金沢星稜大学の総合型選抜。エントリーシートのテーマ11本が要項に載っている
金沢星稜大学の総合型選抜プラス1方式は事前エントリーが必須。テーマA〜Kから1つ選び1,000〜1,200字を直筆で書きます。小論文は資料読み取りと300〜600字の論述、プレゼンは紙の資料を持ち込めます。
金沢星稜大学(石川県金沢市)の総合型選抜「プラス1方式」は、出願する前にエントリーがあります。
事前エントリー審査通過者のみ出願可
そしてエントリーで出すのは、1,000字以上1,200字以内の直筆の文章です。テーマは大学が用意したA〜Kの11本から1つを選びます。
本試験は小論文150点+プレゼンテーション150点=300点。小論文はこういう形式です。
問題の中で、文章や複数の図表(例:統計資料、表データ、グラフ、写真など)の内容を読み取り、選択式問題に解答したり、300字から600字程度で論述したりします。
この記事は、金沢星稜大学が公開している2027年度学生募集要項と、総合型選抜プラス1方式のエントリーシートをもとにまとめました。
出典:金沢星稜大学「2027年度 学生募集要項」「総合型選抜 プラス1方式 エントリーシート」「入学者選抜概要」「過去問題」(いずれも2026年9月23日に確認)
学部は経済学部(経済学科/経営学科/地域システム学科)、人間科学部(スポーツ学科/こども学科)、人文学部(国際文化学科/国際英語学科)です。
なお、新潟の青陵大学とは別の大学です。
日程は3段階
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| エントリー期間 | 2026年9月1日(火)9:00〜9月9日(水)17:00(期日内書類必着) |
| 事前エントリー審査結果通知 | 9月28日(月)発送 |
| WEB出願&検定料納入 | 10月1日(木)9:00〜10月9日(金)17:00 |
| 試験日 | 2026年10月24日(土) |
| 合格発表日 | 11月2日(月)12:00 |
※エントリー時に検定料は不要です ※WEB出願で必要となるパスワードは「出願可」通知でお知らせします。
エントリーは無料で、通った人だけがパスワードをもらって出願する仕組みです。
募集人員は経済学科10/経営学科8/地域システム学科18/スポーツ学科6/こども学科15/国際文化学科6/国際英語学科5。専願で、試験会場は本学のみです。
なお、2026年9月23日時点でエントリー期間(9月9日締切)は終了しています。審査結果通知は9月28日、出願は10月1日からです。
エントリーシートのテーマは11本
下記の【テーマ:A〜K】より1つのテーマを選択し、そのテーマ内容に沿ってエントリーシートを作成してください。
全学部・学科対象
A:自分を超える力 自身の特技等を大学での学びに活かし、「自分を超える力」をつけるための活動計画を立案し、実行する強い意志を持つ者。 B:星稜ジャンプ地域活動プロジェクト 「地域に向き合い、地域に学ぶ」を目標として行う地域課題解決・社会貢献活動に興味関心をもち、他者と協力しながら取り組んでみたいという強い意志を持つ者。 C:グローバルな視野から専門性を深める 学部横断的プログラム(副専攻)「グローバル・コンピテンシー・プログラム(GCP)」に興味をもち、海外留学プログラム等へ参加して、グローバル社会の持続可能な発展のために行動を起こしたいという強い意志を持つ者。 D:能登半島の創造的復興とともにあゆみ、地域創生に貢献する 地域の中核を目指す大学の一員として、能登半島の再生と復興を社会・経済・文化の各領域から創造的に考え、行動しようとする強い意志を持つ者。
学科別
| テーマ | 学科 | 要点 |
|---|---|---|
| E:経済理論を活かした地域貢献 | 経済学科 | 経済理論を修得し、多様な人々と協同しながら地域貢献 |
| F:将来を見据えて経営を学ぶ | 経営学科 | 経営の知識・手法・経験を用いて将来像を実現 |
| G:地域が抱える課題の解決に向け、多様な視点から取り組む | 地域システム学科 | 課題を客観的に把握・分析する知識・技能、現場における積極的な行動力、他者との積極的なコミュニケーション力 |
| H:スポーツスペシャリスト | スポーツ学科 | スポーツのプロモーションに主体的に関わる |
| I:教育者・保育者をめざす | こども学科 | 小学校教諭、幼稚園教諭及び保育士を目指す |
| J:多様な文化の魅力を発信し、持続可能な世界に貢献 | 国際文化学科 | 人間の尊厳や創造性の観点から文化の魅力を自分なりの手法で表現・発信 |
| K:英語力を活かした社会貢献 | 国際英語学科 | 多様な異文化体験・交流を通じて理解を深める |
テーマDが「能登半島の創造的復興」であることは、この大学の位置を考えると重い意味を持ちます。社会・経済・文化の各領域からという指定がついているので、どの角度から書くかを最初に決める必要があります。
テーマBの「星稜ジャンプ地域活動プロジェクト」は大学が実際に行っている活動です。書く前に大学サイトで中身を確認しておく価値があります。
