意したプログラムを修了すると、出願資格が得られます。

方式 中身 実施学科数
課題探究方式 各学科が設定したテーマに沿って、課題の解決や分析に取り組むプログラム 15学科
KOUDAIBridge方式 AI学習システムで、学科が指定する教科の単元を学習し、すべての修得チェックを修得済みにする 9学科

KOUDAIBridgeの申込期間は5月11日〜11月23日で、申込締切と学習修了日は出願する区分によって違います。申し込めるのは1人1学科です。

育成型の選考は、プログラムの修了証(または修了画面の印刷)に、面接や口頭試問を組み合わせます。法律学科の育成型だけは試験の形が違い、教員による30分の講義を聞いてノートを取り(ノート作成30分)、そのノートが採点されます。そのあと口頭試問です。

英米文学科A方式・中国語学科A方式・英語学科は、プログラムを修了していなくても、高校での課題探究プロジェクトのレポートを出せば出願できます(英米文学科は1,000字以内、共同プロジェクトの場合は自分の役割を明記)。

基礎学力テスト型——面接なし、事前課題の小論文は全学科共通

12月13日にマーク式の基礎学力テスト(各60分)を受け、面接はありません。「英語」と「国語または数学」の2科目型に加え、2027年度から「英語・国語・数学」の3科目型も選べるようになりました(3科目型は板橋キャンパスのみ、2科目型はさいたま会場ほかでも実施)。

項目 配点
書類審査 25点
事前課題(小論文) 25点
国語または数学 100点
英語 100点(英米文学科は200点)

国語・数学・英語(独自型)は偏差値に換算して判定します。英語は外部試験のスコアで受ける「英語民間型」もあります。

事前課題(小論文)は全学科共通で、出願システムに入力します。大学の建学の精神「東西文化の融合」と理念「多文化共生を目指す新しい価値の不断の創造」を、自分はどう捉えるか。①自分が経験・見聞きした、または調べた具体的な事例を一つ挙げて、そこで持った疑問や問題意識、②何を受け継ぐべきで、どんな視点や工夫があれば異なる価値観をつなげるか、③大東文化大学で学ぶ者として大切にしたい姿勢、を400字以上600字以内で書きます。

志望理由アンケートも入力しますが、こちらは得点化されません。検定料は1方式35,000円で、2方式目は無料、3方式目以降は1方式10,000円。入学手続は2月25日までなので、他大学の一般選抜の結果を見てから手続きできます。

亜細亜大学——学科課題型は、出願時の事前課題が勝負

方式と募集人員

方式 募集人員 併願 出願 試験日 合格発表
学科課題型 205名 他大学と併願可 9月21日〜30日 10月18日 11月2日
自己推薦型 72名 専願 11月1日〜9日 11月29日 12月7日
女性人材育成型 5名(健康スポーツ科学科) 併願可 10月15日〜22日 11月15日 11月24日
ホスピタリティAO入試 50名 併願可 9月21日〜30日 1次10月18日/2次11月14日・15日 11月24日
ホスピタリティ入試 15名 併願可 10月15日〜22日 11月14日 11月24日

学科課題型の内訳は、経営30・データサイエンス10・経済20・法律45・国際関係35・多文化コミュニケーション35・現代社会20・健康スポーツ科学10。試験はすべて武蔵野キャンパスです。

