小論文の原稿用紙ルールと減点されない表記。迷いやすい17項目
段落の頭は一マス空けるのか、数字は縦書きでどう書くのか、「!」は使えるのか。答案でよく迷う表記のルールを、減点につながりやすい順に整理しました。
表記のルールは、それ自体で大きく加点されることはありません。しかし**間違えると確実に印象を下げ、積み重なると減点になります。**内容の勝負に入る前の、いわば身だしなみです。
答案でよく迷う項目を、影響の大きい順に並べます。
必ず守るもの
1. 段落の書き出しは一マス空ける
冒頭の段落も含めて、すべての段落の頭は一マス空けます。改行したのに一マス空けない答案が非常に多く、段落を意識して書いているかどうかを疑われます。
2. 句読点は行頭に置かない
「。」「、」が行の先頭に来る場合は、前の行の最後のマスに文字と一緒に入れます(ぶら下げ)。閉じかっこ「」』も同様です。
3. 促音・拗音も一マス使う
「っ」「ゃ」「ゅ」「ょ」は小さくても一マスです。行頭に来ても構いません。
4. 話し言葉を使わない
- ✕ やっぱり → ○ やはり
- ✕ ちゃんと → ○ 正しく/確実に
- ✕ 〜みたいな → ○ 〜のような
- ✕ いろんな → ○ さまざまな
- ✕ でも → ○ しかし/だが
これは表記というより文体の問題ですが、1か所あるだけで答案全体が幼く見えます。
5. 「だ・である」か「です・ます」かを統一する
小論文は原則「だ・である」で書きます。どちらを選ぶにせよ、混在は確実に減点対象です。書き終えたら文末だけを追いかけて確認してください。
数字と英字
6. 縦書きの数字は漢数字
縦書きの答案では、数字は漢数字で書きます(三年間、二〇二六年)。横書きの答案では算用数字で構いません(3年間、2026年)。
7. 横書きの算用数字は1マスに2桁
横書きで「2026」と書く場合、1マスに2桁ずつ入れるのが原則です(「20」「26」で2マス)。1桁の数字は1マス使います。
8. 英単語は1マスに2文字
アルファベットの小文字は1マスに2文字、大文字は1マスに1文字が目安です。ただし英単語の多用自体を避け、日本語で書けるものは日本語で書きます。
記号
9. 「?」「!」は使わない
疑問文は「〜だろうか。」と句点で結びます。感嘆符も同様に使いません。小論文の文体に感情記号は馴染みません。
10. 「…」「〜」「・」の多用を避ける
三点リーダーで文を濁すのは論述では禁じ手です。言い切れないことは書かない、が原則です。
11. かっこの使い分け
- 「 」…… 引用、強調したい語
- 『 』…… 書名、「 」の中のかっこ
強調のかっこは1つの答案で2〜3回までに抑えます。多用すると強調の意味がなくなります。
迷いやすいもの
12. 一人称は「私」
男女問わず「私」で統一します。「僕」「自分」は使いません。
13. 略語は初出で正式名称
「スマホ」ではなく「スマートフォン」。よく知られた略語(AI など)はそのままで構いませんが、迷ったら初出で正式名称を書き、以降は略語にします。
14. 「なので」で文を始めない
「なので」は接続詞ではありません。「したがって」「そのため」を使います。
15. 「ら抜き言葉」に注意
「見れる」→「見られる」、「食べれる」→「食べられる」。書き言葉では正しい形を使います。
16. 訂正は二重線
消しゴムで消す時間がないときは、二重線を引いて上または横に書き直します。修正液・修正テープは使用可否が試験によって異なるので、試験の注意事項に従ってください。
17. 字数の数え方
句読点もかっこも1字に数えます。「800字以内」は1字でも超えたら字数超過です。逆に、指定字数の8割(800字なら640字)を下回ると減点対象になることが多いので、9割前後を目標にします。
表記より大事なこと
ここまで書いておいて逆のことを言いますが、**表記の完璧さは合否を決めません。**決めるのは内容です。
表記ルールは、覚えたら終わりの知識です。試験の1週間前にこのページを読み返して、最終確認に使ってください。それまでの時間は、書く練習と材料集めに使うべきです。
まとめ
- 段落頭の一マス空け、句読点のぶら下げ、文体統一は最優先
- 縦書きは漢数字、横書きは算用数字(1マス2桁)
- 「?」「!」「…」は使わない
- 字数は指定の9割前後を狙う
- 表記は1週間前の最終確認でよい。それまでは内容に時間を使う
形式別の解き方・練習方法を含む全体像は、小論文の書き方 完全ガイドにまとめています。