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総合型選抜と学校推薦型選抜の違い。保護者が最初に知っておく仕組み

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AO入試や推薦入試は、保護者世代が受験した頃とは別物になっています。総合型選抜と学校推薦型選抜の違い、評価される中身、一般入試との関係を、はじめての方向けに整理しました。

お子さんから「総合型で受けたい」と言われて、この記事にたどり着いた方が多いと思います。

最初にお伝えしておきたいことがあります。

保護者世代が知っている「AO入試」「推薦入試」と、いまの制度は別物です。

名前が変わっただけではありません。評価される中身が変わりました。ここを知らないまま応援すると、善意のつもりで足を引っ張ることがあります。

3つの入試の違い

現在の大学入試は、大きく3つに分かれます。

入試 誰が出願できるか 主に何で評価されるか
一般選抜 誰でも 学力試験の点数
学校推薦型選抜 高校長の推薦が必要 評定平均+書類・面接・小論文など
総合型選抜 誰でも(推薦不要) 書類・面接・小論文など。大学ごとに多様

いちばん大きな違いは「高校の推薦が要るかどうか」です。

学校推薦型は、高校が「この生徒を推薦します」と認めた生徒しか出願できません。評定平均(成績の平均値)に基準が設けられていることがほとんどです。

総合型は、高校の推薦が不要です。その代わり、自分で自分を説明しなければなりません。志望理由書や面接で「なぜこの大学なのか」を言語化する作業が中心になります。

「学力不問」ではありません

ここが最大の誤解です。

かつてのAO入試には、学力を問わない方式がありました。しかし2021年度入試から、総合型・学校推薦型でも学力を測ることが必須とされています。

学力の測り方は大学によって違い、次のいずれかが課されます。

  • 小論文
  • 教科・科目のテスト
  • プレゼンテーション、口頭試問
  • 資格・検定の成績
  • 共通テストの成績

つまり「勉強しなくていい入試」は、現在は存在しません。

「総合型で受けるから勉強しなくていい」とお子さんが言っている場合、それは制度の理解が古いか、逃げになっている可能性があります。

評価されているのは「実績」ではない

保護者からよくいただく質問です。

うちの子は生徒会長でもないし、全国大会にも出ていません。無理でしょうか。

大丈夫です。

総合型選抜で見られているのは、輝かしい実績ではありません。

誤解 実際に見られていること
すごい実績があるか 自分の関心を、どこまで掘り下げたか
賞や役職があるか なぜそれをやったのか、何を考えたか
派手な活動歴 大学で何を学びたいかと、つながっているか

部活を3年間続けただけ、というお子さんでも十分に戦えます。続けた中で何に気づき、何を疑問に思ったか。そこが書ければ通ります。

実績がないと悩んでいる場合は、活動報告書に書くことがない人へをお子さんと読んでみてください。

スケジュールが一般入試と全く違う

ここは保護者が把握しておくと、家庭が回りやすくなります。

時期 総合型選抜 一般選抜
高2〜高3春 探究・志望校研究 基礎学力の積み上げ
高3 6〜8月 出願書類の作成(山場) 夏の勉強
高3 9〜11月 出願・試験・合格発表 引き続き勉強
高3 1〜2月 (終わっている) 共通テスト・個別試験

総合型の山場は夏休みです。一般入試組が受験勉強に集中する時期に、書類と格闘することになります。

この時期に「勉強しなくていいの?」と声をかけたくなりますが、書類作成は片手間でできる作業ではありません。詳しい進め方は総合型選抜の対策 完全ガイドにまとめています。

併願はできるのか

制度上、大きく2つに分かれます。

区分 意味
専願(専願制) 合格したら必ず入学する約束。他大学との併願不可
併願可 他大学と併願できる

募集要項に必ず書いてあります。ここを読み違えると、合格後に取り返しがつきません。

読み方は募集要項の読み方に7項目でまとめました。保護者が一緒に確認したほうがよい書類の筆頭です。

一般入試の準備は止めない

総合型選抜は、合格率が読みにくい入試です。

倍率が公表されない大学もあり、何をどう評価されたのかも開示されないのが普通です。「手応えがあった」と本人が言っていても、結果は分かりません。

そのため、一般入試の準備を止めるのは危険です。9月に不合格になってから受験勉強を再開しても、間に合わないことがあります。

両立の考え方は総合型選抜と一般入試の両立に書いています。実際に不合格だったとき、最初の3日間で保護者がすること・言ってはいけない言葉は総合型選抜で不合格だったときにまとめました。

保護者が知っておくと役に立つ用語

用語 意味
評定平均 高1からの成績の平均値。学校推薦型で基準になる
志望理由書 なぜその大学で学びたいかを書く書類
活動報告書 高校時代の活動をまとめた書類
探究活動 自分でテーマを決めて調べ、まとめる学習
調査書 高校が作成する成績・活動の記録
出願要件 出願できる条件。評定・資格などが指定される

このうち保護者が作れるものは1つもありません。すべて本人が書くものです。

まとめ

  • 保護者世代の「AO入試」とは別物。学力の測定が必須になっている
  • 「総合型だから勉強しなくていい」は通用しない
  • 見られているのは実績ではなく、関心を掘り下げた深さ
  • 山場は高3の夏休み。一般入試組とはリズムが違う
  • 専願か併願可かは募集要項で必ず確認する
  • 一般入試の準備は止めない

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