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亜細亜大学の総合型選抜。6方式377名で、事前課題の中身が学科ごとに別物

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亜細亜大学の2027年度総合型選抜は6方式377名+若干名。学科課題型の事前課題は学科ごとに課題が別物で、経営は大学受験産業の新規事業案、法律は1,200〜1,500字、現代社会は岩波ジュニア新書の熟読が前提です。評価の配分(%)が学科別に公表されていて、事前課題20〜40%・面接40〜50%。同じ学科でも方式で倍率が3倍以上違います。

亜細亜大学の総合型選抜は6方式あり、募集人員は合わせて377名+若干名です。

そして、この大学でいちばん特徴的なのは事前課題です。学科課題型では、学科ごとにまったく別の課題が出ます。しかも出願のときに提出し、面接でその中身を口頭試問されるという設計です。

必ず最新の入学試験要項で確認してください。日程・実施学科・選考方法は年度によって変わります。この記事は令和9年度(2027年度)学校推薦型選抜・総合型選抜入学試験要項(29ページ)と出願書類(25ページ)、評価配分一覧、令和6〜9年度の入試結果、出題の意図、課題レポート指導資料によります。 出典:亜細亜大学 入試情報。2026年10月4日に確認しました。

6つの方式

方式 実施学科 募集人員 専願/併願
学科課題型 8学科 205名 併願可
自己推薦型 同じ8学科 72名 専願
女性人材育成型 健康スポーツ科学科のみ 5名 併願可
ホスピタリティAO入試 ホスピタリティ・マネジメント学科のみ 50名 併願可
ホスピタリティ入試 同上 15名 併願可
スポーツ・文化活動入試(Ⅰ期・Ⅱ期) 6学科 30名+若干名 専願

スポーツ・文化活動入試は見落とされやすい方式です。「スポーツ・文化活動団体の指導者の推薦」と「評定2.7以上」が出願資格にあるので学校推薦型選抜に見えますが、推薦するのは高等学校長ではなく競技団体等の指導者なので、大学は総合型選抜に分類しています。

一方、公募推薦入試は同じ要項PDFに入っていますが学校推薦型選抜です。出願資格に「高等学校長が推薦する者」があります。

ホスピタリティ・マネジメント学科は、学科課題型・自己推薦型の対象外です。代わりに専用の2方式があります。

事前課題が、学科ごとにまったく違う

学科課題型の中心はここです。出願のときに書いて提出します。

学科 字数 課題
経営学科 1,000〜1,200字 新入社員として新規事業のアイデアを出す。事業範囲は大学受験関連産業(予備校・塾・通信教育・教材開発・学習管理システムなど)。必ず自分の受験経験にもとづいて課題を特定し、その解決策とすること
データサイエンス学科 1,000〜1,200字 A:関心のある分野でデータをどう活用できるか/B:GitHubで公開している自作プログラムの紹介(公開している人のみ選択可)
経済学科 1,000〜1,200字 現在の日本の経済的な課題を1つ挙げ、それに関連した自分自身の体験と得られた学びを具体的に
法律学科 1,200〜1,500字(最長) 関心をもつ法的な問題について、⑴なぜ問題か ⑵原因の分析 ⑶解決策と具体的な根拠——の手順で小論文を書く
国際関係学科 1,200字以上(上限の記載なし) 学科のカリキュラム内容を確認した上で、関心のある国際問題を1つ挙げ、⑴原因・経緯・現状 ⑵自身の体験や学びから得た見解を含めた分析
多文化コミュニケーション学科 1,000〜1,200字 学科のカリキュラム内容を確認したうえで、⑴学びたいテーマを独自に調べて見解を説明/⑵多文化共生の理想と現実を説明し、実現のために何が必要か・自分はどう貢献できるか——のどちらか1つ
現代社会学科 1,000〜1,200字 岩波ジュニア新書『新・大学でなにを学ぶか』(上田紀行編著、2020年)を熟読し、中島岳志さんの章の「1匹」と「99匹」の例えについて、自分が「1匹」の側にあると感じた経験を、本文からの引用と自分の経験を組み合わせて説明。さらに生きる支えになったものと、「1匹」を救うことと「99匹」を救うことの区別の必要性について
健康スポーツ科学科 — デジタル技術を前置きにした課題
女性人材育成型(健康スポーツ科学科) 1,000〜1,200字 スポーツ分野のDXを推進する人として、どう活躍したいか

「自分の経験」を条件にしている学科が多いのが特徴です。経営学科は「必ず自身の受験経験にもとづいて」、経済学科は「自分自身の体験と得られた学び」、現代社会学科は「自分が『1匹』の側にあると感じた経験」。調べただけでは書けません。

そして国際関係学科と多文化コミュニケーション学科は「学科のカリキュラム内容を確認した上で」と課題文に明記されています。パンフレットを読まずに書くと、条件を満たしません。

7学科で出典の明記が義務です(字数には含みません)。

記入用紙は全2枚で、マス目は合計1,500字分(200/400/600/800/1000/1200/1400/1500の目盛)。本人自筆で、ワープロが使えるのはデータサイエンス学科だけです。