入学手続は2段階で、合格発表のあとに入学金と書類を出し(第1次)、入学金以外の学校納入金は2027年1月18日〜25日に納めます(第2次)。

学科課題型の選考は3つ

面接(事前課題に関する口頭試問を含む)、事前課題、書類審査の総合評価です。出願資格は高校卒業(見込み)などで、評定の条件はなく、既卒者も出願できます。

出願書類は、「学修計画および将来の計画」(自筆・2枚)と、学科ごとの事前課題の記入用紙(自筆・2枚。データサイエンス学科だけワープロ可)です。

事前課題の中身

学科 字数 課題の概要
経営 1,000〜1,200字 企業の新入社員として、大学受験関連産業(予備校、塾、通信教育、教材開発、学習管理システムなど)の新規事業案を考える。自分の経験にもとづいて受験者・受験産業の課題を特定し、その解決策としての事業にする
経済 1,000〜1,200字 現在の日本の経済的な課題を1つ挙げ、それに関連した自分の体験と得られた学びを具体的に述べる
法律 1,200〜1,500字 関心をもつ法的な問題について、①なぜ問題か、②原因の具体的な分析、③根拠を挙げた解決策、の順で書く
国際関係 1,200字以上 関心をもつ国際問題を1つ挙げ、原因・経緯・現状を説明し、自分の体験や学びを含めて分析する
多文化コミュニケーション 1,000〜1,200字 ①学びたいテーマを独自に調べて見解を述べる、②日本の多文化共生の理想と現実を説明し、実現に必要なことと自分の貢献を述べる、のどちらかを選ぶ
現代社会 1,000〜1,200字(3問合計) 課題図書(岩波ジュニア新書『新・大学でなにを学ぶか』上田紀行編著)の中島岳志さんの章を読み、「1匹」と「99匹」の例えにもとづいて自分の経験と考えを書く
健康スポーツ科学 1,000〜1,200字 健康やスポーツについて自分で調べたり観察したりした経験を挙げ、重要だと考えたことと、今後必要な技術や支援を述べる
データサイエンス 1,000〜1,200字 A:データ活用による課題解決と、データサイエンスを学ぶ意味/B:GitHubで公開している自作プログラムの紹介(AIを使ったかどうか、使った部分と指示の仕方も書く)

多くの学科で、参考にした資料があれば出典を最後に明記するよう指定されています(出典は字数に含めない)。データサイエンス学科は「である」調で書くことも決められています。

そして要項には、生成AIの取り扱いが明記されています。ChatGPTなどの生成AIに全面的に依拠して作った書類は、志願者自身のものとみなされず、評価の対象とならない場合がある、と。

自己推薦型は専願、ホスピタリティ・マネジメント学科は別の入試

自己推薦型(72名)は専願で、2027年3月卒業見込みの現役生が対象です。高校時代に探究活動・社会活動・ボランティア・スポーツや文化活動・資格取得などに熱心に取り組んだ人が、面接(口頭による自己アピールを含む)と書類で選ばれます。同じ日の公募推薦入試とは併願できません。

ホスピタリティ・マネジメント学科は、学科課題型の対象外です。代わりに2つの入試があります。

  • ホスピタリティAO入試(50名):1次はパソコンで読解力を測る「リーディングスキルテスト」(50分・100点)と書類。2次は11月14日に集団討論、15日に集団面接で、両日とも受けます
  • ホスピタリティ入試(15名):当日に作文400字(30分)と面接。出願時に課題レポート3,000字以内(ワープロ)を出す

どちらの入試も、出願時にエッセイ「志望動機と将来設計」(自筆1,000字以内)を提出します。

国士舘大学——4期・667人、全学科が「小論文600字+面接+書類」

日程は4期

期 出願期間 試験日 合格発表 入学手続
Ⅰ期 9月30日〜10月7日 10月24日 11月1日 1次11月15日/2次2027年1月31日
Ⅱ期 11月25日〜12月3日 12月13日 12月19日 1次1月5日/2次1月31日
Ⅲ期 2027年1月5日〜13日 1月31日 2月12日 1次2月18日/2次3月4日
Ⅳ期 2月16日〜19日 3月2日 3月8日 一括3月13日

Ⅰ期〜Ⅲ期は2段階の入学手続で、2次手続の完了をもって入学許可になります。Ⅰ期・Ⅱ期の手続者には、学部からの課題研究(入学前教育)があります。

学科ごとの募集人員と、実施する期

学部 学科(4期合計の募集人員) 実施する期 試験会場
政経 政治行政(30)・経済(50) Ⅰ〜Ⅳ期 世田谷
体育 体育(54)・武道(36)・スポーツ医科(65)・こどもスポーツ教育(25) Ⅰ・Ⅱ期 多摩
理工 理工(50) Ⅰ〜Ⅲ期 世田谷
法 法律(15)・現代ビジネス法(20) Ⅰ〜Ⅲ期 世田谷
文 教育(60)・史学地理 考古・日本史(30)・同 地理・環境(24)・日本文学文化(30) Ⅰ〜Ⅲ期 世田谷
21世紀アジア 21世紀アジア(90) Ⅰ〜Ⅳ期 世田谷
経営 経営(88) Ⅰ・Ⅱ期 世田谷