エントリーシートは直筆1,000〜1,200字
様式に作成要領が書かれています。
1. これまでの活動実績や体験などを踏まえ、入学後の学生生活及び自身の目標にどのように活かし取り組むのか、具体的に書いてください。 2. 1,000字以上1,200字以内にまとめてください。 3. A4サイズの用紙に片面印刷してください。(ホチキス止めはしないでください。) 4. 志願者本人による直筆(横書き)とし、必ず黒インクのペンまたはボールペンを使用してください。(鉛筆やフリクションなどこすると消えるペンは使用しないでください。)
1,000字以上という下限があります。そして直筆、フリクション不可。書き直しを見込んで、早めに取りかかる必要があります。
問われているのは「これまでの活動実績や体験などを踏まえ、入学後の学生生活及び自身の目標にどのように活かし取り組むのか」。過去 → これからをつなぐ構成です。
エントリーシートには記入欄もあります。
- 高校内での活動実績(部活動や生徒会活動等):所属団体名/役職/成績・成果など/年月・期間
- 高校以外での活動実績:同上
- 取得資格:資格等の名称/スコア・級/認定機関名/取得年月
【留意事項】活動実績・取得資格を証明する資料(写し)を添付のうえ提出してください。証明資料を添付する際は、添付資料の『有』を〇で囲み、資料右上に資料No.を記してください。
証明資料を添付し、番号を振ります。
提出の仕方にも指定があります。
① 市販の角2サイズの封筒に封入 ② 「エントリーシート在中」と朱書き ③ 書留速達で入学課宛に送付 ※郵便ポストへの投函はできません。 内容物の量によって料金が異なりますので、必ず郵便局窓口で手続きを行ってください。
ポスト投函は不可、郵便局の窓口から出します。
小論文は資料読み取りと論述の複合
問題の中で、文章や複数の図表(例:統計資料、表データ、グラフ、写真など)の内容を読み取り、選択式問題に解答したり、300字から600字程度で論述したりします。
150点、9:30〜10:30の60分です。全学部共通の記載です。
3つの要素が混じっています。
- 文章や複数の図表を読み取る(統計資料、表データ、グラフ、写真)
- 選択式問題に解答する
- 300〜600字程度で論述する
選択式が入っている小論文は、そう多くありません。読み取りが正確にできているかを、論述の前に確認する設計だと読めます。
そして写真が資料に含まれると明記されている点も特徴です。グラフや表の読み取りに加えて、写真から読み取れることを言葉にする練習も要ります。
論述は300〜600字程度。800字の小論文より短く、要点を絞って書く形です。
大学はこの試験の位置づけをこう説明しています。
「小論文試験」により本学での『学び』に必要となる基礎学力を(評価します)
基礎学力を見る試験だとはっきり書かれています。
なお、総合型選抜プラス1方式の小論文の過去問は公開されていません。公開されているのは学校推薦型選抜・総合型選抜の国語・英語・数学(学校推薦型の基礎学力検査用)と一般選抜で、2026年度には「出題の意図」のPDFも出ています。
プレゼンテーションは紙の資料を持ち込める
エントリーシートの内容をより詳しく説明したり、根拠を示したりして、入学後の大学生活および自身の目標について印象的に自己PRしてください。[発表時間:5分]
150点、11:00から、発表5分です。エントリーシートを土台に話します。
評価の観点も公開されています。
入学後の大学生活および自身の目標についての意欲を有しているか、また、その内容をより具体的・明確的・論理的に表現できるかを総合的に評価します。 ※原稿やメモを読み上げるだけの発表は推奨されません。
読み上げは推奨されないとはっきり書かれています。
そして資料の扱いが具体的です。
◎資料の持ち込み可 「資料」とは:提示するための「紙面」を想定しています。紙の大きさは問いません。図表や写真などを用いても構いません。なお、面接官に配付する必要はありません。 ※電子機器を使用して資料を提示することはできません。 ※資料を持ち込まずに発表を行っても減点されることはありません。
紙だけです。パソコンやタブレットは使えません。そのかわり紙の大きさは自由で、配る必要もなく、持ち込まなくても減点されません。
さらに、大学は作り方の例を3つ挙げています。
例① エントリーシートを書くにあたって参考にした文献や新聞、雑誌、図書の実物を提示する。または、複写したものを画用紙に貼り付けて提示する。 例② ノートや日誌、記録ファイルなどの実物を提示する。 例③ 自身が行ってきた活動の足跡や自己PRを画用紙に描いて、紙芝居形式で提示する。 その他、上記の例に限らず自分なりの柔軟な発想と工夫を活かして資料を提示してください。
紙芝居形式まで例に挙がっています。実物を見せる(例①②)か、自分で描く(例③)か。5分という時間を考えると、1枚ずつめくって話す形が現実的でしょう。
国際英語学科だけ条件が加わります。
※プレゼンテーションは日本語で行います。その後の質疑応答は、英語での設問を含みます。
発表は日本語、質疑に英語が混じるという形です。
出願書類