事前提出課題の進め方は事前提出レポートの書き方、調べ方は探究の問いの立て方を見てください。

データサイエンス学科のGitHub課題は、AIの申告まで求める

課題Bを選ぶ場合、1行目にGitHubのアカウント名とリポジトリ名、2行目以降に何をするプログラムか、評価してほしい点、そして——

作成時のAI使用の有無(使用した場合は使用した部分とどのように指示したか)

運用の注意も細かい。出願時から合格発表まで公開状態を保つこと、GitHubに障害が生じても締切は延長しないこと、問い合わせは学科専用アドレスへ、と書かれています。

要項本体にも生成AIの規定があります。

ChatGPT等の生成AIに全面的に依拠して作成した書類は志願者自身のものとみなされず、評価の対象とならない場合もあります

禁止ではなく、申告させる設計です(生成AIと小論文)。

評価の配分(%)が学科別に公表されている

要項本体には点数配分がありませんが、大学は別のPDFで評価配分を%で公表しています(※公表されているのは令和8年度版で、令和9年度版は2026年10月4日時点で未公表)。

学科課題型

学科 事前課題 書類審査 面接
データサイエンス学科 40% 20% 40%
現代社会学科 40% 20% 40%
経営学科 30% 20% 50%
国際関係学科 30% 20% 50%
多文化コミュニケーション学科 30% 20% 50%
経済学科 30% 30% 40%
法律学科 30% 30% 40%
健康スポーツ科学科 20% 30% 50%

自己推薦型

学科 書類審査 面接
経営・データサイエンス・経済 50% 50%
法律・国際関係・多文化コミュニケーション 60% 40%

同じ学科でも、方式で評価の重心がまったく違います。学科課題型は事前課題20〜40%+面接40〜50%、自己推薦型は事前課題がゼロで書類50〜60%+面接40〜50%。

「書いて出す人」と「活動を語る人」で入口が分かれていて、しかも配点が公表されているので自分で選べます。

ほかの方式も公表されています。

  • ホスピタリティAO入試:1次=テスト70%/書類30%、2次=1日目50%+2日目50%
  • ホスピタリティ入試:作文20%/書類30%/課題レポート10%/面接40%

スポーツ・文化活動入試は一覧に載っておらず、非公表です。

面接で、事前課題を口頭試問される

学科課題型と女性人材育成型の選抜方法は、要項にこう書かれています。

(1)面接(事前課題に関する口頭試問含む)(2)事前課題 (3)書類審査 の総合評価

出願時に出した1,000〜1,500字を、根拠や出典まで自分の言葉で説明できる状態にしておく必要があります。しかも面接の配点は40〜50%で最大です(口頭試問の対策、面接と書類の一貫性)。

自己推薦型は「面接(口頭による自己アピール含む)」です。

出願時に書く量

方式 様式 字数
学科課題型・女性人材育成型 学修計画および将来の計画 志望理由と学修計画800字以内+将来の計画400字以内
同 事前課題記入用紙 1,000〜1,500字(学科による)
自己推薦型 自己アピールシート(全3枚) 自己推薦800字以内+志望理由800字以内+将来の計画400字以内
ホスピタリティAO・ホスピタリティ エッセイ記入用紙 1,000字以内(志望動機と将来設計)
ホスピタリティ入試 課題レポート 3,000字以内(ワープロ、図表含め5ページ以内)

自己推薦型は事前課題がないぶん、自己アピールシートで2,000字を書きます。しかも本人自筆です。

ホスピタリティ・マネジメント学科だけが別世界

この学科には学科課題型も自己推薦型もありません。代わりに2つの方式があります。

ホスピタリティAO入試(50名)

内容
1次 リーディングスキルテスト 100点(50分)+書類審査
2次 11月14日=集団討論/11月15日=集団面接
1次発表 10月26日
2次発表 11月24日

2027年度から、1次が「理解力テスト」から「リーディングスキルテスト」に変わりました。PCで受験します。

ホスピタリティ入試(15名)

内容
作文 400字以内・30分
課題レポート 3,000字以内(出願時に提出)
面接

そして学科が23ページの指導資料を公開しています。課題レポートの書き方について、こう書かれています。

  • 証拠になるもの=自分で実施したアンケート・インタビュー、本・論文・新聞記事
  • 証拠にならないもの=YouTuberやインスタグラマー、ブロガーの個人的意見、思い込み
  • 構成比は10 : 70〜80 : 10〜20
  • 「コピペは厳禁です!読めば分かります。」

さらに、大学が「出題の意図」でテーマを毎年変える理由まで書いています。

昨年までの「ホスピタリティ精神」をやめ「オーバーツーリズム」に変えた。毎年同じテーマだと周囲の人間の手が入り実力を判断できないかも知れないと考えたゆえ

評価は①基礎的な文章力 ②課題認識力 ③表現力。作文のテーマは毎年変わる前提で準備してください(観光と地域)。

スポーツ・文化活動入試は「逆順」の設計

この方式だけ、流れが他と逆です。

段階 内容 時期
第1次 実技・面接 Ⅰ期は7月下旬〜10月下旬/Ⅱ期は11月下旬
出願 Ⅰ期10/22〜10/30/Ⅱ期1/5〜1/8
第2次 小論文600字以内・60分+面接+書類審査 Ⅰ期11/22/Ⅱ期2/5