募集人員は期ごとではなく、実施する期の合計で示されています。

試験は全学科共通です。

時間 内容 配点
10:00〜11:00 小論文(600字・60分) 100点
小論文のあと 面接 100点
— 書類審査(調査書・出願基準証明書・学修計画書) 100点

合否は総合評価ですが、総合評価が合格点に達していても、いずれかの評価が著しく低い場合は不合格になることがあると書かれています。小論文を捨てて面接で挽回する、という考え方は通りません。

政経学部と法学部は、同じ学部内のもう一方の学科を第2志望として無料で登録できます。理工学部は7学系から受験する学系を選ぶか、入学までに学系を決める「フレキシブル出願」を選べます。理工学部の面接では学問的な質問をする可能性があり、芸術文化活動などの作品を持参して5分程度のプレゼンテーションをすることもできます(任意)。

出願基準——資格の種類・級は問わない

出願できるのは、本学を第一志望とし、入学後の目的と学修計画が明瞭で、次のどれかに当てはまる人です。高校を卒業した人も出願できます。

  • 高校在学中に資格・検定を取得・合格した(資格・検定の種類、級位・段位は問わない)
  • 高校在学中に、生徒会などの委員会、芸術文化、ボランティア、文化・スポーツクラブなどの諸活動で実績がある
  • 祖父母・両親・兄弟姉妹のいずれかが、学校法人国士舘の学校の卒業生または在学生である。または専任教職員(退職者を含む)の子女である
  • (21世紀アジア学部のみ)外国籍の祖父母または両親を持つ、など

評定の条件はありません。入口は広く、選考は小論文・面接・書類の3つで同じ重さ、という設計です。

学修計画書の中身

大学所定の「学修計画書」には、次の4つを書きます。

  • 本学および学部・学科への志望理由(入力の場合1行33字×8行以内)
  • 高校在学中の諸活動(成果獲得に向けた努力のプロセスを書く)(同)
  • 入学後の学修目標(同)
  • 目標達成のための学修計画(1行30字×31行以内)

いちばん量があるのは最後の「学修計画」です。面接はこの書類をもとに進むと考えて準備してください。

拓殖大学——4方式、プレゼンは資料2枚で5分

方式の一覧

方式 併願 試験日 選考と配点
Ⅰ期 基礎力評価方式 他大学と併願可・2学科まで 10月24日 書類10+調査書10+基礎国語または基礎数学100+基礎英語100
Ⅰ期・Ⅱ期 プレゼン方式 他大学と併願可 10月25日/11月22日 書類審査100+プレゼンテーション・面接150
Ⅰ期・Ⅱ期 自己推薦方式 他大学と併願可 10月25日/11月22日 書類審査100+選択科目100(60分)+面接150
Ⅰ期 工学部女子枠 本学専願 10月24日 書類審査150+面接150

出願はⅠ期が9月25日〜10月8日、Ⅱ期が11月3日〜11日(いずれも書類は消印有効)。Ⅰ期の合格発表は11月1日、Ⅱ期は12月1日で、試験はすべて文京キャンパスです。

入学手続が2段階なのは基礎力評価方式だけです(第1次12月17日に入学金、第2次2月19日に残り)。ほかの方式は手続締切(Ⅰ期11月13日、Ⅱ期12月10日)までに学費・諸費を納め、入学を辞退する場合は3月31日までの届出で入学金以外が返還されます。

基礎力評価方式——評定の条件なし、筆記2科目

募集人員は15学科で250名(経営40・国際ビジネス15・会計10・法律政治20・経済30・社会安全15・英米語15・中国語10・スペイン語10・国際日本語6・国際15・機械システム工15・電子システム工15・情報工25・デザイン9)。

学部 筆記(各60分・100点)
商・政経・外国語・国際 基礎国語+基礎英語
工(機械システム・電子システム・情報) 基礎数学+基礎英語
工(デザイン) 基礎数学・基礎国語・実技(描画表現)から1つ+基礎英語

出題範囲は高校3年の前半までに学ぶ内容で、基礎国語は「現代の国語」「言語文化」(古文・漢文を除く)、基礎英語は「英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ」、基礎数学は「数学Ⅰ・Ⅱ」です。英語外部試験のスコアをみなし得点に換算でき、当日の得点と高いほうが採用されます。