志願票/調査書/有資格証明書 英語検定資格確認用(取得者・取得見込者)
エントリーを通ったあとに出す書類はこれだけです。エントリーシートの段階で中身はすべて出している、という設計です。
もう一つの総合型選抜:スポーツ実績評価方式
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 募集人員 | 経済学科6/経営学科3/地域システム学科2/スポーツ学科27/こども学科 若干名 |
| WEB出願期間 | 11月2日(月)9:00〜11月10日(火)17:00 |
| 試験日 | [本試験]11月21日(土)/[追試験]12月5日(土) |
| 試験科目及び評価項目 | 小論文試験・面接試験・スポーツ活動証明書・評定 |
※本学が指定するクラブ活動の競技を行う者で、本学のクラブ顧問が推薦し、入学後該当クラブに入部する者のみ出願可。
クラブ顧問の推薦が要ります。こちらも小論文があります。
人文学部には特待生制度がある
人文学部の総合型選抜プラス1方式は、成績優秀特待生制度の対象です。
【国際文化学科/国際英語学科】CEFR「B1」以上を保持し、一定水準を超える成績を収めた者
| 検定 | B1のスコア |
|---|---|
| 実用英語技能検定 | 1950-2299(2級合格程度) |
| GTEC | 930-1179 |
| IELTS | 4.0-5.0 |
| TEAP | 225-308 |
| ケンブリッジ英語検定 | 140-159 |
英検なら2級合格程度が目安です。
参考:ほかの選抜
- 学校推薦型選抜 公募制方式(試験日11月21日):基礎学力検査・志望理由書・資格・特別活動。試験場は本学/富山/高岡/福井/上越/長野と広い
- 学校推薦型選抜 指定校方式[専願]:基礎学力検査・志望理由書
- 一般選抜 一般方式(A日程):国語・英語・数学の3科目の受験を必須とし、高得点の2科目で判定(国際英語学科は国語・英語)。1日目2月3日・2日目2月4日から選べ、両日出願も可
- 大学入学共通テスト利用方式 A〜C日程:本学独自の個別学力試験は実施しません
どこから手をつけるか
- テーマA〜Kから1つ選ぶ。 全学部共通4本と学科別があります
- 1,000〜1,200字を直筆で書く。 黒インクのペンかボールペン、フリクション不可です
- 活動実績と取得資格の証明資料を集める。 写しを添付し、番号を振ります
- 郵便局の窓口から書留速達で出す。 ポスト投函は不可です
- 資料読み取りの練習をする。 統計・表・グラフ・写真が対象です
- 300〜600字の論述を練習する。 60分の試験です
- 5分のプレゼンを組み立てる。 エントリーシートの内容を掘り下げます
- 紙の資料を作る。 電子機器は使えません。持ち込まなくても減点されません
- 国際英語学科志望なら英語の質疑に備える。
まとめ
- 金沢星稜大学の総合型選抜はプラス1方式【専願】とスポーツ実績評価方式の2つ
- プラス1方式は事前エントリーが必須で、審査を通った人だけが出願できます(エントリー時に検定料は不要)
- エントリーシートのテーマがA〜Kの11本、要項に全文公開されています。全学部共通4本(自分を超える力/星稜ジャンプ地域活動プロジェクト/グローバル・コンピテンシー・プログラム/能登半島の創造的復興)と学科別7本
- エントリーシートは1,000字以上1,200字以内・直筆(横書き)・黒インクのペンかボールペン。鉛筆やフリクションは不可、A4片面印刷、ホチキス止め不可
- 活動実績・取得資格には証明資料(写し)を添付し、資料右上に番号を記入します
- エントリーシートは書留速達で郵便局窓口から送ります(ポスト投函不可、封筒に「エントリーシート在中」と朱書き)
- 本試験は小論文150点+プレゼンテーション150点=300点
- 小論文は60分で、「文章や複数の図表(統計資料、表データ、グラフ、写真など)の内容を読み取り、選択式問題に解答したり、300字から600字程度で論述」する複合形式です
- 大学は小論文を「本学での『学び』に必要となる基礎学力」を見る試験と位置づけています
- プレゼンは発表5分で、エントリーシートの内容をより詳しく説明したり、根拠を示したりします
- 「原稿やメモを読み上げるだけの発表は推奨されません」と明記されています
- 紙の資料を持ち込めます(大きさ自由・配付不要・電子機器不可・持ち込まなくても減点なし)。資料の作り方の例が3つ示されていて、紙芝居形式も挙がっています
- 国際英語学科はプレゼンが日本語で、質疑応答に英語の設問が含まれます
- 人文学部は成績優秀特待生制度の対象で、CEFR B1以上(英検2級合格程度など)が基準です
- 総合型選抜プラス1方式の小論文の過去問は公開されていません
- 2026年9月23日時点でエントリー期間は終了しています(9月9日締切)。審査結果通知は9月28日、出願は10月1日から、試験日は10月24日(土)です
総合型選抜そのものの進め方は総合型選抜の完全ガイド、大学別の記事は大学別対策の作り方から探せます。北陸の私立大学は金沢工業大学、富山国際大学の記事にもあります。