第1次の実技・面接に通らないと、出願自体ができません。合格発表はⅠ期12/1、Ⅱ期2/12です。

出願資格に調査書の全体の学習成績の状況2.7以上があります。亜細亜大学の総合型選抜で評定の条件があるのは、この方式だけです。そして専願です。

実施は6学科(経営10・経済5・法律9・国際関係3・多文化3・現代社会若干名)です。

同じ学科でも、方式で倍率が3倍以上違う

令和8年度の実績です。

学科 学科課題型 自己推薦型
経営 2.2 3.9
健康スポーツ科学 2.6 3.3
現代社会 2.2 —
国際関係 1.1 —
データサイエンス 1.1 —
法律 1.2 —

学科課題型の国際関係・データサイエンス・法律は1.1〜1.2倍。一方、自己推薦型の経営は3.9倍です。

事前課題を書く手間を引き受けるほうが、通りやすいという結果になっています。

ホスピタリティ入試は1.1→2.4倍に急騰しました。年による振れが大きい方式です。

「押さえ」に使えるかどうかが方式で違う

入学辞退の扱いに差があります。

3月15日〜31日に辞退すれば、入学金を除く納入金が返還されます。ただし、公募推薦・自己推薦型・スポーツ・文化活動入試は対象外です。

つまり学科課題型・女性人材育成型・ホスピタリティ系は「押さえ」として使える設計で、自己推薦型とスポーツ・文化活動入試は使えません(どちらも専願なので当然ではあります)。

2027年度の変更点

内容
ホスピタリティAO入試の1次が「リーディングスキルテスト」に 従来の「理解力テスト」から変更
学科課題型 経済学科 15→20名(計200→205名)
自己推薦型 80→72名
女性人材育成型 3→5名
ホスピタリティAO 53→50名
ホスピタリティ入試 18→15名

特待生制度は総合型選抜すべて対象外です(一般・共通テスト利用・全学統一・外国人留学生のみ)。検定料の割引も一般選抜のみで、総合型は1出願32,000円です。

なお、11月上旬〜12月上旬に合格が決まった人には入学前教育があります。

準備の順番

時期 やること
高2〜高3春 学科課題型で行くか、自己推薦型で行くかを決める。評価配分(%)が公表されているので、自分の強みで選べます
高3 春 志望学科の事前課題を見る。現代社会学科なら岩波ジュニア新書を入手、国際関係・多文化なら学科のカリキュラムを確認、データサイエンスで課題Bを選ぶならGitHubで公開しておく
高3 夏 事前課題を書く。経営は自分の受験経験から課題を特定、法律は1,200〜1,500字で「なぜ問題か→原因→解決策」
高3 夏 学修計画書(800字+400字)または自己アピールシート(800字+800字+400字)を本人自筆で
高3 秋 出願。面接で事前課題を口頭試問されるので、書いた内容と出典を説明できる状態に
(スポーツ・文化活動入試) 第1次の実技・面接が7月下旬から。ここに通らないと出願できません

まとめ

  • 亜細亜大学の総合型選抜は6方式で377名+若干名。学科課題型205名・自己推薦型72名・女性人材育成型5名・ホスピタリティAO50名・ホスピタリティ15名・スポーツ・文化活動入試30名+若干名
  • スポーツ・文化活動入試は、推薦者が競技団体等の指導者なので総合型選抜です。評定2.7以上という条件があるのはこの方式だけで、専願。しかも第1次の実技・面接に通らないと出願できません
  • ★事前課題が学科ごとに別物です。経営は大学受験産業の新規事業案(自分の受験経験が条件)、法律は1,200〜1,500字、国際関係は1,200字以上で上限なし、現代社会は岩波ジュニア新書の熟読が前提
  • 国際関係・多文化コミュニケーションは「学科のカリキュラム内容を確認した上で」と課題文に明記されています
  • 事前課題は本人自筆。ワープロが使えるのはデータサイエンス学科だけです
  • ★評価の配分(%)が学科別に公表されています。学科課題型は事前課題20〜40%・面接40〜50%、自己推薦型は事前課題がゼロで書類50〜60%
  • 面接で事前課題を口頭試問されます。しかも面接の配点が最大です
  • データサイエンス学科のGitHub課題は、AI使用の有無と「使用した部分とどう指示したか」まで書かせます
  • 同じ学科でも方式で倍率が3倍以上違います(経営は学科課題型2.2倍、自己推薦型3.9倍)
  • ホスピタリティ・マネジメント学科だけが別世界。23ページの指導資料が公開され、「証拠にならないもの=YouTuberやブロガーの個人的意見」とまで書かれています
  • 3月の入学辞退で納入金が返るのは、学科課題型・女性人材育成型・ホスピタリティ系だけです

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