プレゼン方式——学科ごとに課題が決まっている

プレゼンテーションは5分。そのあとプレゼンに関する質疑応答があり、続けて面接です。

資料のルールが細かく決まっています。

  • A4用紙2枚以内、横書き・片面印刷(白黒でもカラーでも可)
  • 1行目に受験番号と氏名、2行目にタイトル
  • 口頭の説明がなくても資料だけで概要がわかる構成にする
  • 参考資料の出所を明示し、図表には通し番号を付ける
  • 3部作って持参し、2部を面接担当者に渡して1部を手元に残す
  • 資料以外は持ち込めず、パソコン・タブレット・スマートフォンやPowerPointなどは使えない

課題は学科ごとに公開されています。

学科 課題の概要
経営 企業の具体的な取り組み(新規事業、事業の変革、ICT活用、社会・環境への貢献など)か、社会課題の解決をめざす自分の起業計画を、客観的な資料やデータにもとづいて発表。持続可能な営利事業が前提
国際ビジネス 今年の新聞記事(紙面または新聞社の公式電子版)から国際ビジネスの報道を取り上げ、日本で暮らす私たちへの影響を説明
会計 大学での会計の勉強の進め方、卒業後に就きたい仕事、そのために入学までに行うことを、図表で時系列に説明
法律政治・経済・社会安全 それぞれの分野の報道から関心を持ったテーマを1つ選び、文献を参考に背景・現状・課題を発表。自分の考えと、入学後の学びとの関係も説明
英米語 「英語をどのように自分の将来に活かすか」
中国語 中国語や中国に関する本を1冊選んで紹介し、面白いと思った点・もっと知りたい点を説明
スペイン語 「拓殖大学スペイン語学科で学び、それをどのように自分の将来に活かすか」
国際日本語 日本語や日本の文化に関わる事柄から、強く関心を持つものを1つ選んで発表
国際 A:関心を持つ国際問題や国内の国際化の問題/B:入学後に何をどのように学ぶか(コース・言語・地域)。どちらかを選ぶ

募集人員(Ⅰ期/Ⅱ期)は、経営15/10、経済15/10、デザイン13/7、国際10/8、法律政治10/5、社会安全10/5、英米語10/5などです。

自己推薦方式——評定と資格が点数になる

書類審査100点の内訳が公開されています。

書類審査の内訳 配点
高校生活・課外活動・資格取得などの評価 50点
全体の評定平均値×5 25点
学科が指定する教科の評定平均値×5 25点

たとえば全体3.6・英語3.6なら、18+18=36点。資格は学部ごとに評価の対象が決まっていて、商学部なら日商簿記検定3級以上や全商情報処理検定2級以上などが挙がっています。

当日は選択科目1つ(60分・100点)と面接150点です。選択科目は学部で違い、商学部は基礎英語・基礎国語・簿記、政経学部は基礎英語・基礎国語、英米語学科は基礎英語、工学部の機械システム・電子システム・情報工学科は基礎数学です。

工学部女子枠——理数科目の評定が100点

機械システム工4名・電子システム工5名・情報工10名・デザイン若干名。本学専願です。

書類審査150点のうち100点は、調査書の数学・理科の評定から付ける「成績評価点」。残り50点がエントリーシート(志望学科と女子枠を選んだ理由400字以内、アピールポイントと学修計画・卒業後の目標400字以内)で、文章表現力や文字数、誤字脱字も評価の対象になると書かれています。当日は面接150点です。

どこから手をつけるか

亜細亜大学の学科課題型を受けるなら、事前課題から始めてください。

出願は9月30日締切で、事前課題は自筆で1,000〜1,500字。そして面接には事前課題に関する口頭試問が含まれます。書いた内容を、根拠や出典まで含めて自分の言葉で説明できる状態にしておく必要があります。

経営学科の「大学受験関連産業の新規事業案」は、自分の受験経験から課題を特定することが条件です。経験→課題→事業案の順に組み立ててください。法律学科の「なぜ問題か→原因→解決策」は、法学部の小論文の型そのままです。現代社会学科は課題図書を読むところから始まるので、時間がかかります。字数の管理は字数の調整を参照してください。

国士舘大学は、600字の小論文を60分で書く練習が中心です。

全学科共通で100点。しかもどれか1つが著しく低いと不合格になりうるので、面接や書類で補うことはできません。600字は短く、結論を先に置いて理由を2つに絞るくらいでちょうど収まります。小論文の時間配分と小論文の書き方 完全ガイドで、60分の配分と型を固めてください。

学修計画書の「目標達成のための学修計画」は30字×31行あります。面接で深掘りされる前提で、志望理由書の完全ガイドを使って中身を詰めてください。

拓殖大学のプレゼン方式は、「資料だけで伝わるA4用紙2枚」を作ることです。

パソコンは使えず、口頭の説明がなくても概要がわかる資料が求められます。国際ビジネス学科なら「今年の新聞記事」、法律政治・経済・社会安全学科なら「報道」を材料にするので、夏のうちに記事を集めておくのが近道です。5分の発表は、プレゼン型入試の対策の手順で練習してください。

基礎力評価方式は評定を問わず、筆記2科目で受けられます。英語外部試験のスコアがあれば、みなし得点も使えます。

大東文化大学は、まず受ける学科の行を探すことです。

同じ前期でも、日本文学科Bは古文、中国文学科Aは漢文、政治学科は英文読解、国際関係学部はグループディスカッション、社会学科は自分で行った調査のプレゼンです。学科が決まらないと、準備が決まりません。社会学科なら調査に時間がかかるので早めに着手し、国際関係学部ならグループディスカッションの対策を使ってください。

育成型を考えるなら、プログラムの申込と修了が出願より先に来ます。基礎学力テスト型は、事前課題の小論文(400〜600字)が25点ぶんで、テーマは建学の精神です。多様性をテーマにした小論文の考え方が近いでしょう。

そして、併願の条件を最後に並べて確認してください。亜細亜の自己推薦型、大東文化の育成型、拓殖の工学部女子枠は専願です。国士舘のAO選抜は本学を第一志望とする人が対象です。

まとめ

  • 大東亜帝国のうち東海・帝京は別記事。この記事は大東文化・亜細亜・国士舘に拓殖を加えた4校
  • 大東文化大学は前期(10月18日)・中期・後期と、プログラム修了で出願する育成型(2027年度新設・すべて専願)、面接のない基礎学力テスト型がある
  • 大東文化の前期は20学科231人で、学科ごとに試験が違う(古文・漢文テスト、書道実技、課題論文、英文読解、グループディスカッション、7分以内のプレゼンなど)
  • 大東文化の他大学併願は、前期はスポーツ・健康科学部以外で可、後期は法律・経営だけ可、基礎学力テスト型は全学科可
  • 大東文化の基礎学力テスト型は事前課題の小論文(400〜600字・全学科共通)25点+マーク式の筆記。入学手続は2月25日まで
  • 亜細亜大学の学科課題型は205名・他大学と併願可。面接(事前課題の口頭試問を含む)・事前課題1,000〜1,500字・書類で選考し、評定の条件はない
  • 亜細亜の事前課題は学科別で、経営は大学受験関連産業の新規事業案、現代社会は課題図書、データサイエンスはGitHubの自作プログラム紹介も選べる。生成AIに全面的に依拠した書類は評価対象外になりうる
  • 亜細亜の自己推薦型(72名)は専願・現役のみ。ホスピタリティ・マネジメント学科はリーディングスキルテストと集団討論のAO入試(50名)が別にある
  • 国士舘大学のAO選抜は4期合計667人。全学科が小論文600字60分・面接・書類審査の各100点で、1つでも著しく低いと不合格になりうる
  • 国士舘の出願基準は資格・検定(種類・級を問わない)か諸活動の実績などで、評定の条件はない。本学を第一志望とする人が対象
  • 拓殖大学は基礎力評価(筆記2科目・2学科まで併願可)、プレゼン方式(A4資料2枚で5分・PC不可・学科別の課題)、自己推薦方式(評定と資格を点数化・面接150点)、工学部女子枠(専願・理数の評定100点)の4方式

同じ首都圏の私立大学は、東京経済大学・立正大学、大妻女子大学・共立女子大学、日東駒専、東海大学、帝京大学・武蔵野大学・神奈川大学の記事でも扱っています。評定が足りないときの選び方は評定が低くても出せる総合型、併願の組み方は総合型と一般の併願戦略、全体像は総合型選抜の完全ガイドにまとめました。

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